野菜はレンジで加熱をすると時短になりますし、便利ですよね。しかし、レンジで加熱したほうれん草がまずいと感じたことがある方も多いのではないでしょうか。本記事ではレンジで加熱したほうれん草がまずい理由と、美味しくレンチンする方法などを解説します。
野菜はレンジで加熱することもでき、ほうれん草もレンジで加熱することができる野菜の一つです。しかし、レンジで加熱したほうれん草がまずいと感じる人も多くいます。レンジで加熱したほうれん草がまずくなる原因には下記の3点があげられます。
レンジで加熱したほうれん草は、茹でたほうれん草と比較して苦味を感じやすいです。苦味が苦手な方や小さなお子様にとっては非常に食べづらいでしょう。
ほうれん草にはポリフェノールやシュウ酸といった苦味を感じさせる成分が含まれています。これらの苦味成分は水溶性であるため茹でることで苦味は軽減されます。しかし、熱では分解されない成分であるためレンジで加熱しただけでは苦味成分は残ります。これが、レンジで加熱したほうれん草が苦いと感じる原因です。
ほうれん草のような葉物野菜は、レンジで一気に加熱することによって水分が蒸発してしまいパサパサになってしまうことがあります。パサパサになってしまうとやはり美味しくないですよね。
ほうれん草は特に加熱しすぎてパサパサにしてしまわないように注意が必要です。
電子レンジでの加熱は火を使うわけではないので油断してしまいがちですが、火を使って加熱するのと同じように加熱しすぎは焦げる原因となります。場合によっては火花が出てしまうことがあるので注意が必要です。
焦げてしまっても腐敗しているわけではないので食べることはできますが、焦げた部分は苦味が出てしまい美味しくなくなってしまいます。
冷凍しほうれん草をレンジで加熱して解凍すると、べちゃっとした柔らかい食感になってしまいます。
冷凍することでべちょっとしてしまうのは、冷凍によりほうれん草の細胞壁が破壊され、解凍時に細胞内に含まれていた水分が一気に流出してしまうためです。
冷凍したほうれん草はレンジで加熱して一気に解凍すると水分が出て食感が悪くなってしまうのでおすすめできません。冷凍したほうれん草は炒めものやスープにするなどそのまま加熱調理するのがベストです。
全解凍して使いたい場合は、冷蔵庫に移して自然解凍をするようにしましょう。
レンジで加熱するとまずくなってしまうことがあるなら、ほうれん草はレンジで加熱しないほうが良いのではないかと考える方も多いと思いますが、レンジで加熱することのメリットももちろんあります。
ほうれん草を鍋を使って茹でるデメリットとしては、ほうれん草に含まれている水溶性の栄養素が流出してしまうことがあげられます。
ほうれん草に含まれている水溶性の栄養素には、ビタミンCやカリウム、β-カロテン、ビタミンK、マンガンなどがあります。レンジを使えば、ビタミンCなどの栄養素の流出を最小限に抑えることができるのも嬉しいメリットの一つです。
ほうれん草を鍋を使って茹でるとお湯を沸騰させる時間がかかりますよね。レンジを使えば1束あたり3分ほどで茹でることができるので、時短になります。
火を使わないので、加熱している間に目を離して他の作業ができるのも嬉しい点です。ささっと作り置きをしておきたいときなどにも非常に便利です。
ほうれん草を鍋を使って茹でると、葉だけではなく茎の部分までしっかりと加熱されるため全体的にしんなりとした仕上がりになります。一方、レンジを使って茹でると茎の部分のシャキシャキとした食感が残りやすいです。炒めものにするときなどシャキシャキとした食感を残したいときの下茹でなどにはレンジを使うと良いでしょう。
それでは、まずはじめにレンジでほうれん草を加熱するときのポイントを紹介します。
ほうれん草は一見きれいなように見えますが、しっかりと洗いましょう。特に根元には土汚れが入り込んでいることがあります。しっかりと洗うことは農薬を落とすことにも繋がるので、綺麗に汚れをおとしておくことが大切です。
上述したようにほうれん草の苦味となる成分は、水溶性ではありますが熱には強い成分なのでレンジで加熱しただけでは落とすことができません。
特にシュウ酸は苦味となるだけではなく、カルシウムの吸収を阻害したり結石の原因となる人体に害のある成分であるためアク抜きはしておいたほうが良いです。
流水で洗うだけでもある程度落とすことができますが、よりしっかりとアク抜きしておきたい場合は水につけるようにしましょう。
ほうれん草をレンジで加熱するときの加熱時間の目安は丸ごとの場合600wで3分ほど、カットしてからの場合は1分程です。
あくまでも目安であり、ほうれん草の量や電子レンジのワット数によっても異なるので、調節するようにすることが大切です。加熱のしすぎはほうれん草をパサパサにしてしまったり、焦がしてしまう原因になります。
離乳食でほうれん草を使いたい場合は、少量では焦げてしまいやすいのでまとめて加熱しておいて冷凍保存することをおすすめします。
ほうれん草を丸ごとレンジで加熱する方法を紹介します。
まず、ほうれん草の根元に十字の切り込みを入れます。根元は葉と比べて火が通りにくいですが、切り込みを入れておくことで火の通りが早くなるメリットもあります。
切り込みを入れることで根元に入り込んでいる砂汚れなどが落としやすくなるので、洗う前に切り込みを入れておいても良いです。
ひげ根がついている場合は、口当たりが悪くなってしまうので切り落としておきましょう。
次に根元を揃えて丸ごとラップに包んでレンジに入れ加熱します。
ラップに包むときは、ラップを長めに出して広げたら横向きにほうれん草を置き、そのままラップを折り返すようにほうれん草を包み、端を折り曲げて密閉するようにすると良いです。ラップに包む量は200gほどに抑えると良いです。あまり量が多いと加熱ムラができてしまうので注意しましょう。
上述したように加熱時間はレンジのワット数にもよりますが、600Wのレンジの場合は3分程です。
加熱したらトングや菜箸を使って取り出し、ラップに包んだままの状態で冷水にさらします。加熱直後は熱いので、ひとまずラップに包んだまま冷水にさらし、粗熱をとります。
粗熱がとれたら、ラップを外しさらに冷水にさらします。
ラップを外して冷水にさらすことで、シュウ酸を取り除くことができます。少々手間はかかりますが、上述したようにシュウ酸は苦味やエグみの元になりますし、結石の原因になりますので、根元までしっかりと冷めるまで冷水にさらすようにしましょう。
最後にしぼって水気をとったら完了です。
ほうれん草はカットしてからレンジで加熱することもできます。カットしてから加熱する場合、そのまま調理に使うことができるというメリットがある一方で、カットした断面からビタミンCなどの水溶性の栄養素が流出しやすいというデメリットもあります。
ほうれん草をタッパーに入れてレンジで茹でる場合は、ほうれん草をよく洗った後食べやすい大きさにカットします。
カットしたらタッパーに入れてふんわりとラップをかけて加熱します。加熱時間の目安は600Wのレンジの場合、100gあたり1分程です。200gであれば2分と加熱時間を調節してください。
加熱したら、冷水にさらしてアク抜きをします。
カットしてあるぶん、水の触れる面積が広がるためアクが抜けやすくなっています。ただし、カットした断面から水溶性の栄養素も流出してしまいやすいので、5分を目安に長い間晒しすぎないように注意しましょう。
冷水にさらしてアク抜きをしたら、水気をしぼって完了です。
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