唐揚げと言えば鶏肉で作るのが定番ですが、ごぼうやタコといった唐揚げも人気ですよね。この記事では、鶏肉以外の食材で作るおすすめの唐揚げを紹介します。
まず、唐揚げについて簡単に解説します。
唐揚げとは、食材に小麦粉や片栗粉などを薄くまぶして油で揚げた料理全般を指します。
ただし、近年では「鶏肉を揚げたもの=唐揚げ」という認識が一般化しており、唐揚げと言えばもっぱら鶏肉の揚げ物を意味し、他の食材を揚げたものは「タコの唐揚げ」、「ごぼうの唐揚げ」という呼び方をされることが多いです。
唐揚げは下味や衣のつけ方にこれといった決まりはありませんが、醤油やみりんベースで下味をつけ、片栗粉をまぶして揚げたものを竜田揚げと呼んでいます。
一方で揚げる食材には決まりがなく、鶏肉や鯖の切り身といった動物のお肉や魚の切り身を揚げることが多いです。
唐揚げの基本的な作り方は、一口大にカットした食材に塩や醤油などで下味をつけ、小麦粉や片栗粉をまぶしたら油で揚げて完成です。
鶏肉は鶏もも肉や鶏むね肉が使われることが多いですが、よりヘルシーなささみを使うこともあります。
お肉や魚などを使った唐揚げを紹介します。
豚肉でも唐揚げを作ることが出来ます。スーパーなどで比較的廉価で手に入る豚小間肉がおすすめで、下味をつけて丸め、衣を付けて揚げれば、豚肉の旨味たっぷりで食べ応え抜群の唐揚げになります。
パーティー用や、いつもと違うごちそう感のある仕上がりにしたい方はブロック肉を使うのもおすすめです。食べ応えはもちろん、ジューシーな旨味たっぷりの唐揚げになります。
よりごちそう感のある唐揚げを作りたい方は牛肉で作るのもおすすめです。豚肉同様に牛こま肉を丸めたもので作るのがおすすめです。牛肉の上品な甘みやコクが楽しめます。
少々値は張りますが、塊肉を使った食べ応え抜群の唐揚げも美味しいです。
竜田揚げによく使われるサバもから揚げ風にすると美味しく食べることが出来ます。下味をつけて揚げることで独特の臭いが気になりにくくなります。
カレー粉との相性が特に良いので、カレー味にするのがおすすめです。臭みがより気になりにくくなり、スパイシーな味わいが楽しめます。
鶏肉以外では定番のタコの唐揚げもとても美味しいですよね。サクサクの衣と、コリコリしているタコの食感が病みつきになります。
タコを唐揚げにする場合、下ごしらえに要注意です。タコは味が染み込みやすいので下味につけるのは10分程度にとどめないと味がしょっぱくなってしまいます。また、水分が出やすいので衣を付けたらすぐに揚げないとべちゃっとした仕上がりになりやすいです。
火も通りやすいので、揚げ時間は180度の高温の油で30秒程さっと揚げるのがおすすめです。
タコよりも少し固めで歯ごたえのある食感が楽しめるイカの唐揚げもおすすめです。リング状のイカを使うと見た目もかわいらしい唐揚げになります。
イカもタコ同様に水分量が多く、味が染み込みやすく水分が出やすいので、下ごしらえに要注意です。揚げ時間も短めにしましょう。また、揚げている最中に油が跳ねやすいので火傷にも要注意です。
エビを使った揚げ物と言えば天ぷらやエビフライですが、唐揚げにしてもとても美味しいです。特に、小エビは調理しやすく、カルシウムもたっぷりで唐揚げにおすすめです。
小エビはバラバラに揚げても美味しいですが、衣に卵を使ってまとまりをもたせ、かき揚げ風にするのもおすすめです。
サーモンにさっと衣をまとわせ、唐揚げにするのもおすすめです。刺身用の切り身を使えば簡単に作ることが出来ます。刺身ばかりで飽きた場合のマンネリ解消にもなります。
下味はやはり相性の良い醤油がおすすめですが、揚げる際に焦げやすいので、漬け込んだ後はしっかり拭き取り、満遍なく衣をまぶしましょう。
長期間保存できて便利な高野豆腐ですが、一度開封すると早めに使い切る必要があります。そんな時におすすめなのが唐揚げにする方法です。鶏肉よりもさらにヘルシーです。
高野豆腐はお湯で戻して水気をよく搾り、一口大に切って使いましょう。味が染み込みやすいので、漬け込む時間は10~30分がおすすめです。
大豆の水煮缶を使っても唐揚げを作ることもできます。大豆を潰して使えばとても柔らかくなり、お子様やお年寄りでも食べやすい唐揚げになります。
大豆を潰さずにそのまま衣をまぶして揚げ、後から甘酢餡などに絡めて食べるのもおすすめです。
定番の野菜から変わり種まで、様々な唐揚げを紹介します。
鶏肉以外では定番の食材がごぼうです。サクサクの衣とシャキシャキのごぼうの食感が楽しめ、おかずとしてはもちろん、おつまみやおやつとしても人気です。
ごぼうにはしっかりとした味をつければ美味しさがぐんとアップします。短冊形に切るのが基本ですが、薄めに切ったものを卵を使った衣でまとめ、かき揚げ風にするのもおすすめです。
ごぼうと同じ根菜の連呼も唐揚げにすると美味しく食べられます。レンコンは薄く切って揚げるとカリカリになるので、おやつ感覚でパリパリと食べられる病みつきの美味しさです。
下味は醤油で漬けるのがおすすめですが、あえて何もつけずに揚げ、後から塩・コショウやお好みのスパイスを振りかけても美味しいです。
ゴーヤーチャンプルーやおひたしなど、使い方が限られるイメージのあるゴーヤですが、唐揚げにしてもとても美味しいです。独特の苦みも良いアクセントになります。
ゴーヤは種とワタを取り除いても良いですが、唐揚げにするならそのまま使っても食感の邪魔になりません。下ごしらえが簡単になるほか、栄養価もアップさせることが出来ます。
タンパク質が豊富なアボカドを使った唐揚げもおすすめです。サクサクの衣とトロっとしたアボカドの食感が楽しめます。衣は片栗粉を使うと食感の対比がよりはっきりします。
下味はアボカドと相性の良いわさび醤油がおすすめです。揚げて熱を加えると辛味がマイルドになるので、辛いのが好みな方は少し多めに入れてみましょう。
ねっとりとした食感と甘みを持つ里芋は、唐揚げにするとサクサクの衣と柔らかい中身の食感が楽しめ、甘みも強くなって良いことづくしな仕上がりになります。
里芋を使う場合、そのままカットしてあげると中まで火が通りにくいので、事前に電子レンジを使って火を通しておくと揚げ時間を短くでき、失敗せずに仕上げることができます。
お鍋に入れるイメージの強いエノキですが、唐揚げにすることでカリカリの衣と歯ごたえある食感を楽しむことが出来ます。鍋用に買って余ったものを唐揚げにするのもおすすめです。
また、エノキはとてもヘルシーなので、おかずはもちろんおやつやおつまみとしてもおすすめです。
天ぷらの定番である舞茸も唐揚げにすると美味しいです。エノキよりも旨味がたっぷりで、食べ応えのある仕上がりになります。
下味は醤油で漬けても良いですが、あえて何もつけずに揚げ、後から塩・コショウやお好みのスパイスを振りかけて天ぷら風に食べても美味しいです。
出汁にも使われるほどの旨味を持つ椎茸も唐揚げにすることが出来ます。カリカリの衣と歯ごたえのある食感、そしてジューシーさで鶏肉よりも椎茸の方が美味しいという人もいるほどです。
椎茸はヘルシーかつ栄養も豊富なので、唐揚げが食べたいけどカロリーや脂質が気になる・・・という方は椎茸の唐揚げを作ってみるのがおすすめです。
変わり種の唐揚げでは、わかめの唐揚げがおやつやおつまみとして人気です。揚げることでパリッとした食感になり、病みつきになる美味しさです。
わかめは乾燥わかめの場合、水で戻し、よく水分を切ってから衣をまぶしましょう。揚げている際の衣の色の変化がわかりにくいので、わかめにくっつく泡が減ってきたらバットに上げましょう。
唐揚げを失敗せずに揚げるポイントについて解説します。
唐揚げは少ない油で調理する方法や、フライパンでの揚げ焼きが主流となりつつありますが、たっぷりの油で揚げると鍋の底にくっつく、火の通りが甘く生焼けになるといった失敗が起きにくいです。から揚げやかき揚げなどの大きな揚げ物は揚げ物用の鍋の半分くらいの深さがちょうどよい量とされています。
油をたっぷり使うことで鶏肉を入れた時の温度変化が少なくなり、均一に火を通せます。少ない油に材料をいっぱい入れると、急に温度が下がって火の通りが悪くなり、衣がべちゃっとした仕上がりになる原因となります。
鶏肉を揚げる際の油の温度は160~180℃が基本です。温度が高いと焦げやすく、衣がきつね色になっていても中までしっかり火が通っていないことが多いです。ただし、温度が低いとサクサクに揚がりにくく、揚げる時間が長くなってベチャベチャな仕上がりになってしまいます。
温度の確認は調理用の温度計を使うのが手っ取り早いですが、温度計が無い場合は、菜箸を油に入れてみましょう。細かい泡が箸全体にくっついてくる状態であれば揚げるのにちょうどよい温度(170℃)です。
なお、ポツポツと泡が箸につくくらいなら160℃程度で、少し大きめの泡も箸にくっつくようになれば180℃くらいです。
唐揚げを一度にたくさん揚げてしまうと油の温度が一気に下がってしまい、上手く揚げることができず、仕上がりがイマイチになる原因になります。
鍋の大きさにもよりますが、一般的な20cm程度の揚げ物用の鍋であれば、鍋の半分くらいの5~6個が適量です。
鶏肉を油に入れたら衣が色づくまでは触ってはいけません。触った部分や鍋底にくっついてしまっていた衣が剥がれてしまいます。また、触ることで油の温度も変化してしまい、美味しく仕上がらなくなってしまいます。
鶏肉を鍋に入れてからは、中火のまま2分〜2分半は触らずに揚げましょう。油の表面に近い部分まで色が変わってきたら裏返すタイミングです。鍋の底にくっついていないか心配かもしれませんが、衣が色づく頃にはくっついていた部分もペロッと剥がれるようになります。
唐揚げが中までしっかり火が通った状態になったかは、唐揚げを菜箸で持ち上げたときの振動で分かります。
鶏肉がきつね色になって油の泡や音が細かくなってきたら、菜箸で持ち上げてみましょう。箸を通して油が「ジジジジ…」と細かく沸騰しているような振動が手に伝わってくれば、中心まで火が通っているサインです。
二度揚げはとんかつや唐揚げなど、大きいサイズの揚げ物を作る時に用いられる調理手法の一つです。サイズが大きい揚げ物は、一度揚げただけでは外がサクサクで中まで火が通っている状態にするのが難しいため、二度揚げをします。
揚げ物は長時間揚げてしまうと焦げてしまったり、お肉が固くなってしまったりするので、揚げた後に余熱を利用して中までじっくり火を通しますが、時間の経過とともに水分が外に出るので、衣がしなしなになってしまいがちです。そこで再度短時間だけ揚げる二度揚げをすることで衣の水分を飛ばし、サクサクの状態に戻せます。
二度揚げの手順は下記のとおりです。
鶏肉を裏返して1分ほど経ったら、箸で持ち上げて数秒の間鶏肉を空気に触れさせて油に戻してみましょう。これによって余分な水分が蒸発し、二度揚げするようなサクサク感が得られます。
二度揚げは手間と時間がかかるので、一度揚げるだけで美味しく仕上げたいという方はぜひこの方法を試してみてください。
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