舞茸は生食できないため、加熱調理をする必要がありますが、レンジで加熱することができることをご存知でしょうか?本記事では、舞茸をレンジで加熱するときの加熱時間の目安やレンジで加熱する方法などを紹介します。
舞茸をレンジ加熱することには、下記のようなメリットがあります。
舞茸は加熱する際の方法によって、含まれている栄養の損失は異なります。特に、水溶性の栄養素は、茹でるや煮るといった水を使う調理方法では大量に流出してしまうことが知られています。
レンジでの加熱は、その点で大変効果的です。舞茸に豊富に含まれるビタミンB郡やカリウムなどの水溶性の栄養は、水やお湯を使わないレンジ加熱では流出するリスクが低くなります。そのため、舞茸の栄養価を最大限に活かしたい場合、レンジでの加熱は非常におすすめです。
さらに、レンジ加熱は短時間で調理が可能なので、熱による栄養の破壊も少ないというメリットもあります。これにより、健康的な食事を求める方々にとって、最適な調理方法といえるでしょう。
レンジでの加熱はお湯を沸かすなどの事前準備不要で、食材を素早く加熱するための最適な方法です。
レンジはマイクロ波で食材の中の水分に熱を持たせて加熱していくため、水分量が少ない食材(さつまいもやかぼちゃなど)は時間がかかってしまうことがありますが、舞茸は水分量が多い野菜であるため、レンジを使うと、あっという間に火を通すことができます。
忙しい日にささっと一品作りたいときなどにとても便利です。
舞茸をレンジで加熱するメリットはおわかりいただけたでしょうか。続いて、舞茸をレンジで加熱するときのポイントを紹介します。
レンジで舞茸1パック(100g程度)を加熱する場合の加熱時間の目安は、600Wのレンジで2分ほどです。
レンジ加熱するときは、ワット数によっても加熱時間が異なります。500Wと低めのレンジを使う場合は2分半〜3分半ほど加熱しましょう。
様子を見ながら柔らかくなるまで加熱してください。
舞茸などのきのこ類はレンジでしっかり加熱するとくたくたに柔らかくなります。サラダにしたい場合などある程度食感を残したい場合は、加熱しすぎないようにするなど加熱時間に合わせて調節するのがおすすめです。
舞茸は、生食することができない食材です。
栄養素を流出させることなく摂取したり、舞茸そのものの風味を楽しむにはさっと加熱する程度に留めたほうが良いのではと思う方もいるかと思いますが、豚肉や鶏肉と同様に生焼けの状態で食べるのもNGです。しかりと火を通して食べる必要があります。中までしっかりと火を通しましょう。
特に沢山の量を一気に加熱してしまったりすると、中までマイクロ波が届かず加熱ムラができてしまいます。生焼けになってしまわないようマイクロ波が均等に届くように注意してください。
舞茸をレンジで加熱する際は、ふんわりとラップをかけるのがおすすめです。
舞茸にラップをかけて加熱することで、舞茸から出た水蒸気がラップ内にしっかり閉じ込められ蒸すようにしっかりと加熱することができます。
また、水分が蒸発しすぎてパサパサになってしまうのを防ぐこともできるので、ラップはかけて加熱するのが良いでしょう。
冷凍した舞茸をレンジを使って解凍することは可能です。しかし、冷凍した舞茸をレンジで解凍してから調理に使うことはおすすめしません。
冷凍した舞茸をレンジで解凍すると、加熱ムラができてしまいやすいですし、レンジで熱することによって凍っていた舞茸の水分が一気にでてきてしまい、水っぽくなってしまったり食感や風味が損なわれてしまいやすいです。
基本的に冷凍舞茸は、解凍せずにそのまま加熱調理をするのがおすすめです。
基本的な舞茸をレンジで加熱する方法を紹介します。
基本的にスーパーなどで購入した舞茸は、水洗い不要です。
例えば、じゃがいもなどの土壌で育つ野菜は水洗い必須です。これは、綺麗に見えても土壌由来の細菌が必ずといっていいほどついているためです。土壌で育つ野菜は水洗いして土汚れや泥汚れ、細菌を綺麗に落とす必要があります。
一方、市販の舞茸は菌床栽培(きんしょうさいばい)という、木材に米ぬかなどの栄養を混ぜて高温殺菌した菌床にきのこの種菌を植え付けて培養する栽培方法が用いられています。この方法だと清潔な環境で舞茸を育てることができるため、洗わないで大丈夫です。
水洗いすることで水溶性の栄養素や旨味成分が流出してしまうので、洗わずに加熱しましょう。
汚れがついているようであれば、キッチンペーパーで優しく拭き取ってください。一度キッチンペーパーを濡らしてから拭き取るようにすると汚れが落ちやすいです。
舞茸の汚れを落としたら石づきがあるかないか確認し、石づきがついているようであればカットしましょう。
基本的に舞茸は石づきをカットした状態でパック詰めにされていることが多いため、石づきがついていることは少なく、ほぼすべてを食べることができますが、根本に固い部分がついている場合は、口当たりが悪くなってしまうのでカットしてください。
石づきがついていたとしても、しめじやえのきのように大きくはありませので、カットする部分は非常に少ないです。
また、おがくずなどがついていることも少ないですが、万が一ついているようであればカットして取り除いておきましょう。
石づきをとったら、食べやすい大きさにほぐします。
舞茸は柔らかいので包丁でカットしなくても、手で簡単にほぐすことができます。
端からほぐしていくとカサの部分がバラバラになってしまうことがあるので、真ん中で2等分にしてからさらに細かくほぐしていくのがおすすめです。
舞茸をほぐしたら、耐熱皿に並べてふんわりとラップをしてレンジで加熱していきます。
加熱時間の目安は上述した通り600Wで2分程です。
焦げてしまわないよう様子を見ながらしっかり火が通るまで加熱してください。
舞茸に火が通ったら、粗熱をとって完了です。
上述したように、舞茸などのきのこ類は基本的に生食することができません。しっかりと火を通して食べる必要があり、生焼けの状態も非常に危険です。
舞茸が生焼けかどうかのチェックポイントは、カサの裏にあります。
舞茸は火が通ってくると、舞茸から水分が出てきてカサの裏に水分がつきます。そのため、カサの裏に水分がついていたらしっかりと火が通っています。反対にカサの裏が乾燥した状態であれば火が通っていないので、再加熱しましょう。
万が一、舞茸を生や生焼けの状態で食べてしまい、下痢や嘔吐、皮膚炎などの症状が出たら速やかに病院へ。
症状が出た場合は、自己判断で市販の下痢止めなどの薬を飲むのはやめたほうが良いとされています。自己判断で市販の薬を使うと、症状の原因である細菌やウイルスの排出を邪魔してしまい病状が悪化してしまうことがあります。
何も症状が出ない場合は、大丈夫です。次回からはしっかりと加熱してから食べるように注意しましょう。
出典:食中毒かな?と思ったら(農林水産省)
当たり前ですが、腐ってしまっている舞茸は加熱をしたとしても食べることはできません。腐敗した舞茸の特徴は下記の通りです。
カビが生えている
溶け出している箇所がある
カサが黒ずんでいる
全体的に変色している
酸っぱい臭い・味
生ゴミの臭い
カビ臭い
ぬるぬるしている
糸をひくような粘りがある
ぐにゃっとしていて柔らかい
触ると簡単に崩れる
腐敗した食材には雑菌が増殖していることが多く、食べてしまうと食中毒の症状が出ることがあります。加熱をしても死滅するとは限りませんし、美味しく食べることができないので破棄しましょう。
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