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ウォッカのロングカクテル46選。材料と作り方を紹介

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ウォッカのロングカクテル46選。材料と作り方を紹介

クリアなテイストで、様々なカクテルのベースとして使われることの多いウォッカ。この記事ではウォッカを使った様々なカクテルのうち、ロングのレシピを紹介します。

ウォッカとは

ウォッカは、大麦、小麦、ライ麦、ジャガイモといった穀物などの原料を加工して造られる、ロシア発祥の蒸留酒(スピリッツ)の一種です。蒸留酒はアルコール度数が高く、火をつければ燃えることから、「火酒(かしゅ)」と呼ばれることもあります。ウォッカはアルコール度数が40度と高く、氷点下でも凍らないため、超低温地域で重宝されてきた歴史があります。
 
ウォッカは製造過程において、白樺の木炭などのフィルターで濾過する工程があり、これによって雑味が取り除かれるため、無味無臭ですっきりとした味わい、まろやかな爽快感が特徴的で、世界4大スピリッツ(ウォッカ、ジン、ラム、テキーラ)の中では最も癖のない風味と言われています。
 
なお、クリアさが特徴的なウォッカですが、香りや味を加えた「フレーバードウォッカ」もあり、世界中で様々な味のウォッカが流通しています。
 
これらの特徴から、カクテルベースとして使われることが多いものの、ストレートやロックなど、様々な飲み方で嗜まれています。

カクテルとは

混合酒を指す

「カクテル(cocktail)」とは、ウイスキー、ウォッカなどのアルコール度数の高いお酒をベースにして、ジュースや果汁、リキュール、薬味などを加えた混合酒のことです。

ロングとショートの違い

ロングとショートには度数やグラスの大きさ、氷の有無など様々な違いがあります。

ショートカクテル

「ショートカクテル」は、脚の長い逆三角形の「カクテル・グラス」などが使われるカクテルで、グラスに氷が入っていないので時間が経つとぬるくなってしまい、風味が劣ってしまうため、早めに飲むのが良いとされているカクテルです。
 
ショートカクテルの多くはウォッカやジンなどのスピリッツをベースにリキュールや果実・卵・香辛料をミックスして作られるカクテルで、量は少なめで、アルコール度数が高めなのも特徴です。
 
飲み切る時間の目安としてはお酒の温度が変わるまでの15分とされており、バーでは「ショートカクテルは3口で飲め」という教訓もあります。

ロングカクテル

一方、「ロングカクテル」は大きめのグラスに氷が入っているカクテルで、居酒屋などでもよく見かけるカクテルが多いです。氷が入っているのでショートカクテルよりも長く楽しむことができますが、時間が経つと氷で味が薄まってしまいます。
 
ロングカクテルもウォッカやジンなどのスピリッツをベースにトニックウォーターや炭酸水、柑橘類、ジュースなどをミックスして作られるカクテルで、アルコール度数は低めなのも特徴です。
 
飲み切る時間の目安としては30分とされており、それ以上時間が経つと氷が解けて風味が変わってしまうでしょう。

ウォッカのロングカクテル【簡単】

この項目では、手に入りやすい割材で、ウォッカと混ぜるだけで簡単に作れるカクテルを紹介します。
※紹介している割合はあくまで目安なので、好みに合わせて調節してください。

ウォッカ・ソーダ(炭酸水割り)

ウォッカソーダ

ウォッカそのものを楽しみたい方で、ウォッカをすっきりとヘルシーに飲みたい方におすすめです。ただし、割材に味や風味がない分、アルコール感が強いので、アルコールの味が苦手という方はウォッカの分量を減らしたり、後述のトニックウォーターで割るとよいでしょう。

★割合は、ウォッカ:炭酸水=1:3

フルーツやハーブ、スパイスの風味があるフレーバードウォッカを炭酸水で割ればピュアウォッカよりも飲みやすく、さわやかな味わいを楽しむことができます。有名な銘柄では桜餅や青リンゴの香りとも称されるポーランドの「ズブロッカ」、フルーツの豊かな風味が楽しめる「グレイグース」のフレーバードタイプや、フレーバードのラインナップが多いスウェーデンの「アブソルート」がおすすめです。

ウォッカ・トニック

ウォッカトニック

トニックウォーターは炭酸水に柑橘類の皮から抽出されたエキスや糖分を加えたもので、ウォッカと割ることで「ウォッカ・トニック」となります。ウォッカ・ソーダよりも味や香りがあるので、アルコールが苦手だけどさわやかにお酒を楽しみたい方におすすめです。お好みでレモンやライムなどを絞ると更にさわやかさが増しますよ。
 
★割合は、ウォッカ:トニックウォーター=1:3

スクリュー・ドライバー

スクリュードライバー

ウォッカをオレンジジュースと割れば、居酒屋などのメニューでもよく見かける「スクリュー・ドライバー」になります。ウォッカ系のカクテルでは一番飲みやすいと言われるカクテルですが、ベースがウォッカということもあり、意外と度数が高く、女性を酔わせやすいキラーカクテルとも呼ばれているので要注意です。
名前の由来は、アメリカの油田の労働者がウォッカとオレンジ・ジュースをねじ回しでかき混ぜたのが始まりとされています。
 
★割合は、ウォッカ:オレンジジュース=1:2または3
 
ちなみに、ソーダを適量加えることで「ウォッカ・オランジーナ」というカクテルになり、パイナップルジュースを加えれば「ウォッカシンデレラ」という、さらにフルーティで口当たりの良いカクテルになります。

ブル・ドック

ブルドック

少々癖のあるグレープフルーツジュースですが、ウォッカとの相性は抜群で、グレープフルーツジュースで割った「ブル・ドック」は気軽に作れることから人気の高いカクテルです。
 
★割合は、ウォッカ:グレープフルーツジュース=1:2または3
 
グラスのフチに塩がまぶされたカクテルは「ソルティ・ドッグ」と呼ばれており、こちらも有名なカクテルですよね。クランベリージュースを混ぜれば「シー・ブリーズ」というカクテルにもなります。この2つのカクテルは後の項目でそれぞれ詳しく紹介します。

ビッグ・アップル

フルーツジュース系の中では一番さっぱりしているアップルジュースとウォッカと割ることで、「ビッグ・アップル(ウォッカ・アップル)」というカクテルになり、ウォッカをさっぱりと楽しむことができますよ。
 
特に、ポーランド産の「ズブロッカ」とはとても相性が良く、ズブロッカをアップルジュースで割ったカクテルは「シャルロッカ」という独自の名前が付けられています。
 
★割合は、ウォッカ:アップルジュース=1:2または3

モスコー・ミュール

モスコミュール

ウォッカ+ジンジャーエール+ライム果汁のカクテル「モスコー・ミュール」も言わずと知れた有名カクテルの1つで、飲みやすさから大衆人気のあるカクテルです。ジンジャーエールは甘口と辛口がありますが、どちらで割っても違った美味しさがあります。本来のレシピはライム果汁を加えますが、なくても十分美味しいですよ。

レモンを絞れば「ウォッカ・バック」というカクテルになります。よく聞く「~バック」というカクテルは、お酒をジンジャエールで割り、レモンを絞ったカクテルの呼び方です。
 
★割合は、ウォッカ:ジンジャーエール=1:2または3(+ライム果汁(適量))

ルシアン・コーク

ルシアンコーク

コーラと混ぜれば「ルシアン・コーク(ウォッカコークとも呼ばれる)」というカクテルにもなります。コーラの風味が強く、とても飲みやすく、ゴクゴクと飲めてしまいますが、ウォッカベースなので度数が高く、コーラは糖分量が多いので、飲みすぎに注意です。
 
★割合は、ウォッカ:コーラ=1:2または3

ウォッカ・カルピス

カルピスはビールなどで割ってもおいしいですが、ウォッカとの相性も良いですよ。こちらもごくごく飲めるタイプのカクテルなので、飲みすぎに要注意です。水以外にもソーダや、オレンジジュースなどのフルーツジュースを加えて割るのもおすすめです。
 
★割合は、ウォッカ:カルピス:水=1:1:3または4

ウォッカ・ウーロン

ウォッカをウーロン茶で割れば、落ち着きのある味わいになります。炭酸系やジュース系が続いた後の箸休めとしてもおすすめです。
緑茶で割ってもおすすめです。ホットでもおいしいですよ。
 
★割合は、ウォッカ:ウーロン茶=1:3

ブラッディ・メアリー

ブラッディメアリー

トマトジュースと割ることで、赤い見た目が鮮やかな「ブラッディ・メアリー(マリー)」というカクテルになります。トマトジュースに含まれるリコピンという成分には酔いを穏やかに進める効果があるなど、やや健康志向なカクテルです。お好みでレモンジュース、タバスコ、ウスターソース、塩、コショウを加える方もいるようです。
 
★割合は、ウォッカ:トマトジュース=1:3

ウォッカ・ライム

カクテルでは定番のライムもウォッカとの相性は抜群です。ウォッカにライム果汁を絞ればそのまま「ウォッカ・ライム」になります。
 
★割合は、ウォッカ20mlに対し、ライム1/3
 
また、ウォッカ・ライムに砂糖(シュガーシロップ)を加えれば「カイピロスカ」に、ソーダを加えれば「ウォッカ・リッキー」になります。ライムジュースを使った「スレッジ・ハンマー」、「カミカゼ」は後の項目でそれぞれ紹介します。

カルーア(ブラック・ルシアン)

女性に人気のあるコーヒーリキュールのカルーアをウォッカと割れば「ブラックルシアン」というカクテルになります。コーヒー風味で甘くて飲みやすいカクテルですが、度数が高いので要注意です。
 
★割合は、ウォッカ:カルーア=1:1
 
生クリームを浮かべれば「ホワイト・ルシアン」というカフェオレに近い味わいのカクテルにもなりますよ。

ウォッカのロングカクテル【低度数:20度未満】

比較的低度数で飲みやすいカクテルを紹介します。

イエロー・サブマリン

イエロー・サブマリン」は、イタリアの伝統的なリキュール「サンブーカ」を使った、八角の爽やかな香りが漂うトロピカル風味のカクテルです。カットされたフルーツとビタミンカラーの見た目もかわいらしいカクテルです。

材料

  • ウォッカ …15ml

  • サンブーカ…15ml

  • オレンジ・ジュース…30ml

  • パイナップル・ジュース…30ml

  • カットしたパイナップル…1個

  • チェリー…1個

作り方

  1. シェーカーにカットしたパイナップルとチェリー以外の材料を入れる
  2. 氷を入れてシェークする
  3. 氷を入れたオールド・ファッションド・グラスにシェークした材料を入れ、軽くかき混ぜる
  4. グラスの縁にカクテル・ピンに刺したチェリーとカットしたパイナップルを添える

ウォッカ・コリンズ

ウォッカ・コリンズ」は、レモンの酸味が爽やかな、すっきりとした味わいのカクテルです。さっぱりしすぎていると感じる方は、フレーバードウォッカをベースにすると良いかもしれません。

材料

  • ウォッカ...45ml

  • レモンジュース...15ml

  • 砂糖...1tsp(小さじ1)

  • 炭酸水...適量

  • レモンスライス...1枚

作り方

  1. ウォッカ、レモンジュース、砂糖、氷をシェーカーに入れる
  2. 氷を入れてシェークする
  3. シェークした材料をグラスヘ注ぎ、氷を入れる
  4. 泡立たないように静かにソーダを満たし、軽くビルドする
  5. レモンスライスをグラスの中へ入れる

エル・フラミンゴ

エル・フラミンゴ」は、その名の通りフラミンゴのようなピンク色が特徴的なカクテルです。カカオリキュールとミルクが入っているので、デザートのような味わいを楽しむことができるカクテルです。

材料

  • ウォッカ …30ml

  • クレーム・ド・カカオ・ホワイト…20ml

  • ガリアーノ…15ml

  • グレナデン・シロップ…2tsp(小さじ2)

  • ミルク…60ml

  • カット・パイナップル…1個

  • クラッシュド・アイス…適量

作り方

  1. カット・パイナップルとクラッシュド・アイス以外の材料をシェーカーに入れる
  2. 氷を入れてシェークする
  3. クラッシュド・アイスを詰めたワイン・グラスにシェークした材料を注ぐ
  4. カット・パイナップルをグラスの縁に飾り、ストローを添える

ケープ・コッダー

ケープ・コッダー」は、ウォッカをクランベリージュースで割った、甘酸っぱく、すっきりとした味わいのカクテルです。名前はクランベリーの原産地であるアメリカのケープコッド州に由来しており、単に「ウォッカ・クランベリー」と呼ばれることもあります。
クランベリージュースは様々なカクテルで使うので、カクテル好きな方は1本あるとワンランク上のカクテルを作ることができますよ。

材料

  • ウォッカ …45ml

  • クランベリージュース…45~60ml(お好みの量で)

作り方

  1. 材料をシェークする
  2. タンブラーに氷を入れ、シェークした材料をグラスに注ぐ

シー・ブリーズ

シー・ブリース」は、上記のケープ・コッダーにグレープ・フルーツジュースを加えたカクテルで、「海のそよ風」の名を冠する、1980年代にアメリカ西海岸で流行したカクテルです。ケープ・コッダーよりも酸味があり、女性に人気のカクテルです。

材料

  • ウォッカ …45ml

  • グレープフルーツ・ジュース …60ml

  • クランベリー・ドリンク…60ml

作り方

  1. 材料をシェークする
  2. ゴブレット・グラス(大型のグラス)にクラッシュド・アイスを詰め、シェークした材料を注ぐ
  3. ストローを添える

スカイ・ボール

スカイ・ボール」は、ウォッカにライムジュース、トニックウォーター、炭酸水を加えた、とにかくすっきりと爽やかなカクテルで、夏の暑い日に飲みたくなるようなカクテルです。

材料

  • ウォッカ …45ml

  • ライム・ジュース …15ml

  • トニックウォーター…適量

  • 炭酸水…適量

  • カット・ライム...1枚

作り方

  1. 氷を詰めたグラスまたは銅のカップにウォッカとライムジュースを注ぎ、ステアする
  2. トニックと炭酸水で満たして、軽くステアする
  3. お好みでカット・ライムを飾って完成

セックス・オン・ザ・ビーチ

セックス・オン・ザ・ビーチ」は、バーで注文する際に躊躇してしまうような名前のカクテルですが、ミドリの豊かな香りと甘さ、フランボワーズの甘酸っぱさ、パイナップルジュースのトロピカルな甘みがあり、とても飲みやすいカクテルです。1989年に公開されたトム・クルーズ主演の映画『カクテル』に登場し、日本でも知られるようになりました。

材料

  • ウォッカ …15ml

  • ミドリ(メロン・リキュール)…20ml

  • クレーム・ド・フランボアーズ …10ml

  • パイナップル・ジュース …80ml

作り方

  1. 氷を入れたタンブラーに材料を注ぐ
  2. 軽くステアする

ミドリと、クレーム・ド・フランボアーズの代わりにピーチリキュール(10ml)、クランベリージュース(30ml)を使うレシピもあります。

ソルティ・ドッグ

ウォッカをグレープフルーツジュースで割った「ブル・ドック」は気軽に作れることから人気の高いカクテルですが、グラスのフチに塩がまぶされたカクテルは「ソルティ・ドッグ」と呼ばれており、こちらも有名なカクテルです。口を付けた部分を少しずつ移動させて飲んだり、ふちについた塩をカクテルの中に落としながら飲んだりすることで、グレープフルーツの酸味と塩のしょっぱさを様々なバランスで味わうことができるカクテルです。

材料

  • ウォッカ …45ml

  • グレープフルーツジュース …適量

  • レモン(ハーフカット) …1個

  • 塩 …適量

作り方

  1. お皿に1cmほどの高さに塩を盛る
  2. オールド・ファッションド・グラスのふちをレモンの切り口にあてて、グラスのふちを湿らす
  3. 塩を盛ったお皿にグラスのふちを下向きにして、グラスを置く
  4. グラスのふちに塩がつくので、余分な塩を軽く叩いて落とす
  5. グラスに大きめの氷を1つ入れ、ウォッカを注ぐ
  6. グレープフルーツジュースを適量満たし入れ、軽くステアする

グレープフルーツジュースを少し減らし、トニックウォーターを加えることで「ソルト・リック」というカクテルになり、ソルティ・ドッグよりも爽やかな味わいになります。

チチ

チチ」は、トロピカル・ドリンクの定番的カクテルで、ココナッツ・ミルクのソフトな口当たりとパイナップルジュースのトロピカルな甘みがミルキーな口当たりで、お酒が苦手な方にもおすすめのカクテルです。名前の「Chi Chi」はフランス語由来で、現地ではシシと発音され、「気取っている」といった意味で使われます。

材料

  • ウォッカ …30ml

  • ココナッツ・ミルク …45ml

  • パイナップル・ジュース…80ml

作り方

  1. 材料を十分にシェークする
  2. クラッシュド・アイスを詰めたゴブレット・グラス(大きめのグラス)に注ぐ
  3. チェリー、パイナップルなどのフルーツを飾り、ストローを添える

バナナ・パンチ

独特な香りと味わいを持ち、甘くて飲みやすいことから人気のあるバナナ・リキュールを使ったカクテルの「バナナ・パンチ」は、トロピカルな甘さと、ライムのすっきりとした風味も持つカクテルです。黄色くてかわいらしく、カット・バナナの飾られた「バナナ・パンチ」はパーティーにもお勧めです。

材料

  • ウォッカ …30ml

  • バナナ・リキュール …10ml

  • ライム・ジュース…15ml

  • ソーダ …適量

  • カット・バナナ…1個

作り方

  1. コリンズ・グラスにクラッシュド・アイスを詰める
  2. 材料を【1】へ注ぎ、ステアする
  3. カット・バナナとストローを飾る

ハーベイ・ウォールバンガー

有名な「スクリュー・ドライバー」にハーブ系リキュールの「ガリアーノ」を加えた「ハーベイ・ウォールバンガー」は、カリフォルニアのサーファーのハーベイが、このカクテルを求めて壁を叩いて回ったという伝説から、有名になったカクテルです。飲みやすいですが、ガリアーノ特有の独特なハーブ系の風味が感じられ、カクテル初心者を卒業したい方にぴったりのカクテルです。

材料

  • ウォッカ …45ml

  • オレンジジュース …適量

  • ガリアーノ…1~2tsp(小さじ1~2)

  • カット・オレンジ

作り方

  1. コリンズ・グラス、あるいはゴブレットに氷を3~4個入れる
  2. ウォッカを入れて、オレンジジュースを満たし入れる
  3. 2~3回軽くステアする
  4. ガリアーノをフロートさせる
  5. カット・オレンジを飾り、マドラーを添える

ブラッディ・ブル

ブラッディ・ブル」は、名前の通り「ブラッディ・メアリー」と「ブル・ショット」をベースにつくられたカクテルです。やや薄めのトマトスープのような味わいですが、レモンジュースが全体をひきしめていて、とても味わい深いカクテルです。

材料

  • ウォッカ …30ml

  • トマト・ジュース …45ml

  • ビーフ・ブイヨン…45ml

  • レモン・ジュース…1tsp(小さじ1)

作り方

  1. 材料をシェークする
  2. 氷を入れたタンブラーに注ぐ

フラミンゴ・レディ

フラミンゴ・レディ」は、その名の通りピンク色が特徴的なカクテルで、細長いグラスまたは足の長いグラスに入れれば、まるでフラミンゴのような見た目になります。トロピカルな甘さを楽しむことのできる、飲みやすいカクテルです。

材料

  • ウォッカ …20ml

  • ピーチ・リキュール(ピーチ・ブランデー)…20ml

  • パイナップル・ジュース…20ml

  • レモン・ジュース…10ml

  • グレナデン・シロップ…1tsp(小さじ1)

  • 砂糖…適量

  • スライス・レモン…1/2枚

作り方

  1. サワー・グラスのエッジをグレナデン・シロップで濡らし、砂糖でスノー・スタイルにする
  2. ウォッカからレモン・ジュースまでをシェーカーに入れ、氷を入れてシェークする
  3. シェークした材料をサワー・グラスに注ぐ
  4. グラスのエッジにスライス・レモンを飾る

ベイ・ブリーズ

ベイ・ブリース」は、人気のカクテル「シー・ブリーズ」から派生したカクテルですが、シー・ブリーズよりフルーティで甘く、ソフトドリンクのような飲み口が人気のカクテルです。

材料

  • ウォッカ …45ml

  • パイナップル・ジュース …90ml

  • クランベリー・ドリンク…30ml

作り方

  1. 氷を入れたタンブラーに材料を注ぐ
  2. 軽くステアする

ホーク・ショット

ホーク・ショット」は、ホットで楽しむカクテルで、体を温めることのできるカクテルです。お酒の入ったスープという扱いをされることもあり、お店によってはスープ皿で提供されることもあるようです。

材料

  • ウォッカ …45ml

  • ホット・コンソメ・スープ …適量

  • レモン・スライス…お好みで

作り方

  1. ウォッカをホット・グラスに注ぐ
  2. ホット・コンソメ・スープを適量加えてステアする
  3. レモン・スライスをお好みで入れる

ミッドナイト・サン

ミッドナイト・サン」は、メロン・リキュールの独特な甘みとオレンジ、レモンの酸味が効いたフルーティなカクテルです。真夜中の太陽という意味で、底に沈むグレナデン・シロップが白夜の常に沈まぬ太陽を表しているおしゃれなカクテルです。ウォッカは白夜が起こるフィンランド産のものを使うのが一般的とされています。

材料

  • ウォッカ…40ml

  • メロン・リキュール…30ml

  • オレンジ・ジュース…20ml

  • レモン・ジュース…10ml

  • グレナデン・シロップ…1tsp(小さじ1)

  • 炭酸水…適量

  • スライス・レモン…1枚

  • マラスキーノ・チェリー…1個

作り方

  1. シェーカーにウォッカ、メロン・リキュール、オレンジ・ジュース、レモン・ジュースを入れる
  2. 氷を入れてシェイクする
  3. 氷を入れたグラスに注ぎ、炭酸水を加え、グレナデン・シロップを沈める
  4. スライス・レモンとマラスキーノ・チェリーを飾る

ミレニアム・ルシアン・カフェ

ミレニアム・ルシアン・カフェ」は、日本でカクテルの創作コンテストにて生み出されたカクテルです。ウォッカベースのカクテルであることを忘れてしまうような、まるでデザートのような味わいのカクテルです。アルコール度数はおよそ10度です。

材料

  • スミノフ・ウォッカ …20ml

  • アイリッシュ・クリーム …20ml

  • バニラ・リキュール…20ml

  • バニラ・シロップ…5ml

  • アイスコーヒー…90ml

作り方

  1. アイス・コーヒー以外の材料をショーカーに入れ、氷を入れてシェークする
  2. フロートさせ2層に分けるように、アイス・コーヒーをコリンズ・グラスに満たす
  3. ストローを添える

ウォッカのロングカクテル【中度数:20度~30度未満】

飲みやすいカクテルから辛口のカクテルまで、20度~30度未満の中度数のカクテルを紹介します。

アイリッシュ・ルシアン

アイリッシュ・ルシアン」は、アイリッシュ、ルシアンと国の名前が付けられたカクテルで、さらにアメリカンなコーラも入っているという、国同士がぶつかっているような甘口のカクテルです。ギネス・ビールの銘柄のうち、「エクストラ・スタウト」が一番マッチすると言われています。

材料

  • ウォッカ...45ml

  • コーヒーリキュール...45ml

  • コーラ...60ml

  • ギネス・ビール...適量

作り方

  1. グラスにギネスビール以外の材料を入れ、軽くステアする
  2. グラスをギネス・ビールで静かに満たす

アロマ・トラップ

アロマ・トラップ」は、1992年に日本で誕生したカクテルで、様々なフルーツの風味を感じることのできる甘口のカクテルです。赤とオレンジ色のコントラストが美しい、見た目も楽しめるカクテルです。

材料

  • ウォッカ(スミノフ)…45ml

  • ピーチ・リキュール…30ml

  • オレンジ・ジュース…30ml

  • パイナップル・ジュース…30ml

  • グレナデン・シロップ…1tsp(小さじ1)

  • クラッシュド・アイス…適量

作り方

  1. グレナデン・シロップを注いだゴブレット・グラスを用意する
  2. グレナデン・シロップ以外の材料をシェーカーに入れる
  3. 氷を入れてシェークする
  4. クラッシュド・アイスを【1】に適量入れてシェークした材料を注ぐ
  5. ストローを添える

ブルー・ラグーン

ブルー・ラグーン」は、フランス生まれの王道カクテルで、ブルー・キュラソーの青が鮮やかで、華やかなおしゃれな雰囲気のある、さっぱりとした味わいのカクテルです。

材料

  • ウォッカ...30ml

  • ブルー・キュラソー...20ml

  • レモン・ジュース...20ml

  • スライス・レモン…1枚

  • マラスキーノ・チェリー…1個

作り方

  1. シェーカーに材料を入れる
  2. 氷を入れてシェークする
  3. 氷を入れたカクテル・グラスにシェークした材料を入れる
  4. お好みでスライス・レモン、マラスキーノ・チェリーを添える

ミドリ・パッシュ

ミドリ・パッシュ」は、クランベリー・ジュースの赤が眩しい甘口カクテルです。メロン・リキュールの豊潤な甘みと、クランベリー・ジュースの酸っぱさがマッチしていて、とても飲みやすいカクテルです。

材料

  • ウォッカ …15ml

  • ミドリ(メロン・リキュール)…30ml

  • クランベリー・ジュース…75ml

作り方

  1. 氷を入れたタンブラーに材料を注ぐ
  2. 軽くステアする

ロングアイランド・アイスティー

ロングアイランド・アイスティー」は、1980年代の初めにアメリカのロングアイランド州で生まれたカクテルです。紅茶が入っていないのに、まるでアイスティーのような見た目と風味が楽しめるカクテルです。

材料

  • ジン…大さじ1

  • ウォッカ…大さじ1

  • ラムホワイト…大さじ1

  • テキーラ…大さじ1

  • ホワイトキュラソー…大さじ1

  • レモン汁もしくはレモンジュース…大さじ1~2

  • コーラ…大さじ4~5

  • クラッシュド・アイス…適量

  • レモン・スライス…1枚

作り方

  1. グラスにクラッシュド・アイスを詰める
  2. グラスにコーラ、レモン・スライス以外の材料を入れる
  3. グラスをコーラで静かに満たし、軽くステアする
  4. レモン・スライスを飾り付ける

ウォッカのロングカクテル【高度数:30度以上】

30度以上の強めのカクテルを紹介します。強めでも飲みやすいカクテルもありますよ。

アンティ・フリーズ

アンティ・フリーズ」は、その名の通り「不凍液」の名を関するカクテルで、酒や麻薬を意味する俗語でもあります。メロン・リキュールの緑が鮮やかなかわいらしい見た目とは裏腹に、アルコール度数の非常に高い1杯です。

材料

  • ウォッカ…45ml

  • メロン・リキュール(ミドリ)…15ml

  • スライス・レモン…1枚

作り方

  1. スライス・レモン以外の材料をシェーカーに入れる
  2. 氷を入れてシェークする
  3. 氷を入れたオールド・ファッションド・グラスに注ぐ
  4. スライス・レモンを入れる

ウォッカ・アイスバーグ

ウォッカ・アイスバーグ」は、ヨモギが原料の独特なハーブ系リキュール「アブサン」を使った、やや強めで辛口のカクテルです。癖になる味が世界中で人気です。

材料

  • ウォッカ...30ml

  • アブサン...2dashes(2振り、10~12滴)

作り方

  1. ロックグラスに氷を入れ、ウォッカとアブサンを注ぎ、ビルドする。

カミカゼ

カミカゼ」は、第二次世界大戦での神風特別特攻隊から名前を採られた、切れ味が鋭い辛口のカクテルです。日本風の名前ですが、誕生したのはアメリカと言われています。ウォッカ、ホワイト・キュラソー、ライム・ジュースの割合を変えれば、さまざまなテイストを楽しむことができ、人気のカクテルです。

材料

  • ウォッカ …20ml

  • ホワイト・キュラソー…20ml

  • ライム・ジュース…20ml

作り方

  1. 材料をシェーカーに入れる
  2. 氷を入れてシェークする
  3. オールド・ファッションド・グラスに注ぎ、氷を加える

ゴッドマザー

ゴッドマザー」は、ウォッカにアンズから造られるリキュールの「アマレット」を加えた強めの甘口カクテルです。アマレット由来のアーモンドような香りも楽しむことができます。

材料

  • ウォッカ …45ml

  • アマレット…15ml(またはウォッカと同量)

作り方

  1. 材料を氷を入れたオールド・ファッションド・グラスに入れる
  2. 軽くステアする

なお、ウォッカをウイスキーに変えると「ゴッドファーザー」というカクテルになります。

ザ・ノーザン・ライト

ザ・ノーザン・ライト」は、1999年に日本で生まれた創作カクテルで、様々なフルーツのフレーバーを楽しむことができる味わい深いカクテルです。コーラルスタイルと銀箔が「ザ・ノーザン・ライト=オーロラ」をイメージしており、見た目も美しいカクテルです。

材料

  • ウォッカ …30ml

  • カシス・リキュール…10ml

  • クランベリー・ジュース…20ml

  • レモン・ジュース…1tsp(小さじ1)

  • グラニュー糖…適量

  • 銀箔…適量

作り方

  1. オールド・ファッションド・グラスのフチをグラニュー糖でコーラル・スタイルにする
  2. シェーカーにグラニュー糖以外の材料を入れ、氷を入れてシェークする
  3. 氷を入れたオールド・ファッションド・グラスにシェークした材料を入れて軽くステアする
  4. 銀箔を浮かべる

トロイカ

トロイカ」は、すっきりと爽やかな風味が特徴的な、見た目も透明で美しいカクテルです。さっぱりしているのでどのような食事やシチュエーションでも飲みやすいカクテルです。

材料

  • ウォッカ …20ml

  • ホワイト・キュラソー…20ml

  • レモン・ジュース…20ml

作り方

  1. 材料をシェーカーに入れる
  2. 氷を入れてシェークする
  3. オールド・ファッションド・グラスに注ぎ、氷を加える

【参考】カクテルの専門用語

カクテルを作る際、レシピに登場する専門用語を紹介します。

グラス

オールド・ファッションド・グラス

容量180~300ml。「ロックグラス」という名称の方が一般的で、主にオンザロックススタイルの強めのカクテルに用いられます。口径が広く、大きな氷がそのまま入るため、ロック向きとされています。

カクテル・グラス

容量90mlが標準。ドラマや映画によく登場する、脚の長い逆三角形のグラスで、主にショートカクテル用です。逆三角形の部分(ボウル)が鋭角なほど強いカクテルに合います。ちなみに、グラスの形には理由があり、長い脚の部分「ステム」を持つことでカクテルの温度が上昇するのを防ぐことができます。

ゴブレット・グラス

容量300ml程度。グラスの脚が短く安定感のある形状で、グラスのフチにカットフルーツを飾るようなトロピカル系のカクテルでよく使われています。

コリンズ・グラス

容量300~360ml。トールグラスとも呼ばれます。細長い形状が特徴的で、炭酸が抜けにくいことから発泡性のカクテルに向いています。背の高いものは、材料のグラデーションを楽しむおしゃれなカクテルにも使われます。

サワー・グラス

容量120mlが標準。主に柑橘類を使ったサワースタイルのロングカクテルに用いられます。日本では脚付きのものがほとんどですが、外国では平底のタイプも用いられています。

シェリー・グラス

容量60~75ml。スペイン産ワインの「シェリー酒」を飲むために作られたグラスで、ストレートにもカクテルにも応用ができる用途の広いグラスです。

シャンパン・グラス

飲み口が大きく背の低い「ソーサータイプ」と、飲み口が小さく背の高い「フルートタイプ」があります。ソーサータイプは泡立っているカクテルやクリームを浮かべるカクテルに、フルートタイプは発泡性のカクテルに向いています。

タンブラー

10オンス(300ml)が標準。用途は多様で、カクテルでは、氷をたくさん入れるロング・カクテルでよく使用されます。二重構造で保冷力が長持ちするタンブラーもありますよ。

リキュール・グラス

容量30~45mlと小さめです。本来はストレート用ですが、見た目の美しいプースカフェスタイルのカクテル(食後に飲むカクテル)に使われることがあります。

ワイン・グラス

ワインの色・香り・味を余さず楽しむためのグラスです。赤ワインは大ぶりのもの、白ワインは小ぶりのものが適しています。カクテルでも時々使われることのあるグラスです。

道具

カクテル・ピン

カクテルの中に沈めるフルーツに刺したり、花やフルーツをカットして作る「ガーニッシュ」を飾る際に使用するピンです。

シェーカー

その名の通り、シェイクする際に使用する器具で、トップ(蓋)、ストレーナー、ボディの3つのパーツに分かれています。ボディの中に材料と氷を入れ、ストレーナーとトップを被せて、強く振って中身をかき混ぜて使います。

また、ボディとティンの2パーツからなるボストンシェーカーも存在し、より激しいシェイクをする事が出来ます。主に、卵白やクリーム系、フルーツなどの材料を扱う場合に使用します。
シェーカーの形にもいくつか種類があり、一般的な「スタンダード型」、細長い「バロン型」があり、ボストンシェーカーにはティンがスケルトンになっているおしゃれなものもあります。

ストレーナー

シェーカーの部品ではないストレーナー単体は、へら型のステンレス板に、らせん状のワイヤーを取り付けた道具です。ミキシンググラスやボストンシェーカーと一緒に使用される事が多く、氷を取り除き液体のみを注ぐ事が出来ます。

バースプーン

長い棒状のスプーンで、中央の棒部分はらせん状にねじれているので、スムーズに液体を回転させ材料をかき混ぜる事が出来ます。また、スプーンの反対部分は様々な形があり、フォーク、重し、氷よけなどになっています。

ブレンダー(ミキサー)

一般でいうミキサーのこと。シェーカーでは混ざらないカクテルを作る際に使用されます。カクテルの用語で「ミキサー」とは「割り材」、すなわち、水、炭酸水、トニック・ウォーター、ジンジャー・エール、コーラ、オレンジ・ジュース、トマト・ジュースなど、割るために用いる飲料の総称を指します。

ミキシング・グラス

かき混ぜる「ステア」の技法の際に使用するグラスです。主に円柱型の大型のグラスの形状で注ぎ口が付いており、内側はバースプーンが回転しやすいように丸くなっています。

技法

シェイク

「シェイク」の技法は、シェーカーの中に氷と材料を入れ蓋をし、強く振って中身を混ぜ、グラスに液体を注ぐ技法です。混ざりにくい材料を混ぜる際や、アルコール度数の高いカクテルベースやリキュールの角を取り、飲みやすくするために用いられます。

ステア

「ステア」の技法は、混ざりやすい材料を、氷を入れたミキシング・グラスに注ぎ、バー・スプーンなどで手早くかき混ぜる技法で、素材の味わいや香りを活かす際に用いられる技法です。

ブレンド

「ブレンド」の技法は、ブレンダー(ミキサー)を使用して、機械の強い力によって材料を混ぜ合わせる技法。
主に、フレッシュフルーツを混ぜ合わせる際や、氷と材料を混ぜ合わせてフローズンカクテルを作る際に使用されます。

ビルド

「ビルド」の技法は、シェーカーやミキシンググラスなどを使用せずに、グラスの中に直接材料や氷を入れかき混ぜて完成させる技法です。
水割りやソーダ割り、ロングカクテルで主に使用されます。

スノースタイル

「スノースタイル」は、グラスのフチをレモン汁で濡らし、食塩や砂糖を付着させるデコレーション技法です。なお、スノースタイルという呼称は和製英語で、英語では、「rimmed with salt」、「rimmed with sugar」といいます。

コーラルスタイル

「コーラルスタイル」は、グラスのフチをシロップやリキュールで濡らし、塩や砂糖を付着させるデコレーション技法です。グラスのフチに幅広くデコレーションするのが特徴です。

単位

tsp(ティースプーン)

バースプーンのスプーンすりきり1杯分の量で、小さじ1杯と同量の約5mlです。

dash(ダッシュ)

ボトルを逆さにし、1振りで落ちてきた液体の量で、およそ5~6滴とされ、約1mlです。

oz(オンス)

1オンス=約30mlです。アメリカとイギリスで量が微妙に異なり、米ガロン法では1/16パイント(約29.57ml)、英ガロン法では1/20パイント(約28.41ml)です。