冷やし中華には細切りにしたきゅうりやハム、錦糸卵などが乗っていて彩り鮮やかですが、きゅうりが苦手で使いたくない場合や買い忘れてしまった場合など他の野菜で代用できないか考えたことがある方も多いのではないでしょうか。本記事では冷やし中華で使うきゅうりの代わりになる野菜を紹介します。
冷やし中華は、文字通り中華料理の一種です。冷やし中華に用いる麺は冷やし中華専用の麺で、見た目はラーメンなどの中華麺と似ていますが、これらの麺には違いがあります。
冷やし中華の麺は中華麺よりも細く、また使用する卵の量が多いといわれています。ツルッとした食感と黄色い見た目が特徴的です。
冷やし中華の麺がない場合は、中華麺や焼きそば麺、ちゃんぽん麺、パスタ麺などでも作ることが可能です。
冷やし中華の乗せる具材は基本的に千切り(細切り)にして乗せます。定番具材の一つであるトマトは、半月切りでOKです。切り方を揃えることで、見た目がよく仕上がり、麺やタレとよく絡んで食べやすくなります。
見た目に変化がほしい場合は、具材をすべて1cm角などサイコロ状に切るのもおすすめです。
冷やし中華のタレ(スープ)としてよく用いられる味には醤油とごまだれの2種類があります。どちらも人気のあるタレですが、醤油をベースにしたたれが一般的によく使われます。
たれは麺とセットで販売されていることが多いですが、自宅でも簡単に作ることができます。
醤油ベースのタレは酢、醤油、砂糖、ごま油、塩などの調味料を合わせて作ります。お好みですりおろした生姜やだしなどを入れても美味しく作れます。ごまだれは白練りごま、醤油、砂糖、酢などの調味料を混ぜて作ります。すりごまやいりごまを加えればごまの風味がよりアップします。
冷やし中華にはきゅうりやトマト、ハムなどの具材をのせて食べるのが基本の食べ方ですが、きゅうりが苦手で使いたくないということもあるでしょう。
冷やし中華にのせる野菜に定義はありませんので、きゅうりがなくても大丈夫です。しかし、食感や彩りの面できゅうりがないと物足りなさを感じることがあります。できれば、代わりになる具材をのせるのが良いでしょう。
それでは、冷やし中華で使うきゅうりの代用におすすめの野菜を紹介します。
レタスはきゅうりと同じく彩りを与える食材の一つで、葉物野菜の中でもシャキシャキとした食感があるのできゅうりの代用にレタスを使っても物足りなさを感じることがありません。
冷やし中華のきゅうりの代用品にレタスを使うときは繊維に沿って千切りにすると、食感を損なうことがありません。
キャベツもシャキシャキとした程よい歯応えがあり、色合い的にもきゅうりの代用として使いやすい葉物野菜です。
レタスと比較してそこまで水分量が多い野菜ではないので、冷やし中華の味を薄めてしまう心配もありません。キャベツをきゅうりの代用に冷やし中華に乗せる場合も繊維に沿って千切りにすると、シャキシャキした食感を楽しむことができるのでおすすめです。
しっかりとした食感、色が鮮やかな水菜も冷やし中華でのきゅうりの代用品に適しています。水菜もきゅうりと同じくβ−カロテンやカリウムを豊富に含みますので、栄養面での代用としても◎
水菜はさっぱりとしていますが、苦味を感じやすい野菜でもあります。小さなお子様が食べる場合など苦味を軽減したい場合は塩もみをするか水にさらしてから乗せるのがおすすめです。
さやえんどうもパリっとした食感があり、色合いもきゅうりに似ているので代用になります。
さやえんどうは、筋をとり下茹でをするなどの下ごしらえをしてから使いましょう。下茹での際に長く茹ですぎてしまうと食感が損なわれてしまうので注意してください。
さやえんどうの下ごしらえの方法はこちらの記事で詳しく紹介しています。
かいわれ大根はシャキシャキとした歯ごたえが美味しいですよね。きゅうりと色合いも似ているので彩りにもなりますし、栄養価も高いです。
かいわれ大根は生で食べられる野菜なので、水洗いして根元をカットすればさっと冷やし中華に載せられるのでとっても手軽です。
きゅうりとは異なり苦味がありますが、良いアクセントになります。
豆苗とは、えんどう豆の若い葉と茎を食用にした野菜です。かいわれ大根に似ていますが、苦味が少なく食感はシャキッとしています。
ビタミンCや葉酸を多く含むなど栄養価も高く、鮮やかな緑色をしているので彩りにもなります。比較的安価で販売されているのできゅうりが高騰しているときの代用にもおすすめです。
ブロッコリースプラウトとは、発芽して間もないブロッコリーの新芽のことです。「スプラウト」とは穀類や豆類、野菜の種子を人為的に発芽させた新芽を意味する言葉です。土に植えるとブロッコリーになる種を水耕栽培するとブロッコリースプラウトになります。
ブロッコリースプラウトは基本的に加熱してから食べるブロッコリーとは異なり、サラダやうどんなどのトッピングにして生食することが多いため、冷やし中華のきゅうりの代用にもぴったりです。
ブロッコリーはきゅうりの食感とは異なりますが、しっかりとした食感があり色合いも似ているので冷やし中華のきゅうりの代用になります。ブロッコリーを使うときゅうりを乗せるよりも食べごたえがでます。
ブロッコリーは生食できる野菜ではありますが、生の状態だと固く食べにくいため、さっと下茹でをするかレンジで加熱してから乗せるのが良いです。
ピーマンも比較的シャキッとした食感があり、彩りも鮮やかな野菜の一つです。ピーマンをきゅうりの代用に使うときは、細切りにしてごま油でさっと炒めてから加えるのがおすすめです。
ピーマンには苦味がありますが、細切りにすることで苦味成分が出にくくなり、苦味を抑えることができますし食感もよくなります。冷やし中華にピーマンを乗せようと思ったことがある方はなかなかいないと思いますが、ほどよい苦味が冷やし中華によく合います。
アスパラガスも鮮やかな緑色をしていて、料理の彩りに使われることが多い野菜の一つです。また、栄養価も高く、アスパラはきゅうりよりも8倍の葉酸を含むことがわかっています。
アスパラガスは生食することができますが、茹でてから使うのが基本です。しっかりとした食感を出したいときは茹ですぎないようサッと茹でて、細切りにして乗せると良いです。細切りにすれば、きゅうりの千切りと同じような食感を楽しむことができます。
「サラダほうれん草」とは、生食できるように品種改良されたほうれん草です。
一般的なほうれん草とは異なりシュウ酸の含有量が少ないため、アク抜きをしなくても苦味やえぐみを感じにくく食べやすく、その名の通りそのままサラダなどにして食べることが可能です。細切りにすれば、きゅうりのような食感はありませんが彩りを良くすることができます。
青じそはきゅうりのようなしっかりとした食感はありません。しかし、細切りにした青じそ乗せることで彩りになります。青じそはβ−カロテンやビタミンB2を多く含むため栄養価も高いです。
冷やし中華との相性もよく、さっぱりと食べることができますよ。
もやしは、きゅうりと同じようにしゃきしゃきとした食感があるのが特徴の野菜です。彩りにはなりませんが、冷やし中華にもやしを加えることできゅうりのような食感をプラスすることが可能です。
きゅうりのような爽やかな風味はありませんが、青臭さや独特の風味がないためきゅうりが苦手な方でも食べやすいという利点があります。また、もやしは低カロリーであるためダイエット中の人にもおすすめです。
大根もシャキシャキとした食感を楽しむ事ができる野菜です。煮物など加熱調理をして食べることが多い大根ですが、細切りにしサラダにすることできゅうりのみずみずしくシャキシャキとした食感を出す代わりになります。
ただし、大根には辛味成分が含まれているため、きゅうりの味わいとは異なります。大根は上部・中部・下部と3つにわけることができ、このうちもっとも辛みがすくないのが上部、辛みが強いのは下部です。きゅうりの代用として冷やし中華に使うのであれば、上部または中部を使うことをおすすめします。
長ネギも千切りにして冷やし中華に乗せると、きゅうりの代わりにシャキシャキとした食感をプラスすることができます。きゅうりとは異なるピリっとした辛みがありますが、良いアクセントとなり美味しく食べれます。
長ネギの辛味成分は水溶性であり、揮発性が高いため辛みが苦手な場合は水にさらすか空気にさらしてから加えれば辛みを軽減することができます。
ここまで冷やし中華に使うきゅうりの代用におすすめの野菜を紹介してきましたが、反対に代用に向かない野菜を紹介します。
ズッキーニはきゅうりと同じくウリ科の野菜です。見た目もよく似ているためきゅうりの代用になるのではないかと考える方も多いでしょう。
ズッキーニは実際にきゅうりの代用として使うこともできます。しかし、きゅうりはウリ科キュウリ属の野菜であるのに対し、ズッキーニはウリ科カボチャ属の野菜であり、カボチャの一種に分類されます。そのため、食感などに違いがでます。どちらかというとズッキーニはナスの食感に似ています。冷やし中華のきゅうりの代用にならないこともありませんが、何か違うなと感じやすいです。
また、ズッキーニはきゅうりと比較して皮が固いため主に加熱調理をして食べます。冷やし中華のきゅうりの代用に使うのであれば、加熱してから乗せるのが良いでしょう。
冬瓜もきゅうりと同じくウリ科の野菜です。冬瓜は「冬」がつくので冬野菜と思われがちですが、実はきゅうりと同じ夏野菜なんです。冬まで保存できることから「冬の瓜」と名付けられています。
冬瓜もきゅうりに近いといえば近いので代用として使えそうですが、生のままだと独特の青臭さや苦味があり煮物など加熱調理に使うことが多いです。
冬瓜を美味しく食べるのであれば、きゅうりのようにカットして冷やし中華に入れるよりも加熱してから調理するのがおすすめです。
実はメロンはきゅうりと同じくウリ科キュウリ属の食材です。そのため、メロンはきゅうりの代用として冷やし中華に加えることももちろんできます。実際にきゅうりではなくカットしたメロンを乗せる方もいるようです。
しかし、メロンは果物ですから甘みがあります。メロンの甘さと冷やし中華の味が合わないと感じる方も多いのでやめておいたほうが良いでしょう。
上記で紹介したようにサラダほうれん草であれば、シュウ酸などの苦味成分の含有量が少ないためそのまま乗せることができますが、ほうれん草はシュウ酸が多く含まれています。
ほうれん草で代用するのであれば下茹でする必要があります。ほうれん草は茹でるとしなっとしてしまいますし、しっかり水気をとらないと中華料理全体が水っぽくなってしまうため味が薄くなってしまいます。
そのため、ほうれん草をきゅうりの代用に冷やし中華に入れることはあまりおすすめできません。
冷やし中華にはきゅうりなどの野菜をのせて食べることが多いですが、具材をのせない状態で食べるのが美味しいと感じる方もいます。具なしの方が麺の食感をしっかりと味わうことができ、またタレが薄くなることなく濃厚な味わいを楽しむことができるためです。
そのため、きゅうりや代用になる野菜がなくても冷やし中華を食べることはできます。しかし、やはり物足りなくなってしまいますし、栄養面的にも代用になる食材を使って作るのがおすすめです。
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