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カプレーゼとカルパッチョの違い【どことなく似てる】

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カプレーゼとカルパッチョの違い【どことなく似てる】

カプレーゼとカルパッチョの違いをご存知でしょうか。どちらもイタリア発祥の食べ物であり、作り方や味付けが似ていますが異なる食べ物です。本記事ではカプレーゼとカルパッチョの違いを解説します。


カプレーゼとカルパッチョは別物

カプレーゼとカルパッチョはどちらもイタリア発祥の食べ物ですが、カプレーゼはトマトとモッツァレラチーズ、バジルを使ったサラダの一種であり、カルパッチョは薄切りにした牛肉や生魚にチーズやソースなどの調味料をかけて食べる肉料理または魚料理であるため別物です。

カプレーゼとは

カプレーゼはスライスしたトマトとモッツアレラチーズ、バジルを使って作るサラダの一種です。

シンプルな材料とさっぱりとした味わいで、サラダとしてはもちろんのことレストランなどの前菜やお酒のおつまみとして人気がある他、華やかな見た目から家庭でのおもてなし料理として作られることも多いです。

発祥・由来

カプレーゼの正式名称は「インサラータ・カプレーゼ」といいます。「インサラータ」はイタリア語でサラダ、「カプレーゼ」は「カプリ島の」という意味があります。

カプレーゼは元々、20世紀初頭にイタリア南部のティレニア海にあるカプリ島の住人たちが地元で取れる食材を使って作った料理で、カプリ島にあるホテルで催された晩餐会で客人に出したことがきっかけでイタリア全土で広がったため「カプリ島のサラダ」という意味で「インサラータ・カプレーゼ」と呼ばれるようになりました。現在では省略されて「カプレーゼ」というのが一般的です。


トマトの赤とチーズの白、バジルの緑という組み合わせはイタリアの国旗とまったく同じ色をしており、イタリアを象徴する料理として現在でもイタリア市民に親しまれている他、世界中で食べられています。

基本的な作り方

材料(二人分)

  • トマト…1個

  • モッツアレラチーズ…100g

  • バジル…適量

  • エクストラバージンオイル…大さじ1

  • 塩…小さじ1/4

  • 胡椒…少々

作り方

  • トマトとモッツァレラチーズを半月切りにする。

  • 器にトマト、モッツァレラチーズ、バジルを交互になるように盛り付ける。

  • エクストラバージンオイル・塩・胡椒を全体にかける。

カロリー

カプレーゼ100gあたりのカロリーは105kcalで、糖質量(炭水化物から食物繊維を引いた値)は約3.6gです。チーズといえばカロリーが高く糖質量も多いイメージがあるかと思いますが、モッツアレラチーズは水分量が多いためカロリーも低く糖質量も多くありません。そのため、カプレーゼはダイエット中の方にもおすすめです。ただし、こちらはオリーブオイルと塩コショウで味付けをした場合のカロリーと糖質量です。味付けによってはカロリーが高くなり糖質量も多くなります。

カルパッチョとは

カルパッチョは、本来薄切りにした牛肉にチーズやソースなどの調味料をかけて食べる肉料理です。

生肉を食べる習慣がなかった日本人向けに、日本人のイタリアンシェフが魚介の刺し身を使用したカルパッチョを作ったことがきっかけとなり日本ではタイなどの白身魚やマグロやカツオ、サーモンを使ったカルパッチョが主流となっています。

反対に生魚を食べる習慣がなかったイタリアなどの海外でも、刺し身や寿司が流行ったことがきっかけで現在では生魚を使ったカルパッチョも世界各国で食べられるようになりました。

発祥・由来

カルパッチョは、1950年にイタリアのベネチアにある「ハリーズ・バー」というレストランの創設者が考案した料理です。

当初は薄切りにした生の牛ヒレ肉にマヨネーズとマスタードを混ぜたソースをかけて味付けをしたものでした。名前の由来は、当時ルネサンス期の画家である「ヴィットーレ・カルパッチョ」の回顧展が開かれており、ヴィットーレ・カルパッチョが描く絵の色合いとカルパッチョの生肉の赤・ソースの白が同じであったため「カルパッチョ」と名付けられたという説や、ヴィットーレ・カルパッチョが好んで食べていた料理であったため「カルパッチョ」と名付けたという説など諸説あります。

カルパッチョの基本的な作り方

材料(二人分)

  1. 生魚(鯛など)…70g〜100g
  2. 塩…小さじ1/2
  3. こしょう…少々
  4. レモン汁…小さじ1
  5. オリーブオイル…小さじ2
  6. イタリアンパセリ…適量

作り方

  1. 生魚をそぎ切りにする。
  2. そぎ切りにした生魚を皿に並べる。
  3. 並べた生魚の上に塩、こしょう、レモン汁、オリーブオイルをかける。
  4. イタリアンパセリをふりかける。

カロリー

鯛で作った場合のカルパッチョのカロリーは100gあたり222kcalで、糖質量は1.8g程です。魚の種類にもよりますが、魚の種類や味付けによってはもっと高くなる場合があります。ちなみに本場の牛肉で作るカルパッチョは牛もも肉を使った場合は223kcal程です。

トマトとモッツァレラチーズ、バジルで作るカプレーゼと比較すると、魚や肉を使って作るカロリーはやはり高くなります。特にカルパッチョは魚や牛肉に脂質が多く含まれるため、脂質の量が多くなります。1食食べる程度であれば低カロリー、低糖質であるため問題ありませんが、ダイエット中の方は食べすぎには注意しましょう。ダイエット中の方はカロリーが低い白身魚を使うのがおすすめです。