余ってしまったかぼちゃの天ぷらの保存方法がわからなくて困ったことはありませんか?本記事ではかぼちゃの天ぷらの冷凍方法などを紹介します。
そもそもかぼちゃの天ぷらは冷凍保存することはできるのかどうか、解説します。
かぼちゃの天ぷらは冷凍保存することができます。
天ぷらは、揚げたてのサクサクとした食感が特長ですが、かぼちゃだけでなく、他の天ぷらも、時間が経つと空気中の酸素の影響で油が酸化してしまいます。この酸化した油は、風味の低下をもたらし、しばしば不快な後味の原因ともなります。また、酸化した油が身体にもよくありません。そのため、天ぷらを常温や冷蔵で保存すると、賞味期限が非常に短くなってしまいます。
しかし、冷凍して低温の状態で保存することは油の酸化を大幅に遅らせる効果があります。そのため、天ぷらを冷凍保存したほうが、その美味しさを長期間キープすることができますし、長持ちさせることができます。
上述したようにかぼちゃの天ぷらを冷凍すると、酸化のスピードを遅らせることができますが、永久に傷まない・腐敗しないというわけではもちろんありません。冷凍していても、長く保存していれば酸化しますし、傷みます。
冷凍したかぼちゃの保存期間の目安は2週間〜3週間程です。長く保存しておけばおくほどサクサクとした食感が失われてしまうので、天ぷらとして食べたいのであれば2週間を目安に早めに食べきりましょう。3週間と長めに冷凍していたものは、リメイクして食べるのがおすすめです。
かぼちゃの天ぷらを美味しく冷凍するコツを紹介します。
天ぷらといえば、やはり揚げたてが美味しいですよね。これは、やはり時間が経てば経つほど油が酸化してしまうためです。
揚げてから時間が経ってすでに油が酸化してしまっている状態のかぼちゃの天ぷらを冷凍すれば、当たり前ですが解凍後美味しく食べることはできません。
食べ切れなさそうだなと思った時点ですぐに冷凍するようにしましょう。
かぼちゃの天ぷらを冷凍するときはできるだけ早めにと紹介しましたが、粗熱はしっかり取りましょう。
かぼちゃの天ぷらが温かいまま密封して冷凍室に入れてしまうと、衣の間に閉じ込められた蒸気が冷えて水滴となり、再加熱時に衣がベタついてしまいます。このベタつきは、天ぷらの魅力であるサクサク感を損なう主な原因となります。
また、温かい状態で冷凍庫に直接入れると、冷凍庫内の温度が一時的に上昇し、他の食品の品質にも影響を及ぼすリスクがあります。特に冷凍庫内には他のデリケートな食材も保存していることが多いため、その食材の賞味期限や食感に悪影響を及ぼす可能性が考えられます。
粗熱が取れたら、かぼちゃの天ぷらについている余分な油を拭き取ります。
余分な油が残っていると、冷凍・解凍の過程で油の酸化が進行しやすくなり、その結果、不快な風味の原因となってしまいます。
余分な油を拭き取るときはクッキングペーパーを使うのがおすすめです。キッチンペーパーで拭き取ることもできますが、キッチンペーパーでは衣にひっついてしまい、衣が剥がれてしまうことがあります。そのためクッキングペーパーが自宅にある場合は、クッキングペーパーを使いましょう。
濡れても破れにくいパルプ100%のクッキングペーパー(キッチンタオル)です。油だけでなく水もしっかり吸収します。
余分な油を拭き取ったら、クッキングペーパーに包んでから保存袋に入れます。クッキングペーパーに包みさらにラップで包んでも◎
クッキングペーパーに包んだ状態で冷凍しておくと、余分な油や水分を吸い取ってくれるので、冷凍による食感や風味の変化を最小限に抑えることができます。ただし保存状態によってはかぼちゃにペーパーの繊維がくっついてしまうこともあるので注意。
クッキングペーパーに包んだかぼちゃの天ぷらを保存袋に入れたらしっかり空気を抜いて密閉します。
空気を抜いて密閉してしまうことで、油が酸化して劣化してしまうのを防ぐことができます。また、しっかり密閉しておけば冷蔵庫の臭い移りもしないので、かぼちゃそのものの風味や味を損ねてしまうことがありません。
かぼちゃの天ぷらに限らず、野菜を冷凍する場合は急速冷凍をしたほうが旨みをぎゅっと閉じ込めることができます。冷蔵庫に急速冷凍機能がない場合は、金属トレイの上にのせて冷凍庫へ。
金属トレイは温度の伝達が早いため、急速冷凍と同じ効果を得ることができます。
また、冷凍庫の扉付近は開け閉めによる温度変化の影響を受けやすいため、できるだけ温度変化の少ない扉付近を避けた場所に置いたほうが早く冷凍することができます。
かぼちゃの天ぷらを美味しく冷凍するコツはおわかりいただけたでしょうか。続いて、冷凍したかぼちゃの天ぷらを美味しく食べる解凍方法を紹介します。
冷凍した食材はレンジで加熱して解凍することも多いですが、レンジで一気に加熱することで凍っていたかぼちゃの水分が一気に出てきてしまうので、水っぽくべちゃっとしてしまいます。
そのため、冷凍したかぼちゃの天ぷらは一度冷蔵庫に移して自然解凍するのがおすすめです。低温でゆっくり解凍していくことで水分が出すぎてしまうのを抑えることができます。
自然解凍したら、トースターで加熱し出てきた水分を蒸発させます。そうすると、サクっとした食感が若干戻ります。時間はかかりますが、天ぷらとして再び美味しく食べたいというときにおすすめの解凍方法です。
自然解凍せずにそのままトースターで加熱することも可能です。トースターを使って加熱することで、時短になりますし、カリッとした食感に仕上げることができます。
トースターを使って解凍するときは、くしゃくしゃにしたアルミホイルの上に冷凍したかぼちゃの天ぷらを乗せて、2分程加熱します。
加熱時間はトースターの機能やかぼちゃの大きさにもよるので様子を見ながら調節してください。表面がカリっとしてくれば、美味しく食べることができます。
冷凍したかぼちゃの天ぷらは、フライパンを使って解凍することもできます。フライパンであればどのご家庭にもあると思うので、手軽に解凍したい方はフライパンを使うのも良いでしょう。
フライパンを使って解凍するときは、油を適量入れたフライパンの上に天ぷらを並べます。そして、加熱をしていくと冷凍したかぼちゃの天ぷらが油を吸って、表面がカリッとした食感に仕上がります。
冷凍したかぼちゃの天ぷらを一度水にくぐらせてもう一度揚げるという方法もありますが、二度揚げは手間がかかりますよね。少量の油を使って焼くだけでもカリッとした食感を出すことができるのでおすすめです。
冷凍したかぼちゃの天ぷらは、揚げたての状態と比較するとどうしてもしんなりとした食感になってしまいやすいです。時間が経って天ぷらとして食べるのが難しい場合に、美味しく食べられるリメイク方法を紹介します。
冷凍したかぼちゃの天ぷらは、解凍後に煮詰めたタレをかけて天丼にするのがおすすめです。タレをかければサクサクとした食感がなくなってしまっていても気になりませんし、しっかりとタレが染み込んでくれるので味や風味の悪さもカバーしてくれます。
甘辛いタレに天ぷらを煮絡めたら、最後に溶き卵を回しかけて卵とじ天丼にしても◎
天ぷらといえば、うどんやそばのトッピングとしても人気ですよね。うどんやそばの上に乗せてしまえば、汁に浸かるので、しんなりしてしまっていても気になりません。うどんやそばの出しと天ぷらの風味がマッチするので美味しく食べることができます。
冷凍したかぼちゃの天ぷらを乗せるだけで、シンプルなうどんやそばも一気に豪華になるので、忙しい日のご飯にもピッタリです。
あまり馴染みがないと思いますが、実は天ぷらは味噌汁の具にもなります!味噌汁の具として冷凍した天ぷらを入れれば、衣がサクサクしていなくてもしっかりとかぼちゃの甘味とホクホク感を楽しむことができます。
地域によっては前日の残りの天ぷらを味噌汁の具にするのは定番なんだそうです。かぼちゃと合うその他の野菜を入れても◎ぜひ試してみてください。
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