かまぼこは、白身魚(主にスケトウダラ)のすり身に味をつけて練って成形し、蒸し上げた食材です。かまぼこは冷蔵保存が基本ですが、長期保存したい場合は冷凍保存も可能です。ただし冷凍したかまぼこはスポンジ状になり食感が悪くなりやすいので、煮物などの加熱料理に使用することをおすすめします。かまぼこの正しい保存方法を詳しくご紹介していきます。
かまぼこは、白身魚(主にスケトウダラ)のすり身に味をつけて練って成形し、蒸し上げた食材です。魚を主原料とするため、常温での保存は適していません。また、他の食材は乾燥させたりオイルや醤油などに漬けて保存することもありますが、かまぼこは乾燥・漬物保存に向いていません。
基本的には冷蔵庫で保存します。すぐに食べない場合や、長く保存したい場合は冷凍で保存します。冷蔵・冷凍の詳しい保存方法は下記で詳しく解説します。
かまぼこを冷蔵で保存する際はチルド室での保存がおすすめです。一般的な冷蔵庫は3〜5℃の温度に設定されているのに対して、チルド室は0℃前後の凍結しない程度の温度に設定されています。
チルド室で保存することにより、食材の鮮度をより長く保つことが可能になります。かまぼこやはんぺんなどの練り物の他に、肉や魚などの生鮮食品、味噌や納豆などの発酵食品、チーズなどの乳製品の保存に最適な環境です。
チルド室は、冷蔵庫の下段に配置されていることが多いです。
ほとんどのかまぼこは、板が付いた状態で販売されています。かまぼこの板にはシラベやモミなどの筋がなく木の臭いがあまりしない木材が使用されています。ではなぜ板がついているのでしょうか。
かまぼこの板は、かまぼこを成形する役割はもちろん、防腐の役割を果たしています。かまぼこに含まれている水分を板が吸い取ってくれるため、細菌やカビなどが繁殖しにくくなります。
かまぼこは冷凍・解凍の過程で水分が出やすいため、食感や味が落ちやすくなります。そのため、かまぼこを冷凍する際は、急速冷凍することと解凍はせず凍ったまま使うことが美味しく食べるポイントとなります(かまぼこの冷凍保存方法は後ほど詳しくご紹介します)。
また、冷凍したかまぼこは生のかまぼこのようなプリッとした食感がなくなってしまうため、うどんや煮物などの料理に使うとよいです。スが入ることでかまぼこに隙間ができ、味が染み込みやすくなるためです。加熱料理に使用する際は、水分の流出を抑えるために解凍せず凍ったまま調理に使用しましょう。
スーパーでかまぼこを購入する際は、賞味期限が先のものを購入するとより長く美味しく保存することができます。また、着色料が気になる方は白いかまぼこを選ぶと◎。添加物に関しては、パッケージの裏面に表示されている食品成分表を確認してから購入するようにしましょう。
また、下記のような特徴があるかまぼこは傷んでいる可能性が高いので、食べずに廃棄するようにしましょう。
表面にヌメリがある
ネバネバしていて糸を引いている
異臭(酸っぱい)がする
柔らかくなっている
カビが生えている
かまぼこは冷蔵庫で保存するのが基本です。すぐに食べる場合でも常温に置かず冷蔵庫で保存します。
未開封の場合は、購入時の袋のままチルド室で冷蔵保存します。保存期間はパッケージに記載されている賞味期限内です。
開封後は板ごとラップで包み、冷蔵用保存袋もしくは保存容器に入れてチルド室で保存します。冷蔵で1〜2週間ほど保存することができますが、開封後のかまぼこは傷みやすいのでなるべく早く食べるようにしましょう。
かまぼこは冷凍で保存することもできます。冷凍かまぼこの保存期間の目安は約1ヶ月です。すぐに使い切れない場合は冷凍で保存しましょう。
ただし冷凍したかまぼこはスポンジ状の食感になってしまいます。そのため、煮物に使ったり細かく切って卵焼きなどに混ぜるなど工夫して食べましょう。
未開封のかまぼこであれば、袋のまま冷凍することが可能です。乾燥を防ぐために冷凍用保存袋に入れ、密封して冷凍しましょう。
急速冷凍機能を使い(ない場合は金属トレイの上にのせて冷凍)、瞬時に凍らせるようにしましょう。
使いかけのかまぼこを手軽に冷凍したい場合は、板ごとラップに包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍します。使う際に包丁でお好みの厚さに切って使用しましょう。
冷凍する前にカットする方が、食べる時に使いたいだけ解凍できるのでおすすめです。
かまぼこと板の間に包丁を入れて板から外し、食べやすい厚さ(1cm幅など)にカットします。小分けにしてラップで包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍します。
味を付けて冷凍する方法もあります。
1.5cmにカットしたかまぼこを、煮汁(だし汁1/2カップ、しょうゆ小さじ1、みりん小さじ1、てんさい糖小さじ1/2)で10分ほど煮ます。粗熱が取れたら冷凍用保存袋に入れ冷凍庫へ。
味が染み込んでいるので、調理時間が短縮されます。
冷凍かまぼこを加熱料理に使用する場合は解凍は不要です。凍ったままの状態で加熱することで味が染み込みやすくなります。
冷凍かまぼこは食感が悪くなっているため生食にはあまりおすすめしませんが、そのまま食べる場合は、前日や半日前に冷蔵庫に移して自然解凍します。ゆっくり時間をかけて解凍することで水分の流出を抑えることが可能になります。
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