1. Fily
  2. Food
  3. Encyclopedia
  4. ウォッカの赤色のカクテル24選。味と作り方を度数別に紹介

ウォッカの赤色のカクテル24選。味と作り方を度数別に紹介

公開日

更新日

ウォッカの赤色のカクテル24選。味と作り方を度数別に紹介

この記事では、クリアなテイストが特徴的なウォッカをベースとしたカクテルの中でも、赤い見た目が美しいカクテルを紹介します。

ウォッカとは

ウォッカは、大麦、小麦、ライ麦、ジャガイモといった穀物などの原料を加工して造られる、ロシア発祥の蒸留酒(スピリッツ)の一種です。蒸留酒はアルコール度数が高く、火をつければ燃えることから、「火酒(かしゅ)」と呼ばれることもあります。ウォッカはアルコール度数が40度と高く、氷点下でも凍らないため、超低温地域で重宝されてきた歴史があります。
 
ウォッカは製造過程において、白樺の木炭などのフィルターで濾過する工程があり、これによって雑味が取り除かれるため、無味無臭ですっきりとした味わい、まろやかな爽快感が特徴的で、世界4大スピリッツ(ウォッカ、ジン、ラム、テキーラ)の中では最も癖のない風味と言われています。
 
なお、クリアさが特徴的なウォッカですが、香りや味を加えた「フレーバードウォッカ」もあり、世界中で様々な味のウォッカが流通しています。
 
これらの特徴から、カクテルベースとして使われることが多いものの、ストレートやロックなど、様々な飲み方で嗜まれています。

カクテルとは

混合酒を指す

「カクテル(cocktail)」とは、ウイスキー、ウォッカなどのアルコール度数の高いお酒をベースにして、ジュースや果汁、リキュール、薬味などを加えた混合酒のことです。

ロングとショートの違い

ロングとショートには度数やグラスの大きさ、氷の有無など様々な違いがあります。

ショートカクテル

「ショートカクテル」は、脚の長い逆三角形の「カクテル・グラス」などが使われるカクテルで、グラスに氷が入っていないので時間が経つとぬるくなってしまい、風味が劣ってしまうため、早めに飲むのが良いとされているカクテルです。
 
ショートカクテルの多くはウォッカやジンなどのスピリッツをベースにリキュールや果実・卵・香辛料をミックスして作られるカクテルで、量は少なめで、アルコール度数が高めなのも特徴です。
 
飲み切る時間の目安としてはお酒の温度が変わるまでの15分とされており、バーでは「ショートカクテルは3口で飲め」という教訓もあります。

ロングカクテル

一方、「ロングカクテル」は大きめのグラスに氷が入っているカクテルで、居酒屋などでもよく見かけるカクテルが多いです。氷が入っているのでショートカクテルよりも長く楽しむことができますが、時間が経つと氷で味が薄まってしまいます。
 
ロングカクテルもウォッカやジンなどのスピリッツをベースにトニックウォーターや炭酸水、柑橘類、ジュースなどをミックスして作られるカクテルで、アルコール度数は低めなのも特徴です。
 
飲み切る時間の目安としては30分とされており、それ以上時間が経つと氷が解けて風味が変わってしまうでしょう。

ウォッカの赤いカクテル【簡単】

この項目では、手に入りやすい割材で、ウォッカと混ぜるだけで簡単に作れるカクテルを紹介します。
※紹介している割合はあくまで目安なので、好みに合わせて調節してください。

グレープフルーツジュース(ブル・ドック)

ブル・ドック

少々癖のあるグレープフルーツジュースですが、ウォッカとの相性は抜群で、グレープフルーツジュースで割った「ブル・ドック」は気軽に作れることから人気の高いカクテルです。
 
★割合は、ウォッカ:グレープフルーツジュース=1:2または3
 
グラスのフチに塩がまぶされたカクテルは「ソルティ・ドッグ」と呼ばれており、こちらも有名なカクテルですよね。クランベリージュースを混ぜれば「シー・ブリーズ」というカクテルにもなります。この2つのカクテルは後の項目でそれぞれ詳しく紹介します。

トマトジュース(ブラッディ・メアリー)

ブラッディ・メアリー

トマトジュースと割ることで、赤い見た目が鮮やかな「ブラッディ・メアリー(マリー)」というカクテルになります。トマトジュースに含まれるリコピンという成分には酔いを穏やかに進める効果があるなど、やや健康志向なカクテルです。お好みでレモンジュース、タバスコ、ウスターソース、塩、コショウを加える方もいるようです。
 
★割合は、ウォッカ:トマトジュース=1:3

ウォッカの赤いカクテル【低度数:15度以下】

比較的低度数で飲みやすいカクテルを紹介します。
※紹介している割合はあくまで目安なので、好みに合わせて調節してください。

エル・フラミンゴ

エル・フラミンゴ」は、その名の通りフラミンゴのようなピンク色が特徴的なカクテルです。カカオリキュールとミルクが入っているので、デザートのような味わいを楽しむことができるカクテルです。

材料

  • ウォッカ …30ml

  • クレーム・ド・カカオ・ホワイト…20ml

  • ガリアーノ…15ml

  • グレナデン・シロップ…2tsp(小さじ2)

  • ミルク…60ml

  • カット・パイナップル…1個

  • クラッシュド・アイス…適量

作り方

  1. カット・パイナップルとクラッシュド・アイス以外の材料をシェーカーに入れる
  2. 氷を入れてシェークする
  3. クラッシュド・アイスを詰めたワイン・グラスにシェークした材料を注ぐ
  4. カット・パイナップルをグラスの縁に飾り、ストローを添える

ケープ・コッダー

ケープ・コッダー」は、ウォッカをクランベリージュースで割った、甘酸っぱく、すっきりとした味わいのカクテルです。名前はクランベリーの原産地であるアメリカのケープコッド州に由来しており、単に「ウォッカ・クランベリー」と呼ばれることもあります。
 
クランベリージュースは様々なカクテルで使うので、カクテル好きな方は1本あるとワンランク上のカクテルを作ることができますよ。

材料

  • ウォッカ …45ml

  • クランベリージュース…45~60ml(お好みの量で)

作り方

  1. 材料をシェークする
  2. タンブラーに氷を入れ、シェークした材料をグラスに注ぐ

シー・ブリーズ

シー・ブリース」は、上記のケープ・コッダーにグレープ・フルーツジュースを加えたカクテルで、「海のそよ風」の名を冠する、1980年代にアメリカ西海岸で流行したカクテルです。ケープ・コッダーよりも酸味があり、女性に人気のカクテルです。

材料

  • ウォッカ …45ml

  • グレープフルーツ・ジュース …60ml

  • クランベリー・ドリンク…60ml

作り方

  1. 材料をシェークする
  2. ゴブレット・グラス(大型のグラス)にクラッシュド・アイスを詰め、シェークした材料を注ぐ
  3. ストローを添える

スカイ・ボール

スカイ・ボール」は、ウォッカにライムジュース、トニックウォーター、炭酸水を加えた、とにかくすっきりと爽やかなカクテルで、夏の暑い日に飲みたくなるようなカクテルです。

材料

  • ウォッカ …45ml

  • ライム・ジュース …15ml

  • トニックウォーター…適量

  • 炭酸水…適量

  • カット・ライム...1枚

作り方

  1. 氷を詰めたグラスまたは銅のカップにウォッカとライムジュースを注ぎ、ステアする。
  2. トニックと炭酸水で満たして、軽くステアする。
  3. お好みでカット・ライムを飾って完成

セックス・オン・ザ・ビーチ

セックス・オン・ザ・ビーチ」は、バーで注文する際に躊躇してしまうような名前のカクテルですが、ミドリの豊かな香りと甘さ、フランボワーズの甘酸っぱさ、パイナップルジュースのトロピカルな甘みがあり、とても飲みやすいカクテルです。1989年に公開されたトム・クルーズ主演の映画『カクテル』に登場し、日本でも知られるようになりました。

材料

  • ウォッカ …15ml

  • ミドリ(メロン・リキュール)…20ml

  • クレーム・ド・フランボアーズ …10ml

  • パイナップル・ジュース …80ml

作り方

  1. 氷を入れたタンブラーに材料を注ぐ
  2. 軽くステアする

ミドリと、クレーム・ド・フランボアーズの代わりにピーチリキュール(10ml)、クランベリージュース(30ml)を使うレシピもあります。

ブラッディ・ブル

ブラッディ・ブル」は、名前の通り「ブラッディ・メアリー」と「ブル・ショット」をベースにつくられたカクテルです。 やや薄めのトマトスープのような味わいですが、レモンジュースが全体をひきしめていて、とても味わい深いカクテルです。

材料

  • ウォッカ …30ml

  • トマト・ジュース …45ml

  • ビーフ・ブイヨン…45ml

  • レモン・ジュース…1tsp(小さじ1)

作り方

  1. 材料をシェークする
  2. 氷を入れたタンブラーに注ぐ

フラミンゴ・レディ

フラミンゴ・レディ」は、その名の通りピンク色が特徴的なカクテルで、細長いグラスまたは足の長いグラスに入れれば、まるでフラミンゴのような見た目になります。トロピカルな甘さを楽しむことのできる、飲みやすいカクテルです。

材料

  • ウォッカ …20ml

  • ピーチ・リキュール(ピーチ・ブランデー)…20ml

  • パイナップル・ジュース…20ml

  • レモン・ジュース…10ml

  • グレナデン・シロップ…1tsp(小さじ1)

  • 砂糖…適量

  • スライス・レモン…1/2枚

作り方

  1. サワー・グラスのエッジをグレナデン・シロップで濡らし、砂糖でスノー・スタイルにする
  2. ウォッカからレモン・ジュースまでをシェーカーに入れ、氷を入れてシェークする
  3. シェークした材料をサワー・グラスに注ぐ
  4. グラスのエッジにスライス・レモンを飾る

ベイ・ブリーズ

ベイ・ブリース」は、人気のカクテル「シー・ブリーズ」から派生したカクテルですが、シー・ブリーズよりフルーティで甘く、ソフトドリンクのような飲み口が人気のカクテルです。

材料

  • ウォッカ …45ml

  • パイナップル・ジュース …90ml

  • クランベリー・ドリンク…30ml

作り方

  1. 氷を入れたタンブラーに材料を注ぐ
  2. 軽くステアする

ミッドナイト・サン

ミッドナイト・サン」は、メロン・リキュールの独特な甘みとオレンジ、レモンの酸味が効いたフルーティなカクテルです。真夜中の太陽という意味で、底に沈むグレナデン・シロップが白夜の常に沈まぬ太陽を表しているおしゃれなカクテルです。ウォッカは白夜が起こるフィンランド産のものを使うのが一般的とされています。

材料

  • ウォッカ…40ml

  • メロン・リキュール…30ml

  • オレンジ・ジュース…20ml

  • レモン・ジュース…10ml

  • グレナデン・シロップ…1tsp(小さじ1)

  • 炭酸水…適量

  • スライス・レモン…1枚

  • マラスキーノ・チェリー…1個

作り方

  1. シェーカーにウォッカ、メロン・リキュール、オレンジ・ジュース、レモン・ジュースを入れる
  2. 氷を入れてシェイクする
  3. 氷を入れたグラスに注ぎ、炭酸水を加え、グレナデン・シロップを沈める
  4. スライス・レモンとマラスキーノ・チェリーを飾る

ウォッカの赤いカクテル【中度数:20~25度】

飲みやすいカクテルから辛口のカクテルまで、20~25度くらいの中度数のカクテルを紹介します。
※紹介している割合はあくまで目安なので、好みに合わせて調節してください。

アロマ・トラップ

アロマ・トラップ」は、1992年に日本で誕生したカクテルで、様々なフルーツの風味を感じることのできる甘口のカクテルです。赤とオレンジ色のコントラストが美しい、見た目も楽しめるカクテルです。

材料

  • ウォッカ(スミノフ)…45ml

  • ピーチ・リキュール…30ml

  • オレンジ・ジュース…30ml

  • パイナップル・ジュース…30ml

  • グレナデン・シロップ…1tsp(小さじ1)

  • クラッシュド・アイス…適量

作り方

  1. グレナデン・シロップを注いだゴブレット・グラスを用意する
  2. グレナデン・シロップ以外の材料をシェーカーに入れる
  3. 氷を入れてシェークする
  4. クラッシュド・アイスを【1】に適量入れてシェークした材料を注ぐ
  5. ストローを添える

キッス・オブ・ファイヤー

キッス・オブ・ファイヤー」は、その名の通り、情熱的な燃えるような赤色の見た目が特徴的なカクテルです。1953年のコンテストで日本において誕生したカクテルで、少し辛口の人気カクテルです。

材料

  • ウォッカ …20ml

  • スロー・ジン…20ml

  • ドライ・ベルモット…20ml

  • レモン・ジュース…2dashes(2振り、10~12滴)

作り方

  1. 砂糖以外の材料をシェーカーに入れる
  2. 氷を入れてシェークする
  3. 砂糖でスノー・スタイル(グラスのフチにまぶす)にしたカクテル・グラスに注ぐ

グランプリ

フランス語で「大賞」を意味する名前のカクテル「グランプリ」は、あっさりとした上品な香りと、ドライな中にほんのり甘みが感じられる味わいが特徴的なカクテルです。

材料

  • ウォッカ...30ml

  • ドライ・ベルモット...25ml

  • コアントロー...5ml

  • レモンジュース...1tsp(小さじ1)

  • グレナデンシロップ...1tsp(小さじ1)

作り方

  1. 材料をシェーカーに入れる
  2. 氷を入れてシェークする
  3. カクテル・グラスに注ぐ 

コスモポリタン

コスモポリタン」は、ピンク色のかわいらしい見た目と、甘くさっぱりとした味わいで世界的に人気のカクテルです。アメリカのTVドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』(1998-2004)でよく飲まれていたことで、日本のバーにも女性向けカクテルとして浸透したカクテルです。

材料

  • ウォッカ…30ml(シトラス系のフレーバードウォッカが望ましい)

  • ホワイト・キュラソー…10ml

  • クランベリー・ジュース…10ml

  • ライム・ジュース…10ml

作り方

  1. シェーカーに材料を入れる
  2. 氷を入れてシェークする
  3. 良く冷えたグラスにシェークした材料を注ぐ

ホップスコッチ

「ケンケン遊び、石けり遊び」を意味する名前のカクテル「ホップスコッチ」は、ジンジャー・ワインとドライ・ベルモットのピリッとした風味が楽しめるカクテルです。ホットで飲めば体が温まること間違いないでしょう。

材料

  • ウォッカ …20ml

  • ジンジャー・ワイン…20ml

  • ドライ・ベルモット…20ml

作り方

  1. 材料をミキシンググラスに入れ、氷を入れて、ステアする
  2. 【1】にストレーナーをかぶせて、カクテル・グラスに注ぐ

ボルガ・ボートマン

ボルガ・ボートマン」は、モスクワを流れる「ボルガ河の船乗り」を意味するカクテルです。香りがよく、程よい甘さで飲みやすいカクテルです。辛口でドライなカクテルが好きな方は、チェリー・ブランデーをチェリー系のリキュールの中でもより酸味があり、ドライな味わいの「キルシュ」に変えて作ると良いでしょう。

材料

  • ウォッカ …20ml

  • チェリー・ブランデー…20ml

  • オレンジ・ジュース…20ml

作り方

  1. シェーカーに氷を入れ、材料を入れてシェークする
  2. シェークした材料をカクテル・グラスに注ぐ

ポロネーズ

ポロネーズ」は、ポーランドの国民的音楽から名前がとられた、赤い見た目が特徴的なカクテルです。宮廷舞曲のような華やかでロマンティックなカクテルと言われています。

材料

  • ウォッカ …40ml

  • チェリー・ブランデー…20ml

  • レモン・ジュース…1tsp(小さじ1)

  • シュガー・シロップ…1tsp(小さじ1)

作り方

  1. シェーカーに氷を入れ、材料を入れてシェークする
  2. シェークした材料をカクテル・グラスに注ぐ

ルナ・パーク

ルナ・パーク」は、カクテルでは珍しいヨーグルト・ドリンクやアセロラ・ジュースを使ったカクテルで、月の形に切ったリンゴが飾られていて見た目もかわいらしく、甘口で飲みやすいカクテルです。

材料

  • ウォッカ …20ml

  • クレーム・ド・バイオレット …20ml

  • ヨーグルト・ドリンク…10ml

  • アセロラ・ジュース…10ml

  • カット・アップル...1枚

  • レモン・ピール...1枚

作り方

  1. 材料をシェーカーに入れる
  2. 氷を入れてシェークする
  3. カクテル・グラスに注ぐ
  4. 三日月形に切ったカット・アップルと、星形に切ったレモン・ピールをグラスのフチに飾る

ウォッカの赤いカクテル【高度数:30度以上】

30度以上の強めのカクテルを紹介します。強めでも飲みやすいカクテルもありますよ。
※紹介している割合はあくまで目安なので、好みに合わせて調節してください。

イースト・ウイング

イースト・ウイング」は、チェリーブランデーの豊潤な甘みと、カンパリの独特な風味が合わさった、複雑な味わいが楽しめるカクテルです。材料がすべてリキュールのため、アルコール度数は高いですが、甘口で飲みやすいですよ。

材料

  • ウォッカ...40ml

  • チェリーブランデー...10ml

  • カンパリ...5ml

作り方

  1. 材料をシェーカーに入れる
  2. 氷を入れてシェークする
  3. シェークした材料をカクテル・グラスに注ぐ

ザ・ノーザン・ライト

ザ・ノーザン・ライト」は、1999年に日本で生まれた創作カクテルで、様々なフルーツのフレーバーを楽しむことができる味わい深いカクテルです。コーラルスタイルと銀箔が「ザ・ノーザン・ライト=オーロラ」をイメージしており、見た目も美しいカクテルです。

材料

  • ウォッカ …30ml

  • カシス・リキュール…10ml

  • クランベリー・ジュース…20ml

  • レモン・ジュース…1tsp(小さじ1)

  • グラニュー糖…適量

  • 銀箔…適量

作り方

  1. オールド・ファッションド・グラスのフチをグラニュー糖でコーラル・スタイルにする
  2. シェーカーにグラニュー糖以外の材料を入れ、氷を入れてシェークする
  3. 氷を入れたオールド・ファッションド・グラスにシェークした材料を入れて軽くステアする
  4. 銀箔を浮かべる

パナシェ

フランス語で「混ぜる」という意味の「パナシェ」は、ウォッカではなくビールをベースとしたカクテルの方が有名ですが、ウォッカベースのパナシェの方が古くから存在すると言われています。チェリー・ブランデーの甘酸っぱい風味が特徴的な、琥珀色の見た目も美しいカクテルです。

材料

  • ウォッカ …30ml

  • チェリー・ブランデー…10ml

  • ドライ・ベルモット…20ml

  • マラスキーノ・チェリー…1個

作り方

  1. マラスキーノ・チェリー以外の材料をシェークする
  2. シェークした材料をカクテル・グラスに注ぐ
  3. カクテル・ピンに刺したマラスキーノ・チェリーを飾る

ウォッカの赤いカクテル【変わり種】

赤い見た目でも一風変わったカクテルを紹介します。パーティーなどにお勧めのカクテルです。

スイカウォッカ

スイカ1個にウォッカを流し込んで漬け込むことで、鮮やかなピンク色の見た目が奇抜な「スイカウォッカ」ができます。パーティーなどで出せばインパクト抜群です。アルコール度数は入れるウォッカの量によりますが、およそ20~30度です。

材料

  • ウォッカ …1瓶(750ml)

  • スイカ...1個(種なしが望ましい)

作り方

  1. スイカの皮にウォッカのボトルキャップで印をつける
  2. 印をつけた部分をナイフでくり抜く
  3. くり抜いた部分を竹串で数十回刺し、アルコールを浸透させる穴を作る
  4. 穴にじょうご(ろうと)を差し、ウォッカを流し込む(浸透するまである程度時間がかかります)
  5. 【4】をスイカにウォッカが浸透しなくなるまで何度か繰り返す
  6. 穴をラップで覆い、冷蔵庫で8時間程度冷やす

ストロベリーフレーバーパンチカクテル

アメリカ西海岸ではパーティーメニューの定番ドリンク「パンチカクテル」。白ワインとストロベリーフレーバーのウォッカにレモンジュースやジンジャーエールを入れたフルーティーで口当たりの良い甘さが特徴的です。フルーツはイチゴとブルーベリーを使っていますが、他のフルーツを入れてみても面白いでしょう。アルコール度数はおよそ10度です。

材料

  • 白ワイン...14/20

  • ストロベリーウォッカ(スミノフまたはストリチヤナ)...2/20

  • レモンジュース...1/20

  • アガベネクター...1/20

  • ジンジャーエール...2/20

  • イチゴ...適量

  • ブルーベリー...適量

作り方

  1. イチゴ・ブルーベリー以外の材料を大きめの容器に入れ、軽くステアする
  2. 氷を入れたグラスに【1】とイチゴ・ブルーベリーを入れる

【参考】カクテルの専門用語

カクテルを作る際、レシピに登場する専門用語を紹介します。

グラス

オールド・ファッションド・グラス

容量180~300ml。「ロックグラス」という名称の方が一般的で、主にオンザロックススタイルの強めのカクテルに用いられます。口径が広く、大きな氷がそのまま入るため、ロック向きとされています。

カクテル・グラス

容量90mlが標準。ドラマや映画によく登場する、脚の長い逆三角形のグラスで、主にショートカクテル用です。逆三角形の部分(ボウル)が鋭角なほど強いカクテルに合います。ちなみに、グラスの形には理由があり、長い脚の部分「ステム」を持つことでカクテルの温度が上昇するのを防ぐことができます。

ゴブレット・グラス

容量300ml程度。グラスの脚が短く安定感のある形状で、グラスのフチにカットフルーツを飾るようなトロピカル系のカクテルでよく使われています。

コリンズ・グラス

容量300~360ml。トールグラスとも呼ばれます。細長い形状が特徴的で、炭酸が抜けにくいことから発泡性のカクテルに向いています。背の高いものは、材料のグラデーションを楽しむおしゃれなカクテルにも使われます。

サワー・グラス

容量120mlが標準。主に柑橘類を使ったサワースタイルのロングカクテルに用いられます。日本では脚付きのものがほとんどですが、外国では平底のタイプも用いられています。

シェリー・グラス

容量60~75ml。スペイン産ワインの「シェリー酒」を飲むために作られたグラスで、ストレートにもカクテルにも応用ができる用途の広いグラスです。

シャンパン・グラス

飲み口が大きく背の低い「ソーサータイプ」と、飲み口が小さく背の高い「フルートタイプ」があります。ソーサータイプは泡立っているカクテルやクリームを浮かべるカクテルに、フルートタイプは発泡性のカクテルに向いています。

タンブラー

10オンス(300ml)が標準。用途は多様で、カクテルでは、氷をたくさん入れるロング・カクテルでよく使用されます。二重構造で保冷力が長持ちするタンブラーもありますよ。

リキュール・グラス

容量30~45mlと小さめです。本来はストレート用ですが、見た目の美しいプースカフェスタイルのカクテル(食後に飲むカクテル)に使われることがあります。

ワイン・グラス

ワインの色・香り・味を余さず楽しむためのグラスです。赤ワインは大ぶりのもの、白ワインは小ぶりのものが適しています。カクテルでも時々使われることのあるグラスです。

道具

カクテル・ピン

カクテルの中に沈めるフルーツに刺したり、花やフルーツをカットして作る「ガーニッシュ」を飾る際に使用するピンです。

シェーカー

その名の通り、シェイクする際に使用する器具で、トップ(蓋)、ストレーナー、ボディの3つのパーツに分かれています。ボディの中に材料と氷を入れ、ストレーナーとトップを被せて、強く振って中身をかき混ぜて使います。
また、ボディとティンの2パーツからなるボストンシェーカーも存在し、より激しいシェイクをする事が出来ます。主に、卵白やクリーム系、フルーツなどの材料を扱う場合に使用します。
シェーカーの形にもいくつか種類があり、一般的な「スタンダード型」、細長い「バロン型」があり、ボストンシェーカーにはティンがスケルトンになっているおしゃれなものもあります。

ストレーナー

シェーカーの部品ではないストレーナー単体は、へら型のステンレス板に、らせん状のワイヤーを取り付けた道具です。ミキシンググラスやボストンシェーカーと一緒に使用される事が多く、氷を取り除き液体のみを注ぐ事が出来ます。

バースプーン

長い棒状のスプーンで、中央の棒部分はらせん状にねじれているので、スムーズに液体を回転させ材料をかき混ぜる事が出来ます。また、スプーンの反対部分は様々な形があり、フォーク、重し、氷よけなどになっています。

ブレンダー(ミキサー)

一般でいうミキサーのこと。シェーカーでは混ざらないカクテルを作る際に使用されます。カクテルの用語で「ミキサー」とは「割り材」、すなわち、水、炭酸水、トニック・ウォーター、ジンジャー・エール、コーラ、オレンジ・ジュース、トマト・ジュースなど、割るために用いる飲料の総称を指します。

ミキシング・グラス

かき混ぜる「ステア」の技法の際に使用するグラスです。主に円柱型の大型のグラスの形状で注ぎ口が付いており、内側はバースプーンが回転しやすいように丸くなっています。

技法

シェイク

「シェイク」の技法は、シェーカーの中に氷と材料を入れ蓋をし、強く振って中身を混ぜ、グラスに液体を注ぐ技法です。混ざりにくい材料を混ぜる際や、アルコール度数の高いカクテルベースやリキュールの角を取り、飲みやすくするために用いられます。

ステア

「ステア」の技法は、混ざりやすい材料を、氷を入れたミキシング・グラスに注ぎ、バー・スプーンなどで手早くかき混ぜる技法で、素材の味わいや香りを活かす際に用いられる技法です。

ブレンド

「ブレンド」の技法は、ブレンダー(ミキサー)を使用して、機械の強い力によって材料を混ぜ合わせる技法。
主に、フレッシュフルーツを混ぜ合わせる際や、氷と材料を混ぜ合わせてフローズンカクテルを作る際に使用されます。

ビルド

「ビルド」の技法は、シェーカーやミキシンググラスなどを使用せずに、グラスの中に直接材料や氷を入れかき混ぜて完成させる技法です。
水割りやソーダ割り、ロングカクテルで主に使用されます。

スノースタイル

「スノースタイル」は、グラスのフチをレモン汁で濡らし、食塩や砂糖を付着させるデコレーション技法です。なお、スノースタイルという呼称は和製英語で、英語では、「rimmed with salt」、「rimmed with sugar」といいます。

コーラルスタイル

「コーラルスタイル」は、グラスのフチをシロップやリキュールで濡らし、塩や砂糖を付着させるデコレーション技法です。グラスのフチに幅広くデコレーションするのが特徴です。

単位

tsp(ティースプーン)

バースプーンのスプーンすりきり1杯分の量で、小さじ1杯と同量の約5mlです。

dash(ダッシュ)

ボトルを逆さにし、1振りで落ちてきた液体の量で、およそ5~6滴とされ、約1mlです。

oz(オンス)

1オンス=約30mlです。アメリカとイギリスで量が微妙に異なり、米ガロン法では1/16パイント(約29.57ml)、英ガロン法では1/20パイント(約28.41ml)です。