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しめじはレンジ加熱すれば食中毒を防げる?正しいレンチン方法は?

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しめじはレンジ加熱すれば食中毒を防げる?正しいレンチン方法は?

しめじは生食してしまうと食中毒の症状が出る可能性があり、生焼けの状態で食べるのもNGです。そのため、レンジで加熱しただけで本当に食べられるのかな?と心配になってしまう方が多いと思いますが、しめじはレンジ加熱して食べることが可能です。

しめじはレンジ加熱できる!

しめじは生食できない食材であるため必ず加熱をしてから食べますが、レンジで加熱しても安全に食べることができます。安全に食べられるだけではなく、様々なメリットがあります。

食中毒になる可能性は?

しめじは生の状態で食べてしまうと食中毒の症状が出てしまう可能性があります。そのため、レンジで加熱しただけで安全に食べられるの?と心配になる方が多いと思いますが、レンジでもしっかりと加熱できていれば食中毒の心配なく美味しく食べることができます。

電子レンジはマイクロ波で食材に含まれている水分に熱を与えて加熱していきます。水分量が少なかったり、かぼちゃのように固かったりする食材はレンジでは火が通りにくいということがあります。

しめじの場合は水分量が多いですし、火が通りにくいほど固かったり厚いわけではありません。どちらかというと火が通りやすいので、レンジでもしっかりと加熱することが可能です。

水溶性の栄養素を守れる

しめじは加熱する際の方法によって、含まれている栄養の損失は異なります。特に、水溶性の栄養素は、茹でるや煮るといった水を使う調理方法では、その栄養が大量に流出してしまうことが知られています。

レンジでの加熱は、その点で大変効果的です。しめじに豊富に含まれるビタミンB郡やカリウムなどの水溶性の栄養は、水やお湯を使わないレンジ加熱では流出するリスクが低くなります。そのため、しめじの栄養価を最大限に活かしたい場合、レンジでの加熱は非常におすすめです。

さらに、レンジ加熱は短時間で調理が可能なので、熱による栄養の破壊も少ないというメリットもあります。これにより、健康的な食事を求める方々にとって、最適な調理方法と言えるでしょう。

時短になる

レンジでの加熱はお湯を沸かすなどの事前の手間が全く不要で、食材を素早く加熱するための最適な方法です。

レンジはマイクロ波で食材の中の水分に熱を持たせて加熱していくため、水分量が少ない食材(さつまいもやかぼちゃなど)は時間がかかってしまうことがありますが、しめじは水分量が多い野菜であるため、レンジを使うと、あっという間に火を通すことができます。

忙しい日にささっと一品作りたいときなどにとても便利です。

しめじをレンジで加熱するときのポイント

しめじをレンジで加熱することができることは、おわかりいただけたでしょうか。続いて、しめじをレンジで加熱するときのポイントを紹介します。

加熱時間の目安は600Wで2分〜3分

レンジでしめじ(1袋)を加熱する場合の加熱時間の目安は、600Wの電子レンジの場合2分〜3分程です。
レンジのワット数やしめじの量・太さなどによっても加熱時間は変わってくるので、様子を見ながら調節しましょう。

しめじはレンジでしっかり加熱するとくたくたに柔らかくなります。サラダにしたい場合などある程度食感を残したい場合は、加熱しすぎないようにするなど加熱時間に合わせて調節するのがおすすめです。

生焼けに注意

上述したように、しめじは生食することができない食材です。

レンジでもしっかり加熱すれば問題なく食べられますが、レンジの構造上加熱ムラができてしまいやすく、一部が生焼けの状態になってしまうこともあるので注意が必要です。

特に沢山の量を一気に加熱してしまったりすると、中までマイクロ波が届かず加熱ムラができてしまいます。生焼けになってしまわないようマイクロ波が均等に届くよう工夫をし、食べるときにはしっかりと火が取っているか確認しましょう。

加熱しすぎると苦味が出ることも

上述したようにしめじは生食はもちろんのこと生焼けの状態で食べてしまうのも危ないです。そのためしっかりと加熱する必要がありますが、加熱しすぎると苦味が出てしまうことがあるので注意しましょう。

実はしめじには「テルペン」と呼ばれる苦味成分が含まれています。近年は品種改良され苦味が少ないしめじが多いですが、テルペンによる苦味は加熱しすぎると強くなることがわかっています。そのため、しっかり加熱するとはいっても加熱しすぎないようにしてください。

加熱しすぎてしまうと焦げたり、パサパサになってしまう原因にもなります。

ラップは必要?

しめじをレンジで加熱する際は、ふんわりとラップをかけるのがおすすめです。

しめじにラップをかけて加熱することで、しめじから出た水蒸気がラップ内にしっかり閉じ込められ蒸すようにしっかりと加熱することができます。

また、水分が蒸発しすぎてパサパサになってしまうのを防ぐこともできるので、ラップはかけて加熱するのが良いでしょう。

冷凍しめじはレンジで解凍可能?

冷凍したしめじをレンジを使って解凍することは可能です。しかし、冷凍しめじをレンジで解凍してから調理に使うことはおすすめしません。

冷凍しめじをレンジで解凍すると、加熱ムラができてしまいやすいですし、レンジで熱することによって凍っていたしめじの水分が一気にでてきてしまい、水っぽくなってしまったり食感や風味が損なわれてしまいやすいです。

基本的に冷凍したしめじは、解凍せずにそのまま加熱調理をするのがおすすめです。

しめじをレンジで加熱する方法

しめじをレンジで加熱する方法は下記の通りです。

洗わずに加熱してOK

しめじは洗わずに汚れはキッチンペーパーで拭き取る

基本的にスーパーなどで購入したしめじは、水洗い不要です。汚れが気になる場合は、水で湿らせたキッチンペーパーでやさしく拭き取る程度にしましょう。

例えば、じゃがいもなどの土壌で育つ野菜は水洗い必須です。これは、綺麗に見えても土壌由来の細菌が必ずといっていいほどついているためです。土壌で育つ野菜は水洗いして土汚れや泥汚れ、細菌を綺麗に落とす必要があります。

一方、市販のしめじは菌床栽培(きんしょうさいばい)という、木材に米ぬかなどの栄養を混ぜて高温殺菌した菌床にきのこの種菌を植え付けて培養する栽培方法が用いられています。この方法だと清潔な環境でしめじを育てることができるため、洗わないで大丈夫です。

水洗いすることで水溶性の栄養素や旨味成分が流出してしまうので、洗わずに加熱しましょう。

石づきを取る

しめじの石づきを切り落とす

しめじをレンジで加熱するときは、まず石づきを取ります。

はじめに2等分〜4等分に手で分けてから包丁でカットする方法や、引っ張るようにして石づきからしめじを取っていく方法があります。

丸ごとの状態で包丁でカットしても良いのですが、食べられる部分までカットしてしまうので上記の方法がおすすめです。

小房に分ける

石づきを切り落としたしめじを小房に分ける

石づきを取る方法によっては、すでに小房に分かれていたり、バラバラの状態になっていますが、丸ごと石づきを包丁でカットした場合など、まとまっている状態の場合は、手で小房に分けてください。

耐熱ボウルに入れてラップをして加熱

バラバラにしたしめじを耐熱ボウルに入れてラップをし電子レンジで加熱する

耐熱ボウルにしめじを入れて、ラップを入れて加熱します。

加熱時間の目安は上述した通り、600Wで2分〜3分です。様子を見ながら加熱時間を調節してください。

粗熱を取る

電子レンジで加熱したしめじの粗熱を取る

しめじに火が通ったら、粗熱を取って完了です。

しめじに火が通ったか見分ける方法

生焼けの状態のしめじの特徴を紹介します。しめじに火が通ったか見分けるときの参考にしてください。

ツヤがない

火がしっかり通っていない生焼けのしめじは、カサの部分など表面にツヤがありません。

通常、しめじを加熱調理すると、しめじの組織内の水分が蒸発し表面に少しずつツヤが出てきます、しかし、生焼けの状態では加熱が不十分なため、水分が充分に蒸発せずツヤがない状態のままです。

しめじにツヤがない乾燥した状態の場合はしっかりと火が通っていないので注意しましょう。

カサや軸が簡単に割れる

しめじのカサ(傘部分)や軸(茎部分)は、しめじの火加減や調理の進行状況を示す重要な指標です。

生焼けのしめじは、カサや軸が比較的簡単に割れたり折れたりします。これは、しめじの組織がまだ硬く、水分が十分に蒸発していないことが原因です。火が通っていない状態では、しめじの食感もまだ生のままで、適切な食感や風味が得られない可能性があります。

一方で、しめじが適切に火が通ると、カサや軸がしっかりとした食感を持ちます。これは、加熱によってしめじの組織が柔らかくなり、水分が蒸発することで食感が変わるからです。火が通っているしめじは、より歯ごたえがあり、食べごたえが感じられることが特徴です。また、適切に火が通っているしめじは、しっかりとした風味と香りも楽しめるでしょう。

サクサクとした食感

しめじを噛んだときに、サクサクとした食感がする場合は生焼けの状態である可能性が非常に高いです。飲み込まずに吐き出しましょう。

しめじはしっかりと火が通ると水分がでてきてツヤが出てくるのと同時にプリっとした食感になります。プリっとせずサクサクとしている場合は火が通っていないので再加熱が必要です。

苦味がある

しめじには上述したように苦味成分の「テルペン」が含まれています。元々苦味はあるものの、生の状態では、より強く苦味を感じます。

そのため、強い苦味を感じる場合は、火が通っていない可能性があります。

ただし、加熱のしすぎも苦味を感じる原因になります。苦い=生焼けとは限りませんが、苦味に加えて食感がサクサクしている場合などは完全に火が通っていないことが原因です。再加熱しましょう。