高菜と聞くと漬物を連想する方は多いのではないでしょうか。高菜の漬物は、生のままの高菜よりも保存性が高いため、長期間保存することが可能です。今回は、市販の高菜の漬物の正しい保存方法を詳しく解説しています。自家製で作る手作りの高菜の漬物の保存方法と保存期間についてもご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
高菜はからし菜類に属する野菜です。原産は中央アジアといわれており、日本にはシルクロード経由で伝わったといわれています。
関東以南に広く分布しており、京都府や福岡県、長崎県、広島県など様々な地域で栽培されています。
高菜には様々な種類があり、茎の部分が太くなる「茎たかな」や、主茎のみが太くなる「大心菜(だいしんさい)」、肥大した主茎の頂部がこぶ状になる「榨菜(ザーサイ)」、頂部がさらに分枝しこぶ状になる「抱児菜(ほうじさい)」などがあります。
高菜と聞くと漬物を思い浮かべる人が多いと思います。実際、高菜は繊維組織が硬い食材なので、おひたしや和え物には適していません。
漬物としては、より長い期間漬けられた高菜の方が美味しくいただけます。これは、高菜独特の辛味成分により、漬物の酸度の上昇が抑えられるためです。
賞味期限内でも、下記のような特徴がある高菜の漬物は傷んでいる可能性が高いです。心配な方は食べずに廃棄するようにしましょう。
酸っぱい臭いがする
酸っぱい味や苦味がある
黒く変色している
カビが生えている
糸を引いて粘り気がある
どろどろと溶けている
袋が膨らんでいる
市販の高菜の漬物は、未開封の場合のみ常温での保存が可能です。開封したら常温以外の方法(冷蔵や冷凍)で保存するようにしましょう。
高菜の漬物は、未開封に限り常温での保存が可能です。購入時のパッケージのままの状態で、直射日光や高温多湿の環境を避けて保存します。保存期間は、パッケージに記載されている賞味期限が目安です。賞味期限は商品によって異なりますが、18日〜360日に設定されているものが多いです。
未開封の場合でも、室温が上がりやすい夏場は冷蔵庫で保存する方が◎。夏以外でも、温度や湿度が一定に保たれる冷蔵庫での保存の方が常温保存よりもおすすめです。
開封後は傷みやすくなるので、必ず冷蔵もしくは冷凍で保存するようにしましょう。
未開封でも常温保存を避けるべき季節(夏)は冷蔵での保存がおすすめです。また、開封した高菜の漬物も冷蔵にて保存するのが基本です。
未開封の場合は、常温保存と同様に購入時の袋に入ったまま冷凍保存することができます。未開封の高菜の漬物を冷蔵保存した場合の保存期間は賞味期限内が目安です。
高菜の漬物を開封したら、冷蔵用保存袋や保存容器に移し替えて冷蔵庫で保存します。保存容器はガラス製の方が臭い移りがないのでおすすめです。
開封後の高菜の漬物は、賞味期限にかかわらずなるべく早めに食べるようにしましょう。保存期間の目安は約1週間です。
市販の高菜の漬物にアレンジを加えてから冷蔵保存するのもおすすめです。ピリ辛や甘めなど、ご自身の好みの味をつけてみましょう。
高菜の漬物に味を加える場合は、フライパンにごま油を敷き高菜の漬物を炒め、輪切りにした唐辛子や砂糖などお好みの調味料を加えて炒めます。好みの味になったら粗熱を取り、小分けにしてラップで包み、冷蔵用保存袋に入れて冷蔵室で保存します。
味をつけた高菜の漬物は、賞味期限にかかわらずなるべく早めに食べるようにしましょう。保存期間の目安は約1週間です。
野菜の漬物は水分を多く含むため冷凍は不向きと言われていますが、高菜の漬物に関しては味や食感が損なわれることがほぼないため冷凍向きの食材です。とはいえ冷凍した高菜の漬物を解凍すると多少水っぽくなるので、そのまま漬物として食べるよりも炒め物などに加えて食べる方が美味しく食べることができます。
丸ごとの形で販売されている漬物は、切らずにそのまま冷凍することが可能です。パッケージのままの保存も可能ですが、そのままだと水分が多く含まれてしまっているので、一度袋から取り出し手で水けを絞り、ラップに包んで冷凍用保存袋に入れて冷凍保存します。
カットされている状態で販売されている高菜の漬物を冷凍する際も、手で水分を絞ります。小分けにして平らになるようにラップで包み、冷凍用保存袋に入れて保存します。
解凍する際は冷蔵庫に移して低温で自然解凍すると、風味を損なわず食べることができます。
冷蔵保存と同様に、市販の高菜の漬物に味を加えてから冷凍するのも◎。
ごま油で高菜の漬物を炒め、唐辛子や砂糖など好みの調味料を加えて味を調整します。粗熱が取れたら小分けにしラップで包み、冷凍用保存袋に入れ冷凍室へ。
解凍時は冷蔵庫に移して自然解凍して食べましょう。
ここでは、高菜の漬物を家で手作りした場合の保存方法をご紹介します。
高菜の漬物を自宅で手作りする場合、漬けてる容器ごと常温で保存することが可能です。ただし直射日光や高温多湿の環境を避け、風通しの良い冷暗所で置いておきましょう。地域によっては家の外で保存することもあるようです。
漬物が食べ頃になったら、高菜を容器から取り出して冷蔵庫で保存します。
自家製の漬物は市販の漬物と比べると水分を多く含んでおり、また防腐剤なども使用していないため、賞味期限が短いです。浅漬けの場合は2日程度、本漬けの場合は2週間程度が保存期間の目安です。
漬けている容器から高菜を取り出し余分な水分を絞ります。食べやすい大きさにカットして、もしくは1本丸ごとのまま冷蔵用保存袋に入れて空気を抜いて封を閉じ冷蔵庫で保存します。
自家製の高菜の漬物も冷凍保存が可能です。丸ごと1本漬けた高菜は、丸ごとのまま冷凍することもできます。
水けを絞ってラップで包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍室へ。丸ごと冷凍する場合は金属トレイの上に乗せてから冷凍すると、短時間で凍らせることができます。
カットしてから冷凍すれば、解凍後すぐに食べることができて便利です。
高菜の漬物の水分を絞り食べやすい大きさにカットします。カットしたらさらに水分が出るので再度水けを絞ります。小分けにしてラップに包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍庫で保存します。
食べる際は、冷蔵庫に移して自然解凍すると、風味を損なわず食べることが可能です。
自家製の高菜の漬物に味のアレンジを加えて冷凍するのも◎。
高菜の水分を絞り食べやすい大きさにカットします。ごま油を加えたフライパンで高菜を炒め、唐辛子や砂糖などを加えてお好みの味に調整します。味をつけたら粗熱を取り、完全に冷めたら小分けにしてラップに包んで冷凍用保存袋に入れて冷凍します。
解凍時は、冷蔵庫での自然解凍をおすすめします。
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