お菓子作りなどにも使われるラム酒。この記事では、ラム酒の基本的な知識からおすすめの飲み方、有名な銘柄などを解説します。
ラム酒はサトウキビから造られる、カリブ海地域原産の蒸留酒(スピリッツ)の一種です。蒸留酒はアルコール度数が高く、火をつければ燃えることから、「火酒(かしゅ)」と呼ばれることもあります。映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズで海賊たちがラム酒を飲んでいたことで人気が急上昇しました。
蒸留酒は高温で熱して造る「火の酒」であり、火の酒は人間の魂にはたらきかけ、肉体を目覚めさせ、また活力を与えることから、蒸留酒はスピリッツ(spirits)と呼ばれるようになったようです。
ラム酒以外にもブランデー、ウイスキー、焼酎、ウォッカ、ジン、テキーラも蒸留酒であり、広い意味ではこれら全て「スピリッツ」と呼べますが、日本において「スピリッツ」とはウォッカ、ジン、ラム酒、テキーラを指すことが多く、この4種類のお酒は「世界4大スピリッツ」とも呼ばれています。
上記の通り、日本における狭い意味での「スピリッツ(ウォッカ、ジン、ラム酒、テキーラ)」という呼称は、1953年に制定された酒税法における分類によって形作られたようです。
1953年当時、蒸留酒のうち、既に日本である程度の知名度があった「ブランデー」、「ウイスキー」、「焼酎」は個別の分類とし、それ以外(ウォッカ、ジン、ラム酒、テキーラ等)が「スピリッツ」に分類されました。
ちなみに、日本の酒税法における分類としての「スピリッツ」は、やや複雑な定義にはなりますが、「焼酎、ウイスキー、ブランデー、原料用アルコール以外の蒸留酒類で、エキス分が2度(2%)未満のもの」とされています。
なお、海外では蒸留酒は専ら「liquor(リカー)」と呼ばれています。
ラム酒は、甘い香りや味わいが特徴ですが、製法でテイストが大きく異なっています。
最新技術で蒸留され、熟成期間が短く、濾過されているものは他のスピリッツ(ウォッカなど)に近いすっきりとしたテイストです。伝統的な方法で蒸留され、オークの樽でじっくりと熟成されたものは色も褐色で、味わいもウイスキーやブランデーに近いまろやかなテイストになります。
ラム酒のカロリーは、100ml(95g)で、228kcalです。
同じ量のビール(38kcal)や日本酒(104kcal)よりも高カロリーですが、ラム酒のカロリーのほとんどは、炭水化物やたんぱく質、脂質といった栄養素由来ではない、アルコールのカロリーで、摂取後はすぐに熱として消費されてしまい、体内に蓄積されることはないと言われています。
ただし、アルコールのカロリーが優先的に消費される分、他の食事で摂った分が体内で蓄積されることになり、肥満に繋がってしまいます。また、アルコールが肝臓で分解される際に中性脂肪の合成が促され、体内に蓄積されるうえに、アルコールには脂肪の分解を抑制する効果もあります。加えて、アルコールには食欲を促す作用があるため、飲みすぎによっておつまみを食べ過ぎることでカロリー摂取に繋がってしまいがちです。このように、過剰摂取は肥満の原因となるため、飲酒量には注意が必要です。
とはいえ、ラム酒自体がストレートやロック、カクテルベースとしての少量の摂取が多く、ビールのようにたくさんの量を飲むお酒ではないので、実際に飲む際の摂取カロリーはそこまで大きくないでしょう。ただし、カクテルベースとしてジュースやコーラで割って飲むのであれば、割り材のカロリーや糖分の過剰摂取に要注意です。
ラム酒は蒸留酒なので高めのアルコール度数となっており、基本的に40~50度のアルコール度数で売られている製品が多くなっていますが、飲む人の好みに合わせて37度前後、75.5度のラム酒も販売されています。
なお、ラム酒はエタノールの濃度を指して「151プルーフ(アルコール度数75.5%をアメリカでのアルコール度数の指標『USプルーフ』で表したもの)」という表記がなされることがあり、出荷時に151プルーフという意味で名称に「151」が付けられる製品もあります。有名な銘柄では「ロンリコ151」、「バカルディ151」などがあります。
ちなみに他のお酒のアルコール度数は、ビールが5度前後、ワインが14度前後、日本酒が15度前後、焼酎が20~25度前後となっています。この数字からもラム酒はアルコール度数の高いお酒だということがわかります。
「ラム」という名前の由来についてはいくつかの説があります。
有名なものとしては、蒸留酒を飲んで酔って騒いでいるバルバドス島の原住民を見たイギリス人が「rumbullion (ラムバリオン、イングランド南西部の方言で「興奮」の意)」と表現し、その単語の頭部分を取ったという説で、現在では一番の有力説とされています。
他には、ラテン語で糖類を意味する「saccharum(サカラム)」の最後の部分の「rum」から由来する、という説もあります。
ラム酒の原料はサトウキビですが、原料としての使い方で2種類に分けられます。
「インダストリアル・ラム」は、サトウキビから砂糖を精製する過程で出る副産物の黒いシロップ「モラセス(廃糖蜜、搾りかすのこと)」を原料とするラム酒です。全世界的でのラム酒の総生産量の97~98%を占めています。
モラセスを貯蔵しておくことで、いつでも製造可能なため、サトウキビの収穫時期によらず、年中ラム酒を製造できます。また、モラセスを輸入してラム酒の原料となる醸造酒の製造をすることもできるため、サトウキビの生産地以外でもラム酒の製造を可能としています。現在、ラム酒はカリブ海地域以外の世界中で生産されています。
「アグリコール・ラム」は、サトウキビの搾り汁を原料とするラム酒です。サトウキビ本来の甘さが味わえる一方、サトウキビは劣化が進むのが早く、収穫したての新鮮なサトウキビをすぐに加工する必要があるため、限られた場所と時期でしか作ることができないラム酒です。流通量はわずかで、流通しているラム酒の2~3%程度と言われています。
なお、この2つのハイブリッドともいえる、「ハイテストモラセス」という製法も近年登場しています。この製法では、サトウキビ100%のジュースをシロップ状に凝縮させたものを原料として使用します。モラセスよりも糖度が高く、鮮度を気にする必要がないため、革新的な原料として注目を集めています。
ラム酒は、原料となるサトウキビを発酵・蒸留させることで造られますが、国や地域で製法に違いがあり、製法によって下記の3種類に分類されています。
「ライト・ラム」は、モラセスを発酵させて醸造酒を作り、純度の高いアルコールを精製しやすい「連続式蒸留機」で蒸留し、ホワイトオークの樽で短期間熟成させる(もしくは熟成させない)ことで造られるラム酒です。スペイン系とも呼ばれ、製品のラベルにはスペイン語由来の「RON」という表記が見られることが多いです。
「ヘビー・ラム」は、自然発酵させたモラセスから醸造酒を作り、素材の味を生かしやすい「単式蒸留器」を使って蒸留を行います。蒸留後は内側を焦がしたオークの樽で熟成させるため、見た目は褐色で、風味が強く、芳ばしい甘みを持ちます。イギリス系とも呼ばれ、製品のラベルには英語由来の「RUM」という表記が見られることが多いです。
「ミディアム・ラム」は、自然発酵させたモラセスから醸造酒を作り、蒸留することで造られています(蒸留方法は銘柄によって様々です)。ライト・ラムとヘビー・ラムをブレンドして造ることもあり、バランスの良い味わいが楽しめます。フランス系とも呼ばれ、製品のラベルにはフランス語由来の「RHUM」という表記が見られることが多いです。
ラム酒の発祥地はカリブ海地域(西インド諸島)です。ただし、サトウキビ自体の原産地はパプアニューギニア島とされており、1492年にコロンブスがアメリカ海域へ到着し、その後ヨーロッパ人がサトウキビを持ち込んだところ、サトウキビの栽培がカリブ海地域の気候に合ったことから、カリブ海の島々はサトウキビの一大生産地となりました。
ラム酒自体は16~17世紀に造り始められたと言われており、16世紀初頭、プエルトリコに渡ったスペインの探検家フアン・ポンセ・デ・レオンの一隊の中に蒸留技術を持った隊員がいて、ラム酒を生み出したという「プエルトリコ島説」、17世紀にバルバドス島に移住してきたイギリス人がサトウキビに目を付けて製造したという「バルバドス島説」の2説が有力説となっています。
ラム酒の主な生産地は、スペインの旧統治国、イギリス連邦加盟国、フランスの元植民地(源:海外県)となっています。
キューバ、プエルトリコでは、ラム酒の中でも比較的あっさりとしたテイストの「ライト・ラム」を中心に生産されています。有名な「バカルディ」はキューバのメーカーですが、プエルトリコでも生産されています。
ラム酒の飲み方で一般的で、「世界で最もオーダーが多いカクテル」とも呼ばれる、「キューバ・リブレ(コーラ割り)」は、20世紀の初めにキューバがスペインから独立したことを祝して開発されたカクテルです。
ジャマイカ、ガイアナ、トリニダード・トバゴなどのイギリス連邦加盟国では、宗主国であるイギリスのスコッチ(スコットランドのウイスキー)に近い製造方法のラム酒「ヘビー・ラム」が生産されています。有名な銘柄では「マイヤーズ(ジャマイカ)」などがあります。
カリブ海地域でのラム酒造り発祥の地とされるバルバドスも元イギリス連邦加盟国(2021年に共和制に移行)であり、同国の世界最古の蒸留所では上質なラム酒が生産されています。
フランスの海外県であるマルティニーク島、グアドループ島では、フランスが一大生産地であるブランデーに近い工程でラム酒「ミディアム・ラム」が造られています。原料の個性を活かした豊かな風味と繊細な味わいで、世界中に愛好家がいます。
サトウキビの搾り汁を使う「アグリコール・ラム」は、19世紀にフランス海外県で造られ始め、現在でもフランス海外県で生産されるラム酒は高級ラム酒としてよく知られています。
現在ラム酒は世界中で造られています。有名なタイの「タイ・ウイスキー」も、原料はサトウキビの廃糖蜜(モラセス)であり、ラム酒に当たるお酒です。また、日本でも小笠原諸島や鹿児島の奄美諸島、沖縄などでラム酒が製造されています。
いずれも原材料を発酵・蒸留して造られるという点でラム酒と同じですが、原材料や製造の過程に違いがあります。
ウォッカは、大麦、小麦、ライ麦、トウモロコシ、ジャガイモといった穀物などの原料を加工して造られる、ロシア発祥のお酒です。ウォッカは氷点下でも凍らないため、超低温地域で重宝されてきた歴史があります。
ウォッカは製造過程において、白樺の木炭などのフィルターで濾過する工程があり、これによって雑味が取り除かれるため、無味無臭ですっきりとした味わい、まろやかな爽快感が特徴的で、世界4大スピリッツ(ウォッカ、ジン、ラム、テキーラ)の中では最も癖のない風味と言われています。
ジンは西ヨーロッパで造られた蒸留酒で、元々は薬用酒として造られたお酒です。カクテルベースとしてよく使われる蒸留酒で、アルコール度数は40~50度程度の製品が多くなっています。日本でも近年人気が高まっており、CMなどで見かける機会が増えていますよね。
基本的な原料・製法はウォッカとほとんど同じですが、ジンは製造の過程において濾過が行われないことが多く、ジュニパーベリー(セイヨウネズ)という低木の果実を乾燥させたスパイスや、ハーブで香りづけするため、スパイシーな独特の風味があります。
テキーラはメキシコ発祥の蒸留酒で、サボテンから造られるお酒とよく勘違いされていますが、アガベ(リュウゼツラン)という多肉植物から造られています。アルコール度数は、テキーラにおいては「35~55度」と認定機関の規則によって厳格に決められています。味は製造方法によって様々で、まろやかなものから苦みや渋みの強いものまでありますよ。
日本ではバーなどでショットとして嗜まれることが多いほか、カクテルの材料としてよく知られていますが、現地ではストレートで飲まれることが多く、ライムを口へ絞りながら楽しみ、最後にグラスにまぶした食塩を舐めるのが正統な飲み方とされています。
ラム酒は製法によって3種類に分類されますが、濾過や熟成期間で色が異なるため、色によっても3種類に分類されています。
「ホワイト・ラム」は、「シルバー・ラム」とも呼ばれ、活性炭によって濾過されているため、無色透明な見た目とすっきりとした味わいが特徴的です。3種類の中では最も生産量が多く、様々なカクテルベースに使われています。有名な「バカルディ」もホワイト・ラムの1つです。
「ゴールド・ラム」は、「アンバー・ラム」とも呼ばれ、樽で熟成させて作られるため、黄金色の見た目が特徴的なラム酒です。香りや味わいは3種類の中では中間くらいで、カクテルベースはもちろん、ストレートやロックでも嗜まれ、最も多用途なラム酒とされています。
「ダーク・ラム」は、樽で3年以上長期熟成させて作られる濃い褐色のラム酒で、20年以上熟成される銘柄もあります。濃厚な味わいで、専らストレートやロックで嗜まれることが多くなっています。また、お菓子作りで使われるラム酒はこの「ダーク・ラム」がほとんどです。
「アネホ」は、長期熟成させた高級ラム酒を区別した呼び名です。アネホとは「オールド」を意味するスペイン語で、重厚なテイストが特徴的です。
「スパイストラム」は、ラム酒にバニラなどのハーブやスパイスを、漬け込みまたは香りづけして造られます。アルコール度数が低い製品が多く、飲みやすい銘柄が多いですよ。
「カシャーサ」は、ブラジルでサトウキビから造られる蒸留酒で、地域によっては「ピンガ」などの呼称があります。ポルトガルの植民地であったブラジルがスペインと対立していた関係で、スペインが領土化していたカリブ海地域で用いられていた「ラム」という名称を使わずに独自の名称「カシャーサ」を使うようになり、この名前が定着しました。
ほとんど同じ製法と香り・味わいですが、ラムとカシャーサでは、「ブラジルとカリブ海地域の気候や気温の違いなどにより、酵素や細菌が異なる」、「アマゾンの森林樹や大西洋沿岸の森林樹の大きな樽を使う」などの違いがあることから、ブラジルは違う種類のお酒だと区別しています。
ラム酒の甘い香りと味わいをじっくりと味わいたい方は、ストレートの飲み方がおすすめです。ブランデーグラスで飲めば香りを存分に楽しむことができますよ。
一番香りが立つのは常温ですが、アルコール感が苦手な方は冷蔵庫または冷凍庫での保存がおすすめです。冷凍庫でキンキンに冷やせば、味がまろやかになって飲みやすくなりますよ。
「ダーク・ラム」はストレートやロックで嗜まれることが多く、芳醇なサトウキビの甘みを楽しむことができます。
ストレートで飲むのはちょっときつい、抵抗があるという方にお勧めなのがロックでの飲み方。時間が経って氷が溶け出すことでまろやかな味わいになり、飲みやすくなりますよ。
ラム酒はホットで飲むのもおすすめで、ラム酒そのものを電子レンジで少し温めるか、お湯を注いでみてください。温まるとラム酒の甘い香りが強まりますが、アルコールの香りも強くなるので要注意です。飲みにくいと感じたら砂糖や蜂蜜で甘みを加えると飲みやすいですよ。シナモンなどのスパイスやバターを加えるのもおすすめです。
ラム酒をすっきりと手軽に飲みたい方におすすめです。ただし、割材に味や風味がない分、アルコール感が強いので、アルコールの味が苦手という方はラム酒の分量を減らしたり、柑橘類を絞ったりしてみると飲みやすくなります。
★割合は、ラム酒:水または炭酸水=1:3
トニックウォーターは炭酸水に柑橘類の皮から抽出されたエキスや糖分を加えたもので、ラム酒と割ることで「ラム・トニック」となります。ラム酒のコクのある甘みと相性が抜群ですよ。炭酸水で割るよりも味や香りがあるので、アルコールが苦手だけどさわやかにお酒を楽しみたい方におすすめです。お好みでレモンやライムなどを絞ると更にさわやかさが増しますよ。
★割合は、ラム酒:トニックウォーター=1:3
ラムベースの伝統的な人気カクテル「ラム・コーク(キューバ・リブレ)」は、ラム酒をコーラで割り、ライム果汁を加えたカクテルです。ラム酒とコーラの相性はばっちりで、とても飲みやすくゴクゴクと飲めてしまいますが、ラムベースなので度数が高く、コーラは糖分量が多いので、飲みすぎに注意です。
★割合は、ラム酒:コーラ=1:2または3+ライム果汁10ml
ラム酒にジンジャーエールと少量のレモン果汁を混ぜれば「ラム・バック」というカクテルにもなります。ジンジャーエールは甘口と辛口がありますが、どちらで割っても違った美味しさがあります。
★割合は、ラム酒:ジンジャーエール=1:2または3+レモン果汁10ml程度
モヒートは、炭酸水の有無で2種類のレシピがありますが、現在では炭酸水を使うものが一般的と言えるでしょう。ミントを軽くつぶし、ラム酒45ml、ライム1/2の果汁、ガムシロップ小さじ1を加え、グラスを氷と炭酸水で満たして軽くかき混ぜれば完成です。すっきりとした味わいが病みつきになります。お好みでフルーツを入れても美味しいですよ。
カクテルでは定番のライムも、ラム酒との相性は抜群です。ラム酒に少量のライムジュースと砂糖を加えれば人気のショートカクテル「ダイキリ」になります。
★割合は、ラム酒:ライムジュース=3:1、砂糖小さじ1
コーヒーはラム酒との相性が良く、ラム酒をコーヒーで割れば人気のカクテル「ブラックローズ」になります。ホットでもおいしいですよ。
★割合は、ラム酒:コーヒー=1:1、ガムシロップ適量
デザートにも使われるラム酒は牛乳やココアとの相性も良く、冬にホットで飲めば体が温まりますよ。風味豊かなダーク・ラムで割るのがおすすめです。クリームやバター、シナモンなどを加えればデザートのような味わいになります。割合はお好みでどうぞ。
ラム酒にホットミルクにバターとラム酒、砂糖を入れたものは「ホットバタードラムカウ」とも呼ばれます。
「バカルディ(BACARDI)」は、キューバ発の世界最大のラム酒ブランドです。最も有名なラム酒ブランドでもあり、設立は1862年と、歴史あるブランドでもあります。
バカルディは、ラム酒の製造工程において世界で初めて木炭による濾過を行ったメーカーです。そのすっきりと洗練された香りと味わいがカクテルのベースとして人気を博し、現在でも世界で最もカクテルに使用されています。カクテルベースとなるラム酒のパイオニア的存在であり、キューバ生まれのカクテル「モヒート」、「キューバ・リブレ」の誕生に多大なる貢献をしたラム酒ブランドです。
ラインナップは、レギュラーモデルの「スペリオール(ホワイト・40度)」、熟成タイプの「バカルディ ゴールド(ゴールド・40度)」、より長い期間熟成された「バカルディ ブラック(ダーク・40度)」などがあります。
「アプルトン(APPLETON)」は、1749年に創業した、ジャマイカ最古ともいわれている銘柄です。サトウキビの栽培からビン詰めまで、すべて自社で行っています。
アプルトンのラム酒は、原料に自然培養酵母と天然の湧き水を使用しており、自然の恵みを生かしたお酒造りがされています。銅製のポットによる単式蒸留の後、オーク樽の中で最低でも12年以上熟成させたものがブレンドして使用されており、濃厚な深い味わいが堪能できます。飲み方はロックやストレートがおすすめですが、カクテルベースとしても活用できます。
ラインナップは、エントリーモデルの「エステート シグニチャー(ゴールド・40度)」、すっきりとした味わいの「アプルトン ホワイト(ホワイト・40度)」、21年熟成させた重厚な味わいの「エステート 21年(ダーク・43度)」などがあります。
「ディプロマティコ(DIPLOMATICO)」は、1959年にベネズエラで生産が始まったラム酒の銘柄です。ベネズエラのラム酒を名乗るには、「アルコール度数40度以上であること」、「2年以上ホワイトオークの酒樽で熟成されていること」、「原料に他国産の糖蜜やアルコールを使用していないこと」という3つの高水準な要件を満たす必要があり、これらの条件を満たすディプロマティコのラム酒はその高品質さで世界中から高い評価を得ています。
ディプロマティコのラム酒は、原料にモラセスとシュガーケインハニー(搾り汁)のブレンドを使用しているほか、3種類の蒸留器による「ライト」、「セミヘビー」、「ヘビー」の3タイプをブレンドする独特の製法により、味わいの変化に富んだラム酒を作り出しています。また、樽での熟成も長期間行われるため、カカオやチョコレートを連想させる甘い香りが特徴的な、まろやかで深い味わいが楽しめます。そのため、ストレートで飲んでも、またカクテルに使用しても美味しく楽しめますよ。
ラインナップは、人気の「リゼルヴァ イクスクルーシヴァ(ダーク・40度)」、プレミアムモデルの「マントゥアノ(ダーク・40度)」、透明ながらしっかりとした風味を感じられる「プラナス(ホワイト・47度)」などがあります。
「マウントゲイ(MOUNT GAY)」は、元イギリス連邦加盟国、バルバドス産の銘柄です。ラム酒では世界最古の1703年から製造されており、ギルボア山にあるマウントゲイ蒸留所は世界最古の蒸留所としても知られています。
マウントゲイのラム酒はバルバドス島の良質なサトウキビから抽出される糖蜜と、珊瑚の地層によって自然濾過された地下水を原料に作られています。連続式蒸留と単式蒸留のブレンドによる、バランスの良い味わいが特徴的です。飲み方はストレートからカクテルベースまで幅広い楽しみ方ができます。
ラインナップは、エントリーモデルの「エクリプス(ゴールド・40度)」、スモーキーな味わいの「ブラックバレル(ゴールド・43度)」、7~15年熟成されたものをブレンドした「XO(ダーク・43度)」などがあります。
「マイヤーズ(MYERS'S)」は、1879年にジャマイカで生産が始まった銘柄です。ダーク・ラムが有名で、「ダーク・ラムのプレミアム品」「世界標準」とも称され、高いクオリティが良く知られています。
マイヤーズのダーク・ラムは濃厚な風味と豊かな香りが特徴で、バーテンダーやラム酒の愛好家だけではなく、製菓用のラム酒としても世界中の洋菓子店からも愛されています。ストレートやロックはもちろん、ラムコークなどのカクテルベースにしても際立ったクオリティが実感できるでしょう。
ラインナップは、最も人気の「オリジナルダーク(ダーク・40度)」、すっきりとした味わいのホワイト・ラム「プラチナホワイト(ホワイト・40度)」などがあります。
「ロン・サカパ(RON ZACAPA)」は、1976年にグアテマラ東部のサカパ市で、創立100周年の記念として製造が始まった高級ラム酒です。国際ラムフェスティバルで初めて殿堂入りしたラム酒で、世界中の愛好家から人気です。
ロン・サカパは、「バージン・シュガーケイン・ハニー」というサトウキビの一番搾りを原料に使用しています。また、海抜2,300メートルにある高地で熟成が行われており、独特の複雑な味わいと、深い色、豊かな香りが生み出されています。濃厚な味わいはぜひストレートで味わってみてください。
ラインナップは、人気の23年熟成モデル「センテナリオ23年(ダーク・40度)」、25年以上熟成された最高級モデルの「センテナリオXO(ダーク・40度)」などがあります。
「ロンリコ(RONRIKO)」は、1860年創業のプエルトリコの老舗メーカーが手がける銘柄です。「ロンリコ」とはスペイン語で「味わい豊かなラム」を意味します。20世紀前半にアメリカで禁酒法が適用されていた頃、アメリカ領では唯一製造を許可されていたことでも有名です。
ロンリコはドライですっきりとした味わいが特徴で、コーラやフルーツジュースで割って楽しむのがおすすめです。ロンリコは日本国内ではSUNTORYが販売を手掛けており、リーズナブルな値段で手に入りやすいほか、アルコール度数75.5度のモデルが人気で、バーなどでショットとして嗜まれています。
ラインナップはレギュラーモデルの「ロンリコ ゴールド(ゴールド、40度)」、高い度数を誇る「ロンリコ 151(ゴールド、75.5度)」、すっきりした味わいの「ロンリコ ホワイト(ホワイト、40度)」などがあります。
「パンペロ(Pampero)」は、ベネズエラを代表するラム酒のブランドのひとつです。現在、世界的に有名な酒類メーカーであり、ウォッカの「スミノフ」などの製造権も持つイギリスの「ディアジオ社」の傘下で運営しています。
パンペロという名前は「アルゼンチンの大草原パンパを吹き抜ける風」という意味で、口いっぱいに広がる甘さとスパイシーな香りが魅力のラム酒です。また、ラム酒の中では珍しい辛口なテイストなのも特徴的です。独特な味わいはストレートやロックで味わうのがおすすめです。
ラインナップは最も人気の「アニバサリオ(ダーク・40度)」、熟成モデルの「アネホ エスペシャル(ダーク・40度)」、ホワイト・ラムのモデル「ブランコ(ホワイト・37.5度)」があります。
「レモンハート(Lemon Hart)」は、1804年にイギリスのコーンウェル地方で製造が始まった世界的に人気のラム酒です。英国海軍に支給されていたラム酒としても有名です。
レモンハートのラインナップの中で最も人気の「デメララ・ラム」は、イギリス連邦加盟国のガイアナにあるデメララ川付近で作られたダーク・ラムで、コクのある香りとほのかな甘みで愛飲者の多い銘柄です。飲み方は、ストレートはもちろん、カクテルベースとしても活躍できます。
ラインナップは、人気の「デメララ・ラム(ダーク・40度)」、アルコール度数75.5度の「デメララ 151(ダーク)」、ライトなテイストが特徴的な「ジャマイカン(ゴールド・40度)」などがあります。
海賊のラベルが印象的な「キャプテン・モルガン(Captain Morgan)」は、17世紀にカリブ海で活躍した伝説の海賊「ヘンリー・モーガン」に因んで生まれた、1944年ジャマイカ発のブランドです。現在はパンペロ同様、イギリスの「ディアジオ社」が製造・販売を行っています。
キャプテン・モルガンはスパイストラムのメーカーとして有名で、フルーツやスパイス、バニラなどの芳醇な香りのラム酒が世界中で人気です。まろやかな口当たりでとても飲みやすいので、ラム酒初心者の方にお勧めです。飲み方はストレートやロックはもちろん、バニラの甘いテイストがコーラにマッチします。バニラアイスにかけても美味しいですよ。
ラインナップは、定番の「キャプテン・モルガン・スパイスト(ゴールド・35度)」、シナモンの香りが強いプレミアムモデルの「キャプテン・モルガン・プライベートストック(ゴールド・40度)」、ビターなテイストの「キャプテン・モルガン・タトゥー(ゴールド・40度)」などがあります。
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