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サンチュ・サニーレタス・チシャの違いとは?代用可能?

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サンチュ・サニーレタス・チシャの違いとは?代用可能?

サンチュ・サニーレタス・チシャの違いをご存知でしょうか。本記事ではサンチュ・サニーレタス・チシャの違いを詳しく解説します。

サンチュ・サニーレタス・チシャの違い

サンチュとサニーレタスはレタスの違う品種です。チシャはレタスの和名なので、レタスの品種を指すものではありません。

レタスの分類

レタスには大別して、

  • 結球レタス

  • 非結球レタス

  • 立ちレタス

  • 茎レタス

の4種類があります。

日本では、古くからこれらを総称して「レタス」と呼びます。現在スーパーなどで「レタス」という名で販売されているのは、葉が結球する「結球レタス」で「玉レタス」と言います。

サンチュとサニーレタスの違う品種

サニーレタスとサンチュはどちらも葉が結球しない非結球レタスに分類されます。

サンチュの葉は大きめの楕円形で明るい緑色をしているのが特徴で、茎も皮を剥き茹でて食べることができるため茎を可食部とする茎レタスの一種という説もあります。

サニーレタスの葉は葉脈に沿って葉が縮れていて、葉先は成長するに従って濃い赤紫色になるのが特徴です。

チシャはレタスの和名

「チシャ(萵苣)」は「レタス」の和名です。レタスを切ったときに出てくる白い液体が牛乳に似ていることから「乳草」と呼ばれるようになり、「チシャ」と略されるようになったのが由来と言われています。サンチュは和名で「掻きチシャ」、サニーレタスは「アカチリメンチシャ」と言います。

サンチュについて

サンチュ

見た目

サンチュは非結球タイプのレタスの一つで、葉が大きく明るい緑色をしているのが特徴です。

「サンチュ」というのは韓国の呼び名で、日本では「掻きチシャ」または「包菜(つつみな)」と呼ばれることもあります。「掻きチシャ」は、成長するとともに大きくなった葉を下の茎から掻き取るようにする収穫方法に由来しています。

食感・味

サンチュの葉はサニーレタスと比較すると肉厚ですが、柔らかく歯切れのよいシャキシャキとした食感を楽しむことができます。サニーレタスと比較して苦味を感じやすいです。

サンチュは焼き肉を包んで食べることで有名ですよね。「包菜」と呼ばれるのも肉などを巻いて食べることが多いためです。やや苦味がありますが、焼肉に限らず様々な肉料理に合います。

栄養素・成分

サンチュ100gに含まれている栄養素・成分は下記の通りです。

  • たんぱく質…1.0g

  • 脂質…0.2g

  • 炭水化物…2.5g

  • ナトリウム…3mg

  • カリウム…470mg

  • カルシウム…62mg

  • マグネシウム…19mg

  • リン…39mg

  • 鉄…0.5g

  • 亜鉛…0.2mg

  • 銅…0.01mg

  • マンガン…0.69mg

  • β-カロテン…3800μg

  • ビタミンE…0.7mg

  • ビタミンK…0.06mg

  • ビタミンB1…0.06g

  • ビタミンB2…0.10mg

  • ナイアシン…0.7mg

  • ビタミンB6…0.08mg

  • 葉酸…91μg

  • パントテン酸…0.08mg

  • ビタミンC…13mg

  • 食物繊維…1.9g

サンチュの糖質量(炭水化物から食物繊維を引いた値)は0.6gです。

サンチュは、β-カロテンを豊富に含む野菜であるため緑黄色野菜に分類されます。サニーレタスもサンチュと同じく緑黄色野菜に分類されますが、β-カロテン含有量がレタスの種類の中でも最も多く、野菜全体で見ても上位に入る含有量です。

緑黄色野菜とは、原則として可食部100g中に600μg以上のβ-カロテンが含まれている野菜を指します。600μg未満の野菜は淡色野菜です。600μg未満でも、食べる量や回数が多いと緑黄色野菜に分類されます。

販売方法・値段

サンチュは上述したように、大きくなった葉を下の茎から掻き取るようにする収穫されるため一枚一枚バラバラになった状態で販売されています。

サンチュの値段は一袋10枚入り(100g前後)で150円〜200程で販売されています。値段はサニーレタスと比較して若干安く購入することができますが、スーパーによっては取り扱いがないこともあります。

サニーレタスについて

見た目

サニーレタスの葉は葉脈に沿って葉が縮れていて、葉先は成長するに従って濃い赤紫色になるのが特徴です。

葉先が赤紫色になるのは、葉先にアントシアニンと呼ばれるポリフェノールの一種が多く含まれているためです。ポリフェノールとは植物がもつ苦味や渋みの成分となる化合物の総称で、構造の違いによって様々な種類があります。アントシアニンは紫色の色素で、例えばぶどうの皮が紫色なのもアントシアニンが多く含まれているためです。

食感・味

サニーレタスの葉は柔らかい食感をもつのが特徴です。葉先はアントシアニンが多く含まれているためやや苦味を感じやすいですが、葉全体としてはサンチュと比較すると苦味はありません。

サニーレタスは生でも食べやすく、彩りにもなるためサラダにするなど生で食べられます。炒め物にすることができますが、元々柔らかく加熱するとさらに食感が失われてしまうため生で食べられることの方が多いです。

栄養素・成分

サニーレタス100gに含まれている栄養は下記の通りです。

  • たんぱく質…1.2g

  • 脂質…0.2g

  • 炭水化物…3.2g

  • ナトリウム…4g

  • カリウム…410mg

  • カルシウム…66mg

  • マグネシウム…15mg

  • リン…31mg

  • 鉄…1.8g

  • 亜鉛…0.4mg

  • 銅…0.05mg

  • マンガン…0.43mg

  • β-カロテン…2000μg

  • ビタミンE…3mg

  • ビタミンK…160μg

  • ビタミンB1…0.10g

  • ビタミンB2…0.10mg

  • ナイアシン…0.6mg

  • ビタミンB6…0.08mg

  • 葉酸…120μg

  • パントテン酸…0.14mg

  • ビタミンC…17mg

  • 食物繊維…2.0g

サニーレタスの糖質は1.2gです。

サニーレタスもβ-カロテンを豊富に含む野菜であるため緑黄色野菜に分類されます。

サニーレタスの大きな特徴は、やはりアントシアニンが多く含まれていることです。アントシアニンには抗酸化作用があり、生活習慣病やしわやたるみなどの肌の老化の原因になる体内の活性酸素の増加を抑える効果があると言われています。

販売方法・値段

サニーレタスは株元から刈り取って収穫しているため、葉が数枚重なった状態で販売されています。そのため食べるときには、一枚一枚剥がして洗い料理をします。

サニーレタスの値段は1キロあたり平均289円です。

サンチュとサニーレタスはお互いに代用できる?

サンチュとサニーレタスは食感や味がそれぞれ異なるため全く同じになるというわけではありませんが、同じレタスの仲間なので代用することができます。

特にサニーレタスは葉が大きめで柔らかいため、サンチュの代わりに肉などを巻いて食べられることもよくありますので、スーパーなどでサンチュが売ってないときなどの代用品におすすめです。

サンチュはみずみずしくシャキシャキとした食感が楽しめるので、サニーレタスの代用品にしてもおいしく食べることができます。