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かぼちゃを冷凍する時は切るべき?美味しい切り方は?

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かぼちゃを冷凍する時は切るべき?美味しい切り方は?

かぼちゃを冷凍するときはどのように切れば良いのでしょうか。本記事ではかぼちゃを冷凍するときにおすすめの切り方を美味しく冷凍するコツなどと合わせて紹介します。

冷凍するかぼちゃはカットするべき?

トマトなど野菜によってはカットせずに丸ごと冷凍することができますが、かぼちゃを冷凍するときはどうなのでしょうか。解説します。

カットして種・わたを取る

かぼちゃをカットして種とわたをスプーンで取り除く

かぼちゃを冷凍する際、カットして種とわたを取り除くことは非常に重要です。

まず、かぼちゃの中心部に存在する種とわたには水分が多く含まれています。このまま丸ごと冷凍すると、その水分が結晶化し、解凍時にかぼちゃ全体の食感を損なう可能性が高まります。また、わたには特有の風味があり、これが冷凍保存中に他の部分に移ってしまうと、均一な風味を持つかぼちゃの味わいが損なわれてしまいます。

さらに、カットして種とわたを取り除いた状態で冷凍すると、解凍後の調理がしやすくなります。一方、丸ごと冷凍した場合、解凍後に種やわたを取り除くのは困難となることもあります。

したがって、かぼちゃを冷凍する際には、食感や風味を最良の状態に保つため、そして後の調理をスムーズに進めるために、必ずカットして種・わたを取り除き、適切な大きさに分けてから冷凍保存しましょう。

解凍せずそのまま加熱調理がベスト

冷凍したかぼちゃは解凍せずそのまま加熱調理がベスト

冷凍したかぼちゃは解凍してから調理をすると、食感が悪くなったり水っぽくなってしまいます。また、水溶性の栄養素も流出してしまうため冷凍したかぼちゃは解凍せずに加熱調理するのがベストです。

カットせずに冷凍してしまうと、どうしてもカットするために一度解凍しなければなりません。そのため、かぼちゃは冷凍後解凍せずに調理をするためにも、カットした状態で冷凍しましょう。

かぼちゃの種・わたの取り方

かぼちゃのヘタに切り込みを入れる

かぼちゃのヘタに包丁で切り込みを入れる

まず、かぼちゃのヘタに切り込みを入れます。

ヘタに切り込みを入れるときは包丁のアゴを使いましょう。

切り込みから半分にカットする

切り込みから半分にカットする

ヘタに切り込みを入れたら、かぼちゃをしっかりと抑えて固定し、切り込みに包丁を入れます。
包丁を入れたら、包丁の柄を下におろして半分にカットしていきます。

大きなかぼちゃの場合は一気に半分にせず、切り込みの半分に包丁を入れて途中までカットしたら、かぼちゃの向きを変えて、残りの半分も同様に切り込みに包丁を入れてカットしましょう。

スプーンでわたと種をとる

かぼちゃのわたと種をスプーンで取る

かぼちゃを半分にカットできたら、真ん中の部分に種とわたが出てくるので、スプーンでくり抜くようにわたと種をとっていきます。

大きなスプーンを使うと一辺に取り除くことができるので便利です。
わたと種をわけておきたい場合は、スプーンではなくフォークを使うと◎先にフォークで種を取り除いておいてから、スプーンですくうと綺麗にわたと種をわけることができます。

種は冷蔵保存可能

かぼちゃの種は加熱し冷蔵保存する

取り除いた種は捨てないで!かぼちゃの種にも豊富な栄養が含まれています。

保存時に取り除いた種を耐熱皿に広げてふんわりとラップをし、600Wの電子レンジで4〜5分ほど加熱します。種が割れたら中身を取り出し、クッキーやスープの具材として使用します。そのまま食べるのも◎。加熱した種は大変熱くなっているので、やけどに注意してください。

かぼちゃを冷凍するときのカット方法

かぼちゃを冷凍するときにおすすめの切り方は下記の通りです。

角切り

かぼちゃの角切り

かぼちゃは角切りにして冷凍すると、煮物を作るときなどに便利なのでおすすめです。

かぼちゃは角切りにすることで、均等な大きさにすることができるので加熱ムラを防ぐことができます。また、表面積が広くなるため調味料が染み込みやすくなるメリットもあります。

角切りにする手順

①2等分にして種・わたをとったかぼちゃの断面を下にしてまな板の上に置く

②半分にカットする

③皮を下にしてさらに半分にカットする

④半分にカットしたかぼちゃを3cm幅にカットする

⑤3cm〜4cm角になるように端からカットしていく

くし切り

かぼちゃのくし切り

くし形切りは、かぼちゃをはじめとするたまねぎやじゃがいも、トマトなどの丸い形の食材を放射状に切ることをいいます。

一定の厚さでくし切りにすると、均一に加熱することができます。薄めにカットすると火の通りも早く、食べやすいのでソテーにしたいときなどにぴったりです。

くし切りにする手順

①2等分にして種・わたをとったかぼちゃの断面を下にしてまな板の上に置く

②半分にカットする

③さらに縦半分にカットする

④端から幅を揃えて放射状になるようにカットする

マッシュにするのもおすすめ

茹でたかぼちゃをマッシュにして冷凍するのもおすすめ

離乳食やスープ、お菓子作りなどにはマッシュして冷凍がおすすめです。

かぼちゃの皮を剥いて茹で(皮つきのままでも◎)、熱いうちに麺棒で潰します。粗熱が取れたら小分けにしラップで平たく包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍室へ。

かぼちゃを冷凍するメリット

そもそもかぼちゃを冷凍するメリットは何なのか紹介します。

長持ちする

基本的に野菜などの食材の鮮度が落ち、栄養価が落ちたり腐敗してしまうのは、空気に触れて酸化が進んだり、乾燥したりといった外的要因や食品に含まれる酵素や微生物の働きなどの内的要因によるものです。

冷凍庫などの低温の環境では、腐敗や食中毒の原因になるほとんどの菌類や微生物、酵素の分解作用が働くことはありませんので、外的要因である乾燥や酸化を防げれば鮮度が落ちたり栄養価が落ちてしまうことを防ぐことができます。

特にかぼちゃはカットしてしまうと冷蔵では1週間程しか日持ちしませんが、冷凍であれば1ヶ月保存可能です。そのため、長く保存したい場合は冷凍保存するのがおすすめです。

栄養素の変化はあまりない

冷凍することで食感や味が変わってしまうことがあるなら、栄養価も下がってしまうのではないかと思う方も多いと思います。茹でてから冷凍する場合は、冷凍に関係なく茹でる段階で水溶性の栄養素が流出してしまいますが、基本的に冷凍によって野菜の栄養価が大きく下がってしまうことはありません。

冷凍したかぼちゃの栄養素については詳しく記載された資料はないため詳細は不明ですが、冷凍によって大きく栄養価が下がることはないとされています。

かぼちゃを美味しく冷凍する方法

かぼちゃに限らず野菜を冷凍すると、食感や風味が悪くなってしまったり水っぽくなってしまうため美味しくないと感じる方が多いです。そこで、かぼちゃを美味しく冷凍するコツを紹介します。

ブランチングするのがおすすめ

かぼちゃを美味しく冷凍するには、予めブランチングするのがおすすめ

冷凍保存には直接冷凍する(ダイレクトフリージング)という方法がありますが、家庭用冷凍庫では急速凍結(瞬間冷凍)ができないため、味や食感、色が悪くなることが多いです。特にかぼちゃのように水分量の多い野菜はこの傾向が顕著です。緩慢冷凍(徐々に冷凍すること)する過程で身の中に氷結晶ができ、開け閉めで冷凍庫内の温度が上がったときに、それが水蒸気となり身がスカスカになってしまいます。

そのため、加熱してから冷凍することをおすすめします。冷凍する前に茹でたり蒸気をあてたりと必要最低限の加熱処理を行うことを「ブランチング」といいます。

かぼちゃ以外の野菜でも使える方法で、加熱して野菜の持っている酵素を不活性化させることにより変色を防いだり、組織を軟化させることにより冷凍によって組織が破壊され食感を損なわれるのを防ぐことができます。また、食品表面に付着している微生物の殺菌にもなります。

茹でても良いのですが、どうしても水分を含んでしまうのでレンジでの加熱をおすすめします。加熱時間の目安は600Wで2分ほどです。

出典:冷凍食品Q&A冷凍食品の基礎知識(日本冷凍食品協会)

重ならないように平らにする

かぼちゃを冷凍する際は、なるべく重ならないように保存袋に入れる

カットしたかぼちゃを保存袋に入れたら、できるだけかぼちゃ同士が重なってしまわないようになるべく平らにしましょう。

重なってしまうと使うときにバラバラにするのが難しく使いにくくなってしまいます。また、くっついてしまうと細胞や繊維が壊れてしまい食感が悪くなったりもします。

量が多いと難しいですが、どちらか片方に偏っていたりしないように平らにして冷凍庫に入れてください。

袋の空気をしっかり抜いて密閉

かぼちゃを冷凍する際は、冷凍袋の空気をしっかり抜いて密封する

カットしたかぼちゃを茹でて冷凍する場合とマッシュにしてから冷凍する場合どちらも、保存袋に入れたらしっかり空気を抜いて密閉します。

空気を抜いて密閉してしまうことで、かぼちゃが酸化して劣化してしまうのを防ぐことができます。また、冷蔵庫の臭い移りもしないので、かぼちゃそのものの風味や味を損ねてしまうことがありません。

金属トレイを下に置く

かぼちゃを冷凍する際は、金属トレイにのせると急速冷凍ができる

かぼちゃに限らず、野菜を冷凍する場合は急速冷凍をしたほうが旨みをぎゅっと閉じ込めることができます。冷蔵庫に急速冷凍機能がない場合は、金属トレイの上にのせて冷凍庫へ。

金属トレイは温度の伝達が早いため、急速冷凍と同じ効果を得ることができます。

また、冷凍庫の扉付近は開け閉めによる温度変化の影響を受けやすいため、できるだけ温度変化の少ない扉付近を避けた場所に置いたほうが早く冷凍することができます

遅くても1ヶ月以内に食べきる

冷凍すれば永遠に保存できてしまうような気がしてしまいますが、どんなに長く保存しても1ヶ月を目安に食べきるようにしましょう。

冷凍しても長く保存していると鮮度は落ちてしまうので、味や食感はどんどん悪くなってしまいます。冷凍しているからといっていつまでも入れておかず、なるべく早く食べきることが大切です。

冷凍かぼちゃの解凍方法

冷凍したかぼちゃを美味しく食べるためには、解凍方法も重要です。

そのまま加熱調理がベスト

冷凍したかぼちゃは解凍せずにそのまま調理に使用する

冷凍したかぼちゃは、解凍せずにそのまま加熱調理するのがベストです。解凍してしまうとどうしても水分が出てきてしまい、食感が悪くなったり水っぽくなってしまいます。

そのまま加熱調理をすれば、水分が出てしまうのを最小限に抑えることができますし、水分と一緒に出てきてしまった水溶性の栄養素も無駄にすることがありません。

かぼちゃは基本的に煮物にするなど加熱調理をして食べることが多い野菜なので、そのまま調理に使って良いと覚えておくと良いでしょう。

マッシュにしたかぼちゃは自然解凍

マッシュにしたかぼちゃは冷蔵庫に移して自然解凍するのがおすすめ

マッシュにして冷凍したかぼちゃは、冷蔵庫に入れて自然解凍しましょう。レンジで加熱して解凍すれば早いのですが、やはり水分が出てきすぎてびちゃびちゃになってしまいます。

冷蔵庫に入れて低温でゆっくり解凍すれば、水分が出てきすぎず、かぼちゃの風味を守ることができます。ただ、時間がかかるので調理をする前日には冷蔵庫に移しておくようにしましょう。

冷凍かぼちゃのおすすめの調理法

煮物

かぼちゃの定番料理といえば煮物ですよね。煮物であれば、冷凍することによって柔らかくなってしまった食感も気になりにくいですし、冷凍することで調味料が染み込みやすくなっているのでしっかりと味がついて美味しく食べることができます。

カレー

冷凍したかぼちゃはカレーの具材としてもピッタリ!カレーも煮込むので、柔らかくなってしまった食感をカバーすることができますし、風味が悪くなってしまっていてもスパイスの効果で気になりにくいです。

青臭さもカバーすることができるので、冷凍することで青臭くなってしまったかぼちゃにもおすすめできる調理法です。ぜひ試してみてください。

ポタージュ

冷凍したかぼちゃは、ポタージュにするのもおすすめです。流出してしまうビタミンCやカリウムなどの水溶性の栄養素も汁ごと一緒に摂取することができるので栄養面でも◎

予めマッシュにして冷凍しておいたかぼちゃを使えば簡単に作ることができます。

スムージー

冷凍したかぼちゃは解凍せずにそのままミキサーに入れて撹拌すれば、スムージーを作ることができます。近年はスムージーの作り方も多様化しており、生の状態の野菜や果物をミキサーに入れて作ることも多いですが、本来スムージーは冷凍した野菜や果物をミキサーに入れて作ります。

そのため冷凍したかぼちゃは解凍しなくても、そのままミキサーに入れればスムージーになります。バナナなど甘みのある果物などと一緒にスムージーにすると飲みやすくなるのでおすすめです。栄養満点なので朝ごはんなどの置き換えにも良いでしょう。