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豆腐は温めると美味しい?簡単な温め方は鍋とレンジどっち?

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豆腐は温めると美味しい?簡単な温め方は鍋とレンジどっち?

豆腐を温めてから使う、湯豆腐として食べるといった場合、豆腐はどんな方法で温めるのが良いのでしょうか。この記事では、豆腐を温める方法や、温める際のポイントなどについて解説します。

豆腐は温めて食べると美味しい?

豆腐は温めて食べると風味がアップします。

冷奴も美味しいけど温奴もおすすめ

豆腐の食べ方の定番は冷たいまま食べる冷奴ですが、豆腐を温めてから食べる「温奴」は、温めることで豆腐の持つ風味が強くなるので、冷奴とは一味違うテイストを楽しむことができます。

醤油をかける食べ方でも美味しいですが、調味料やトッピングを工夫して食べてみるのもおすすめです。

冷奴も少し温めると風味アップ

冷奴を食べる際、水切りをせずに食べる方も多いと思いますが、常温に戻しつつ軽く水分を抜くことで豆腐のうまみがより感じられ、美味しさがアップします。

冷奴の場合はザルに上げて20~30分放置するか、キッチンペーパーに包んで電子レンジで200Wの設定で1分程度温めましょう。豆腐は常温になることでも風味がアップします。

下ごしらえ(水切り)として温める場合も

豆腐の余分な水分を抜く「水切り」と呼ばれる調理前の下ごしらえとして豆腐を温めることもあります。

豆腐は水分を多く含んでいるので、水切りをしっかり行わないと豆腐の水分が出て料理の味が薄まり、イマイチ味が決まらない原因になってしまいます。また、豆腐の内側に含まれている水分が適度に抜けることで崩れにくくなり、味がしっかりと染み込みます

また、温める方法で水切りを行うことで豆腐の芯が冷たいままになってしまうのも回避でき、素早く火を通せるので、麻婆豆腐や煮物作りでの煮込み時間を短縮でき、豆腐を崩れにくく仕上げることができます。

豆腐を温める方法は2つ

豆腐を温める方法には電子レンジと湯通しがあります。

電子レンジ

手っ取り早く豆腐を温められるのが電子レンジを使う方法です。特に面倒な下準備もなく、数分温めるだけで豆腐を温めることができます。

ただし、電子レンジを使う場合は破裂してしまう可能性があり、割れてしまう、冷めやすいといったデメリットもあります。

湯煎

少々手間はかかりますが、熱湯に豆腐をくぐらせることでも温めることができます。この方法ではパックごと温めることができるほか、パックから出して湯煎すれば豆腐の独特な臭いが消せるなどのメリットもあります。

パックから出した豆腐をさっと短い時間だけお湯にくぐらせる方法は「湯通し」と呼ばれ、前述の水切りの方法として一般的です。

豆腐の温め方【電子レンジ】

電子レンジで豆腐を温める際の手順や注意点を解説します。

どのくらい温める?温め方は?

電子レンジで豆腐を温める場合、豆腐は電子レンジで温めると破裂する可能性があるので、必ず600W以下の低いワット数で様子を見ながら温めましょう。大きさにもよりますが、1~2分程度温めると程よい温かさになります。

温める際はパックから出した豆腐をキッチンペーパーで包み、耐熱皿にのせて温めましょう。短い時間温める場合でも多少破裂してしまうことがありますが、キッチンペーパーで包むことで飛び散りにくくなり、余分な水分もよく抜けます。キッチンペーパーが薄手の場合は2枚重ねて使いましょう。

豆腐をカットする場合、温める前と後のどちらでも構いませんが、温める前にカットしておくと温めムラが少なくなります。ただし、カットしてからキッチンペーパーに包むのが難しく、包む際に崩れやすいです。また、水分が抜けやすくなるので、温めすぎてしまうと温奴として食べる場合には少しパサパサ感が出てしまうかもしれません。

カットしないで温める場合は簡単に温められますが、破裂が起きやすくなります。また、温めてすぐは豆腐が熱くなっているのでカットしにくいでしょう。

未開封のパックごと温めるのはNG

豆腐をパックごと電子レンジで温めるのはNGです。なぜなら、豆腐のパックは密閉されており、水蒸気が逃げることができないため、温める過程でパックが爆発してしまうためです。

電子レンジでの調理中に水や豆腐が飛び散ることで、掃除が非常に手間がかかってしまいます。また、飛び散った水分によって電子レンジの故障や不具合が生じる可能性もあり、とても危険です。

キッチンペーパーで包んで温めるのがおすすめですが、蓋を少し開ければパックごと電子レンジで温めることができます。心配な場合は、豆腐を別の容器に移して水に浮かべた状態で温めることもおすすめです。温度の急上昇を抑え、豆腐が飛び散るリスクを低減できます。

電子レンジは破裂が起きやすい

豆腐を電子レンジで温めると破裂する可能性があります。電子レンジは食材を温める際に水分を振動させて加熱しますが、豆腐の中には無数の空気の穴が存在しており、これらが温まって膨張してしまうためです。

破裂を防ぐためには、いくつかの工夫が必要です。対策としてはカットしてから温める、水に浮かべて温めるといった方法があります。

前述の通り、カットすることで断面が増え、水蒸気の逃げ場が増えるので破裂が起きにくくなります。また、温まりやすくなるので温め時間を減らすこともでき、これも破裂防止につながります。水に浮かべて温めることでも豆腐の温度上昇を緩やかにし、豆腐内部の膨張を抑えることができます。

なお、電子レンジを使用する際にはどうしても小さな破裂が起きてしまいがちですが、キッチンペーパーを巻いてから温めることで、多少の破裂でも飛び散らずに済みます。

水切りの場合は?

豆腐を電子レンジで加熱して水切りする

電子レンジを使って水切りをする場合、温める場合と同様に600W以下の低いワット数で、キッチンペーパーで包んだ豆腐を電子レンジで2~3分加熱します。

温め終わったらザルに上げて5分ほど放置しましょう。より多くの水分を抜きたい方は電子レンジで温めた後、バットの上に豆腐を置き、重しをのせて5分放置しましょう。

キッチンペーパーがない場合、布巾やガーゼでくるんでも代用できます。ただし、ラップで包んでしまうと上手く水分が抜けないので、ラップはキッチンペーパーの代用となりません。また、キッチンペーパーなしでも水抜きはできますが、使わないと水分が抜けにくく、豆腐が温まりすぎて破裂して崩れてやすいです。

豆腐の温め方【湯煎】

湯煎は手間がかかりますが、安全で様々なメリットがあります。

湯煎ならパックごと温められる

未開封の豆腐はパックごと湯煎することができる

豆腐を湯煎で温める場合、パックごと温めることができます。沸騰させたお湯に豆腐をパックごと入れたら弱火に変え、10分程度温めましょう。鍋に直接触れなければパックが溶ける心配はありません。

電子レンジを使う場合よりも時間はかかりますが、じっくりと温めることができるので温まり具合のムラが少なく、破裂してしまうこともありません。

開封してから温める場合

豆腐を湯通しして水切りする

開封した豆腐や、パックではない手作り豆腐も湯煎で温めることができ、パックごと温めるよりもすぐに温めることができます。沸騰させたお湯に豆腐を入れたら弱火に変え、2~3分程度温めましょう。

直接湯煎すれば豆腐の持つ大豆由来の青臭さが軽減されるメリットもありますが、豆腐をそのまま湯煎すると温まりすぎて硬くなり、崩れてしまうこともあるほか、風味も飛んでしまい、栄養分が流れ出てしまいます。

水切り(湯通し)の場合は?

湯通しはやや手間はかかりますが、短い茹で時間でさっと水切りができます。鍋で水を沸かし、カットした豆腐を2~3分茹で、ザルに上げて5分ほど放置するだけです。茹でる際にひとつまみの塩を入れるのがポイントです。

なお、ザルに上げた後は豆腐同士をくっつけて放置するとお互いの水分を求めてくっついてしまうので、少し離して置きましょう。温かいまま使えば煮込む時間を短くでき、豆腐を崩れにくく仕上げることができます。

湯通しの方法は短い時間で水分を抜けますが、一度湯通しする分、豆腐の風味が落ちやすいともいわれ、栄養分も流出してしまいます。気になる方は別の方法を選びましょう。

小さなパックタイプの充填豆腐を使う方は、パックごと10分茹で、茹で終わったものをザルに開けるのがおすすめです。

温奴や冷奴におすすめのトッピング

定番から変わり種まで様々なトッピングを紹介します。

青ネギ

家庭で常備されていることも多い青ネギを添えるだけでも冷奴に彩りを添えることができます。シャキシャキとした歯ごたえとさわやかな香りも楽しめます。

青ネギは他にも様々な料理のトッピングとして使えるので、冷蔵庫にストックしておくと便利です。甘みがあって風味が良い九条ネギを使うのもおすすめです。

鰹節

鰹節を冷奴にのせれば手軽に風味や旨味をプラスすることができます。小分けになってるパックタイプの鰹節はとても使いやすいですよね。

鰹節は様々なトッピングとの相性がよく、トッピングがたくさん載った冷奴は風味豊かで、旨味もかけ合わさっているのでとても美味しいです。

おろし生姜

おろし生姜も冷奴にのせるトッピングの定番で、チューブの製品もあり、手軽に使うこともできます。ピリッとしつつも少しすっきりとしたテイストになるほか、体が温まる効果もうれしいポイント。

入れすぎると辛みを強く感じてしまうので要注意です。

みょうが

薬味の定番のみょうがも冷奴にトッピングすると清涼感のある辛味が楽しめます。生のまま刻んでのせることができるので使い方も簡単です。

みょうがにはカリウムが多く含まれており、体の中の余分な水分を排泄してくれるので、むくみ防止に効果があります。

キムチ

甘辛いキムチは冷奴との相性が良く、キムチの独特の酸味も良いアクセントになり、栄養価アップにもなります。市販のキムチを上にのせるだけで簡単です。

いりごまやごま油、温泉卵などを併せてトッピングするのもおすすめで、ボリュームはもちろん、栄養価もさらに上がります。

大葉(シソ)

冷奴に刻んだ大葉(シソ)をのせるとすっきりとした味わいになります。わさびと組み合わせれば暑い時期にぴったりの美味しさになります。

更にすっきり食べたい方は梅干しと合わせて食べるのがおすすめです。梅干しは疲労回復に効果的なクエン酸など含まれているので暑い時期におすすめです。

オクラ

ねばねばとしたオクラは苦手な方も多いですが、冷奴にシャキシャキとした食感をプラスできます。消化を助ける効果もあるのが嬉しいポイント。

独特のねばねば食感で好き嫌いの分かれる食材ですが、このねばねばは食物繊維のペクチンによるもので、食物繊維以外にも様々な栄養を含んでいるので、冷奴の栄養価をアップできます。下茹でしたものをかつおぶしと一緒にトッピングするのがおすすめです。

きゅうり

細く刻んだキュウリを冷奴にトッピングするのも人気です。夏にぴったりの清涼感ある見た目になり、シャキシャキとした歯ごたえも楽しむことが出来ます。

栄養価が低いと言われがちなきゅうりですが、ビタミンCやカリウムなどを含んでいます。

トマト

夏野菜のトマトを刻んでのせれば夏にぴったりの一品に仕上がります。トマトの赤さの素であるリコピンには様々な健康効果が期待できます。

トマトと一緒にオクラや大葉などの夏野菜をトッピングすれば、より季節感のある一品になります。

なめ茸

えのきを甘辛く煮付けたなめ茸も冷奴のトッピングとしておすすめです。なめ茸の原料であるえのきには食物繊維や、代謝を促すビタミンB1やナイアシン、疲労回復に効果的なGABAなどが含まれています。

ただし、なめ茸は塩分量が多いのでのせすぎには注意が必要です。