賞味期限が切れてしまった場合など薄力粉の処分方法がわからず困ったことはありませんか?本記事では薄力粉の捨て方や食べられなくなった薄力粉を捨てずに利用する方法などを紹介します。
薄力粉は基本的には、燃えるゴミとして捨てることができます。使いきれず賞味期限が切れてしまった場合などは残っている薄力粉をごみ袋に入れてしっかりしばり、可燃ごみの日に出せばOKです。
ただし、可燃ごみと生ゴミを分別する地域にお住まいの場合は生ゴミとして捨てる必要があります。ゴミの捨て方は地域によって異なるため地域ごとに配られている分別表で必ず確認するようにしましょう。ゴミの分別表はホームページでも確認することができます。
ちなみに薄力粉以外の強力粉や中力粉などの小麦粉はもちろんのこと、ホットケーキミックスやお好み焼き粉、片栗粉、パン粉、ベーキングパウダーなどの粉ものは全て燃えるゴミ、または生ゴミとなります。
薄力粉が入っている外袋が紙の場合は外袋も燃えるゴミとして一緒に捨てることができるため、少量であればそのまま袋ごと捨てて大丈夫です。
しかし、外袋がプラスチックの場合も多いです。この場合はやはり分別する必要があります。薄力粉は新聞紙などに包むか紙袋に入れてゴミ袋に入れましょう。そうすることでごみ袋が破けてしまって粉が舞ってしまったり道路を汚してしまうのを防ぐことができます。
戸建てにお住まいで庭がある場合や畑があるという場合は、土の上にまいても良いです。薄力粉などの小麦粉は有機物の一種であるため、微生物の分解によって分解されます。
ただし、分解される速度は環境条件や土壌状況によって異なります。また、たんぱく質などの栄養素が豊富に含まれているため、薄力粉をまくことで虫がよってきてしまうこともあるので、燃えるゴミや生ゴミとして捨てるのが安心です。
とろみ付けに使うなど、一度水で溶いた薄力粉が余った場合はそのままシンクに流してしまうと排水溝が詰まってしまう可能性があります。
そのため、水で溶いた薄力粉を捨てるときは、キッチンペーパーや新聞紙の上に一度出してろ過して絞ってから捨てると良いです。
上記で紹介したように薄力粉は基本的には燃えるゴミ、または生ゴミとして捨てることができます。しかし、大量に捨てる場合は注意が必要です。
薄力粉を大量に捨てると、粉塵爆発(ふんじんばくはつ)が起こる可能性があります。
粉塵爆発とは、粉状の物質が空気中に舞い上がって引火・爆発する現象のことをいいます。粉状の物質が舞っている状態で引火すると、周囲の粉塵も同時に引火するため爆発を引き起こし、大きな被害をもたらすことがあります。
粉塵爆発が起こる条件をまとめると、
粉末が舞っていること
酸素があること
着火源があること
となります。着火してしまう原因としては、ライターやマッチなどの一般的なものだけではなくタバコの火や静電気、摩擦熱などもあげられます。
そのため、例えば薄力粉を大量にゴミ袋に入れて捨てた場合、ゴミを処理する過程で袋が破れ薄力粉が舞ってしまい、粉塵爆発に繋がることがあります。
過去にはアメリカの製粉工場で粉塵爆発が起こり死者が出たこともあるため、家庭で粉塵爆発が起こらなかったとしてもゴミ処理場などで粉塵爆発が起こることのないよう正しく処分しましょう。
薄力粉を大量に捨てる場合は、一度油や水を吸わせて湿らせておけば、空気中に薄力粉が舞ってしまうことを防ぐことができます。
一度油や水を吸わせて団子状にしてから新聞紙に包むなどして捨てると安心です。ひと手間かかりますが、大きな事故に繋がりかねないため正しい方法で処分することが大切です。
上述したように、大量に薄力粉を捨てる場合は手間がかかります。そのため、捨てずに食用以外で利用するのもおすすめです。ここからは、食べられなくなってしまった薄力粉の利用方法を紹介します。
薄力粉は、コンロまわりや換気扇について油汚れを落としたいときにとても便利です。薄力粉がしっかりと油汚れを吸着し綺麗にしてくれます。
まず、油汚れが気になる箇所に小麦粉をたっぷりとかけます。薄力粉を欠けたら、霧吹きを使って水をかけて薄力粉に水分を含ませます。水分を含ませたら10分程時間を置き、その後雑巾などで水ぶきします。
油汚れを落とすのに苦労したことがある方も多いと思いますが、薄力粉を使えば簡単に落とすことができるのでぜひ試してみてください。
唐揚げや天ぷらを揚げた後の油は、そのままシンクに流してしまうと排水溝がつまってしまいます。そのため、揚げ物をするのは良いけど油の処理が面倒だ億劫になってしまう方も多いでしょう。薄力粉は揚げ物をした後の油の処理にも最適です。
揚げ物をした後の油に薄力粉を入れてかき混ぜていくと、油がかたまっていきます。油がかたまったら、ビニール袋などに入れてそのまま処分することができます。
凝固剤を購入せずとも薄力粉が凝固剤の役割を果たしてくれるので、非常に便利です。
ハンバーグを捏ねた後など、手に油がついてギトギトになってしまった場合にも薄力粉を活用することができます。
手についてしまった油は、先に薄力粉を手にまぶします。そうすると手についた油を薄力粉が吸い取ってくれるので、手についた小麦粉はゴミ箱へ。その後に石鹸で手を洗うと綺麗になります。
薄力粉には吸着作用があるため、湿気を吸い取ることができます。そのため、薄力粉を乾燥剤として使用することができる場合があります。例えば靴箱やクローゼットに薄力粉を入れることで、湿気を吸収してカビやニオイの発生を抑えることができます。
ただし、薄力粉を乾燥剤として使用する場合は定期的に取り替える必要があります。小麦粉自体にカビが生えたり、虫が湧いたりする可能性があるためいつまでも入れっぱなしにしてしまわないように注意しましょう。
薄力粉は、水と混ぜることで粘りが出るため糊(のり)として使うことができます。
これは薄力粉をはじめとする小麦粉に含まれるグルテンというタンパク質が水と反応し、練りあわされることで粘りが出るためです。
粘着力は一般的な糊と比較すると劣りますが、障子の張替えやお子様の工作に利用すると良いでしょう。
実は一般的なフライパンや鍋などの調理器具とは異なり、洗剤を使ってゴシゴシ洗うことができません。土鍋に傷がついたり、洗剤のニオイがついてしまうためです。
しかし土鍋は、高温で調理することで食材に独特の風味を与えることができる一方で、油汚れや焦げつきやすいのが特徴です。そこで、薄力粉を利用します。
薄力粉を水と混ぜてペースト状にし、土鍋の表面に塗りつけてから、やわらかいスポンジでこすり洗いすることで、汚れを落とすことができます。薄力粉は上述しているように汚れを吸着して取り除く効果があるため、土鍋の表面をきれいにするのに効果的です。また、薄力粉は非常に柔らかく、土鍋の表面を傷つけることがありません。
薄力粉に含まれるデンプンは微生物のエサになるため、微生物を増やす土壌改良剤として利用することもできます。
ただし、量を過剰にすると土壌中の微生物が増えすぎて土壌の生態系に悪影響を与える可能性があります。また、上述したように虫が寄ってきて植物が害虫による被害をうけることもあるので、十分に注意しましょう。
小さなお子様がいる家庭であれば、小麦粉粘土にするのも良いでしょう。
小麦粉粘土は薄力粉に水を入れて混ぜ合わせるだけで、簡単に作ることができます。水の量は、薄力粉によって調整すると良いでしょう。生地が柔らかくなりすぎないように徐々に加えながら混ぜるのがポイントです。
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