野菜によってはラップなしでレンジ加熱することができますが、さつまいもはラップなしでも加熱できるのでしょうか。詳しく解説します。
さつまいもをレンジで蒸すときにラップをする必要があるのかどうか解説します。
さつまいもをレンジで蒸すときには、ラップをする必要があります。
ラップをせずにレンジで蒸してしまうと、さつまいもの水分が蒸発してしまいパサパサに仕上がってしまいます。ラップはさつまいもをレンジで加熱する際に蒸気を閉じ込める役割を果たします。この蒸気は、さつまいもの内部を均等に加熱し、柔らかくしてくれます。蒸気でさつまいもが湿った状態になることで、外側が焦げたり硬くなることも防げます。
水分量が多い野菜はラップをせずにレンジで加熱することができるのですが、さつまいもの場合は水分量が少ないので必ずラップをするようにしましょう。
さつまいもをラップをせずにレンジで蒸すと、水分が蒸発してパサパサになってしまうだけではなく爆発してしまう可能性があります。
電子レンジは、庫内に放出されるマイクロ波によって食材がもつ水分子が熱を持つようにエネルギーを与えます。そのため、もともとさつまいものように水分量が少ない食材を温めると水分が蒸発してなくなってしまうことでエネルギーを受け取る水分子がなくなってしまうため熱を持ちすぎている状態となり、爆発したり場合によっては発火してしまうこともあります。
さつまいもに限らず水分量が少ない食材を加熱するときは、ラップをし食材の水分を保つことは非常に重要です。
さつまいもをレンジで蒸すときには、濡れたキッチンペーパーで包むとより効果的です。
キッチンペーパーは、さつまいもをレンジで加熱する際の水分の調節に役立ちます。濡らしたキッチンペーパーでさつまいもを包んでレンジにかけることで、さつまいもが外側から乾燥するのを防いでくれているのです。同時に、内部の水分を適度に保持し、さつまいもの食感をもっちりとしたものに保ちます。
キッチンペーパーがなければ、2〜3枚重ねたティッシュペーパーや新聞紙で代用可能です。
さつまいもをレンジで蒸すときには水分が蒸発しないよう工夫をすることで美味しく仕上げることができます。
さつまいもをレンジで蒸すときにはラップが必要であることはおわかりいただけたでしょうか。続いて、さつまいもをレンジで蒸すときのポイントを紹介します。
さつまいもを蒸すときは、皮は剥かなくても大丈夫です。
さつまいもの皮には、ポリフェノールの一種であるアントシアニンや、食物繊維などが含まれているので栄養面的には皮も一緒に調理をして食べるのがベストです。
離乳食として与えたいときや、スイートポテトにしたいときなど皮を剥く必要があるときは皮を剥いて加熱しましょう。
さつまいもは丸ごとレンジで蒸す、カットしてからレンジで蒸すのどちらでも大丈夫です。
ただし、丸ごと蒸すとやはり時間がかかってしまいます。特にレンジを使う場合はレンジの構造上どうしても加熱ムラができてしまいやすいです。
茹でる場合はカットしてからだと断面から水溶性の栄養素が流出してしまうので、圧倒的に丸ごと茹でるほうが良いのですが、レンジを使う場合はお湯を使うわけではないので、輪切りなどカットしてから加熱してもOKです。
小さなさつまいもや細いさつまいもは、丸ごとレンジに入れて加熱しても良いでしょう。
さつまいもを丸ごとレンジで加熱する場合は、頭とおしりの尖っている部分は切り落としましょう。
レンジはマイクロ派で食材を温めていくですが、角張っていたり尖っている部分にばかり集中してしまう性質があります。そのため、頭とおしりの尖っている部分だけに集中して、加熱ムラができてしまったり固くなってしまうことを防ぐため、予めカットしておくのがおすすめです。
さつまいもが甘くなるのは、β-アミラーゼという酵素がでんぷんを麦芽糖に変えるからです。甘くなる前に火が通ってしまうと甘くなりません。
そのためレンジは時短になるメリットがある一方で、一気に加熱してしまうと甘みが出ないデメリットがあります。
レンジだと一般的に500W〜600Wで加熱することが多いですが、甘みを出したい場合は150W程度の低温でじっくりと加熱するのが望ましいです。
低温に対応していない場合は、解凍モードを活用しましょう。解凍モードは基本的に100W〜200Wに設定されていることが多いので低温でじっくりと加熱することができます。
加熱時間の目安は、さつまいもの大きさやレンジのワット数によっても異なります。
200gのさつまいもを一般的なレンジのワット数500W〜600Wで加熱する場合は、500Wで4分50秒、600Wで4分が目安です。
低いワット数でじっくり加熱する場合の目安は下記の通りです。
100W:24分
150W:16分
200W:12分
おかずにする場合のさつまいもを加熱するときは、500W〜600Wで加熱し、スイーツを作りたいときなど甘みを最大限に引き出したいときには低温でじっくり加熱するのがおすすめです。
さつまいもをレンジで美味しく蒸す方法は下記の通りです。
レンジを使ってさつまいもを丸ごと加熱する場合は、まず濡れたキッチンペーパーでさつまいもを包みます。(濡らした新聞紙でもOK)
キッチンペーパーにさつまいもを包んだら、ラップでしっかりと包みます。
さつまいもをラップで包んだら、レンジに入れて加熱します。
加熱時間はレンジのワット数やさつまいもの大きさによっても異なりますが、目安は600Wで1分半〜2分程です。
600Wで加熱したら、200Wに設定しさらに8分〜10分ほどじっくり加熱します。
200Wに設定できないレンジであれば解凍モードにしましょう。
さつまいもを竹串などで指してみてスッと通れば完了です。
加熱をしたら、ラップに包んだまま粗熱を取ります。
ラップをとって粗熱をとってしまうと、乾燥してパサパサになってしまうので、ラップに包んだ状態で粗熱を取ることが大切です。
続いて、カットしてからレンジで加熱する方法を紹介します。
さつまいもを綺麗に洗ったら、輪切りにします。
乱切りなどでも良いのですが、上述したように角張った部分があると加熱ムラができてしまいやすいので、輪切りがおすすめです。
カットしたら、丸ごと加熱するのと同様にキッチンペーパーで包ます。キッチンペーパーで包んだら、一度水に濡らしてラップに包みます。
加熱時間の目安は上記で紹介した通りです。
200g程度のさつまいもをじっくりと加熱したい場合は150Wで16分ほど加熱するのがおすすめです。
短時間で加熱したい場合は600Wで4分程加熱しましょう。
竹串がすっと通るぐらい柔らかくなったら、丸ごと加熱したときと同様にラップに包んだまま粗熱をとります。
さつまいもはレンジ以外でも美味しく蒸すことができます。レンジ以外のさつまいもの蒸し方は下記の通りです。
蒸し器を使ってさつまいもを蒸す場合は、まずさつまいもを輪切りなど食べやすい大きさにカットします。(丸ごとでもOK)
さつまいもをカットしたら、水を入れた蒸し器に並べて蓋をして加熱し、蒸し器から湯気が出てきたら火を弱めます。弱火でじっくりさつまいもに火を通していくのが甘みを出すポイントです。
加熱時間の目安は大きさにもよりますが、1.5cm程の輪切りであれば10分ほどです。丸ごと蒸す場合は20分から30分ほど蒸しましょう。
さつまいもはフライパンを使って蒸すこともできます。蒸し板や蒸し網があればそちらを使うのが良いでしょう。蒸し板や蒸し板がない場合は、下記の方法で蒸し茹ですることが可能です。
蒸し茹でにする場合はお湯を使いますが、完全にさつまいもが浸すわけではないので茹でるよりも水溶性の栄養素は守ることができます。
こちらは直径21cmのせいろです。天然素材(竹、杉、桃皮)で作られています。漂白剤などの化学薬品は使用されていませんので、安心してお使いいただます。
21cmと26cmの大きさがあります。
さつまいもはフライパンを使って蒸すこともできます。蒸し板や蒸し網があればそちらを使うのが良いでしょう。蒸し板や蒸し板がない場合は、下記の方法で蒸し茹ですることが可能です。
さつまいもをフライパンを使って加熱する場合は、まずフライパンに水を入れます。
水を入れたらクッキングペーパーを敷き、上にさつまいもを入れて蓋をします。クッキングペーパーがなければアルミホイルでも大丈夫です。
さつまいもを入れて蓋をします。蓋をしたら中火で加熱し、沸騰し湯気が出てきたら弱火にして20分加熱します。
20分加熱したら上下をひっくり返し、20分加熱していきます。途中で水気がなくなってきてしまったら、水を追加してください。20分茹でて竹串がすっと入るのを確認したら完了です。
おすすめのフライパンは下記の記事でご紹介しています。
おすすめフライパン16選|人気商品から海外ブランドまで|選び方も解説
さつまいもにじっくり火を通すとなると時間がかかってしまうのがデメリットですが、炊飯器に入れて炊飯モードで炊けば、途中で様子を見たりしなくてもしっかりと火を通すことができます。
炊飯器を使ってさつまいもを加熱するときは、炊飯器に洗ったさつまいもを入れて、さつまいもが半分つかるぐらいの水を入れます。
水を入れたら炊飯モードで炊き上げるだけです。
炊飯器で炊いている間は目を離して大丈夫なので、他の作業ができます。ただし、炊飯器によってはご飯以外を炊くことができない場合があるので取り扱い説明書をしっかり読んでください。
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