料理にとろみをつけたり、揚げ衣として使用される片栗粉。一度で大量に使うものではないので、どのように保存すべきか迷うことがあると思います。そこで今回は、片栗粉の正しい保存方法を詳しく解説していきます。常温で保存している方が多いかもしれませんが、保存環境によってはダニが発生してしまうことも。おすすめなのは冷凍室で保存することです。正しく保存すればより長く使用することができます。
片栗粉は湿度(多湿)や光に弱い性質を持つため、保存時はこの2点に注意する必要があります。
片栗粉は水分を吸いやすい特徴があるため、特に湿度が高くなる5月や6月は要注意です。水分を吸水しカビが生えることも。この時期は常温ではなく冷蔵や冷凍での保存がおすすめです。
また、片栗粉は太陽光に当たることでも傷みが進んでしまいます。常温保存する場合は、直射日光が当たらない場所で保存するのが大切です。
ダニはあらゆる場所で発生しますが、保存環境が悪いと片栗粉の袋の中にも侵入し繁殖することがあります。
ダニは温度が20〜30℃、湿度が60〜80%の環境で最も発生しやすいといわれています。また、片栗粉に含まれているデンプンはダニの格好の餌となります。これらの理由から、片栗粉は高温多湿の環境を避け、また密封した状態で保存することが重要です。
出典
− 東京都福祉保健局
− 居住環境のダニとダニアレルゲン(愛知県衛生研究所)
上述したように、片栗粉は高温多湿環境を避ける必要があります。そのため、一番おすすめなのは冷凍室で保存することです。
冷凍したら凍ってしまうんじゃないかと思う方もいるかもしれませんが、片栗粉は冷凍で保存しても完全に凍結しないので、凍らせてもサラサラの状態がキープされています。そのため、使いたい分だけをすぐに取り出せるので便利です。
特に温度も湿度も高くなりやすい夏場は、常温ではなく冷凍での保存をすることで、鮮度を保ってより長く保存することが可能です。
空気に触れる回数を最小限に抑えるために、片栗粉は小分けにして保存するとさらによいです。販売されているパッケージのまま保存するよりも、冷蔵または冷凍用保存袋に小分けに移し替えておくと◎。
ポイントは保存袋に平らになるように入れ、空気を抜いて密封することです。乾燥剤も一緒に入れておくとよりベターです。
開封する前であれば、片栗粉は基本的に常温で保存します。未開封の状態なら、パッケージに記載されている賞味期限内の保存が可能です。商品によって異なりますが、大体1年から1年半くらいの商品期限が設定されていることが多いです。
常温保存時に注意したいのが、高温多湿を避けた風通しのよい場所に保存することです。上述したように片栗粉は湿気に弱いため、保存環境が悪いと賞味期限内でも傷みが進んでしまうことがあります。
開封した片栗粉は密封容器に移し替えて常温保存しましょう(袋のまま密封容器に入れてもOK)。密封容器がない場合は、ジッパー付き保存袋に移し替えて保存するのも◎。
ダニは少しの隙間から入ってきますので、しっかりと密封することが重要です。
開封後の片栗粉も賞味期限内の保存が可能ですが、カビやダニが発生しやすくなるため、1〜2ヶ月などなるべく早めに使い切ることをおすすめします。
開封した片栗粉は、冷蔵保存するのがおすすめです。片栗粉は小麦粉と比べるとコナダニなどの虫はつきにくいですが、虫害がないとは言い切れません。したがって、虫が繁殖しづらい温度である冷蔵庫で保存する方が安心です。
賞味期限内、冷蔵保存することが可能です。
開封した片栗粉の袋の口を閉じ、そのまま冷蔵用保存袋に入れて密封し冷蔵庫で保存します。できるだけ空気を抜いて隙間を作らないようにするのがポイントです。
片栗粉を冷蔵用の保存袋に入れ替えて保存するのも◎。その場合はなるべく平らになるように入れ、空気を抜いて密封します。使用するごとに空気を抜いて密封することを忘れずに行いましょう。空気が入っていたり、ジッパーがちゃんと閉まっていないと、虫が発生したり傷みやすくなってしまいます。
ただしパッケージの袋がない分、他の食材の匂いがついてしまう恐れがあります。ニオイ移りが心配な方は、パッケージのまま保存袋に入れるか、保存袋を二重にして保存することで防ぐことができます。
片栗粉は冷凍でも保存できることをご存知でしたか?冷凍しても完全に凍るわけではないので、使いたい分だけ取り出せて便利です。長期間保存したい場合は冷凍保存がおすすめです。
開封後の片栗粉の袋の口を閉じ、冷凍用保存袋に入れます。空気を抜いて密封し冷凍庫で保存します。
使用する際は、完全に凍結しているわけではないので解凍不要です。そのまま料理に使用することができます。
片栗粉を冷凍用保存袋に移し替えて保存するのも◎。なるべく平らになるように広げて密封するのがポイントです。
ただし冷蔵保存時と同様に、他の食材の匂いが移ってしまう可能性もありますので、心配な方は保存袋を二重にするなどの対処が必要になります。
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