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コロッケの賞味期限はどれくらい?保存法別に解説

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コロッケの賞味期限はどれくらい?保存法別に解説

揚げたコロッケや作り置きのコロッケのタネはどのくらい保存できるのでしょうか。この記事では、コロッケの保存期間について、冷蔵と冷凍それぞれの期間や保存の際のポイントについて解説します。

コロッケの保存期間は?

具材に使われるじゃがいもは足が早いので要注意です。

常温はNG!

作ったコロッケを出しっぱなしにして忘れていたということはありませんか。コロッケの常温保存は基本的にNGです。じゃがいもは傷みやすいので、なるべく常温で置いておく時間を短くするようにしましょう。

気温が低い時期なら半日くらいは問題ありませんが、梅雨ぐらいからの高温多湿な時期、気温で言えば最高気温が25度を超えるような時期になってくると2~3時間くらいで傷んでしまうので要注意です。

可能な限り冷蔵保存を心掛け、すぐに食べる場合でもフタやラップで空気に触れる部分を減らしましょう。

冷蔵なら2日、冷凍なら1ヶ月程度(夏場は注意!)

揚げたコロッケの保存期間は、冷蔵庫なら2日、冷凍庫なら1ヶ月程度保存可能です。ただしあくまで目安であり、時間が経つほどに味は劣化し、雑菌が繁殖して食中毒などを起こす可能性が高まるので、出来るだけ早く食べましょう。

タネの状態でも冷蔵庫なら2日、冷凍庫なら1ヶ月程度保存可能です。ハンバーグのタネと異なり、一度火を通しているので比較的日持ちしますが、それでも成型時に触ったり空気に触れることで雑菌は付着しており、時間が経つと劣化してしまうので、早めに調理することをおすすめします。

ただし、夏場は食品が傷みやすいので、冷蔵庫に保存する場合でも翌日には食べることをおすすめします。

お惣菜ならその日のうちに

作るのに手間がかかるコロッケはスーパーやお肉屋さんなどでお惣菜として購入することも多いですよね。外で購入したコロッケはできる限りその日のうちに食べきりましょう。買ってからすぐに食べず冷蔵庫に入れる場合でも、翌朝には必ず食べましょう。

理由としては、お惣菜のコロッケは作られてから常温で保存されていますが、上記の通り具材のじゃがいもは傷みやすく、どのくらい時間が経過したかわからないので、早めに消費したほうが安全なためです。

作り置きするなら揚げる直前の状態で

コロッケを作り置きする場合、衣をつけた揚げる直前の状態で冷凍しておくのがおすすめです。揚げた後に冷凍すると温め直した時に衣がしなしなになりやすく、美味しさが損なわれてしまいます。

衣をつけずに冷凍すると、解凍後に衣がつきにくくなるので失敗しやすいです。衣を付けてから保存すれば一度解凍して衣を付け直す手間もなく、そのまま揚げることができるので簡単です。

コロッケの保存方法

冷蔵・冷凍それぞれの場合のコツや保存期間を解説します。

冷蔵

コロッケを冷蔵する場合はラップで1個ずつ包み冷蔵用保存袋に入れる

コロッケを冷蔵保存する場合、揚げる前・後の状態を問わず、1個ずつラップで包んだ上で保存容器(タッパー)または保存袋(ジップロック)に入れて保存しましょう。空気に触れる部分を減らすことで鮮度が長持ちします。

保存場所はドアの開閉による温度変化を受けにくい冷蔵庫の奥の方や、チルド室またはパーシャル室がおすすめです。保存可能な期間は2日間です。前述の通り、食品が傷みやすい夏場は翌日に食べた方が良いでしょう。

冷凍

コロッケを冷蔵する場合はラップで1個ずつ包み冷凍用保存袋に入れる

揚げたコロッケは冷凍すると解凍時に衣の水分が飛んでしなしなになりやすく、美味しさが損なわれてしまうので、冷蔵庫に入れて保存期間内に食べきることをおすすめしますが、冷凍保存も可能です。

冷凍の場合も揚げる前・後で保存方法は基本的に同じです。コロッケを冷凍する際は、まず金属トレーに並べて急速冷凍しましょう。急速冷凍によって美味しさをキープすることができます。金属トレーがない、急速冷凍しないという方はスキップして次の手順から保存しましょう。

急速冷凍が完了したら一つずつラップに包みましょう。その上からさらにジップロックなどの保存袋に入れて保存すると空気に触れる部分を減らすことができ、劣化を防ぐことができます。

冷凍するとじゃがいもは食感が悪くなると言われがちですが、コロッケの場合はじゃがいもをマッシュしているので食感の変化は起きにくく、冷凍前とほとんど差はありません。作り置きしておけば揚げるだけでいつでも出来たてのコロッケを楽しむことができ、とても便利です。

冷凍保存したものは1ヶ月以内に食べましょう。長期間保存すると劣化が進んで美味しさも損なわれていくので、美味しく食べたい方は2週間以内に食べるのがおすすめです。

食べられないコロッケの特徴

長時間出しっぱなしにしていた、冷蔵庫や冷凍庫の奥で長い間眠っていたというような場合に起きるコロッケの劣化の特徴を解説します。

色や臭いの変化に注意

腐った食品の見た目は黒っぽく変色してることが多いので、よく観察しましょう。高温多湿な時期は表面に白い綿のようなカビが生えてしまうこともあります。

また、鼻をつくようなおかしな臭いがしている場合は腐っている可能性が非常に高いので、食べずに処分しましょう。コロッケは劣化が進むと臭い・味ともに油っぽさが強くなり、妙に崩れやすくなるといった特徴も現れます。

見た目や匂いで判断が難しい時は触ってみるとわかりやすいです。ベタベタとした粘り気がでていない場合は問題ありませんが、糸を引いていたり、ぬめりがあるような状態はかなり傷んでいます。特に湿度と気温の高い梅雨の時期などは傷みやすいので、要注意です。

食べてみたら味が酸っぱかったという場合も腐ってしまっています。食べてしまったものはなるべく吐き出し、残りも処分しましょう。

冷凍焼けにも要注意!

冷凍庫に食品を長く入れておくと、食品の表面が白っぽくなったり、変色したりしている「冷凍焼け」と呼ばれる状態になります。

この状態になっている食品は、乾燥が進んで食品のタンパク質や油分の酸化が起き、劣化がかなり進んでいる状態なので、食べるのは避けた方が良いでしょう。

長く冷凍庫に入れておくと食品のまわりに霜がたくさんついていることもありますが、これは「冷凍焼け」ではないものの、食品が劣化している証拠ではあります。

食べてしまったら...

腐った食品を食べると食中毒(腹痛、下痢、嘔吐、発熱など)を起こす可能性があります。症状は菌にもよりますが、食べてから2~3時間経って出ることが多いです。

ただし、数日経ってから症状が出ることもあります。症状が出た場合には病院に行くことをおすすめします。

コロッケを温め直す方法・コツ

温め方を工夫すればサクサクに戻すことが出来ます。

揚げ直しはNG

一度揚げてから時間が経ってしまったコロッケはもう一度揚げればまたサクサクになりそうですが、揚げ直すのはNGです。一度揚げてしまっているので揚げ直すと焦げてしまいやすく、仕上がりも固くなって油っぽくなります。油をまたたくさん用意するのもとても手間がかかりますよね。

作り置きする場合は後述の通り、揚げる前の状態で冷凍保存するのがおすすめですが、残り物などを温め直す場合はオーブンやトースターで温め直すのがおすすめです。

冷凍していたらまずは解凍を

一度揚げたコロッケを冷凍していた場合、まずは食べる前日に冷蔵庫に移して解凍しておきましょう。凍ったまま温めるとムラが生じてしまい、うまく温め直すことができません。

冷蔵庫での解凍を忘れていた場合は電子レンジの解凍機能を使うか、500~600Wの設定で5分程度温めましょう。大きさによっては十分に解凍できなかったり、破裂してしまったりすることもあるので、時々電子レンジの中の様子を確認しながら温めましょう。

水を吹きかけて電子レンジ+オーブン系で温め直すのがおすすめ

コロッケを温め直すには電子レンジで温めた後にオーブンやトースターで焼くのがおすすめ

出来たてではなく、時間が経って油っぽさやパサパサ感が際立ってしまっているコロッケは、衣のサクサク感を復活させると時間の経過による味の劣化が気になりにくくなります。

おすすめなのが、コロッケの表面に霧吹きで水をかけてから電子レンジで軽く温め、オーブンやトースター、グリルといったでじっくり温める方法です。霧吹きがない方はコロッケを弱く流した水道水にさっとくぐらせ、キッチンペーパーで表面をさっと拭いてから温めてみてください。

水をかけることで温めた時に衣から余分な水分を逃げやすくなり、香ばしさをアップさせつつサクサク感を復活させることができます。また、電子レンジであらかじめ温めることで内側まで温まりやすく、まるで出来立てのようなコロッケが楽しめます。
コロッケの温め直しでおすすめなのがオーブンやトースターを使う方法です。包み込むように火を通すことができ、温めムラが少なく、サクサクに温め直せます。

電子レンジでは1分、オーブンやトースターで2分温めましょう。温め足りないと感じた場合は30秒程度時間を追加して温めてみてください。

その他

グリル

コロッケをグリルで温め直すこともできます。ただし、グリルは火力が強いので一番弱い設定にしないとすぐに焦げてしまいます。

電子レンジで1分程度温めてからグリルにアルミホイルを敷いて並べ、一番弱い設定で1~2分温めましょう。外はカリカリで中はホクホクのコロッケが楽しめます。

フライパン

コロッケはフライパンを使って温め直すこともできます。ただし、フライパンに接している面しか温まらず時間もかかるので、オーブンやトースターを使える方はそちらがおすすめです。

電子レンジで1分程度温めてから油をひかずにフライパンに並べ、中火(フライパンの底に火が届かない程度)で両面を2分ずつ焼きましょう。

ノンフライヤー

ヘルシーに食品を揚げることの出来るノンフライヤーはコロッケの温め直しにも使えます。余分な油を落とすことができ、サクッと軽いカリカリな食感が手軽に楽しめます。

サイズにもよりますが、150度の設定で5~8分加熱してみてください。温め足りないと感じたら30秒ずつ時間を追加して温めましょう。

電子レンジのみ

食品に簡単に火を通せる電子レンジですが、コロッケを温め直すのに使う場合、温めムラが起きやすいのでやや不向きです。ただし、近年ではコロッケも電子レンジで温めるだけで解凍できる製品も販売されています。

電子レンジを使う場合、サイズによって必要な時間は前後しますが、500~600Wの設定で1~2分温めましょう。温め足りていないと感じたら少しずつ時間を追加して温めましょう。ただし、温めすぎると破裂することがあるので要注意です。

すでに何度も言及している通り、電子レンジはオーブンやトースター、グリルを併用することで美味しく温め直すことができます。

コロッケのアレンジ・リメイク

保存期間が長くなって味が心配、そもそもコロッケの味に飽きたという場合はアレンジやリメイクがおすすめです。

グラタン・ドリア

コロッケのリメイクで人気なのがグラタンやドリアにリメイクして食べる方法です。ホワイトソースやマヨネーズ、チーズなどをのせて電子レンジやオーブンなどで焼けばごちそう感のある一品に仕上がります。

マカロニやパンを入れたグラタンと、ご飯と合わせるドリアのどちらもおすすめです。ブロッコリーやにんじんなどを加えれば栄養バランスはもちろん、見た目も鮮やかになります。

オムレツ

コロッケを卵でとじてオムレツ風にするのもおすすめです。卵を半熟に近い状態で仕上げればパサパサ感はより気になりにくくなります。

ケチャップでも美味しいですが、ソースを工夫してみるのもおすすめです。デミグラスソースやホワイトソースをかけてみても美味しいです。

卵とじどんぶり

コロッケを卵でとじてカツ丼風に仕立てた卵とじどんぶりも美味しいです。コロッケを和風の味付けにした煮汁で軽く煮込めば味が良く染み込んでパサつき感を感じさせないジューシーな仕上がりになります。

煮込みすぎると崩れてしまいますが、崩れてしまえばより味が染み込みますし、卵でとじるので食べにくさもそれほど気になりません。

そば・うどんにトッピング

駅構内などにある立ち食いの蕎麦屋などで定番のコロッケトッピングそばを試してみるのもおすすめです。そばのめんつゆをコロッケが吸い込み、美味しさがぐんとアップします。

コロッケがつゆを少し吸った状態と吸いきってひたひたになった状態のどちらが好みかで分かれます。どちらが好みか試してみるのもおすすめです。