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ほうれん草の洗い方。そもそも洗う必要ある?洗う前の下準備とは?

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ほうれん草の洗い方。そもそも洗う必要ある?洗う前の下準備とは?

ほうれん草を調理する前は、しっかりと洗って砂汚れなどを落とすことが大切です。本記事ではほうれん草の洗い方について詳しく解説します。

ほうれん草は洗う必要ある?

砂や虫が付いてるので洗うべし

ほうれん草は根本が土に埋まっている状態で栽培されている野菜です。そのため、砂や虫がついていることがあり、特に根本は砂をかんでいることがよくあります。鮮度を保つために目に見える泥汚れを軽く落とすことはあっても、しっかりと洗ってから出荷したり店頭に並べられていることはあまりありませんので、購入したら調理をする前にしっかりと洗いましょう。

サラダほうれん草の場合は、メーカーによっては「水洗い不要」の記載があることがありますが、特に記載がない場合は一般的なほうれん草と同じく砂や虫がついていることがあるので、しっかりと洗ってから食べます。サラダほうれん草は、一般的なほうれん草よりも苦味やエグみを感じさせるシュウ酸の含有量が少ないため茹でたり水につけるなどアク抜きをしなくてもそのままサラダなどにして食べることができます。

茹でる前も洗う?

一般的なほうれん草は茹でたり水にさらしてアク抜きをする必要がありますが、茹でたり水にさらす前にもしっかりと洗いましょう。

汚れを落とさずに茹でてしまうとほうれん草に土臭さが残ってしまうこともあります。

切る前に洗う?切ってから洗う?

ほうれん草は切る前に洗うほうが良いです。

細かくカットしてから洗うほうが汚れが落ちると思われがちですが、切ってしまうと断面から水溶性の栄養素が流出してしまうというデメリットがあります。

ほうれん草に含まれている水溶性の栄養素には、ビタミンCやビタミンB1、B2、カリウムなどがあります。汚れと一緒にこれらの栄養素が流出してしまったら非常にもったいないですよね。

また、切った状態で茹でると水っぽくなってしまいシャキシャキとした食感が残りにくくなります。さらにバラバラとして扱いにくく、おひたしなど向きを揃えて見栄えをよくしたい場合には不便なので切らずに洗うのがおすすめです。

水で洗う?お湯で洗う?

ほうれん草は水で洗います。

ちなみに鮮度が落ちてしなしなになってしまっているほうれん草は、洗った後にお湯をかけるとみずみずしさを取り戻すことができます。

これは「ヒートショック現象」と呼ばれる現象で、ほうれん草を50℃前後のお湯で1分〜2分間つけることでたんぱく質が細胞を保護すると同時に、表面の気孔が開き水分を取り込むため葉がシャキッとみずみずしくなり発色もよくなります。

しかし、60℃以上のお湯を使うと、水溶性の栄養素が溶け出すスピードは一気に早くなってしまいます。設定温度と長時間つけすぎてしまわないように注意する必要があります。

ほうれん草を洗う前に

水に根をひたす

ほうれん草の根本を水に浸す

洗い方には直接関係ありませんが、ほうれん草を洗い始める前に、根を水にひたして置くと根が水分を吸うためみずみずしさを取り戻し、シャキッとして食感がよくなります。

炒めものにするときなどほうれん草のシャキシャキとした食感を楽しみたい場合は、特に洗う前に根を水にひたしておくのがおすすめです。

根元に十字に切り込みを入れる

ほうれん草の根元に十字に切り込みを入れる

ほうれん草は下ごしらえで根元に十字を入れますが、これは本来砂や汚れを取りやすくするためではありません。火の通りをよくする、味を染み込みやすくする役割があります。

流水でしっかり洗い流せば、切り込みを入れなくても砂や虫は問題なくとれるので、切り込みは洗った後に入れればよいでしょう。

ほうれん草の洗い方

根元は流水で振り洗い

ほうれん草の根元を流水で洗う

ほうれん草の根元はボウルで水をためながら、流水で振り洗いします。

根元に入り込んでいる砂は振り洗いでは落とせないことがあるので、根元部分を開いて指で軽くこするようにすると根元に入り込んでいる砂汚れも綺麗に落とすことができます。

葉っぱは農薬が気になるので入念に洗う

ほうれん草の葉を流水で洗う

根元を洗ったら、葉っぱは同じようにボウルで水をためながら、流水で振り洗いします。2〜3回水を変えながら振り洗いし、水が濁らなくなってきたら完了です。

農薬が気になる方は

残留農薬が気になる方は、ホタテ貝やほっき貝を原料に作られたパウダーを使うのがおすすめです。特におすすめなのがホッキ貝です。ホッキ貝は他の貝殻と比較しても除菌効果が高いことが研究で立証されています。

ホッキ貝を高温で焼きパウダー状にしたものを水に溶かすことで、アルカリ水を作ることが出来ます。農薬は酸性であることが多いためアルカリ水につけることで農薬が中和されて落としやすくなります。ホタテ貝やホッキ貝のパウダーを溶かした水にほうれん草を5分~10分漬けておくと水溶液が次第に濁ってきたり油が浮いてきたりします。目にみえて残留農薬が落ちていることがわかるので流水で洗い流したりするよりも安心できます。

水きりをする

ほうれん草をザルにあげる

ほうれん草の根本や葉っぱをしっかりと洗ったら、水切りをします。

水切りはザルにあげておいておくだけです。