チキン南蛮が酸っぱく感じる場合、調味料の配合量が間違っていることが多いですが、場合によっては腐っていることもあります。この記事では、チキン南蛮が酸っぱい場合の対処法などについて詳しく解説します。
基本的にはタレの配分によるものですが、腐っている可能性もあります。
甘酢だれの調味料を混ぜ合わせる量が間違っていて酸っぱく感じている可能性があります。
チキン南蛮の甘酢だれはお酢:しょうゆ:砂糖=3:2:2の割合で作るのが基本となっています。酸っぱいのが苦手な方はお酢の量を減らしてみると良いでしょう。
レシピによってはタルタルソースにもお酢を混ぜることがありますが、入れすぎてしまうと酸っぱい仕上がりになってしまいます。味のメインであるマヨネーズ自体がお酢を使って作られているので、お酢をさらに加えるとかなり酸っぱい仕上がりになります。
お酢の酸っぱさが苦手な方はお酢を減らすと良いでしょう。それでも酸っぱく感じる方はマヨネーズも減らしてみましょう。
妙に酸っぱさが強くなっている場合、チキン南蛮自体が腐っている可能性もあります。常温で長時間放置してしまった、冷蔵庫に入れて数日経ってしまったというようなチキン南蛮は腐っている可能性が非常に高いです。
鶏肉は大丈夫でも生玉ねぎを使っていて傷みやすいタルタルソースが悪くなってしまうこともあるので要注意です。
腐っている場合、酸っぱさ以外にも変色している、ねばねばしているといった他の特徴も現れることがあります。詳細は後述の項目で詳しく解説します。
甘みを加える、タルタルソースを加えるといった方法があります。
酸っぱさは砂糖などの甘みのある調味料を加えると中和させることが出来ます。砂糖以外でははちみつやメープルシロップを加えるのもおすすめです。
ただし、加えすぎはカロリーや糖分の摂りすぎになってしまうので要注意です。特にチキン南蛮は揚げ物+タルタルソースで高カロリーなおかずなので要注意です。
まろやかな味わいのタルタルソースを追加でかけると酸っぱさを中和させることが出来ます。ただし、タルタルソースはマヨネーズや卵を使っていてカロリーが高く、コレステロール量も多いのでかけすぎには気を付けましょう。
また、タルタルソースはお酢を原料とするマヨネーズベースなので、タルタルソースの味によっては酸っぱさをうまく中和できないかもしれません。
酸っぱいのが苦手という方はお酢の中でもまろやかな酸っぱさを持つ米酢やリンゴ酢を使ってみても良いでしょう。味わいも米酢ならすっきりとした味わいに、リンゴ酢ならフルーティーな味わいになります。
また、お酢のツンとする感じが苦手という方はレモン汁(ポッカレモン)で代用するのもおすすめです。爽やかな香りもあるので、風味豊かになります。
見た目や臭い、触ってみた状態などから腐っているか判断しましょう。
腐った食品の見た目は黒っぽく変色してることが多いので、よく観察しましょう。高温多湿な時期は表面に白い綿のようなカビが生えてしまうこともあります。
チキン南蛮の場合、外側の衣では色の変化がわかりにくいので、鶏肉の身の部分までしっかりと確認しましょう。傷みやすいタルタルソースの様子もしっかり確認しましょう。
鼻をつくようなおかしな臭いがしている場合は腐っている可能性が非常に高いので、食べずに処分しましょう。また、劣化が進むと臭い・味ともに油っぽさが強くなります。ただし、チキン南蛮は匂いの強い甘酢だれがかかっていて臭いに気づきにくいので要注意です。
味の面で言えば、酸っぱさ以外にも食べてみたら舌が痺れるような感覚があるという場合も腐ってしまっています。食べてしまったものはなるべく吐き出し、残りも処分しましょう。
見た目や匂いで判断が難しい時は触ってみるとわかりやすいです。ベタベタとした粘り気が出ていない場合は問題ありませんが、糸を引いていたり、ぬめりがあるような状態はかなり傷んでいます。
特に湿度と気温の高い梅雨の時期などは傷みやすいので、要注意です。
腐った食品を食べると食中毒(腹痛、下痢、嘔吐、発熱など)を起こす可能性があります。症状は菌にもよりますが、食べてから2~3時間経って出ることが多いです。
ただし、数日経ってから症状が出ることもあります。症状が出た場合には病院に行くことをおすすめします。
鶏肉はもちろん、甘酢だれやタルタルソースの保存方法にも注意が必要です。
作ったチキン南蛮を出しっぱなしにして忘れていたということはありませんか。チキン南蛮の常温保存は基本的にNGです。お酢を使っていて比較的傷みにくいものの、常温では傷みやすいので、なるべく常温で置いておく時間を短くするようにしましょう。
気温が低い時期なら半日くらいは問題ありませんが、梅雨ぐらいからの高温多湿な時期、気温で言えば最高気温が25度を超えるような時期になってくると3~4時間くらいで傷んでしまうこともあるので要注意です。
可能な限り冷蔵保存を心掛け、すぐに食べる場合でもフタやラップで空気に触れる部分を減らしましょう。
揚げたり、タルタルソースを作ったりと手間がかかるチキン南蛮はスーパーなどでお惣菜として購入することも多いですよね。外で購入したチキン南蛮はできる限りその日のうちに食べきりましょう。買ってからすぐに食べず冷蔵庫に入れる場合でも、翌朝には必ず食べましょう。
理由としては、お惣菜のチキン南蛮は作られてから常温の状態で売られていることが多く、どのくらい時間が経過したかわからないので、早めに消費したほうが安全なためです。
チキン南蛮を保存する場合、甘酢たれとタルタルソースは別にして保存しましょう。一緒に保存すると温め直して食べる際に美味しく食べることが出来ません。
甘酢たれは鶏肉に浸したままにすると、鶏肉に染み込んでしょっぱくなってしまいます。少しかかっている程度なら問題ありませんが、別々にできるくらいの量があるなら分けて保存しましょう。
タルタルソースは生の玉ねぎを使っているので傷みやすく、先に傷んでしまうこともあるので別々に保存するのがおすすめです。また、タルタルソースは温かい状態よりも冷たい状態の方が美味しいので、別に保存しておき、温めた鶏肉に冷たい状態のタルタルソースをかけた方が美味しいです。
自宅で作ったチキン南蛮を冷蔵保存する場合、鶏肉は1個ずつラップで包んだ上で保存容器(タッパー)または保存袋(ジップロック)に入れて保存しましょう。空気に触れる部分を減らすことで鮮度が長持ちします。
甘酢たれやタルタルソースも保存容器(タッパー)または保存袋(ジップロック)に入れて保存しましょう。こちらも容器に入れる際に空気を抜いて空気に触れる部分を減らすことで鮮度が長持ちします。
保存場所はドアの開閉による温度変化を受けにくい冷蔵庫の奥の方や、チルド室またはパーシャル室がおすすめです。保存可能な期間は2~3日間です。夏場は傷みやすいので、翌日には食べることをおすすめします。
ただし、タルタルソースは凍るとマヨネーズの油が分離して不味くなってしまい、玉ねぎや卵からは水分が抜けすぎて食感が劣化してしまうので、温度が低くなりすぎる場所での保存は避けましょう。
チキン南蛮を冷凍保存する場合、鶏肉だけを冷凍するのがおすすめです。
甘酢たれは簡単に作れるので、鶏肉を解凍した際に改めて作った方が美味しいですし、タルタルソースはすでに説明した通り、凍ると味わい・食感ともにかなり劣化してしまうので冷凍は不向きです。
鶏肉を冷凍する場合、まず金属トレーに並べて急速冷凍しましょう。急速冷凍によって美味しさをキープすることができます。金属トレーがない、急速冷凍しないという方はスキップして次の手順から保存しましょう。
急速冷凍が完了したら一つずつラップに包みましょう。その上からさらにジップロックなどの保存袋に入れて保存すると空気に触れる部分を減らすことができ、劣化を防ぐことができます。
冷凍保存したものは1ヶ月以内に食べましょう。長期間保存すると劣化が進んで美味しさも損なわれていくので、美味しく食べたい方は2週間以内に食べるのがおすすめです。
お肉を冷凍すると冷凍中に細胞が壊れます。細胞が壊れるのは品質の低下であると思われがちですが、肉類などの場合は肉質が柔らかくなることに役立ちます。
作り置きとしても便利なのが「下味冷凍」です。作り方はジッパー付きの保存袋に鶏むね肉と甘酢たれ用の調味料を入れて冷凍するだけです。具材にしっかり味を染み込ませることができます。
調理する場合は事前に冷蔵庫で解凍しておき、鶏肉に衣をつけて揚げ、保存袋に残ったたれをフライパンで軽く煮て沸かしましょう。別途タルタルソースを作ってかければ完成です。
下味冷凍の場合も冷凍庫で保存している間に劣化は進んでしまうので、長くても1カ月以内に調理するようにしましょう。
鶏肉の下ごしらえや甘酢だれ、タルタルソースを工夫するのがおすすめです。
チキン南蛮の発祥がむね肉を使ったまかない料理であり、基本的には鶏むね肉を使うことが多いですが、脂肪分が多くジューシーなもも肉や、むね肉よりもさらにヘルシーなささみを使うレシピもあります。
ジューシーな鶏もも肉は冷めて水分が飛んでもパサパサ感が気になりにくいので、お弁当に入れるチキン南蛮はもも肉で作るのがおすすめです。
チキン南蛮は鶏肉の臭みを取ることで雑味が減り、美味しく仕上げることができます。
一般的な方法は、ボウルなどに入れた鶏肉に塩をふり、軽く揉みます。次に料理酒をふりかけたら、ラップをかけて冷蔵庫で30分〜1時間ほど休ませます。この時、醤油も少し入れて軽く下味をつけることでしっかりとした味わいにもなります。
鶏肉を塩で揉むことで肉の旨みを引き出し、火を通した時に水分が逃げ出しにくくなるので、味もしみ込みやすくなります。また、料理酒は鶏肉の臭みを取り除いて香りを良くし、お肉を柔らかくする効果があります。
鶏むね肉を柔らかくするのによく使われる、砂糖と塩と水を混ぜた「ブライン液」に漬け込む方法も人気です。
お肉の筋肉を構成するたんぱく質が食塩水に溶けやすいため、お肉の保水性が上がってお肉自体も柔らかくなります。砂糖は水分子と結合しやすいため、肉の繊維に入り込むことで保水効果を高めてくれる働きがあり、お肉がジューシーに仕上がります。お肉の下味としての役割もあります。
基本的な作り方は、水200mlに対し、塩と砂糖をそれぞれ10gです。お肉とブライン液を保存袋などに入れ、冷蔵庫で1~2時間漬け込みましょう。じっくり漬け込みたい方は一晩寝かせてみても良いでしょう。
二度揚げはとんかつやから揚げなど、大きいサイズの揚げ物を作る時に用いられる調理手法の一つです。サイズが大きい揚げ物は、一度揚げただけでは外がサクサクで中まで火が通っている状態にするのが難しいため、二度揚げをします。
揚げ物は長時間揚げてしまうと焦げてしまったり、お肉が固くなってしまったりするので、揚げた後に余熱を利用して中までじっくり火を通しますが、時間の経過とともに水分が外に出るので、衣がしなしなになってしまいがちです。そこで再度短時間だけ揚げる二度揚げをすることで衣の水分を飛ばし、サクサクの状態に戻せます。
チキン南蛮の鶏肉を二度揚げする場合、手順は下記の通りです。
カットせずに鶏肉を丸ごと揚げる場合は火が通るまでに時間がかかるので、要注意です。切ったら中が生だった場合は電子レンジで温めましょう。
チキン南蛮を作る際、衣のサクサク感を活かすためにあえて甘酢だれには漬けず、後からかける方法もあります。味の染み込んだ美味しさはありませんが、代わりにサクサク感を楽しめます。
味が絡まりにくいと感じる方は甘酢だれに少量の片栗粉を混ぜてみましょう。甘酢だれにとろみがつき、鶏肉に絡みやすくなります。
鶏肉を漬ける甘酢だれの基本材量はお酢、醤油、砂糖ですが、ここに様々な調味料を加えることで味わいを豊かにすることができます。
コクや旨味をプラスしたい方は料理酒やみりん、バルサミコ酢を加えてみると良いでしょう。定番の穀物酢を米酢や黒酢に変えてみる、砂糖をきび砂糖やてんさい糖、蜂蜜に変えてみるといった方法でもコクが生まれます。
スパイシーな風味が好みという方はおろしにんにくやおろし生姜、一味唐辛子、鷹の爪などを加えるのがおすすめです。入れすぎると辛味が強くなってしまうので要注意です。
タルタルソースを工夫するのもおすすめです。定番の具材であるマヨネーズ、玉ねぎのみじん切り、ゆで卵以外にも様々な調味料や具材を加えてみるのがおすすめです。
玉ねぎは他の野菜でも代用でき、酢漬けになっているラッキョウやピクルスはとても相性がよく、旨味たっぷりな仕上がりになるのでおすすめです。
ケチャップや牛乳、みりんはコクをプラスすることができ、レモン汁やワインを加えれば風味豊かになります。
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