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ハンバーグとメンチカツの違い。具材・作り方・食べ方・発祥を比較

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ハンバーグとメンチカツの違い。具材・作り方・食べ方・発祥を比較

ひき肉を使った定番料理のハンバーグとメンチカツはどんな違いがあるでしょうか。この記事ではそれぞれの歴史や具材、作り方などから両者の違いを解説します。

ハンバーグとメンチカツの違い①具材

ハンバーグの具材

ハンバーグの具材は、牛肉と豚肉の合いびき肉が使われています。ただし、現在もハンバーガーに使われるお肉が基本的に牛肉100%であることからもわかるように、海外では豚肉を使ってハンバーグを作ることはなく、牛と豚の合いびき肉でハンバーグを作るのは日本独特の作り方とされています。

ひき肉以外には玉ねぎのみじん切り、つなぎとしての塩、パン粉、牛乳、卵が使われています。野菜やつなぎの材料には様々な材料が使われており、豆腐を使ったハンバーグも一般的になっています。

メンチカツの具材

メンチカツの具材はハンバーグとほとんど同じで、牛肉と豚肉の合いびき肉に玉ねぎのみじん切りなどが使われますが、メンチカツの場合、小麦粉と卵、パン粉が使った衣をつけて揚げています。

ただし、メンチカツでは玉ねぎの量が多く、生のまま使うことが多いです。

また、衣をつけて揚げることもあり、タネに混ぜるつなぎとしてのパン粉や牛乳、卵はハンバーグより少ないか、ほとんど使われないこともあります

ハンバーグとメンチカツの違い②作り方

ハンバーグの作り方

材料を混ぜてタネを作り、小判型に成形したものをフライパンで焼きます。オーブンやグリルを使って作ることもできます。デミグラスソースなどに入れる煮込みハンバーグや、チーズを載せる作り方も人気です。
 
焼くだけのハンバーグは、油で揚げるメンチカツよりも低カロリーですが、豆腐やおからを使ってひき肉を減らすか、ひき肉を使わずに豆腐やおからだけを使うことで、低糖質・低脂質でカロリーも抑えたハンバーグを作ることができます。

メンチカツの作り方

材料を混ぜてタネを作り、衣をつけて油で揚げます。メンチカツは揚げる煩雑さから、ハンバーグよりも作るのが難しいイメージがありますね。近年では少ない油で揚げる「揚げ焼き」も流行っています。

ハンバーグとメンチカツの違いはほとんど、焼いてるか揚げてるかしかないことがわかります。基本的にハンバーグのタネに衣を付けて揚げたらメンチカツになります。
 
メンチカツは衣を使って油で揚げることからハンバーグよりも高カロリーです。ハンバーグが100g当たりおよそ200kcalなのに対し、メンチカツは100g当たり300kcalです。ダイエット中の方や、脂質が気になる方はほとんど同じ具材で作れるハンバーグがおすすめです。

ミートボールは揚げハンバーグ?

ひき肉を使ったほかの料理には有名なものでは「ミートボール」があります。ミートボールにはひき肉や玉ねぎ、パン粉などが使われており、ハンバーグとほぼ同じ具材ですが、タネは衣をつけずに揚げています。ハンバーグとメンチカツの中間、といったところでしょうか。

ただし、ハンバーグやメンチカツと違う点はいくつかあり、まず、形が大きく異なります。ハンバーグやメンチカツよりも小さく、まん丸な形をしています。また、原料のひき肉は牛肉や豚肉、合いびき肉はもちろん、鶏ひき肉や大豆ミートが使われることもあります。

ミートボールは世界各国で様々な原料・作り方があり、それぞれの国で違う呼び名で呼ばれています。有名なものではスウェーデンの「ショットブッラル」、ギリシャ料理の「ケフテデス」などがあります。

ハンバーグとメンチカツの違い③食べ方

ハンバーグの食べ方

ハンバーグはケチャップやデミグラスソース、トマトソースで食べる洋風ハンバーグや、照り焼きソース、大根おろしや玉ねぎ、きのこ類などで食べる和風ハンバーグなど、様々な食べ方がされています。
 
ファミリーレストランや洋食店で定番のメニューになっているほか、ハンバーグをパンにはさんだ「ハンバーガー」は言わずと知れた代表的なファストフードです。

付け合わせの野菜はニンジンやブロッコリー、ジャガイモなどの茹で野菜が多いです。

メンチカツの食べ方

メンチカツはウスターソースやとんかつソースなどをかけて食べられることが多いです。揚げ物は家庭で作るのが大変なことからスーパーマーケットの総菜の定番のメニューになっているほか、サンドイッチやハンバーガーの具材としてはさまれていたり、カレーのトッピングなどになっていることもあります。
 
付け合わせの野菜はキャベツが多いですね。とんかつなどの揚げ物の付け合わせによく使われるキャベツには消化を助ける役割があります。

ハンバーグとメンチカツの違い④発祥・歴史

ハンバーグの発祥・歴史

「ハンバーグ」は、ドイツ発祥の肉料理です。ドイツのハンブルクで発祥したことが名前の由来で、「ハンブルク風ステーキ」を意味する「ハンバーグステーキ」が正式名称です。
 
元々ドイツでは生のまま食べる「タルタルステーキ」の形式だったようですが、18世紀には現在の形に近い、一口サイズでスパイスのきいた「フリカデレ」の形式で提供されていたようです。

ドイツでは今でもお肉を生で食べる食文化が根付いています。例えば、生の豚ひき肉を塩・コショウで味付けした「メット」はパンにのせて食べられています。ちょっと日本人には馴染みがないのでびっくりしてしまいますよね。外国人が日本人が生魚を食べるのに驚くのと似ています。

その後、ハンバーグは日本独自の進化を遂げて、卵やパン粉、牛乳を混ぜてふわふわとした食感を持つ肉料理となりました。今日では日本中の家庭で作られるポピュラーなレシピとなっています。

現在では「ハンバーグ」はもはや日本食と海外では認知されており、「Hambāgu」「Japanese Hamburg Steak」「Japanese Hamburg Steak」などと英語表記されます。

メンチカツの発祥・歴史

「メンチカツ」は、実は日本発祥の肉料理です。明治時代に東京都の浅草にある洋食店が考案した「ミンスミートカツレツ(minced meat cutlet)」が起源とされています。

メンチカツという名前も「ミンスミートカツレツ」が短縮されるようになったというのが通説です。ただし、根拠になる文献などは存在せず、呼び方があまりにも変化しすぎているために疑う声もあり、正確な名前の由来はわかっていません。

その後関西に伝わり、昭和初期に神戸・三宮の洋食店で「ミンチカツ」と呼ばれるようになったようです。そのため、関西では現在でも「ミンチカツ」と呼ばれることがあります。