牛肉や豚肉をメイン具材とすることが多いしゃぶしゃぶですが、肉以外でも美味しくいただけます。魚介や野菜などおすすめの具材を紹介していきます。
しゃぶしゃぶとは鍋料理のひとつで、薄切りにしたお肉や野菜などの具材を煮え立った湯やスープにくぐらせて加熱し、タレなどをつけて食べる料理です。
お鍋の中でお肉を振る動作を「しゃぶしゃぶ」と見立てて名称づけたと言われています。
しゃぶしゃぶの本来の食べ方は、自分の食べる分のみを熱湯やスープにくぐらせて食べます。お肉や野菜は箸を使い、豆腐などは穴あきおたまを使います。
ただし、家庭で食べるときなどは、一般的な鍋料理と同様に野菜やきのこ類などは最初からお鍋に入れ、そこにお肉をくぐらせて食べる人も多いです。
また、もともとは味のない湯の中にこんぶだけを入れて食材を加熱するのが本来の形ですが、近年の火鍋ブームなどの影響で、味付きのスープも広がりをみせています。
しゃぶしゃぶをするとお肉によってアクが出てきます。
このアクの成分は、お肉のたんぱく質です。なので、実はアクを捨ててしまうのはとてももったいないんです。
できればアクを出さずに調理したいですよね。この場合、湯を沸騰させるのはNG。80℃前後でさっと肉を湯に通すのがベストです。
70℃だと火が通るのに時間がかかり、アクが出てしまいます。
魚でしゃぶしゃぶをする場合、定番なのがブリです。お刺身を買ってくれば、火が通りきっていなくても安心しておいしく食べられます。
また、大根など少し変わり種の野菜とも合うのも使いやすい点です。
お肉だけだと飽きてしまう人も、魚介類を用意しておくと良いでしょう。
それから、さっぱりしていておいしいタイのしゃぶしゃぶ。
タイは火の通りが早いので、湯にくぐらせる時間は短めでOK。半生くらいがおいしいです。
魚介類をしゃぶしゃぶで用いると出汁も出て、しめがより一層おいしくなるのも◎。
ねぎま鍋があるように、マグロもお鍋とは相性抜群。
しゃぶしゃぶにするなら、白髪葱と合わせると扱いやすくおいしいです。
昆布だけではなく、鰹節でも出汁をとるとさらにおいしくなります。
高級魚であるハモのしゃぶしゃぶは絶品です。関西圏内では、庶民の味だとか。
白身魚ですが、脂質も多く濃厚な味わいなのが特徴です。
ハモは火が通り過ぎると身が硬くなるため、さっと湯に通して食べるのがおいしいです。
それから同じく高級魚であるフグは、高たんぱく質で低脂肪、さらにはコラーゲンがたっぷり含まれています。
お刺身もおいしいですが、しゃぶしゃぶにしてもおいしいです。
フグも生食用のものを用意し、半生で食べると歯ごたえもありおいしいです。
ハタの仲間で、その中でも高級なクエ。九州地方では「アラ」と呼ばれており、クエ鍋にしてよく食べられています。
もちろん、しゃぶしゃぶにしてもとてもおいしいですが、なかなか一般家庭で食べられることはありません。外側だけ火が通り中は生のままがおすすめです。
スーパーなどで売っているイカのお刺身をしゃぶしゃぶにするのもとてもおいしいです。湯通しすることで甘みが増し、食感も出てきます。お刺身とは違った楽しみ方ができます。
醤油ベースのタレでも、ポン酢でも、ゴマダレも美味しいです。
カニしゃぶは、かなり定番ですよね。こちらも高級しゃぶしゃぶになりますが、とてもおいしいです。
爪の部分を持って、蟹の身を「しゃぶしゃぶ」するのも楽しいですよね。
昆布だしだけのスープにくぐらせて、ポン酢でいただく、シンプルな食べ方がおすすめです。
甲殻類では「カニしゃぶ」の方がメジャーですが、「エビしゃぶ」もとてもおいしいです。
車海老でも、甘海老でもしゃぶしゃぶを楽しめます。スーパーに売っているお刺身用でも出来ますので、お肉に飽きてきたり、いつもとは違うしゃぶしゃぶをしたいときなどにぜひ!
牡蠣をお鍋に入れるのも定番ですよね。
牡蠣は火の通り加減で味わいが変わってきます。生牡蠣が好きな人はさっと湯通し程度で◎。しっかりと火を通したい人は1分〜1分半ほど湯に入れましょう。生の風味も残しつつも湯を通したときの食感を楽しみたい人は30秒前後がおすすめです。
さらに貝類ならホタテもしゃぶしゃぶにおすすめです。
お肉やお魚とはまた違ったプリプリ食感と、優しい甘みがおいしいですよね。
生食用を購入し、様々な火の通し加減をお楽しみください。
わかめやめかぶもしゃぶしゃぶに適しています。
わかめしゃぶしゃぶは、わかめの国内生産量の約70%を誇る三陸でよく食べられています。採れたてわかめのしゃぶしゃぶは歯ごたえがあってとてもおいしいです。
わかめもめかぶも、湯通しして色が変わったらすぐに食べられます。
野菜の中では白菜が定番です。
箸で掴んで湯にくぐらせるため、一口サイズにカットします。また、葉と芯の部分を分けてカットすることも多いです。
生のままでも食べられるので、さっと通してシャキシャキ感を残してもおいしいです。
大根もしゃぶしゃぶで定番の野菜です。
肉類同様に薄切りにして、湯にくぐらせます。大根もスープやタレの味を選ばず、湯にもくぐらせやすいのがいいですよね。
大根はもともと栄養価があまり高くなく、しゃぶしゃぶすることでビタミンCやカリウムなどの水溶性の栄養素も流れ出てしまうので、食感を楽しむ食材といえます。
長ねぎもしゃぶしゃぶに適しています。
加熱することで甘くなりおいしいので、斜め切りにして少し煮込むのもいいですね。お肉と一緒に湯にくぐらせるなら、白髪ねぎにするとサッと通すだけでもOKです。
ねぎの風味がお肉を引き立てる名脇役です。
少しクセのある春菊ですが、お肉と一緒にくぐらせるとおいしいです。
特におすすめはごまだれ。春菊の苦味を感じずにまろやかに食べられます。
春菊など葉物野菜は、葉と茎を手でちぎって分けるのがおすすめ。包丁でカットするとアクが出やすくなります。
豆腐もしゃぶしゃぶによく用いられています。
絹豆腐よりも、木綿豆腐の方がしゃぶしゃぶには適しており、その理由としては煮ても崩れにくく、出汁の味が染みやすいことが挙げられます。
またしゃぶしゃぶ用の豚肉を使ったレシピなどに豆腐が用いられることも多く、豚しゃぶと豆腐のごまだれサラダなどが人気です。
しらたきもしゃぶしゃぶの定番です。下茹でした状態で売られているものも多いですが、臭みがある事が多いので、下茹でや水洗いをするのがおすすめです。
どんなスープやタレにも合うので、しゃぶしゃぶに用いやすい食材です。満足感もアップするので、コスパ最強のしゃぶしゃぶ食材です。
人参など根菜は厚みがあると火が通りにくいです。
そのため、しゃぶしゃぶに入れるときはスライサーやピーラーなどで薄切りにするといいでしょう。
そうすればさっと湯に通すだけでおいしくいただけます。
キャベツ鍋というものがあるくらい、鍋料理の中で定番化しつつあるキャベツ。しゃぶしゃぶでもおいしくいただけます。
一口大に切って食感を楽しむのもいいですし、千切りにしてお肉で巻いて食べてもおいしいです。千切りにするとすぐに火が通るので簡単です。
レタスもしゃぶしゃぶにするとおいしいです。個人的にはキャベツよりもおすすめです。
しかもたっぷり食べれるのでヘルシーかつコスパの良いしゃぶしゃぶが出来ます。
特に豚肉と合うので、豚バラ肉などで豚しゃぶをするとき、ぜひレタスと一緒に「しゃぶしゃぶ」してみてください。さっぱりポン酢も、ゴマダレも合います。
水炊き鍋などでは定番な水菜。
歯ごたえがあり、生のままでも食べられるので、しゃぶしゃぶにもってこいの食材です。
肉巻きにして食べるとおいしいですよ。
葉物類はそのままスープにくぐらせることが出来、食べやすいです。
しかし、ほうれん草はシュウ酸が多いのであまりおすすめできません。
そのため、ほうれん草を使うなら小松菜がおすすめです。
小松菜はシュウ酸がほとんど含まれていないので、安心して食べることができます。
茎と葉では、火が通る時間が違うので、葉と茎を分けておくと食べやすいです。
もしくは最初に茎の部分を湯に浸し、10〜20秒ほど経ったら葉まで入れるといいでしょう。
玉ねぎにはアリシンという成分が豊富なのですが、豚肉に豊富に含まれるビタミンB1の吸収率をアップさせます。
そのため豚しゃぶの時に一緒に食べるとより栄養を多く摂取できます。
特に新玉ねぎを薄切りにして、さっと火を通して豚肉で巻いて食べるとおいしいです。
モツ鍋などでは定番ですが、しゃぶしゃぶでは少し変わり種のもやし。
しゃぶしゃぶでもたっぷり食べられて満足度アップ。
さっと湯にくぐらせて、シャキシャキとした食感が少し残る程度がおいしいですよ。
しゃぶしゃぶの具材に、おもちを入れる人も多いです。スライス餅だと湯にくぐらせるとすぐにやわらかくなり、おいしくいただけます。
最近では「しゃぶしゃぶ餅」としても売られています。
丸餅だと食べた時の歯ごたえや満足感がいいので、小さめの丸餅を用意しておくのもいいでしょう。
お鍋のしめといえば、雑炊ですよね。
様々な具材の出汁が効いたスープで作る雑炊はとても美味しいです。
卵を落としたり、チーズを入れてリゾット風にしたりと、様々なアレンジが出来ます。
それから、うどんもしめではよくありますよね。
お肉などのタレとは別に、うどん用のつけ汁を用意しておくと、味変になるので食べやすいです。
変わり種として、カルボナーラうどんにするのもひとつです。豆乳スープなどでしゃぶしゃぶする時に、おすすめです。
ラーメンもしめでよく食べられています。特に最近は火鍋ブームにより、スープがラーメンに適していることが多いです。
なので、何もせずそのまま麺だけ入れて簡単においしくいただけます。
逆に、ラーメンのスープでしゃぶしゃぶをする人もいます。しっかり濃い味のしゃぶしゃぶもおいしいですよね。
お鍋の締めでごはんを入れるときチーズを入れてリゾットにすることはありますが、しゃぶしゃぶに用いることはあまりありませんよね?
しゃぶしゃぶにおすすめなのは、モッツァレラチーズです。溶け切らないため、お箸で「しゃぶしゃぶ」しやすく楽しいです。お肉やお野菜とも相性がいいので、おすすめの変わり種です。
湯葉もしゃぶしゃぶにするとおいしいです。
生湯葉を用意し、食べやすい大きさに切って湯に通しましょう。
青ネギや生姜などなど薬味を用意しておくと、よりおいしくいただけます。
湯葉よりももっと珍しいのが、お麩です。
板麩や車麩が「しゃぶしゃぶ」しやすいので、ぜひ試してみてください。
特に濃い味のスープでしゃぶしゃぶをするときにお麩を入れると、味が染み込んでおいしいです。
ちくわは生でも食べれるので、湯に通す時間を気にしないでいいのが簡単です。
そのままでも、輪切りでも斜め切りでもOK!
はんぺんはおでんに入れることで有名ですが、しゃぶしゃぶにもおすすめです。
チーズがサンドされたはんぺんでもおいしいですよ。
おでんとはまた違ったスープやタレでもおいしいのでぜひ試してみてください。
カニのしゃぶしゃぶはありますが、カニカマはあまりないですよね。ですが、これまたおいしいんです。
実際はカニに見えるただのかまぼこですが、野菜などと一緒に食べるともはや「蟹しゃぶ」と変わらないんだとか……?
かまぼこは魚のすり身ですので、出汁も出てとてもおいしいです。
トマトやミニトマトをしゃぶしゃぶに入れる人も。
トマトはスライスにして湯にくぐらせます。トマトの汁は出てしまいますが、それによってスープがトマト風味になっておいしいです。
ミニトマトはそのままくぐらせることが多いです。温かいトマトが好きな人は、硬さも残りつつ温かいミニトマトがおいしくいただけます。
パクチーが好きな方は、パクチーを入れることも。
スープに最初から入れる人もいれば、変わり種のスープにパクチーをくぐらせて、お肉と一緒に食べる人もいます。
クセがあり苦手な人も多いので、しゃぶしゃぶに入れるときは周りの人に確認しましょう。
せりは春の七草のひとつです。シャキシャキ食感と独特の香りが食欲をそそります。
一般的ではありませんが、春菊や水菜などと同じように使えるので、ぜひ入れてみてください。
ちなみに春の七草ですが、冬が旬でお正月のお雑煮などにも使われています。
これはかなりおすすめなのですが、じゃがいものしゃぶしゃぶ!
スライサーやピーラーで薄切りにして水にさらしておいたものを、若干のしゃきしゃき感が残る程度に湯に通してお肉と一緒に食べましょう。
さっぱりポン酢にも合ってとてもおいしいです。芋好きの方はぜひ!
かぼちゃも実はしゃぶしゃぶできるんです。
薄切りや細切りにすれば短時間でやわらかくなって食べやすいです。
細切りにして数本湯に通し、お肉で巻いて食べてもおいしいですよ。
さらにさつまいももしゃぶしゃぶに用いることができます。
かぼちゃ同様に薄切りや細切りにして食べましょう。
しゃぶしゃぶはお肉や葉物野菜が多いので、かぼちゃやさつまいもを入れることで彩りもよくなります。
なすもとてもおすすめです。特に豚しゃぶのときに是非入れてみてください。
豚肉とも、ポン酢ともかなり相性がいいので、おいしくいただけます。
また火が通りやすいので、そこまで薄切りにしなくてもいいところも面倒がなくて◎。
ズッキーニのしゃぶしゃぶもおすすめです。これもなすと同じで豚しゃぶによく合います。
スライサーやピーラーで薄く切ってしゃぶしゃぶに入れてみてください。
れんこんもスライサーなどで薄切りにするとしゃぶしゃぶに出来ます。
お肉との相性もいいので、れんこんをはじめとした根菜もぜひしゃぶしゃぶに入れてみてください。
根菜ならではの歯ごたえもおいしいです。
韓国風でいただくなら、トッポギでしめるのもひとつです。
トッポギとは、お餅でできたトックをコチュジャンや砂糖などで甘辛く煮込んだものを指します。なので、しゃぶしゃぶの最後にトックを入れて、コチュジャンなどで味付けしましょう。
もし、しゃぶしゃぶのスープを火鍋風など、ピリ辛にしてあるなら少し甘味料を足すだけでOKです。
しめにパスタを入れる変わり種もあります。だしの効いたスープで麺を茹でると、どんな味付けにしてもおいしそうですよね。
おすすめはカルボナーラです。簡単でおいしいのが嬉しいですよね。
ちなみにうどんで作るカルボナーラもおいしいですよ。
ヘルシーで人気なベトナム料理のライスヌードルであるフォー。エスニック料理が好きな人からはとても人気です。
お肉との相性がいいので、残ったお肉をスープに入れて楽しみましょう。
パクチーやミントなどを入れて楽しむ人も。
Most Popular
麻婆豆腐が辛い時に甘くする方法。おすすめの調味料や食品は?
食品事典
のらぼう菜の食べ過ぎは危険?栄養・効能は?アク抜きすればOK?
食品事典
ほうれん草から黒い汁が出る原因と対処法。食べても大丈夫?
食品事典
変色した長ネギは食べられる?原因と対処法を色別に解説
食品事典
中が茶色いじゃがいもは食べられる?空洞や輪になってる場合は?
食品事典
カフェオウザンがまずいと言われる理由。口コミではどうなってる?
食品事典
根が生えた人参は食べられる?栄養は?対処法を解説
食品事典
舞茸の茹で時間は何分?正しい茹で方&下処理を解説
食品事典
赤紫色に変色した長ネギは食べられる?原因と対処法を解説
食品事典
玉ねぎにカビが!食べて大丈夫?色別の種類と対処法も解説
食品事典