しゃぶしゃぶにおすすめの野菜を紹介します。しゃぶしゃぶの鍋への野菜の入れる順番や、野菜の切り方も解説します。
しゃぶしゃぶとは鍋料理のひとつで、薄切りにしたお肉や野菜などの具材を煮え立った湯やスープにくぐらせて加熱し、タレなどをつけて食べる料理です。
お鍋の中でお肉を振る動作を「しゃぶしゃぶ」と見立てて名称づけたと言われています。
しゃぶしゃぶの本来の食べ方は、自分の食べる分のみを熱湯やスープにくぐらせて食べます。お肉や野菜は箸を使い、豆腐などは穴あきおたまを使います。
ただし、家庭で食べるときなどは、一般的な鍋料理と同様に野菜やきのこ類などは最初からお鍋に入れ、そこにお肉をくぐらせて食べる人も多いです。
また、もともとは味のない湯の中にこんぶだけを入れて食材を加熱するのが本来の形ですが、近年の火鍋ブームなどの影響で、味付きのスープも広がりをみせています。
しゃぶしゃぶをするとお肉によってアクが出てきます。
このアクの成分は、お肉のたんぱく質です。なので、実はアクを捨ててしまうのはとてももったいないんです。
できればアクを出さずに調理したいですよね。この場合、湯を沸騰させるのはNG。80℃前後でさっと肉を湯に通すのがベストです。
70℃だと火が通るのに時間がかかり、アクが出てしまいます。
まずはじめに、しゃぶしゃぶに入れる定番野菜を紹介します。
野菜の中では白菜が定番です。
箸で掴んで湯にくぐらせるため、一口サイズにカットします。また、葉と芯の部分を分けてカットすることも多いです。
生のままでも食べられるので、さっと通してシャキシャキ感を残してもおいしいです。
大根もしゃぶしゃぶで定番の野菜です。
肉類同様に薄切りにして、湯にくぐらせます。大根もスープやタレの味を選ばず、湯にもくぐらせやすいのがいいですよね。
大根はもともと栄養価があまり高くなく、しゃぶしゃぶすることでビタミンCやカリウムなどの水溶性の栄養素も流れ出てしまうので、食感を楽しむ食材といえます。
長ねぎもしゃぶしゃぶに適しています。
加熱することで甘くなりおいしいので、斜め切りにして少し煮込むのもいいですね。お肉と一緒に湯にくぐらせるなら、白髪ねぎにするとサッと通すだけでもOKです。
ねぎの風味がお肉を引き立てる名脇役です。
少しクセのある春菊ですが、お肉と一緒にくぐらせるとおいしいです。
特におすすめはごまだれ。春菊の苦味を感じずにまろやかに食べられます。
春菊など葉物野菜は、葉と茎を手でちぎって分けるのがおすすめ。包丁でカットするとアクが出やすくなります。
人参など根菜は厚みがあると火が通りにくいです。
そのため、しゃぶしゃぶに入れるときはスライサーやピーラーなどで薄切りにするといいでしょう。
そうすればさっと湯に通すだけでおいしくいただけます。
次に、定番ではないがしゃぶしゃぶにおすすすめの葉物野菜を紹介します。
キャベツ鍋というものがあるくらい、鍋料理の中で定番化しつつあるキャベツ。
しゃぶしゃぶでもおいしくいただけます。
一口大に切って食感を楽しむのもいいですし、千切りにしてお肉で巻いて食べてもおいしいです。千切りにするとすぐに火が通るので簡単なのでおすすめです。
レタスもしゃぶしゃぶにするとおいしいです。個人的にはキャベツよりもおすすめです。
しかもたっぷり食べれるのでヘルシーかつコスパの良いしゃぶしゃぶが出来ます。
特に豚肉と合うので、豚バラ肉などで豚しゃぶをするとき、ぜひレタスと一緒に「しゃぶしゃぶ」してみてください。さっぱりポン酢も、ゴマダレも合います。
水炊き鍋などでは定番な水菜。
歯ごたえがあり、生のままでも食べられるので、しゃぶしゃぶにもってこいの食材です。
肉巻きにして食べるとおいしいですよ。さっと湯がくだけで食べられるのも簡単でいいですよね。
葉物類はそのままスープにくぐらせることが出来、食べやすいです。
しかし、ほうれん草はシュウ酸が多いのであまりおすすめできません。
そのため、ほうれん草を使うなら小松菜がおすすめです。
小松菜はシュウ酸がほとんど含まれていないので、安心して食べることができます。
茎と葉では、火が通る時間が違うので、葉と茎を分けておくと食べやすいです。
もしくは最初に茎の部分を湯に浸し、10〜20秒ほど経ったら葉まで入れるといいでしょう。
せりは春の七草のひとつです。シャキシャキ食感と独特の香りが食欲をそそります。
一般的ではありませんが、春菊や水菜などと同じように使えるので、ぜひ入れてみてください。
ちなみに春の七草ですが、冬が旬でお正月のお雑煮などにも使われています。
次に、しゃぶしゃぶにおすすめな実野菜を紹介します。
なすもとてもおすすめです。特に豚しゃぶのときに是非入れてみてください。
豚肉とも、ポン酢ともかなり相性がいいので、おいしくいただけます。
また火が通りやすいので、そこまで薄切りにしなくてもいいところも面倒がなくて◎。
ズッキーニのしゃぶしゃぶもおすすめです。これもなすと同じで豚しゃぶによく合います。
スライサーやピーラーで薄く切ると「しゃぶしゃぶ」しやすく、食べやすいです。
ズッキーニは和風ダレも洋風ダレも合います。
冬瓜もズッキーニと同様、薄切りにして「しゃぶしゃぶ」することができます。
冬瓜は「冬」がつくので冬野菜かと思われがちですが、実は夏野菜なんです。冬まで保存できることから「冬の瓜」と名付けられています。
冬瓜は淡白でクセがないので、どんなスープやタレにも合います。
きゅうりもしゃぶしゃぶに入れられます。
よく、豚しゃぶとのアレンジ料理で使われることは見ますが、しゃぶしゃぶの具材として使うのはかなりの変わり種ですよね。
お肉と一緒に食べるのに用いるといいです。薄切りや、細切りにしていただきましょう。
トマトやミニトマトをしゃぶしゃぶに入れる人も。
トマトはスライスにして湯にくぐらせます。トマトの汁は出てしまいますが、それによってスープがトマト風味になっておいしいです。
ミニトマトはそのままくぐらせることが多いです。温かいトマトが好きな人は、硬さも残りつつ温かいミニトマトがおいしくいただけます。
しゃぶしゃぶにとうもろこしを入れることもありますが、なかなかの変わり種です。
主に、湯やスープの中に最初から入れておくことが多く「しゃぶしゃぶする」ことはあまりありません。
とうもろこしの甘みがタレに合って、おいしくいただけます。
次にしゃぶしゃぶの具材におすすめの根菜・芋類の野菜を紹介します。
玉ねぎにはアリシンという成分が豊富なのですが、豚肉に豊富に含まれるビタミンB1の吸収率をアップさせます。そのため豚しゃぶの時に一緒に食べるとより栄養を多く摂取できます。
特に新玉ねぎを薄切りにして、さっと火を通して豚肉で巻いて食べるとおいしいです。
れんこんもスライサーなどで薄切りにするとしゃぶしゃぶに出来ます。
お肉との相性もいいので、れんこんをはじめとした根菜もぜひしゃぶしゃぶに入れてみてください。
根菜ならではの歯ごたえもおいしいです。
これはかなりおすすめなのですが、じゃがいものしゃぶしゃぶ!
スライサーやピーラーで薄切りにして水にさらしておいたものを、若干のしゃきしゃき感が残る程度に湯に通してお肉と一緒に食べましょう。
さっぱりポン酢にも合ってとてもおいしいです。芋好きの方はぜひ!
かぼちゃもしゃぶしゃぶで用いることができます。
薄切りや細切りにすれば短時間でやわらかくなって食べやすいです。
細切りにして数本湯に通し、お肉で巻いて食べてもおいしいですよ。
さらにさつまいももしゃぶしゃぶに用いることができます。
かぼちゃ同様に薄切りや細切りにして食べましょう。
しゃぶしゃぶはお肉や葉物野菜が多いので、かぼちゃやさつまいもを入れることで彩りもよくなります。
次に、しゃぶしゃぶ具材におすすめのきのこ類を紹介します。
たくさん食べてもヘルシーなきのこ類は、しゃぶしゃぶの具材の定番ですよね。
その中でもえのきは細いので火が通りやすく、湯にくぐらせる時間も短くてOK。
歯ごたえも良く、お肉で巻いて食べてもおいしいので、欠かせない一品です。
しいたけは、お出汁が出て美味しいです。
長い時間スープの中に入れておく人も多いでしょう。
昆布だしにも豆乳などの変わり種にも合います。
しめじもしゃぶしゃぶに用いられることは多いです。
お鍋などでもよく使われていますよね。
白菜との相性もよく、お肉で巻いて食べると絶品です。
きのこのなかでは少し変わり種のエリンギですが、エリンギもおいしです。
食感も良いので、食べごたえ抜群です。
薄く切りやすいので、お肉と一緒に「しゃぶしゃぶ」しやすいのも◎
また、きくらげも、しゃぶしゃぶでは変わり種のきのこです。
きくらげはボリュームがあるので、満足感がアップします。
他の食材とは違ったコリコリ食感も楽しめます。
しゃぶしゃぶの本来の食べ方は、全ての具材を「しゃぶしゃぶ」します。具材をお湯にずっと入れっぱなしにはしません。火が通りにくい野菜や柔らかめが好きな方などは野菜を中心に長めに湯に入れるのはアリです。
家庭では、火が通りにくい野菜は先に入れ、そのまま入れっぱなしにすることも多いかと思います。
ちなみに、「しゃぶしゃぶ」する湯も、ただのお湯か昆布出汁が本来の形で、タレで味をつけます。しかし、火鍋などのブームにより味のついたスープで「しゃぶしゃぶ」することも主流になってきました。
しゃぶしゃぶは食べる順番に絶対的なルールはありません。
しかし、一番先に肉を入れることで出汁が出るので、その後も美味しくいただけます。野菜も出汁が出るしいたけを一番最初に入れるのがポイントです。次に火の通りが遅い、人参や白菜を入れます。
家庭料理では野菜を先に入れて、湯につけたまま、後から肉だけしゃぶしゃぶすることが多いです。
しゃぶしゃぶの野菜はすぐに火が通るように、薄切りが基本です。
白菜の茎は繊維に沿って薄く(細く)切ることで、煮崩れはさせずに火の通りを早くすることができます。ネギは斜め薄切りにします。
大根はスライサーで薄切りにするのがおすすめです。
きのこ類はいしづきがある場合はとって、食べやすいサイズに手で分けます。
野菜を千切りにすることもあります。
千切りならば薄切りよりも火の通りが早いです。
また、千切りにすることでお肉で巻いて食べられるので、おいしくいただけます。野菜が苦手な人も食べやすいのも◎。
上述したようにしゃぶしゃぶは具材を食べるときに「しゃぶしゃぶ」するのが本来の形ですが、最近では一般的なお鍋のように、お肉以外ははじめからお鍋に入れて煮てしまうこともあります。
その場合はやや大きめにカットして、柔らかくなりすぎるのを防ぎます。
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