酢豚といえばピーマンや人参などの野菜を使うのが定番ですが、ピーマンが苦手で別の野菜で代用したいという方も多いのではないでしょうか。本記事では酢豚に使うピーマンの代用になる野菜を紹介します。
酢豚は、下味をつけて揚げた角切りの豚肉と、炒めた野菜を合わせて甘酢あんをからませた中国料理の一つです。
あんをかけることで滑らかな口当たりになり、さらに熱いものが冷めにくくなる利点があり、広く愛されている料理です。
酢豚に使われる定番野菜はピーマンやたけのこ、しいたけ、玉ねぎ、人参などです。使う野菜に定義はなく、野菜がなくても酢豚を作ることはできます。
酢豚におけるピーマンの役割は、シャキシャキとした食感です。
新鮮なピーマンは張りがあり、炒めてもシャキッとした食感を楽しむことができます。しっかりとした食感の食材を使うことで料理の食べごたえがでます。咀嚼回数が増え満腹感を得やすくなるので、ダイエット中の方にもおすすめです。
また、ピーマンといえば苦味がある野菜ですよね。ピーマンの苦味も甘酸っぱいあんによく合い、アクセントになります。しかし、苦味を感じやすい野菜が故に、苦手だと感じる方は多いです。
ピーマンの鮮やかな緑色は料理に彩りを与え、見た目もよくしてくれます。
炒めものに緑色のピーマンが入ると華やかになりますよね。料理は緑・黄色・赤色と揃えることで見栄えがよくなり、見た目を良くするだけではなく食欲を増進させる効果もあります。
ピーマンは栄養価は抜群で、抗酸化作用のあるビタミンCの含有量の多さは特筆モノです。ビタミンCの量は、なんとトマトの4倍。抗酸化3大ビタミンであるビタミンA・C・E(ビタミンエース)を含み、さらに、コレステロール値の改善の効能があるビタミンPや、塩分を体の外に排出するカリウムなども含まれます。そのためピーマンを使うことで、栄養満点に。
ピーマンの栄養についてはこちらの記事で詳しく紹介しているので参考にしてください。
上述したように酢豚に使う野菜に定義はありません。ピーマンが苦手で使いたくない場合やピーマンがない場合にはピーマンなしでも大丈夫ですが、見た目や食感、栄養面的にもピーマンの代用になる野菜を使うことをおすすめします。
酢豚に使うピーマンの代用におすすめの野菜は下記の通りです。
カラーピーマンと呼ばれる赤や黄色のピーマンをご存知でしょうか。カラフルピーマンをピーマンの代用として酢豚を作ることができます。
カラーピーマンは熟した状態で収穫されたピーマンです。緑色のピーマンと比較すると柔らかいですが、とてもよく似ていますし、青臭さや苦味が少なく食べやすいです。
さらには赤ピーマンはビタミンCが約2倍、β-カロテンが約3倍、ビタミンEは約5倍にもなります。実は赤ピーマンの方が、流通しているピーマンよりも栄養が豊富なんですね。ただ、ピラジンは減ってしまいます。赤ピーマンには、カプサンチンという赤の色素が含まれています。カロテノイドの一種で、抗酸化作用があり善玉コレステロールを上昇させる働きもあります。
黄ピーマンも、青ピーマンが熟したものです。赤ピーマンになる手前が黄ピーマンです。赤ピーマンに近づくほどオレンジ色になり、最終的に赤色になります。
ピーマンと比較して食べやすいので、酢豚が食べたいけど苦味が苦手な方の代用におすすめです。
パプリカはナス科トウガラシ属の野菜で、ピーマンと同じトウガラシの仲間です。色合いは異なり、ピーマンよりも肉厚で柔らかいですが似た食感をもちます。そのため、パプリカをピーマンの代用に酢豚を作るのもおすすめです。
パプリカは、ピーマンとは異なり苦味や青臭さが少ないです。甘みが強く食べやすいので、ピーマンの苦味が苦手な方でも食べやすいでしょう。ピーマンとは色合いが異なりますが、パプリカを使っても彩りが良くなります。
ししとうは、ピーマンとよく似た食感がある野菜です。ピーマンと比較して苦味や青臭さがないですし、大きさもコンパクトなので食べやすいです。ピーマンの代用として酢豚に加えても違和感を与えにくいので、おすすめです。
さらに、ししとうの栄養成分はピーマンとほぼ同じです。β-カロテンやビタミンCなどがピーマンと同様に豊富に含まれているので、ピーマンの代わりにししとうを使っても栄養を損ねません。
アスパラガスの見た目はピーマンと同じく緑色です。様々な料理に幅広く使うことができ、苦味も少ないので、ピーマンの苦味が苦手な方の代要品におすすめです。ピーマンの代わりに酢豚に加えるとピーマンとは異なるシャキシャキとした食感で食べごたえも出ます。
一般的にスーパーなどで販売されているグリーンアスパラガスはビタミンA・B1・B2・C・葉酸・Kというビタミン類をバランスよく含み、カリウムなどのミネラルも多く、非常に栄養価も高いです。
アスパラガスは青臭さを感じやすい野菜ではありますが、加熱することで軽減されるので、酢豚のピーマンの代用として使うのであれば、青臭さが気になりません。
スナップエンドウはパリっとした食感をもつ野菜です。形やサイズ感はピーマンとは異なりますが、苦味や青臭さも少なく食べやすいので代用品としておすすめです。色合いも似ているので、スナップエンドウで代用して酢豚を作っても見た目を損ねません。
スナップエンドウにもビタミンCやB1といったビタミン類が豊富に含まれています。
さやいんげんは食感はピーマンとは異なりますが、緑色なのでピーマンの代用品として使いやすいです。
また、食物繊維やビタミンC、ビタミンKなどのビタミン類、カリウムやマグネシウムなどのミネラルも含まれています。そのため、酢豚に使うピーマンをさやいんげんで代用しても栄養価が大きく損なわれてしまうことはありません。
きゅうりはサラダにして食べるなど生食することが多いですが、加熱調理をしても美味しく食べる事ができる野菜です。酢豚にきゅうりを加えるとシャキシャキとした食感を楽しむことができます。また、色合いも似ているので見た目を損ねません。
きゅうりはほぼ水分で栄養がないといわれることが多いですが、β-カロテンやビタミンCなどの栄養素がきちんと含まれています。
きゅうりと見た目もよく似ているズッキーニもピーマンの代用になります。苦味がないのでピーマンが苦手な方でも食べやすいです。
食感の代用としては物足りなさを感じるかもしれませんが、β−カロテンを含む他、ビタミンCやカリウムを含みきゅうりがもつ栄養素と非常に似ています。また、見た目も似ているので彩りにも◎
ズッキーニもきゅうりと同じように生食することができますが、どちらかというと加熱して食べることが多い野菜です。酢豚など炒めものに使いたいときのピーマンの代用にぴったりです。
なすを使って酢豚を作ることもできます。
色合いはピーマンとは異なりますが、油との相性が良く酢豚にしても美味しく食べることができます。ピーマンとは異なり苦味や青臭さがないので小さなお子様でも食べやすいでしょう。
なすには夏バテ予防・緩和に効果が期待できるカリウムが豊富に含まれています。
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