この記事では、お菓子作りにも使われるラム酒とオレンジから造られるリキュール「キュラソー」のそれぞれの基本的な知識や、カクテルについて解説します。
ラム酒はサトウキビから造られる、カリブ地域原産の蒸留酒(スピリッツ)の一種です。蒸留酒はアルコール度数が高く、火をつければ燃えることから、「火酒(かしゅ)」と呼ばれることもあります。映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズで海賊たちがラム酒を飲んでいたことで人気が急上昇しました。
ラム酒は、甘い香りや味わいが特徴ですが、製法でテイストが大きく異なっています。最新技術で蒸留され、熟成期間が短く、濾過されているものは他のスピリッツ(ウォッカなど)に近いすっきりとしたテイストです。一方、伝統的な方法で蒸留され、オークの樽でじっくりと熟成されたものは色も褐色で、味わいもウイスキーやブランデーに近いまろやかなテイストになります。
飲み方・使い方は多岐にわたり、ストレートやロックで飲んだり、カクテルのベースとして用いたりする以外にも、ケーキ、タルトなど焼き菓子、紅茶の風味づけにも使用されています。レーズンをラムに漬け込んだ「ラムレーズン」がよく知られていますよね。
蒸留酒なので高めのアルコール度数となっており、基本的に40~50度のアルコール度数で売られている製品が多くなっていますが、飲む人の好みに合わせて37度前後、75.5度のラム酒も販売されています。
蒸留酒は高温で熱して造る「火の酒」であり、火の酒は人間の魂にはたらきかけ、肉体を目覚めさせ、また活力を与えることから、蒸留酒はスピリッツ(spirits)と呼ばれるようになったようです。
ラム酒以外にもブランデー、ウイスキー、焼酎、ウォッカ、ジン、テキーラも蒸留酒であり、広い意味ではこれら全て「スピリッツ」と呼べますが、日本において「スピリッツ」とはウォッカ、ジン、ラム酒、テキーラを指すことが多く、この4種類のお酒は「世界4大スピリッツ」とも呼ばれています。
日本における狭い意味での「スピリッツ(ウォッカ、ジン、ラム酒、テキーラ)」という呼称は、1953年に制定された酒税法における分類によって形作られたようです。
1953年当時、蒸留酒のうち、既に日本である程度の知名度があった「ブランデー」、「ウイスキー」、「焼酎」は個別の分類とし、それ以外(ウォッカ、ジン、ラム酒、テキーラ等)が「スピリッツ」に分類されました。
ちなみに、日本の酒税法における分類としての「スピリッツ」は、やや複雑な定義にはなりますが、「焼酎、ウイスキー、ブランデー、原料用アルコール以外の蒸留酒類で、エキス分が2度(2%)未満のもの」とされています。
なお、海外では蒸留酒は専ら「liquor(リカー)」と呼ばれています。
キュラソーは、オレンジの果皮から造られるリキュールの一種です。ニュートラルスピリッツ(アルコール度数の高い、香りや味のない蒸留酒)にオレンジの果実や皮、砂糖などを漬け込み、蒸留することで製造されています。ちなみに、「キュラソー」という名前の由来は、原料のオレンジの生産地である、カリブ海に浮かぶオランダ領の島「キュラソー島」に由来しています。
キュラソーにはいくつか種類があり、カクテルでよく使われるのが「ホワイト・キュラソー」、「オレンジ・キュラソー」、「ブルー・キュラソー」です。いずれもアルコール度数は40度と、強めの度数になっています。
ホワイト・キュラソーは、熟成を行わないため無色透明であり、これが呼称の由来となっています。また、原料に良質のオレンジが使われているので、冷やすと淡く白濁するため、これもホワイト・キュラソーと言われる由来とも言われています。銘柄ではフランス産の「コアントロー」が有名で、多くのカクテルレシピで名前を見かけます。
蒸留酒に近い軽い飲み口が特徴で、オレンジのさわやかな甘みや、ほのかな苦みなどの風味が楽しめます。カクテルの材料の1つとして使われることが多く、特にコアントローは「サイドカー」、「マルガリータ」、「コスモポリタン」などをはじめとして350種類以上のカクテルの材料としてレシピブックに記載されているほか、現在でもレシピは増え続けており、バーには必ずあるリキュールとして、世界中で愛されています。
ヨーロッパでは、食後酒としてロックで飲まれることがあり、フランスやイギリスではコアントローをコーヒーに入れて飲むことがあります。また、お菓子作りでも風味付けとして広く使われていますよ。
コアントローは元々、甘みを抑えたホワイトキュラソーとして「トリプル・セック」という商品名で販売されていましたが、類似品が多数出回ったため、現在の「コアントロー」に名前を変更した経緯があります。そのため、「トリプル・セック」という名称もホワイト・キュラソーを指す呼称でもあります。
オレンジ・キュラソーは、熟成されることによる琥珀色をしているのが特徴です。銘柄ではフランス産の「グラン・マルニエ(グラン・マニエとも)」が有名で、様々なカクテルのレシピに登場します。
グラン・マルニエはブランデーの最高級品種であるコニャックにビターオレンジの蒸留エキス分を加え、オーク樽で熟成させて製造されています。ホワイト・キュラソーよりもコク深い甘みと香りで、特にビターなテイストが強くなっています。
カクテルの材料として以外にも原産地のヨーロッパでは食後酒としてストレートで飲まれているほか、デザートにも用いられており、特にフランスではクレープなどの洋菓子に使用されることも多いですよ。
ブルー・キュラソーは、ホワイト・キュラソーを合成着色料で青く着色したリキュールです。ブルー・キュラソーを材料に使うと、カクテルを青くするだけでなく、オレンジの持つコク深い甘みや微かな苦みがカクテルに加わるので、カクテルの味わいに深みが出ます。銘柄ではオランダの「ボルス ブルー」が定番です。
有名なブルー以外にも緑色の「グリーン・キュラソー」、赤色の「レッド・キュラソー」がありますが、緑や赤は他の材料(緑ならミント・リキュールやメロン・リキュール、赤ならクランベリージュースなど)が使われることが多く、カクテルレシピではあまり見かけません。
混成酒は、蒸留酒を原料として、薬草や果物で風味をつけたお酒で、再製酒とも呼ばれます。日本で「リキュール」と呼ばれるお酒の多くは混成酒で、日本で一番有名なのは梅酒でしょう。近年では日本酒などの醸造酒をベースとしたリキュールも人気です。
醸造酒や蒸留酒に比べ、色鮮やかで、多種多様な味わいのお酒が多いのが特徴です。
「プランターズ・パンチ」は、パンチという名前の通り、たくさんの材料を使って作る、フルーティーな味わいのカクテルです。こちらもプランテーション農園で働く労働者が飲んでいたといわれるカクテルです。
ジャマイカ・ラム(ゴールド・ラムまたはダーク・ラム) …30ml
ホワイト・キュラソー…15ml
レモン・ジュース…15ml
オレンジ・ジュース…15ml
グレナデン・シロップ…15ml
ソーダ…適量
オレンジ、ライム…お好み
「X.Y.Z(エックス・ワイ・ジー)」は、これで終わり(=これ程おいしいカクテルはない)という意味のカクテルです。すっきりとした味わいで、バーなどでも最後に注文されることの多いカクテルです。
ホワイト・ラム (ライト・ラム)…2/4
ホワイトキュラソー …1/4
レモンジュース …1/4
ジャマイカの首都の名を関する「キングストン」は、ストレートで飲まれることの多いジャマイカ産のラム酒を使ったカクテルです。ホワイト・キュラソーとレモンジュースの甘酸っぱさがラム酒の強さを抑え、飲みやすくしています。
ジャマイカ・ラム(ダーク・ラム) …30ml
ホワイト・キュラソー…15ml
レモン・ジュース…15ml
グレナデン・シロップ…1tsp
「プラチナ・ブロンド」は、「銀白色の髪の女性」を意味するカクテルで、白い上品な見た目とケーキのような味わいで人気のカクテルです。
ライト・ラム …20ml
ホワイト・キュラソー…20ml
生クリーム…20ml
人気のカクテル「ダイキリ」をフローズンカクテルに仕上げた「フローズン・ダイキリ」は、爽やかな味わいとひんやりとした舌触りで夏の暑い時期にぴったりのカクテルです。
ホワイト・ラム …45ml
ホワイト・キュラソー …1tsp(小さじ1)
ライムジュース …15ml
シュガーシロップ …1tsp(小さじ1)
クラッシュドアイス …1カップ分
「ポーラー・ショートカット」は、コペンハーゲン・東京間を北極回りで結ぶ航空路線の開設を記念したカクテル・コンテストのグランプリ作品です。甘くほろ苦いテイストで人気のカクテルです。
ゴールド・ラム…1/4
ホワイト・キュラソー…1/4
チェリーヒーリング(チェリー・ブランデー)…1/4
ドライ・ベルモット…1/4
「ロングアイランド・アイスティー」は、1980年代の初めにアメリカのロングアイランド州で生まれたカクテルです。紅茶が入っていないのに、まるでアイスティーのような見た目と風味が楽しめるカクテルです。
ドライジン…大さじ1
ウォッカ…大さじ1
ホワイト・ラム…大さじ1
テキーラ…大さじ1
ホワイト・キュラソー…大さじ1
レモン汁もしくはレモンジュース…大さじ1~2
コーラ…大さじ4~5
クラッシュド・アイス…適量
レモン・スライス…1枚
アメリカのリゾート地の名前を冠したカクテル「マイアミ」は、ホワイト・キュラソーとレモン・ジュースの清涼感溢れるカクテルです。すっきりとした味わいの中にほろ苦さを楽しむことができます。
ライト・ラム(ホワイト・ラムまたはゴールド・ラム) …2/3
ホワイト・キュラソー…1/3
レモン・ジュース…1tsp(小さじ1)
「フローズン・バナナ・ダイキリ」は、バナナのまろやかな甘みが加わってデザート感覚で飲めるフローズンカクテルです。イチゴやパイナップルに替えてみてもおすすめですよ。
ホワイト・ラム …30ml
ホワイト・キュラソー …10ml
レモン・ジュース …1tsp
シュガーシロップ …1tsp
バナナ …1/3本
クラッシュドアイス …1cup(8オンスタンブラーに一杯程)
「パリジャン・ブロンド」は、オレンジの爽やかさと生クリームのまろやかさが味わえるデザートカクテルです。コーヒーやチョコレート系のカクテルよりもさっぱりとした味わいで、食後酒として人気です。
ジャマイカ・ラム(ダーク・ラム) …20ml
オレンジ・キュラソー…20ml
生クリーム…20ml
「フー・マンチュー」は、さっぱりとした爽やかなテイストと、しっかりとした飲み応えが人気のカクテルです。名前の由来は、イギリス人作家の小説に登場する、東洋人による世界征服を目指す悪人「Dr. Fu Manchu(傅満洲博士)」です。
ホワイト・ラム …2/5
ペパーミント・ジェット31(ミント・リキュール)…1/5
オレンジ・キュラソー…1/5
レモンジュース…1/5
オレンジ・スライス…1枚
タヒチ語で”最高”という意味のカクテル「マイタイ」は、南国カクテルのキングといわれるカクテルです。ラム酒の豊潤な香りとトロピカルな味わいが楽しめます。
ライト・ラム(または、ホワイト・ラム) …45ml
オレンジ・キュラソー(または、ホワイト・キュラソー) …1tsp(小さじ1)
パイナップル・ジュース…1~2tsp(小さじ1~2)
オレンジ・ジュース…1~2tsp(小さじ1~2)
レモン・ジュース…1/2~1tsp(小さじ1/2~1)
ダーク・ラム(銘柄:デメララ151)…2tsp(小さじ2)
「アイ・オープナー」、俗に言う「起きぬけの一杯」を意味する名前のカクテルです。ただし、アルコール度数が高く、卵黄が入った濃厚な味わいで、どちらかと言えば寝る前に飲むナイト・キャップ向きと言われています。
ホワイト・ラム…1/2
パスティス…2dashes(2振り)
オレンジ・キュラソー…2dashes(2振り)
クレーム・ド・ノワヨー…2dashes(2振り)
砂糖 …1tsp(小さじ1)
卵黄 …1個
スぺイン語で大統領を意味するカクテルの「エル・プレジデンテ」は、メキシコにある同じ名前のホテルのオリジナルカクテルです。オレンジジュースの甘酸っぱい味がラムと溶け合って、フルーティで口当たりの優しいカクテルです。
ホワイト・ラム…1/2
ドライ・ベルモット …1/4
オレンジ・キュラソー …1/4
グレナデン・シロップ …1dash(1振り)
「ブルー・ハワイ」は、ハワイの青い海と青い空をイメージしたカクテルです。ブルーキュラソーの鮮やかな青がとてもおしゃれなだけでなく、トロピカルテイストで飲みやすいですよ。
ホワイト・ラム …30ml
ブルー・キュラソー …10~15ml
パイナップルジュース …30ml
レモンジュース …10~15ml
「ブルー・ハワイアン」は、トロピカルでクリーミーな甘さが楽しめるフローズンカクテルで、夏の暑い時期にぴったりです。水色の見た目もかわいらしいですよ。
ホワイト・ラム …30ml
ブルー・キュラソー …15ml
パイナップルジュース …60ml
ココナッツミルク…30ml
クラッシュド・アイス...カップ半分
カット・バナナ...1個
カット・パイナップル...1個
「ブルー・ダイキリ」は、人気カクテル「ダイキリ」にブルー・キュラソーを加えて青く仕上げたアレンジカクテルです。さわやかさとほどよい甘さで飲みやすいテイストです。アルコール度数は約25度です。
ホワイト・ラム …3/4
ライムジュース …1/4
ブルー・キュラソー…2tsp(小さじ2)
「カリビアン・アイスバーグ」は、トロピカル系でもキウイやライチといった、一風変わったフルーティーさが楽しめるカクテルです。底に沈んだブルー・キュラソーの青がとてもおしゃれですよ。
ゴールド・ラム …30ml
キウイ・リキュール …30ml
パイナップル・ジュース …45ml
ライチ・リキュール …10ml
ブルー・キュラソー…10ml
マラスキーノ・チェリー…1個
「スカイ・ダイビング」は、1967年に開催された、全日本バーテンダー協会主催のカクテル・コンペティション優勝作品です。真っ青な透き通る爽快な空を感じさせるような色と味わいが特徴的なカクテルです。
ホワイト・ラム…30ml
ブルー・キュラソー…20ml
ライム・ジュース…10ml
甘いテイストからすっきりとしたテイストまで、様々なカクテルがあります。
「キューバ・リブレ(ラム・コーク)」はラムベースの伝統的かつ人気カクテルで、コク深い甘さのラムとコーラがよくマッチしているカクテルです。とても飲みやすく、ゴクゴクと飲めてしまいますが、ラム酒ベースなので度数が高く、コーラは糖分量が多いので、飲みすぎに注意です。
ラム(ホワイトまたはゴールド)…45ml
コーラ...適量(120ml)
ライム・ジュース...10ml
「ソル・クバーノ」は、グレープフルーツとトニックウォーターのさわやかな味わいが楽しめるカクテルです。トロピカル系が多いラム酒のカクテルの中でもさっぱりと飲むことができ、夏の暑い時期にぴったりです。
ホワイト・ラム…45〜60ml
グレープフルーツジュース…60ml
トニックウォーター…60ml
スペイン語で「うらごししたパイナップル」という意味のカクテル「ピニャ・コラーダ」は、ラム酒ベースの王道カクテルで、パイナップルジュースとココナッツミルクのトロピカルでクリーミーなテイストで人気のカクテルです。
ホワイト・ラム…30ml
パイナップルジュース…80ml
ココナッツミルク…45ml
「モヒート」は、ラムベースのカクテルで一番人気のカクテルです。すっきり爽やかに楽しむことができ、暑い時期にぴったりのカクテルです。
日本ではソーダ水を使った「カリビアン・スタイル」のレシピが人気ですが、ソーダを使わないレシピ「ジュレップ・スタイル」もあります。
ホワイト・ラム…45ml
ライム…1/2個
シュガー …1tsp(小さじ1)
ソーダ水 …適量
ミントの葉 …3~4 枚
「ダイキリ」は、19世紀末にキューバのダイキリ鉱山の技師たちが、ラム酒をライムジュースで薄めたドリンクを飲んでいたことから命名されました。さわやかさとほどよい甘さが人気の、ラムベースの代表的カクテルです。
ホワイト・ラム …3/4
ライムジュース …1/4
シュガーシロップ …1tsp(小さじ1)
「カミカゼ」は、第二次世界大戦での神風特別特攻隊から名前を採られた、切れ味が鋭い辛口のカクテルです。日本風の名前ですが、誕生したのはアメリカと言われています。ウォッカ、ホワイト・キュラソー、ライム・ジュースの割合を変えれば、さまざまなテイストを楽しむことができ、人気のカクテルです。
ウォッカ …20ml
ホワイト・キュラソー…20ml
ライム・ジュース…20ml
「サイド・カー」は、爽やかな香りとコクのあるフルーティな味わいで、ブランデーベースでは世界中でトップレベルの人気カクテルです。ベースを様々なお酒に替えたアレンジレシピがたくさんあります。
ブランデー...30ml
ホワイトキュラソー...15ml
レモンジュース...15ml
「マルガリータ」は、テキーラベースではトップレベルの人気カクテルで、スッキリとした味わいが特徴的です。名前の由来にはいくつか説がありますが、このカクテルの作者の恋人の「マルガリータ」が若くして事故で亡くなったのを偲んでつけられたと言われています。
テキーラ …2/4
ホワイト・キュラソー …1/4
ライムジュース …1/4
塩 …適量
レモン …1個
ホワイト・キュラソーをオレンジリキュールの「グラン・マルニエ」に変えたレシピは「グラン・マルニエ・マルガリータ(ゴールデン・マルガリータ)」と呼ばれています。
「コスモポリタン」は、ピンク色のかわいらしい見た目と、甘くさっぱりとした味わいで世界的に人気のカクテルです。アメリカのTVドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』(1998-2004)でよく飲まれていたことで、日本のバーにも女性向けカクテルとして浸透したカクテルです。
ウォッカ…30ml(シトラス系のフレーバードウォッカが望ましい)
ホワイト・キュラソー…10ml
クランベリー・ジュース…10ml
ライム・ジュース…10ml
ウォッカはロシア発祥ということでウォッカベースのカクテルもロシア由来の名前が付けられていることが多いですが、「バラライカ」もロシアの民族楽器から名前がとられたカクテルです。レモンの爽やかな風味が特徴で、男女問わず人気のカクテルです。
ウォッカ …2/4
ホワイトキュラソー …1/4
レモンジュース …1/4
「ガルフ・ストリーム」は、北大西洋の狭く強い海流「メキシコ湾流」を意味するカクテルで、ブルー・キュラソーによる爽やかな水色の見た目と、トロピカルな風味が楽しめる甘口のカクテルです。
ウォッカ …15ml
ピーチ・リキュール…15ml
ブルー・キュラソー…5ml
フレッシュ・グレープフルーツ・ジュース…20ml
パイナップル・ジュース…5ml
レシピのピーチ・リキュールをマスカット・リキュールの「ミスティア」に置き換えると、「ミスティア・ストリーム」というカクテルにもなりますよ。
「月曜日の憂鬱な気分」を表現して作られたと言われる「ブルー・マンデー」は、ブルー・キュラソー由来の爽やかな青い見た目が特徴的なカクテルです。憂鬱な気分とはいうものの、高いアルコール度数の辛口カクテルとなっています。
ウォッカ …45ml
ホワイト・キュラソー…15ml
ブルー・キュラソー…1tsp
カクテルを作る際、レシピに登場する専門用語を紹介します。
容量180~300ml。「ロックグラス」という名称の方が一般的で、主にオンザロックススタイルの強めのカクテルに用いられます。口径が広く、大きな氷がそのまま入るため、ロック向きとされています。
容量90mlが標準。ドラマや映画によく登場する、脚の長い逆三角形のグラスで、主にショートカクテル用です。逆三角形の部分(ボウル)が鋭角なほど強いカクテルに合います。ちなみに、グラスの形には理由があり、長い脚の部分「ステム」を持つことでカクテルの温度が上昇するのを防ぐことができます。
容量300ml程度。グラスの脚が短く安定感のある形状で、グラスのフチにカットフルーツを飾るようなトロピカル系のカクテルでよく使われています。
容量300~360ml。トールグラスとも呼ばれます。細長い形状が特徴的で、炭酸が抜けにくいことから発泡性のカクテルに向いています。背の高いものは、材料のグラデーションを楽しむおしゃれなカクテルにも使われます。
容量120mlが標準。主に柑橘類を使ったサワースタイルのロングカクテルに用いられます。日本では脚付きのものがほとんどですが、外国では平底のタイプも用いられています。
容量60~75ml。スペイン産ワインの「シェリー酒」を飲むために作られたグラスで、ストレートにもカクテルにも応用ができる用途の広いグラスです。
飲み口が大きく背の低い「ソーサータイプ」と、飲み口が小さく背の高い「フルートタイプ」があります。ソーサータイプは泡立っているカクテルやクリームを浮かべるカクテルに、フルートタイプは発泡性のカクテルに向いています。
10オンス(300ml)が標準。用途は多様で、カクテルでは、氷をたくさん入れるロングカクテルでよく使用されます。二重構造で保冷力が長持ちするタンブラーもありますよ。
容量30~45mlと小さめです。本来はストレート用ですが、見た目の美しいプースカフェスタイルのカクテル(食後に飲むカクテル)に使われることがあります。
ワインの色・香り・味を余さず楽しむためのグラスです。赤ワインは大ぶりのもの、白ワインは小ぶりのものが適しています。カクテルでも時々使われることのあるグラスです。
カクテルの中に沈めるフルーツに刺したり、花やフルーツをカットして作る「ガーニッシュ」を飾る際に使用するピンです。
その名の通り、シェイクする際に使用する器具で、トップ(蓋)、ストレーナー、ボディの3つのパーツに分かれています。ボディの中に材料と氷を入れ、ストレーナーとトップを被せて、強く振って中身をかき混ぜて使います。
また、ボディとティンの2パーツからなるボストンシェーカーも存在し、より激しいシェイクをする事が出来ます。主に、卵白やクリーム系、フルーツなどの材料を扱う場合に使用します。
シェーカーの形にもいくつか種類があり、一般的な「スタンダード型」、細長い「バロン型」があり、ボストンシェーカーにはティンがスケルトンになっているおしゃれなものもあります。
シェーカーの部品ではないストレーナー単体は、へら型のステンレス板に、らせん状のワイヤーを取り付けた道具です。ミキシンググラスやボストンシェーカーと一緒に使用される事が多く、氷を取り除き液体のみを注ぐ事が出来ます。
長い棒状のスプーンで、中央の棒部分はらせん状にねじれているので、スムーズに液体を回転させ材料をかき混ぜる事が出来ます。また、スプーンの反対部分は様々な形があり、フォーク、重し、氷よけなどになっています。
一般でいうミキサーのこと。シェーカーでは混ざらないカクテルを作る際に使用されます。カクテルの用語で「ミキサー」とは「割り材」、すなわち、水、炭酸水、トニックウォーター、ジンジャーエール、コーラ、オレンジジュース、トマトジュースなど、割るために用いる飲料の総称を指します。
かき混ぜる「ステア」の技法の際に使用するグラスです。主に円柱型の大型のグラスの形状で注ぎ口が付いており、内側はバースプーンが回転しやすいように丸くなっています。
「シェイク」の技法は、シェーカーの中に氷と材料を入れ蓋をし、強く振って中身を混ぜ、グラスに液体を注ぐ技法です。混ざりにくい材料を混ぜる際や、アルコール度数の高いカクテルベースやリキュールの角を取り、飲みやすくするために用いられます。
「ステア」の技法は、混ざりやすい材料を、氷を入れたミキシング・グラスに注ぎ、バー・スプーンなどで手早くかき混ぜる技法で、素材の味わいや香りを活かす際に用いられる技法です。
「ブレンド」の技法は、ブレンダー(ミキサー)を使用して、機械の強い力によって材料を混ぜ合わせる技法。
主に、フレッシュフルーツを混ぜ合わせる際や、氷と材料を混ぜ合わせてフローズンカクテルを作る際に使用されます。
「ビルド」の技法は、シェーカーやミキシンググラスなどを使用せずに、グラスの中に直接材料や氷を入れかき混ぜて完成させる技法です。
水割りやソーダ割り、ロングカクテルで主に使用されます。
「スノースタイル」は、グラスのフチをレモン汁で濡らし、食塩や砂糖を付着させるデコレーション技法です。なお、スノースタイルという呼称は和製英語で、英語では、「rimmed with salt」、「rimmed with sugar」といいます。
「コーラルスタイル」は、グラスのフチをシロップやリキュールで濡らし、塩や砂糖を付着させるデコレーション技法です。グラスのフチに幅広くデコレーションするのが特徴です。
バースプーンのスプーンすりきり1杯分の量で、小さじ1杯と同量の約5mlです。
ボトルを逆さにし、1振りで落ちてきた液体の量で、およそ5~6滴とされ、約1mlです。
1オンス=約30mlです。アメリカとイギリスで量が微妙に異なり、米ガロン法では1/16パイント(約29.57ml)、英ガロン法では1/20パイント(約28.41ml)です。
Most Popular
中が茶色いじゃがいもは食べられる?空洞や輪になってる場合は?
食品事典
大根は中身が茶色に変色しても食べられる?原因と対処法を解説
食品事典
ハンバーグが固くなる原因と柔らかく作るコツを徹底解説
食品事典
スカスカなかぶは食べてOK?スが入る原因は?
食品事典
麻婆豆腐が辛い時に甘くする方法。おすすめの調味料や食品は?
食品事典
冬におすすめの天ぷら具材36品。冬野菜や冬が旬の魚介類を紹介
食品事典
トマト缶は一缶でトマト何個分?サイズ別に解説
食品事典
エリンギが水っぽい...食べられる?濡れてる原因と対処法は?
食品事典
里芋は生で食べられる?生食のメリットと注意点を解説。
食品事典
舞茸の茹で時間は何分?正しい茹で方&下処理を解説
食品事典