コーン缶を使うときに洗うべきか否か迷ったことがある方も多いのではないでしょうか。本記事ではコーン缶はあるべきなのかどうか詳しく解説します。
コーン缶を使う際に、缶から取り出したコーンは洗う必要はありません。
コーン缶は、製造の過程で加熱処理をし、しっかりと密閉することで無菌状態を保っているため賞味期限が長くなっています。加熱処理をする際に、コーン缶内の微生物や細菌は殺菌されているため洗わずに使っても不衛生ということはないのです。
未開封の場合は、缶の状態を確認することが重要です。もし缶が膨れていたり、全体的に変色、異臭がする場合は、食品が腐敗している可能性がありますので、その場合は使用しないでください。
長く保存している場合など、缶自体にホコリなどの汚れがついていることもあります。
この場合も、錆びていたり穴があいていなければ、しっかりと密閉されている状態なので中のコーンは洗わなくて大丈夫です。ただ、開封する際に周りについているホコリなどの汚れがコーンについてしまう可能性は十分にあります。
そのため、缶に汚れがついている場合は缶を開ける前に布やスポンジを使って外側を軽く拭き取っておくと良いです。
コーン缶などの野菜や果物の缶詰は、国際的に缶の内面をコーティングしていないブリキ缶(スチールにスズメッキをしたもの)が使われていることが多いです。なぜなら、果実や野菜に含まれている空気により微量のスズが溶け出ることで、変色したり香りが変化することを防ぎ品質を保つことができるためです。
そのためコーン缶の汁はスズが溶け出していて危険と思っている方も多いのですが、微量のスズであれば体内に蓄積されることはないので、食べても安全とされています。そのため、洗ってコーン缶の汁を洗い流す必要はありません。
コーン缶の汁にはコーンの甘みや旨味が含まれているので、コーンスープにするなどコーン缶を汁ごと使うことも可能です。
ただし、コーン缶の中には長期保存できるよう食品添加物を用いており、身体に良くないと指摘があるのも事実です。コーン缶は様々なメーカーが製造販売を行なっており、無添加の商品もあるので心配な方は無添加のものを選んで購入すると良いでしょう。
コーン缶を洗わずに使用するメリットの1つ目は、手間が省けることです。
コーンは小さな粒なので、洗うとなるとザルに一度あけて水気を切って洗う必要があります。ザルの目が粗いと隙間にコーンが入り込んだりして以外と面倒なんですよね。
そのまま使えば、ザルを用意したり使ったザルを洗うといった手間がかからないので時短になります。ささっと一品作りたいときにすぐ使うことができるので便利です。
コーン缶を一度缶から出して洗ってしまうと、甘みや旨味成分などが流れ出ていってしまいます。そうするとコーンの味が薄まってしまうので、洗わずに使ったほうがコーンの甘みや旨味を料理に最大限に活かすことができるメリットになります。
また、コーンにはカリウムなどの水溶性の栄養素も含まれています。洗ってしまうと水溶性の栄養素も流出してしまうので、栄養を守るためにも洗わずに使ったほうが良いです。
コーン缶の汁にも甘みや旨味となる成分や栄養素も含まれているので、できれば汁ごと使うのがおすすめです。
上記で紹介したように、コーン缶は汁ごと使うことができます。続いてコーン缶を汁ごと使うおすすめの調理法をご紹介します。
コーン缶は、汁ごとスープやシチューを作ることができます。具材や調味料と一緒にコーン缶を汁ごと加え、煮込むと、濃厚な味わいとコーンの風味を楽しむことができまし。
例えば、コーンスープやチャウダー、シチューにするのがおすすめです。スープやシチューにすれば流出してしまう水溶性の栄養素も汁ごといただけるので栄養面的にも◎
コーン缶を汁ごと炒めものにすることも可能です。汁ごと加えることで、コーンの甘みや旨味が他の食材にもしっかりと染み込み、美味しく仕上がります。
ただし、汁ごと炒めると油がはねるので、十分に注意してください。
コーン缶は、リゾットやパエリアなどの米料理にも利用できます。ご飯を炊く際にコーン缶を汁ごと入れるとお米の風味が豊かになり、甘みが加わります。具材と一緒に炊き上げることで、一層美味しい一品に仕上げることが可能です。
コーン缶を汁ごと炊飯器に入れて、炊き込みご飯にするのもおすすめです。コーンの炊き込みご飯は甘く小さなお子様でも食べやすいです。
コーン缶は汁ごと使うことができますが、サラダにしたい場合などはやはり水切りをしないと水ぽくなってしまいます。また、冷凍保存するときも水切りは必要です。最後にコーン缶の水切り方法を紹介します。
水切りといえばザルにあけて、水分を取り除くのが一般的です。しかし、ザルの網目にコーンが挟まってしまったりして取るのが大変だった経験がある方も多いのではないでしょうか。
そこでおすすめなのが、水切りネットを使う方法です。水切りネットにコーン缶を汁ごといれたら口を軽く絞りこぼれないようにします。こぼれないようにしたら、上からキッチンペーパーで包軽く押さえます。そうすると、コーンの汁気をしっかりと取ることができます。
ザルや水切りネットなどの道具は使いたくない!という方は、プルトップ部分を持ち上げて隙間を作り、そこから汁だけを流すのが良いでしょう。
缶切りを使わないと開けられないコーン缶の場合はできませんが、近年は簡単に開けられるプルトップ缶が多いのでほとんどのコーン缶で可能です。
缶を完全にあけてしまうと汁と同時にコーンまで流れてしまいますが、プルトップを持ち上げて小さな隙間を空けるだけに止めれば、中のコーンはそのままに汁だけを流すことができます。
しっかりと汁気を取りたい場合は、汁を流した後にキッチンペーパーなどでコーンの汁気をしっかりと取りましょう。
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