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白菜の代用野菜9選。鍋で白菜がない時は?キャベツ・レタスがおすすめ?

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白菜の代用野菜9選。鍋で白菜がない時は?キャベツ・レタスがおすすめ?

白菜の価格が高騰していたり、旬ではない季節に手に入りにくかったりなど「白菜を別の野菜で代用したい」と思ったことがある方は多いのではないでしょうか。本記事では、白菜の代用品におすすめの野菜を紹介します。

白菜を代用する理由は?

価格高騰

白菜に限ったことではありませんが、生野菜は少し前までは安く購入することができたのにいきなり2倍以上の価格で販売されているということがよくありますよね。価格が高騰する理由としては、天候不良などにより生育状況が悪化し収穫量が低下してしまうことがあります、特に長期保存が難しい野菜は供給量の変動がダイレクトに価格に影響します。

白菜といえば、「すき焼き」や「ミルフィーユ鍋」、「キムチ鍋」などの鍋料理や、「回鍋肉」や「中華丼」などの炒めものなど幅広い料理に使われている野菜です。

白菜を鍋料理や炒めものに使うメリットとしては、

  • 食感が美味しい

  • 味が染み込みやすい

  • かさ増しになる

などがあげられますが、価格が高騰してしまっている場合はできるだけ安い野菜で代用したいものです。

実は、白菜を鍋料理・炒め物の代用野菜は多いので、選択肢にあまり困りません。

味が薄くなるのを防ぐために代用する場合も

白菜は水分量が非常に多い野菜で、なんと白菜の95%が水分であることがわかっています。そのため、料理に白菜を使う場合は、白菜から出た水分で料理全体が水っぽくなりやすかったり、味が薄くなってしまいやすいというデメリットもあります。

例えば、すき焼きの場合は「味が染み込んで美味しい」「かさ増しになる」といった理由から白菜を入れる家庭が多い一方で、専門店などでは「水が出て味が薄くなるので調整が難しい」といった理由から、あえて白菜を入れないことが多いです。

旬じゃないときも代用がおすすめ

白菜は一年中市場に出回っている野菜ですが、旬は11月〜2月にかけての冬です。

一般的に言われる「旬」とは、野菜や果実が全国的に露地栽培でよく収穫され、味が美味しい時期を指します。露地栽培とは、ハウスなどの施設を使わず屋外の畑で栽培する方法のことです。

白菜は水分量が多いため夏などの高温多湿の環境下よりも冬の方が育てやすく、さらに寒い季節の白菜は凍ってしまわないように糖分を蓄えようとします。そのため冬の白菜の方が甘味が増して美味しくなります。

旬ではない時期の白菜は出回る数も少ないため手に入りにくいことがあるほか、価格が高く、栄養価も低いため旬じゃない時期も代用がおすすめです。

白菜の代用野菜【基本】

鍋や炒め物、煮物などに白菜を使う場合の代用品におすすめの野菜を紹介します。ここで紹介する野菜はサラダでも使うことができます。

キャベツ

白菜代用品として最も使われるのが、キャベツです。凡庸性が高いので、様々な料理の代用品になります。芯の近くは固いので、火が通るまでに時間がかかりますが、甘みが凝縮されているので白菜とは一味違った味わいに仕上げることができます。

鍋と言えば白菜ですが、すき焼きなどの味の濃い鍋の場合はあえて白菜ではなくキャベツを入れるという方もいます。キャベツを使えばかさ増しにもなり、鍋が貧相になってしまうこともありません。

レタス

レタスはサラダなどにして生で食べることが多いため、加熱調理をするイメージがない方も多いかと思いますが、加熱調理をするときの白菜の代用品になります。もちろんサラダにするときの代用品にも◎

加熱をするとしんなりとしてしまうため、鍋に入れるときは最後に入れて煮込みすぎないようにすると白菜と同じようにかさ増しにもなります。炒めものにする場合も、最後に加えてさっと火を通す程度にするとシャキシャキとした食感が残り食べごたえがUPします。

玉ねぎ

玉ねぎは生のままだと辛味がありますので、白菜の代用品として思い浮かびにくい野菜だと思いますが、玉ねぎの辛味は加熱をしたり水や空気にさらすことで軽減することができます。なぜなら、玉ねぎの辛味成分である硫化アリルは揮発性が高い水溶性の成分であるためです。

玉ねぎは特に加熱をすると甘味が増し旨味が出るというメリットがありますので、水分で味を薄めたくない料理のときにもおすすめです。

大根

味が染み込みやすく食べごたえのある大根も白菜の代用品になります。

和食や中華料理など幅広く使いやすい野菜ですので、鍋だけではなく煮物や炒めものに使うときの白菜の代用品にもおすすめです。煮物に使うときは、下茹でしておくと味が染み込みやすくなります。

青梗菜

青梗菜(ちんげんさい)は、ほうれん草などの葉物野菜と比較して、味にクセがないので白菜の代用品として使いやすい野菜です。

特に青梗菜は中華料理に使われることが多い野菜ですから、中華丼にしたいときなどにもおすすめです。また、白菜の代用品として鍋に入れることもできます。

小松菜

小松菜は炒め物や汁物、煮びたしなどの和食料理に使われることが多い野菜ですので、白菜を炒めものや煮物に使いたいときの代用品としておすすすめです。もちろん、鍋に入れるときの代用品にもなります。

小松菜は栄養価がとても高く、カルシウムやビタミンCなどの成分を多く含んでいます。少しでも栄養価を高めたいという方にもぴったりの代用品といえます。

水菜

水菜も癖がなくどんな料理にも合う野菜です。すき焼きには春菊の代用品として入れるという方も多いかと思いますが、白菜の代用にもなります。

水菜を代用品に使うことでシャキシャキとした食感も加わり食べごたえがでます。水菜は比較的安価で手に入れることができる野菜ですので、節約にも◎

ただし、煮込み過ぎると草の苦みや臭みが出てきやすいため、すき焼きなどの鍋料理に使う場合は最後に加えて軽く火を通すぐらいにすると良いです。

白菜の代用野菜【味が薄まるの防止】

野菜を入れない

味が薄まるのを防止するために、あえて野菜を入れないという選択肢をとるのもありです。しかし、白菜や他の野菜を抜いてしまうことで全体のボリュームが減ってしまうため、貧相になってしまいます。特にすき焼きの場合、肉の量を増やそうにも牛肉は値段は高いですから、出費が気になります。また、栄養の面で気になるという方も多いでしょう。

すき焼きの定番の具は、牛肉と長ネギ、しいたけ、えのき、春菊、白滝、豆腐などです。変わり種は、ちくわやはんぺん、高野豆腐、長芋などがあります。

ちくわやはんぺん、高野豆腐は白菜と同じように味がしみこみやすい他、ボリュームが出るのでおすすめです。長芋は、加熱しすぎると煮崩れして粘り気が出過ぎてしまうため最後に入れるのが良いです。すき焼きの味が染み込むだけではなく、しっかりとした歯ごたえがあるので食べごたえもあります。

白菜の代用野菜【旬でない時期】

もやし

もやしは季節問わず安価で値段が安定している野菜です。白菜の旬ではない価格が高騰しがちなときの代用品としておすすめです。

もやしは癖がないだけではなく、煮崩れする心配もないため鍋などに入れることもできます。代用品にもやしを使うことで食べごたえもUPしますし、かさ増しにもなります。

豆苗

豆苗も季節関係なく販売されていて、比較的安価で手に入れることができる野菜です。

また、豆苗はβカロテンやビタミンCなどの栄養成分も豊富に含まれている緑黄色野菜で、白菜の代用品として使いやすいだけでもなく栄養価も高めることができるという優れものです。

炒めものはもちろんのこと、煮浸しや鍋の具材としても使うことができますので、節約はしたいけどしっかりと栄養を摂取したいという方におすすめです。

白菜の代用野菜【料理別】

白菜を使う代表的な料理における、白菜の代用野菜を最後に紹介します。

すき焼き

すき焼きを作るときの白菜の代用には、キャベツやレタスがおすすめです。食感も似ていますし同じ葉物野菜なので違和感もありません。上述したように、すき焼きにはあえてキャベツやレタスを使う家庭もあります。

キャベツやレタスも白菜と同じく葉物野菜であるため、水分が出て味が薄くなってしまうこともあります。そのため調節が難しいことには代わりありませんが、白菜が高騰していて購入しにくいけどすき焼きのボリュームは減らしたくないという場合は、キャベツやレタスを使うと良いでしょう。

豚バラミルフィーユ

白菜の間に豚バラ肉を挟んで煮込む豚バラミルフィーユの代用には、大根や玉ねぎがおすすめです。大根や玉ねぎで作れるの?と驚く方も多いと思いますが、あえて大根や玉ねぎで作る方も多くいます。

大根で代用する場合は、大根は皮をむき5mm幅の輪切りにします。豚バラは5cm幅にカットして大根と豚バラ肉を交互に並べて加熱します。

玉ねぎで代用する場合は、玉ねぎを縦に半分に切り、1枚ずつ剥がしながらカットした豚バラ肉を挟んで鍋に入れ加熱します。みずみずしく辛味の少ない新玉ねぎを使っても美味しくできます。

中華丼

中華丼を作るときの代用には青梗菜がおすすめです。青梗菜はもともと中華料理の炒め物に使われることが多いため、白菜の代わりに青梗菜を入れても何の違和感もなく美味しく仕上がります。青梗菜も芯が太くシャキシャキとした食感を楽しむことができます。

クリーム煮

クリーム煮を作るときの代用品には小松菜がおすすめです。小松菜は煮びたしなどの和食料理に使われることが多い野菜ですが、クリーム煮にしても美味しく食べることができます。

また、意外に思う方も多いと思いますが炒めものを作るときに使われることが多い青梗菜もクリーム煮にすることが可能です。白菜が高くなる季節などは比較的安価で手に入れやすい小松菜や青梗菜で代用すると良いでしょう。

サラダ

サラダにするときの白菜は玉ねぎや大根、水菜など普段生で食べることも多い野菜で代用すると良いでしょう。玉ねぎや大根、水菜で代用することによりみずみずしくシャキシャキとした食感を楽しむことができます。

ちなみに大根は生で食べると強い辛味を感じることがあります。これは大根の辛味成分「イソシアネート」によるものです。大根は葉に近い上部から中部、下部とわけることができ、生で食べやすいのはイソシアネートの含有量が少なく最も水分を多く含む上部です。サラダに使うときの参考にしてください。

キムチ

キムチといえば白菜ですが、白菜ではない食材でキムチを作ることもできます。例えば大根などです。キムチの本場韓国ではきゅうりや梅干し、しそなど様々な食材で作ります。ぜひ試してみてください。