オクラのヘタはカットすべきなのかどうか迷ったことがある方は多いのではないでしょうか。本記事ではオクラのヘタについて詳しく解説します。
人参のヘタなど野菜によってはヘタをカットして食べる野菜もあります。オクラの場合はヘタをカットするべきなのか迷ったことがある方も多いのではないでしょうか。オクラのヘタは食べることができるのか、解説します。
オクラのヘタとは、オクラの頭の部分にある帽子のようになっている部分のことです。オクラのヘタは食べることができます。
生食する場合はヘタの部分はやはり固いのでカットして実のみを食べるのが一般的ですが、加熱調理をすればヘタの部分も柔らかくなるので、問題なく食べることができます。
カットせず丸ごとオクラを調理をする場合など、オクラはヘタごと調理することで様々なメリットがあります。ヘタごと調理するメリットについては後述しますので、そちらを参考にしてください。
オクラのヘタの下の部分には「ガク」がついています。ちょうど、ヘタと実の境目になる部分です。
オクラのガクも食べることができます。しかし、ガクはそのまま調理をすると口当たりが悪くなりますし、苦味成分が含まれていて苦味を感じやすいので、ガクの部分は削り取って調理をするのが一般的です。
オクラをヘタごと調理をするメリットは下記の通りです。
オクラをヘタごと調理をすると、オクラの形が崩れないので見た目が綺麗になります。
例えば、オクラを丸ごと調理するときにヘタをカットしてしまうと、ヘタを切り落とした部分から裂けてしまったり、中から種がでてきてしまって形が崩れてしまいやすいです。
オクラを丸ごと調理をして食べる場合など、オクラの形を活かした料理に使う場合はヘタを切り落とさずに調理することをおすすめします。
オクラは茹でて食べることも多いですよね。この場合もヘタをカットせずに茹でることで、オクラの旨味を閉じ込め美味しく仕上げることができるメリットがあります。
オクラのヘタをカットすると、どうしてもオクラの中にお湯が入ってしまいます。オクラの中にお湯が入ってしまうと水っぽくなってしまいますし、オクラに含まれているビタミンCやカリウムなどの水溶性成分が流出してしまい栄養価が下がってしまいます。
せっかく食べるのですから、栄養を無駄にすることなくしっかり摂取したいですよね。
下処理をしてから保存しておいたほうが、調理をするときに時短になるので便利です。しかし、オクラはガクはとってもヘタは切り落とさずに保存したほうが良いです。
上述したように茹でて使う場合はヘタをとってしまうと水っぽくなり水溶性の栄養素も流出してしまいます。茹でずに生で食べる場合も、乾燥を防ぐことができるので(カットして保存する場合を除く)ヘタはカットせずにそのまま保存するのが基本です。
ヘタごと食べるオクラの下処理方法を紹介します。
じゃがいもなどの根菜とは異なり、オクラは直接土に面して育っているわけではないのでそこまで汚れているようには見えませんが、生野菜には土壌に由来する細菌が必ずついているといっても過言ではありません。細菌の全てが食中毒に繋がるわけではありませんが、ボツリヌス菌やサルモネラ菌など食中毒の原因となる細菌もあります。
オクラに限らず、野菜を生食する場合はしっかりと洗って細菌を落としておくことが大切です。洗って汚れを落とすことは、農薬を落とすことにも繋がります。
オクラを綺麗に洗ったら、オクラのヘタの先端とガクを取ります。
オクラのガクは、ヘタと実の境目に包丁の刃を入れて、皮を剥くようにぐるりと一周回すようにすることで削り取ることができます。
オクラのヘタの先端とガクを取ったら、板ずりをしてオクラの表面に生えている産毛をとります。産毛ごと食べることはできますが、口当たりが悪くなりますし、新鮮なものは刺さってしまうほど鋭いので処理をして食べたほうが良いです。
オクラの板ずりは、まな板上にオクラを並べて、塩を適量ふり、手の平でオクラを転がします。こうすることで、オクラの産毛を綺麗に取ることができます。
ヘタごと茹でる場合は、板ずりをしたらそのまま熱湯へ入れて茹でます。
茹で時間の目安は1分30秒〜2分ほどです。茹でたらザルにあけてお湯を捨て、水気をとって調理に使います。
上述したようにヘタごと食べる場合は、オクラをカットせずに丸ごと加熱調理をして食べるのがおすすめです。生食する場合は無理にヘタごと食べる必要はありませんので、カットして実のみを食べましょう。
茹でたオクラは、そのまま醤油やめんつゆなどの調味料と合えるだけで簡単に和え物にすることができます。とっても簡単にできるので、あと一品ほしいときにおすすめです。
鰹節やすりごまと一緒に和えても美味しいですし、栄養価が高くなります。
オクラはヘタごと焼きびたしにしても美味しく食べることができます。焼きびたしにするときは、ガクをとっったオクラをオリーブオイルを引いたフライパンで焼いて、熱いうちに醤油やかつおだし、塩などの調味料を混ぜ合わせたものに漬けます。
オクラに含まれているβ-カロテンは油溶性なので、オリーブオイルで焼くことでβ-カロテンの吸収率を上げることができます。
オクラはヘタごと天ぷらなどの揚げ物にしても美味しいです。揚げ物にすれば、固くて食べにくいヘタにもしっかりと火が通るので食べやすくなります。また、上述したように油を使うことでβ-カロテンの吸収率も上げることができるので、栄養面的にも◎
お酒のおつまみにもピッタリの一品です。
最後に新鮮で美味しいオクラの特徴を紹介します。
傷みはじめているものは味や風味が悪くなっているため美味しく食べることができませんし、細菌が分布している可能性があるので、新鮮なオクラを選んで購入しましょう。
新鮮なオクラの特徴は下記です。
青々としている
ヘタの切り口がみずみずしい
しっかりと太っているもの(ただし太すぎるものは苦みが強く味が落ちているためNG)
ガクにとげがある
びっしりと産毛で覆われているもの
すじが白いもの
角がはっきりしたもの
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