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ジンジャーエールを使ったウイスキーのカクテル5選。材料と作り方を解説

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ジンジャーエールを使ったウイスキーのカクテル5選。材料と作り方を解説

この記事では、ウイスキーをベースとするカクテルのうち、人気の「ジンジャーハイボール」など、ジンジャーエールを使ったカクテルを紹介します。

ウイスキーとは

ウイスキーは、大麦、ライ麦、トウモロコシといった穀物を発酵・蒸留し、樽熟成することで造られる蒸留酒の一種です。発祥はスコットランドとアイルランドの2説あるようですが、はっきり決着はついていないようです
 
原料によって「モルト・ウイスキー(大麦)」、「グレーン・ウイスキー(穀物全体)」、「コーン・ウイスキー(トウモロコシ)」といった呼び名で分類されており、さらに産地によっても「スコッチ・ウイスキー(スコットランド)」、「アイリッシュ・ウイスキー(アイルランド島)」、「バーボン・ウイスキー(アメリカ・ケンタッキー州バーボン郡)」といった分類がされています。
 
ウイスキーは、木製の樽で熟成するため、ウッディーな香りとビターな風味が特徴的ですが、原料や熟成に用いる樽によって風味が大きく異なります。香りもスモーキーなものからフルーティーなものがあり、味わいも軽いもの(ライト・ボディ)から重たいもの(フル・ボディ)まで様々です。
 
欧州連合(EU)がウイスキーの最低度数を40度と定めていることもあり、ウイスキーの度数は基本的に40~43度の製品が多くなっています。イギリスでは43度、アメリカでは40度が標準度数と定められていますよ。
 
飲み方はストレートやロック、ソーダ割りといった飲み方が好まれていますが、ウイスキーを使ったカクテルもあり、「マンハッタン」「オールド・ファッションド」などの有名なカクテルがあります。

ウイスキーとジンジャーエールを使ったカクテル

定番はジンジャー・ハイボール(ジンジャーハイ)

ウイスキーとジンジャーエールはとても相性が良く、ウイスキージンジャーエールを使ったカクテルで一番有名かつ人気なのが「ジンジャー・ハイボール(ジンジャーハイ)」です。割り方にもよりますが、アルコール度数は約10~15度です。

ジンジャー・ハイボールの特徴

ジンジャーエールの甘くピリッとした香りと味わいの中にウイスキーの香りや味わいを感じることができ、爽快な喉越しが楽しめるカクテルです。
 
飲みやすいのでごくごくと飲めてしまいますが、度数は10度以上と結構高めで、ジンジャーエールは糖分を多く含んでいるので、飲みすぎに注意です。日本ではバーはもちろん、居酒屋でも時々見かけることのあるカクテルです。
 
ちなみに、スコッチ・ウイスキーをベースにしてライム果汁を絞ったものは「マミー・テーラー」、レモン果汁を絞ったものは「スコッチ・バック」と呼ばれています。

ジンジャー・ハイボールの作り方

基本的な割り方は、氷を入れたグラスにウイスキー:ジンジャーエール=1:3または4の量で注ぐだけです。ウイスキーはアルコール度数が約40度と度数の高いお酒なので、お酒があまり得意ではない方はジンジャーエールの分量を増やしてみると良いでしょう。
 
ウイスキーやジンジャーエールの種類を替えてみると味にも変化があります。ウイスキーは種類によって味や香りが大きく異なりますが、ジンジャーエールなどのジュース類で割るなら、比較的すっきりとしたテイストのアメリカン・ウイスキーや、カナディアン・ウイスキーがおすすめです。
 
ジンジャーエールならば、甘口と辛口があり、どちらを使っても違った美味しさとなるので、好みに合わせて変えてみると良いでしょう。また、ジンジャーエールのルーツともいえるジンジャービアを使うと、生姜のツンとした味わいが強い大人なテイストのジンジャーハイに仕上がりますよ。

ウイスキーとジンジャーエールを使った他のカクテル

クロンダイク・クーラー

クロンダイク・クーラー」は、ホーセズ・ネックスタイルのオレンジ・ピールがおしゃれなカクテルです。オレンジジュースとジンジャーエールのフルーティーでさっぱりとした味わいが楽しめます。

材料

  • ウイスキー …45ml

  • オレンジジュース …20ml

  • ジンジャーエール…適量

  • オレンジ・ピール...オレンジ1個分

作り方

  1. ホーセズ・ネックスタイル(果物の皮を繋げて剥く)にしたオレンジ・ピールをコリンズ・グラスに飾る
  2. ウイスキー、オレンジ・ジュースを注ぐ
  3. 氷を入れて、ジンジャエールを注ぎ、軽くステアする

ケイブルグラム

ケイブルクラム」は、ジンジャーハイボールにレモンの爽やかさが加わったすっきりとしたテイストのカクテルです。シェイクするのでウイスキーのアルコール感がまろやかになっていて飲みやすいですよ。

材料

  • ウイスキー …45ml

  • レモン・ジュース …15~20ml

  • 砂糖…1tsp(小さじ1)

  • ジンジャーエール…適量

作り方

  1. ジンジャーエール以外の材料を入れてシェークし、グラスに注ぐ
  2. 氷を入れてジンジャエールを注ぎ、軽くステアする

テネシー・クーラー

テネシー・クーラー」は、ミント・リキュールのすっきりとした甘さや後味が楽しめるカクテルです。ジンジャー・ビアは日本ではなかなか手に入らないので、ジンジャーエールで代用するのがおすすめです。

材料

  • テネシー・ウイスキー …45ml

  • クレーム・ド・ミント・グリーン(ミント・リキュール) …20ml

  • レモン・ジュース …20ml

  • シュガー・シロップ…1tsp(小さじ1)

  • ジンジャー・ビア…適量

  • スライス・レモン…1枚

  • スライス・ライム…1枚

  • マラスキーノ・チェリー…1個

作り方

  1. ジンジャー・ビアと飾り用のフルーツ以外の材料をシェーカーに入れて、シェークする
  2. シェークした材料を氷を入れたタンブラーに注ぐ
  3. グラスをジンジャー・ビアで静かに満たし、軽くステアする
  4. 飾り用のフルーツをカクテル・ピンに刺して飾る

ハイランド・クーラー

ハイランド・クーラー」は、ジンジャーエールのすっきりと甘いテイストが楽しめるカクテルです。ビターズがアクセントとなっていて、後味にほろ苦さなどの複雑な味わいを感じることができます。

材料

  • スコッチ・ウイスキー …45ml

  • レモン・ジュース …15ml

  • アンゴスチュラ・ビターズ…2dash(2振り、10~12滴)

  • シュガー・シロップ…1tsp(小さじ1)

  • ジンジャーエール …適量

作り方

  1. ジンジャーエール以外の材料をシェーカーに入れ、氷を入れてシェークする
  2. 氷を入れたタンブラーにシェークした材料を注ぐ
  3. グラスをジンジャーエールで満たし、軽くステアする

他のスピリッツとジンジャーエールを使ったカクテル

モスコー・ミュール(ウォッカ)

ロシア発祥のウォッカをジンジャーエールで割れば人気カクテル「モスコー・ミュール」です。クリアなテイストのウォッカはジンジャーエールの風味を邪魔することがなく、さっぱりとしたテイストでとても飲みやすいので人気がありますよ。
★割合は、ウォッカ:ジンジャーエール=1:2または3+ライム果汁10ml
 
ライム果汁をレモン果汁に替えれば「ウォッカ・バック」となります。

ジン・バック(ジン)

ヨーロッパ原産のドライなテイストのジンをジンジャーエールと混ぜれば「ジン・バック」というカクテルにもなります。ジンジャーエールの風味の強い甘さの中にジンの華やかでスパイシーな香りが感じられ、少し上品な味わいです。
 
★割合は、ジン:ジンジャーエール=1:2または3+レモン果汁10ml

ラム・バック(ラム酒)

カリブ海地域原産のラム酒とジンジャーエール、レモン果汁を使ったカクテルが「ラム・バック」です。ラム酒とジンジャーエールの相性はばっちりで、すっきりとしながらもコク深い甘さが楽しめますよ。
 
★割合は、ラム酒:ジンジャーエール=1:2または3+レモン果汁10ml

テキーラ・バック(テキーラ)

メキシコ原産のテキーラをジンジャーエールで割った「テキーラ・バック」は、テキーラのフレッシュで甘みのあるテイストとジンジャーエールとの相性が良く、フレッシュながらも深みのある味わいが楽しめます。
 
★割合は、テキーラ:ジンジャーエール=1:2または3+レモン果汁10ml

ウイスキーベースの定番カクテル

ハイボール

炭酸水で割るだけで手軽に作れる「ハイボール」は、ウイスキーをさっぱりと楽しみたい方におすすめです。様々な食事に合うので食中酒としてぴったりですよ。ただし、割材に味や風味がない分、アルコール感がやや強いので、アルコールの味が苦手という方はウイスキーの分量を減らしたり、柑橘類を絞ったりしてみると飲みやすくなります。

材料

  • ウイスキー …45ml

  • 炭酸水…適量(120~180ml)

作り方

  1. 氷を詰めたグラスにウイスキー、炭酸水の順に入れ、軽くステアする(かき混ぜる)

コークハイボール

ウイスキー+コーラで作る定番の「コークハイボール」はコーラの風味が強く、とても飲みやすいのでゴクゴクと飲めてしまいますが、ウイスキベースなので度数が高く、コーラは糖分量が多いので、飲みすぎに注意です。

材料

  • ウイスキー …45ml

  • コーラ…適量(120~180ml)

作り方

  1. 氷を詰めたグラスにウイスキー、コーラの順に入れ、軽くステアする(かき混ぜる)

アイリッシュ・コーヒー

アイリッシュ・コーヒー」は、ホットコーヒーと生クリームを使ったカフェオレのよう甘いテイストで、食後に飲まれることの多い人気カクテルです。伝統的な作り方を紹介しているので、誰かに作ってみるのもおすすめですよ。

材料

  • ウイスキー…30~45ml

  • ホット・コーヒー …適量

  • コーヒー・シュガー (ブラウン・シュガー)…1tsp(小さじ1)

  • 生クリーム …適量

作り方

  1. グラス(ワイン・グラスなど)の底にコーヒー・シュガーを入れる
  2. グラスにウイスキーを注ぐ
  3. (ウイスキーに火をつけグラスを温め、演出する)
  4. 炎のある内に、好みのホットコーヒーを入れる
  5. ホイップされたフレッシュクリームをフロートさせる

ゴッドファーザー

ゴッドファーザー」は、映画にもなった同名の有名小説から名付けられたカクテルです。コク深い重厚な香りとまろやかな甘い味わいが楽しめます。

材料

  • ウイスキー(スコッチ・ウイスキー) …45ml

  • アマレット …15ml

作り方

  1. 材料を氷を入れたオールド・ファッションド・グラスに入れる
  2. 軽くステアする

マンハッタン

マンハッタン」は、カクテルの女王とも称される人気カクテルで、19世紀の終わりに誕生したクラシックカクテルでもあります。複雑で華やかな香りと控えめな甘さが楽しめます。ベースをスコッチ・ウイスキーに変えたカクテルは「ロブ・ロイ」と呼ばれます。

材料

  • ライ・ウイスキー(カナディアン) …3/4

  • スイート・ベルモット …1/4

  • アロマチックビターズ …1dash(1振り、5~6滴)

  • レッドチェリー …1個

  • レモン・ピール...1片

作り方

  1. ミキシンググラスに数個氷を入れる
  2. アロマチックビターズ、ライ・ウイスキー、スイート・ベルモットの順に入れる
  3. ミキシンググラスに入れた材料を軽くステアする
  4. ミキシンググラスにストレーナーをかぶせて、カクテル・グラスに注ぐ
  5. カクテルピンで刺したレッドチェリーをカクテルの中に落とす
  6. レモン・ピールを絞る