レタスとサニーレタスの違いをご存知でしょうか。本記事ではレタスとサニーレタスの違いを詳しく解説します。
レタスとサニーレタスは、どちらもキク科アキノノゲシ属の一年草または二年草です。レタスには大別して「結球レタス(玉レタス)」、「非結球レタス」、「立ちレタス」、「茎レタス」の4種類があり、日本では、古くからこれらを総称して「レタス」または「チシャ」と呼んでいます。
一般的に「レタス」と呼ばれるのは、葉が結球する「結球レタス」です。「玉レタス」や「玉チシャ」「クリスプヘッドレタス」「キャベツレタス」ともいわれます。
「レタス」の名で販売されていて品種名などは記載されていないことが多いですが、「エスラップ」や「シスコ」などの種類があります。
サニーレタスは、葉が結球しない「非結球レタス」に分類されます。日本では特に葉を赤〜赤紫がかかったものを「サニーレタス」といっています。「アカチリメンチシャ」「レッドレタス」ともいわれます。
サニーレタスの品種には、「ディープパープル」や「サマーサージ」などがあります。
レタスは、結球タイプであるため葉先が丸まりボールのような形をしているのが特徴です。内側の葉を包むように層になっていて、1玉300~500g程の重さがあります。葉は淡緑色で、芯は白っぽい色をしています。
サニーレタスは、葉非結球タイプのレタスであるため葉先が広がっているのが特徴です。ひと株の直径は20~30cmで重さはだいたい300g程です。
また、全体的に淡緑色をしているレタスとは異なり、サニーレタスの葉先は赤紫色になっています。これはサニーレタスの葉先にアントシアニンが多く含まれているためです。アントシアニンはポリフェノールの一種で、紫色の色素です。
レタスはみずみずしく歯ざわりがパリっとしているのが特徴です。苦味やクセがなく生食しやすいため基本的にはサラダにしたり、サンドウィッチの具にするなど生で食べることが多いです。
今やサラダには欠かせない存在となっているレタスですが、加熱調理して食べることもできます。加熱料理をする場合は、シャキシャキとした食感を損ねないため加熱しすぎないようにするのがポイントです。例えば炒めものにするときは最後に加えてサッと炒めます。
サニーレタスはシャキシャキしているのが特徴のレタスの葉とは異なり、柔らかい食感をもつのが特徴です。レタスと比較してやや苦味を感じやすいですが、レタスと同じようにサラダにするなど生で食べることが多く、サンチュの代わりに肉などをまいて食べることもあります。
サニーレタスも炒め物にすることができますが、もともと柔らかく加熱するとさらに食感が失われてしまうため生で食べられることのほうが多いです。
レタス100gに含まれている栄養は下記の通りです。
たんぱく質…0.6g
脂質…0.1g
炭水化物…2.8g
ナトリウム…2g
カリウム…200mg
カルシウム…19mg
マグネシウム…8mg
リン…22mg
鉄…0.3g
亜鉛…0.2mg
銅…0.04mg
マンガン…0.13mg
ヨウ素…1μg
β-カロテン…240μg
ビタミンE…0.5g
ビタミンK…29μg
ビタミンB1…0.05g
ビタミンB2…0.03mg
ナイアシン…0.2mg
ビタミンB6…0.05mg
葉酸…73μg
パントテン酸…0.20mg
ピオチン…1.2μg
ビタミンC…5mg
食物繊維…1.1mg
レタスの糖質(炭水化物から食物繊維を引いた値)は1.7gです。
レタスは黄緑色をしていますが、野菜の分類としては緑黄色野菜ではなく淡色野菜に分類されます。淡色野菜と緑黄色野菜の違いは、カロテンの含有量にあります。レタスは、カロテンの含有量が少ないため淡黄色野菜に分類されます。淡黄色野菜にはレタスの他にも玉ねぎやキャベツ、大根などがあります。
サニーレタス100gに含まれている栄養は下記の通りです。
たんぱく質…1.2g
脂質…0.2g
炭水化物…3.2g
ナトリウム…4g
カリウム…410mg
カルシウム…66mg
マグネシウム…15mg
リン…31mg
鉄…1.8g
亜鉛…0.4mg
銅…0.05mg
マンガン…0.43mg
β-カロテン…2000μg
ビタミンE…3mg
ビタミンK…160μg
ビタミンB1…0.10g
ビタミンB2…0.10mg
ナイアシン…0.6mg
ビタミンB6…0.08mg
葉酸…120μg
パントテン酸…0.14mg
ビタミンC…17mg
食物繊維…2.0g
サニーレタスの糖質は1.2gです。
サニーレタスは、β-カロテンを豊富に含む野菜であるため緑黄色野菜に分類されます。
緑黄色野菜とは、原則として可食部100g中に600μg以上のβ-カロテンが含まれている野菜を指します。600μg未満の野菜は淡色野菜です。600μg未満でも、食べる量や回数が多いと緑黄色野菜に分類されます。
サニーレタスは、レタスと比較してビタミン類やカリウムなどのミネラル類も多く含まれているのが特徴です。
レタスは黄緑色をしていますが、野菜の分類としては緑黄色野菜ではなく淡色野菜に分類されます。淡色野菜と緑黄色野菜の違いは、カロテンの含有量にあります。
レタスは、カロテンの含有量が少ないため淡黄色野菜に分類されます。淡黄色野菜にはレタスの他にも玉ねぎやキャベツ、大根などがあります。
サニーレタスは、β-カロテンを豊富に含む野菜であるため緑黄色野菜に分類されます。
緑黄色野菜とは、原則として可食部100g中に600μg以上のβ-カロテンが含まれている野菜を指します。600μg未満の野菜は淡色野菜です。600μg未満でも、食べる量や回数が多いと緑黄色野菜に分類されます。
レタスの平均価格は258円、サニーレタスの平均価格は289円です。若干サニーレタスのほうが高くなりますが、スーパーによっては同じ値段で販売されていることもあります。
レタスやサニーレタスは台風などの自然災害の被害を受けやすく、価格が高騰してしまうことも多くありますが、春から秋は比較的価格が安くなる傾向にあります。
出典:東京都中央卸売市場
レタスとサニーレタスはどちらも乾燥に弱い野菜です。購入した後、そのまま冷蔵庫などで保存すると、すぐに葉がしなびてしまいます。
傷みやすいレタスとサニーレタスは常温保存はNG。購入後は冷蔵室や冷凍室で保存するようにしましょう。
レタスとサニーレタスの鮮度を保ち長持ちさせる方法として使えるのが、芯に爪楊枝を刺す、もしくは芯の切り口に片栗粉(小麦粉)を塗るという方法です。ひと手間かかりますが、いずれも簡単にできる作業です。
レタスやサニーレタスの芯には生長点という部分があり、この成長点を傷つけることで、収穫後の成長を抑え葉の鮮度が落ちるのを防ぐことができます。芯に2〜3本ほど爪楊枝を刺してから保存すれば、1週間ほど鮮度を保って保存することが可能になります。
また、芯の切り口に片栗粉(小麦粉)を塗ることで、水分が蒸発するのを防ぐことができます。芯の切り口を数ミリ切り落としてから片栗粉などの粉類を2〜3mmほど塗っておくのも効果的です。
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