酢の物にはきゅうりがよく使われますよね。しかし、きゅうりの青臭さが苦手だったりきゅうりを切らしていて別のもので代用したいという場面もあるでしょう。本記事では酢の物のきゅうりの代用になる食材を紹介します。
きゅうりの定番料理の一つに酢の物があります。特にきゅうりが旬を迎える夏に新鮮なきゅうりで作る酢の物は、夏バテで食欲がなくてもさっぱりと食べることができるので人気です。
しかし、きゅうりには独特の青臭さがあり、青臭さが苦手できゅうりが食べられない方も意外と多くいますよね。また、きゅうりの酢の物を作ろうと思ったのにきゅうりを買い忘れたなんてこともあるでしょう。
そんなときにきゅうり以外の酢の物を作れる食材を知っておくと便利です。
きゅうりといえば、みずみずしくシャキシャキとした食感が特徴の野菜です。そのため、きゅうりの代わりに他の食材で酢の物を作るのであれば、しっかりとした食感がある食材を選ぶと良いでしょう。
しっかりとした歯ごたえは満腹中枢を刺激し、満腹感に繋がるのでダイエット中の方にもおすすめです。
きゅうりは水分が多いので、汗や尿となり放熱して体温下げます。さらにきゅうりに含まれるカリウムにも利尿作用があるので、体温を下げてくれます。そのため、きゅうりの酢の物は夏バテ防止に役立ちます。
夏にきゅうり以外の食材で酢の物を作るのであれば、同じくカリウムが豊富に含まれている食材を使うのがおすすめです。ただし、逆に食べ過ぎると、体を冷やしすぎてしまうので注意しましょう。
まずはきゅうりの代わりに酢の物を作ることができる野菜を紹介します。
もやしは、きゅうりと同じようにしゃきしゃきとした食感があるのが特徴の野菜です。もやしを酢の物にすると、食感が楽しめるさっぱりとシンプルな酢の物に仕上げることができます。
きゅうりのような爽やかな風味はありませんが、青臭さや独特の風味がないためきゅうりが苦手な方でも食べやすいという利点があります。また、もやしは低カロリーであるためダイエット中の人にもおすすめです。
オクラは異なる風味ですが、きゅうりの代用品として酢の物を使うことはできます。オクラもきゅうりと同じく緑色なので、見た目も鮮やかです。
また、オクラはきゅうりと同じく夏野菜です。きゅうりと比較するとカリウムの含有量は少ないですが、オクラのネバネバが弱った胃腸を整えて食欲を改善する効果があるといわれています。
オクラを酢の物にするときは、塩をまぶして板ずりをしてウブ毛をとってからサッと茹でてから使いましょう。
きゅうりと見た目が良く似ているズッキーニもきゅうりと同じく酢の物にして食べることができます。ズッキーニはウリ科カボチャ属の野菜で、きゅうりとは属性が異なります。そのため食感はきゅうりとは異なりシャキシャキしているわけではありませんが、栄養素はきゅうりとほぼ同じなので夏バテ予防に◎
大根もシャキシャキとした食感を楽しむ事ができる野菜です。煮物など加熱調理をして食べることが多い大根ですが、細切りにして生食することできゅうりのみずみずしくシャキシャキとした食感を出す代わりになります。お正月に食べる酢の物「紅白なます」にも大根は使われていますよね。
ただし、大根には辛味成分が含まれているため、きゅうりの味わいとは異なります。大根は上部・中部・下部と3つにわけることができ、このうちもっとも辛みがすくないのが上部、辛みが強いのは下部です。酢の物にするときは辛みが少ない上部または中部を使うことをおすすめします。
大根ほどシャキシャキとはしていないものの、カブもしっかりとした食感がある野菜です。カリウムも豊富に含まれているので夏バテ防止にもなります。
カブは葉がついた状態で販売されていることも多いですが、葉にもカリウムなどの栄養素が豊富に含まれています。そのため葉がついた状態のカブを購入した場合は葉も細かく刻んで一緒に酢の物にするのがおすすめです。
長芋もきゅうりのような風味はありませんが、繊維質でシャキシャキとした食感を楽しむことができる野菜です。すりおろして使うことが多い長芋ですが、酢の物にしても美味しいです。
水分量が多い野菜は酢の物にする際、塩もみをして水分を出してから酢の物にしないと水っぽくなってしまったり味が薄くなってしまいますが、長芋は塩もみをしなくてもカットして調味料を合えるだけで簡単に酢の物ができてしまうので手軽です。
れんこんは加熱をするとホクホクの食感になりますが、生で食べるとシャキシャキとした食感を楽しむことができる野菜です。れんこんは白いですし、味も淡白なので栄養があまりないのではと思う方も多いかと思いますが、実はビタミンCやカリウムなどの栄養素を豊富に含まれています。
れんこんを酢の物にするときは、薄く輪切りにしてから水にさらした後、弱火で10分ほど茹でてから使います。茹ですぎてしまうと食感が損なわれてしまいますし、水溶性の栄養素が流出してしまうので注意しましょう。
人参もしっかりとした食感があり、酢の物にしても美味しく食べることができる野菜です。きゅうりの色合いとは異なりますが、鮮やかなオレンジ色が食卓に彩りを添えてくれます。
人参を酢の物にするときは薄くスライスして塩もみをしてから使いましょう。人参にはセリ科植物特有の香りがあり、苦手な方も多いと思いますが、塩もみをして水分を抜いておけば特有の臭いも軽減されます。ちなみに人参の皮にも栄養素が豊富に含まれているので、皮ごと使うのがおすすめです。
きゅうりと一緒に酢の物に使われることが多いえのきをメインに酢の物を作っても良いでしょう。
えのきは、きのこ類の中でも食感がシャキシャキとしていることが特徴です。また、しいたけなどとは異なり比較的クセがないのできゅうりの代用品として調理に使いやすいです。
きくらげは、キノコの一種で、中国原産の食材です。乾燥した状態で市販されており、水に戻して使います。コリコリっとした独特の食感があり、食感を楽しめる酢の物を作ることができます。
きゅうりとは異なるきくらげ独特の風味がありますが、旨味がプラスされ酢の物を美味しく仕上げることができますし、きゅうりと同じくカロリーが低いのでダイエットにもおすすめです。
トマトはきゅうりのようにしっかりとした食感があるわけではありませんが、トマトも水分量が多く、さらに汗で流れ出て不足してしまいがちなカリウムなどの栄養素を豊富に含んでいるので夏バテ防止にぴったりです。
トマトはもともと酸味がありさっぱりとしていますが、酢の物にするとトマトの甘みが引き立った食べやすい1品に。きゅうりと一緒に酢の物にされることも多いですよね。トマトだけでも美味しいのでぜひ試してみてください。
きゅうりと同じくウリ科の野菜であるゴーヤはゴーヤチャンプルーが定番料理です。炒めものに使われることが多い印象があると思いますが、酢の物にしても◎
ゴーヤの種と内側の白いワタをスプーンで削ぎ取ったら、薄くスライスして塩をして軽く揉み込んで水分を出してから使います。こうすることで苦味が軽減され、ほどよい苦味がアクセントの美味しい酢の物になります。
酢の物にできるのは、もちろん野菜だけではありません。ここからは野菜以外の酢物にすることができる食材を紹介します。
わかめもきゅうりと一緒に酢の物にすることが多いですよね。わかめメインで酢の物にしても美味しいですし、もやしやトマトなどきゅうり以外の食材と一緒に酢の物にしても美味しく食べることができます。
わかめはしっかりとした食感がありますし、食物繊維が豊富に含まれていて腹持ちが良いのでダイエット中にもピッタリです。
「茎わかめ」とは、わかめの中心にある茎の部分です。わかめもしっかりとした食感がありますが、きゅうりのようなシャキシャキとした食感がほしい場合は、茎わかめで酢の物を作るのがおすすめです。
もちろん茎わかめにも食物繊維が豊富にふくまれているので、腹持ち抜群です。
タコもきゅうりやわかめと一緒に酢の物にすることが多い食材の一つです。何といってもタコにはしっかりとした食感があるので食べごたえ抜群です。
さらにタコは低カロリー高タンパク質の食材なので、タコの酢の物をプラスするだけで健康的な体作りに役立ちます。
どちらかと言えばお刺身やお寿司にしたり、焼いてたべることが多いイカも酢の物にすることができます。タコ同様にしっかりとした食感があるので食べごたえがあります。
さらにイカには抗酸化作用があるビタミンEや冷え・肩こりに効果があるといわれているナイアシンなども豊富に含まれる、低カロリー高たんぱく質の食材です。
ぷりぷりっとした食感を楽しめるエビを酢の物にするのもおすすめです。えびだけで酢の物にしても良いですし、乾燥わかめなどがあれば一緒に酢の物にしても◎
えびを使う酢の物にするときは、殻をむき背わたをとったら2〜3分茹でて使います。
えびも栄養価が高い食材なのでぜひ試してみてください。
春雨サラダによく使われる春雨をメインに、ハムなどを加えて酢の物にするのも良いです。春雨自体に味はないのでどんな味付けにも合い、酢の物にすればつるんっとさっぱり食べることができます。
ただし、春雨は低カロリーと思われがちですが100gあたり300kcalを超えます。これは、春雨の原料が豆やじゃがいものてんぷんであるためです。低カロリーだと思って食べすぎてしまうと太ってしまう原因になるので注意しましょう。
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