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かぼちゃを圧力鍋で蒸す方法。カット・丸ごとどっちも簡単!

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かぼちゃを圧力鍋で蒸す方法。カット・丸ごとどっちも簡単!

かぼちゃは圧力鍋を使うととっても簡単に短時間で蒸すことができます。本記事ではかぼちゃを圧力鍋を使って蒸すメリットや、圧力鍋を使って蒸す方法を紹介します。

かぼちゃを圧力鍋で蒸すメリット

圧力鍋とは、圧力を調節できる機能がついている鍋のことです。鍋の中を高温・高圧にすることで、短時間で加熱をし、食材を長時間加熱したときと同じように柔らかくすることができる調理器具です。

かぼちゃを圧力鍋を使って蒸すことには様々なメリットがあります。

時短になる

上述したように圧力鍋は、圧力をかけることにより一気に加熱をするため、蒸し器や鍋で加熱するよりも短時間で蒸し上げることができます。高い圧力によって水の沸点が上がり、野菜がより早く加熱されるのです。

かぼちゃは固く火が通るのに時間がかかってしまいますが、圧力鍋を使えばお湯を沸かす時間もかかりませんし、あっという間にかぼちゃに火が通って柔らかくなるので時短になります。

蒸すといえば蒸し器を使うイメージがあり、「時間がかかりそう」「めんどくさい」と思っている方も多いと思いますが、圧力鍋を使えば時間をかけずにホクホクのかぼちゃを楽しむことができます。

火の通りが均一

圧力鍋であれば、時短になるだけではなく電子レンジよりも均一に火を通すことが可能です。

例えば、かぼちゃを電子レンジを使って蒸す場合も鍋で茹でるより時短にはなりますが、電子レンジはマグネトロンからレンジ内にマイクロ波を照射して水分子を振動させ食材を温めるという仕組みであるため、どうしても均一に火が通らずにムラがでてしまうというデメリットがあります。

特にかぼちゃのように皮が固く厚い野菜はどうしても加熱ムラができて食感が悪くなってしまいます。しかし、
圧力鍋であれば鍋内部の温度と圧力が均一に分布するため、均一にしっかりと火が通ります。

栄養を逃さない

かぼちゃは圧力鍋で蒸すことにより、栄養素を逃さずに蒸すことができます。

かぼちゃにはビタミンCやカリウムなどの水溶性の栄養素が含まれています。水溶性の栄養素は文字通り水に溶けやすいため、茹でる調理では失われやすいのですが、圧力鍋では蒸気で火を通すため、これらの水溶性の栄養素をキープしやすくなります。

また、栄養だけではなく甘みや旨味も逃しません。かぼちゃを圧力鍋で蒸すと旨味や甘みが薄くなってしまうことがないので、しっかりとしたかぼちゃの優しい甘みと旨味を楽しむことができます。

圧力鍋には蒸す以外の機能も

圧力鍋は、蒸すだけでなく様々な使い方ができる便利な調理器具です。お米を炊くこともできますし、カレーなどの煮込み料理、魚の煮付けなどを作ることもできます。

材料を入れて加圧するだけで美味しい料理が時短でできますので、一家に一台あると大変便利です。

おすすめの圧力鍋

こちらはフィスラー社の圧力鍋です。フィスラーは、ドイツの調理器具を扱う会社で、創業175年を超える老舗です。 この圧力鍋はガス火・IHともに対応しています。加圧中の音や蒸気が気にならないスプリング式の圧力鍋です。圧力鍋を初めて使う方でも使いやすいデザイン設計となっています。3.5Lは2〜3人向け、4.5Lは3〜5人向けです。

かぼちゃを圧力鍋で蒸す方法【カット】

かぼちゃを圧力鍋で蒸すメリットはおわかりいただけたかと思います。それでは、かぼちゃを圧力鍋で蒸す方法を紹介します。

よく洗う

かぼちゃは綺麗に見えますが、土壌で育っているのでやはり土汚れや目に見えないチリ汚れなどがついています。そのため、調理をするときには水洗いをして汚れを綺麗に洗い流すのが基本です。

かぼちゃの表面にそこまでひどい泥汚れがついていなければ流水を30秒ほどかければ、汚れを落とすことができます。

かぼちゃの表面はボコボコしています。ボコボコしている部分に汚れが溜まっていることがあるので、気になるようであれば、たわしなどを使って汚れを落とすと安心です。

種・わたを取る

かぼちゃの種とワタをスプーンで取り除く

かぼちゃを洗ったら、かぼちゃを半分にカットします。真ん中の部分に種とわたが出てくるので、スプーンでくり抜くようにわたと種をとっていきます。

大きなスプーンを使うと一辺に取り除くことができるので、便利です。

かぼちゃの種とわたにも栄養が含まれています。種は加熱して冷蔵保存しておくと良いでしょう。わたは保存しておくことができないので、煮物に使う場合などは種だけを取り出しわたはそのままでも大丈夫です。

わたを残しておきたい場合は、スプーンではなくフォークを使って種だけを取り出しましょう。

種は冷凍保存可能

かぼちゃの種は食べられるので捨てずに保存する

取り除いた種は捨てないで!かぼちゃの種にも豊富な栄養が含まれています。

保存時に取り除いた種を耐熱皿に広げてふんわりとラップをし、600Wの電子レンジで4〜5分ほど加熱します。種が割れたら中身を取り出し、クッキーやスープの具材として使用します。そのまま食べるのも◎。加熱した種は大変熱くなっているので、やけどに注意してください。

かぼちゃをカットする

かぼちゃを角切りにカットする

種・わたを取ったらかぼちゃをカットします。

お好みの切り方で大丈夫ですが、圧力鍋で蒸す場合は小さすぎたり薄すぎたりしてしまうと煮崩れしてしまいやすいので、角切りがおすすめです。

角切りにする手順

①2等分にして種・わたをとったかぼちゃの断面を下にしてまな板の上に置く

②半分にカットする

③皮を下にしてさらに半分にカットする

④半分にカットしたかぼちゃを3cm幅にカットする

⑤3cm〜4cm角になるように端からカットしていく

圧力鍋に水を入れて蒸しすのこを敷く

圧力鍋に水を入れて蒸しすのこを敷く

まず、圧力鍋に2cm程水を入れて蒸しすのこを敷きます。

蒸しすのこを敷いたときに、水が出てきてしまうようであれば水を減らしましょう。

蒸しすのこの上にかぼちゃを並べる

蒸しすのこの上にかぼちゃを並べる

圧力鍋に蒸しすのこをひいたら、蒸しすのこの上にかぼちゃを並べます。
付属の蒸し器があればそれでもOKです。

加熱時間の目安は2分〜3分

圧力鍋で火を通したかぼちゃ

かぼちゃを入れたら、蓋をして火をつけて加圧していきます。

加圧ピンが上ったら、火を止めて自然に圧が下がるまで置いておき、圧が下がったら蓋をあけます。圧力鍋を使えば2分〜3分程で蒸すことができます。

かぼちゃを圧力鍋で蒸す方法【丸ごと】

圧力鍋であれば、丸ごとかぼちゃを蒸すことができます。かぼちゃは固くカットするのも一苦労なので、圧力鍋で丸ごと蒸して、柔らかくなってからカットしたり皮を剥くのも良いでしょう。

特に坊っちゃんかぼちゃなど一般的なかぼちゃよりも小さなサイズのかぼちゃは丸ごと圧力鍋で蒸してしまうのが良いでしょう。

かぼちゃを洗う

圧力鍋を使ってかぼちゃを丸ごと蒸す場合も当たり前ですが、しっかりと水洗いしましょう。

そこまで汚れていないようであれば、濡らしたキッチンペーパーなどで拭き取るでも◎

鍋に水とかぼちゃを入れて中火→弱火で加圧

圧力鍋に水を入れて丸ごとのかぼちゃを入れ加圧する

圧力鍋に水を500cc程の入れて、かぼちゃを丸ごと入れます。鍋にかぼちゃを丸ごと入れたら蓋をして中火で加圧していきます。

蒸気が出てシューっと音がなり始めたら火を弱めて5分加熱します。

火を止めて放置

圧力鍋で加圧したかとのかぼちゃ

火を止めてふたをしたままの状態でしばらく放置しておきます。

少し冷めたらふたを外しかぼちゃの硬さを確認します。かぼちゃに竹串やフォークなどを刺してみて、すっと入ればしっかりと火が通っています。

圧力鍋で蒸したかぼちゃのおすすめの調理法

圧力鍋で蒸したかぼちゃは、そのままでもほくほくとして美味しいのですが、さらにアレンジして様々な料理に活用することができます。以下に圧力鍋で蒸したかぼちゃのおすすめの食べ方をいくつか紹介します。

かぼちゃのマッシュ

蒸したかぼちゃはしっかりと柔らかくなっているので、口当たりなめらかなマッシュを作ることができます。

マッシュにするときは、バターや生クリーム、塩、黒こしょうなどを加えてよく混ぜると濃厚な味わいになり美味しく食べることができます。仕上げにチーズやハーブを散らしても美味。

かぼちゃのグラタン

マッシュしたかぼちゃを耐熱皿に広げ、上にチーズやホワイトソースをのせて焼くと、簡単に美味しいかぼちゃグラタンを作ることができます。

かぼちゃの優しい甘みとホワイトソースがマッチし、濃厚なかぼちゃグラタンになります。小さなお子様でも食べやすいので、ぜひ試してみてください。

かぼちゃのポタージュ

蒸したかぼちゃをミキサーに入れ、コンソメやクリーム、水などと一緒になめらかになるまで混ぜます。最後に塩やこしょうで味を調えれば簡単にポタージュを作ることもできます。

汁物にすれば流出してしまいがちな水溶性の栄養素も汁ごといただけるので栄養面的にも◎

圧力鍋の使い方・お手入れ方法

圧力鍋の基本的な使い方やお手入れ方法をご紹介します。圧力鍋には電気式とガス・IH式がありますが、ここではガス・IH式の圧力鍋を例に解説します。

食材の入れすぎに注意

圧力鍋で食材を調理する際は、食材の入れすぎに注意が必要です。食材を入れすぎると、圧力がかかりにくくなったり、中身が吹き出すおそれがあります。

お使いの圧力鍋の取扱説明書を確認し、規定量を守るようにしましょう。鍋の深さの2/3まで(豆類は1/3以下)が目安量です。

ふたは必ずしっかりと閉める

圧力鍋は文字通り圧力によって食材に火を通しますので、ふたは必ずしっかりと閉める必要があります。

圧力鍋の種類によって構造の違いがありますが、多くの圧力鍋でふたをしめるとカチッと音がしたり、表示されている色が緑や赤に変わるなどの工夫が施されています。

火加減の調整を必ず行う

圧力鍋を使用する際に重要なのは、調理中の火加減です。圧のかかり具合に合わせて火加減を調整する必要があります。

十分に圧が加わるまでは強火で加熱し、加圧されたら弱火または火を消してOKです。火を止めても鍋の中では圧力が保たれているので調理が進みます。

減圧してからふたを開ける

ふたを開ける前に、圧力鍋の中の圧力を下げる必要があります。

圧力を下げる方法は主に2つで、自然放置と急冷があります。自然放置とは、文字通りそのまま放置し、ゆっくりと圧力を下げる方法です。豆類や穀類など、余熱で調理するのに適しています。急冷とは、圧力鍋のふたに水をかけて冷やす方法です。余熱調理が費用な場合や急いでふたを開けたい場合に適した方法です。

減圧されたかどうかは、メインバブルの圧力表示やピン、フロートの下がり方で判断できます。お使いの圧力鍋の種類によって圧力を確認する方法は異なりますので、取扱説明書などで確認しましょう。

部品の点検を忘れずに

圧力鍋は高い圧力をかけて使用するため、部品の破損や故障が起きやすいです。安全に使うためにも、定期的に点検することをおすすめします。

点検する主なポイントは下記の通りです。

  • ゴムパッキンが破れたりゆがんだりしていないか

  • 蒸気口に詰まりはないか

  • 取っ手のネジがゆるんでいないか

  • メインバブルや圧力表示のパッキンに亀裂や破れなどはないか

  • 安全装置(安全弁)がしっかり動くか

部品が傷んでいる場合は新しい部品を購入し取り替えるようにしましょう。