トマト缶にはトマト何個分入っているのか気になったことはありませんか?本記事ではトマト缶はトマト何個分なのかを、トマト缶とトマトとの違いなどもあわせて紹介します。
トマト缶はトマト何個分の量が入っているのか紹介します。
トマト缶の重さは製造メーカーによって異なりますが、一般的には400g程度です。内訳としては固形物が240gほどで、一緒に入っている汁が160gほどになります。
トマト缶に入っているトマト自体の重さとして240g程となりますが。トマト缶の場合は汁ごと一緒に加熱調理して使うことが多いので、本記事ではトマト缶の重さは400gとします。
トマト缶がトマト何個分なのかは、トマトの大きさによって異なります。
まず、一般的にスーパーなどで販売されていることが多い大玉トマトです。大玉トマトは100g以上あるトマトで、主に桃色系のトマト「桃太郎」などです。
トマト缶は大玉トマトだと2〜3個分の量です。
出典:トマト丸ごと丸わかり(農林水産省)
中玉トマトは30g〜60gで、大玉トマトとミニトマトの中間サイズです。一般的に販売されている品種だと「フルティカ」や「ルネッサン」といった品種があります。
トマト缶は中玉トマトだと4〜5個分の量です。
やはり大玉トマトよりも小さい中玉トマトは、大玉トマトよりも量が増えます。
ミニトマトの場合はどうでしょうか。ミニトマトは10g〜30gの小さいサイズのトマトです。スーパーなどで販売されている品種には「アイコ」や「千果」などがあります。
ミニトマトの場合はトマト缶だと30〜40個分です。
トマト缶がトマト何個分がおわかりいただけたかと思います。これだけでは、トマト缶は一般的に販売されているトマトを単に缶詰にしただけかと思うかもしれませんが、トマト缶とトマトには違いがあります。
生のトマトと、トマト缶などに使用されるトマト(加工用トマト)は品種が異なります。生のトマトがピンク系(桃色系)の品種であるのに対し、加工用のトマトは赤系の品種が用いられます。
ピンク系のトマトは酸味やトマト臭が少なく、また皮が薄くて果肉が柔らかい特徴があります。サラダなどとして生のまま食べたり、加熱料理として食べても美味しくいただけます。ピンク系の品種には、日本で最もメジャーな桃太郎やファーストトマト、フルティカ、サターン、おどりこ、ピッコラルージュなどがあります。
一方で赤系トマトは、酸味と甘味の両方が強く、果実の内部まで真っ赤な色をしています。加熱することで美味しさが増すのが特徴で、生食には適さないことが多いです。加工用に用いられる赤系トマトには、サンマルツァーノやローマトマト、かごめ77、ふりこま、くりこまなどの品種が使われます。加工用トマトは加工メーカーが独自に育成しているものや、契約栽培されているものがほとんどなので、一般に入手することは難しいです。
ちなみに日本では最も一般的なピンク系トマトですが、世界的には赤系トマトの方が主に生食用・調理用として用いられることがほとんどです。
生食用・調理用トマトは完熟前に、加工用トマトは完熟後に収穫されます。
生食用・調理用のトマトは、スーパーなどに並ぶ際に食べ頃になるように逆算して収穫されています。完熟した状態で収穫してしまうと流通過程で食べ頃を過ぎてしまったり腐敗してしまうため、トマトの実が緑色かほんのりピンク色をしている程度で収穫されます。トマトは収穫後も呼吸をしているため、24〜26℃の状態に置くと呼吸量が増え追熟します。
一方でトマト缶に使用されるトマトは、完熟してから収穫されます。収穫後は工場で加熱処理されることでより甘みが増し、濃厚な味の製品になります。
生食・調理用トマトとして使用されるピンク系トマトは、トマトの酸味やみずみずしさを生かしてサラダやマリネ、サルサソースなどで生のまま食べたり、パスタソースやトマトスープで加熱して食べるなど用途が様々です。
トマト缶を生食することはほとんどなく、主に加熱調理に用いられます。上述したように、トマト缶に使用される赤系トマトは、加熱することでより美味しくなり、ピンク系トマトよりも酸味と甘味が強く濃厚な味が楽しめます。
生のトマトと缶詰のトマトは、風味や特徴が異なります。それぞれの特徴を生かすために、トマトソースやミネストローネなどの加熱料理を作る際は両方を使用するのがおすすめです。より濃厚で深みのある味に仕上がります。
生のトマトと缶詰のトマトではリコピンやビタミンC、ビタミンBなどの栄養素の含有量が異なります。リコピンの含有量は加工用トマトの方が多く、ビタミンCやビタミンBの含有量は生のトマトの方が多く含まれています。
加工用トマトには、色素成分である「リコピン」が多く含まれます。このリコピンですが、完熟前のトマトと比べると3〜4倍(10mg%程度)も多く含まれているといわれています。リコピンは抗酸化作用のある栄養素で、リコピンの抗酸化作用は同じ抗酸化作用を持つβ-カロテンの2倍以上、ビタミンEの100倍以上と言われています。肌や血管の老化を防いだりガンや動脈硬化などを予防する効果が高いことがわかっています。さらにリコピンは加熱調理することで吸収率がアップします。
ただし、加工用トマトは缶詰にする前に加熱処理が行われるため、トマト自体のビタミンCやビタミンBなどの栄養素は失われてしまいます(ただし短時間で処理されるので損失は少ないという考えもあります)。
トマト缶の代用になるものを紹介します。
トマト缶がない場合は生のトマトで代用可能です。ただしそのままだとトマト缶のような深い風味は味わえないため、調味料を加えて煮詰めて使うことをおすすめします。
上述したようにトマト缶1缶に使用されているトマトは大玉トマトだと2〜3個、中玉トマトだと4〜5個分だといわれています。
トマトの皮を剥いてサイコロ状にカットし炒め、トマトジュースや塩、コンソメなどを加えてトマトを潰しながら煮詰めるとトマト缶に似た風味を出すことが可能です。
トマトピューレとは、水煮したトマトを裏ごし煮詰めたものを指します。つまり、ホールトマトやカットトマトをペースト状にしたようなものです。そのため、トマト缶がなくてもトマトピューレで代用することが可能です。
トマトピューレ100gに対して水(200ml)5カップを目安に薄めたものを使うと良いでしょう。
ホールトマトやカットトマトのように果実が残ることはありません。煮込み料理などに加えることで、トマトの旨みがプラスされ味わいが深くなります。
アルチェネロは1978年にイタリア中部で誕生したブランドです。化学肥料に頼らず、人と自然の力のみで作物を育てる有機農法を実践しています。
1パックに約8個ものイタリア産有機トマトをなめらかに裏ごしした、2倍濃縮のピューレーです。有機JAS認証とEUオーガニック認証を取得しています。
そもそもトマトケチャップとは、濃縮トマトに砂糖や塩、香辛料など様々な調味料を加えたものです。味がしっかりとつけられているため、トマト缶の代用としては使いづらい場合もあります。 トマト缶と同量のケチャップを使用すると、味が濃くなったり甘みが強くなってしまうので、少量使用するとよいでしょう。煮込み料理などには向いておらず、ミートソースなどの隠し味として加えるのに適しています。
高橋ソースは1997年より有機素材を使用したケチャップやソースを製造・販売し、翌年オーガニック認定を受けQAI認定工場(※)になりました。
カリフォルニア産の有機トマトを始め、有機粗糖、果実酢、穀物酢、香辛料など100%有機素材を使用したトマトケチャップです。
※アメリカ農務省により認定されたオーガニック認証機関
トマトジュースとは、生のトマトを絞って皮や種を裏ごしし加熱処理したものです。濃縮しているわけではないため、トマトのフレッシュ感がより感じられる加工品です。
トマト缶をトマトジュースで代用する場合は、トマト缶400gに対してトマトジュース400ccで代用可能です。
トマト缶の味わいと比べるとかなりあっさりとした味わいなので、代用として使用するのは適していません。ただし、トマトケチャップとトマトジュースなど、他のトマト加工品と合わせて使用することで、トマト缶に似た風味を出すことは可能です。
トマトジュースは水分が多いため煮込み料理に適してます。また、トマトのフレッシュ感を生かすためにドレッシングやドリンク、デザートなどとして使用するのもおすすめです。
こちらも、上記でご紹介したケチャップを製造している高橋ソースの製品です。
アメリカ・カリフォルニア州で育った完熟有機トマトを使用した還元濃縮タイプの有機トマトジュースです。食塩不使用で、トマト本来のフルーティーな風味と味わいを楽しめます。
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