カプレーゼは、スライスしたトマトとモッツアレラチーズ、バジルを使って作るサラダの一種です。オリーブオイルと塩、こしょうで食べることが多いですが、その他にもカプレーゼに合うドレッシングは沢山あります。本記事ではカプレーゼに合うドレッシングを紹介します。
カプレーゼは、スライスしたトマトとモッツアレラチーズ、バジルを使って作るサラダの一種です。
シンプルな材料とさっぱりとした味わいで、サラダとしてはもちろんのことレストランなどの前菜やお酒のおつまみとして人気がある他、華やかな見た目から家庭でのおもてなし料理として作られることも多いです。
カプレーゼの発祥の地はイタリアで、トマトの赤とチーズの白、バジルの緑という組み合わせはイタリアの国旗とまったく同じ色をしており、イタリアを象徴する料理として現在でもイタリア市民に親しまれている他、世界中で食べられています。
カプレーゼの正式名称は「インサラータ・カプレーゼ」といいます。「インサラータ」はイタリア語でサラダ、「カプレーゼ」は「カプリ島の」という意味があります。カプレーゼは元々、イタリア南部のティレニア海にあるカプリ島の住人たちが地元で取れる食材を使って作った料理で、カプリ島にあるホテルで催された晩餐会で客人に出したことがきっかけでイタリア全土で広がったため「カプリ島のサラダ」という意味で「インサラータ・カプレーゼ」と呼ばれるようになりました。現在では省略されて「カプレーゼ」というのが一般的です。
トマト…1個
モッツアレラチーズ…100g
バジル…適量
エクストラバージンオイル…大さじ1
塩…小さじ1/4
胡椒…少々
カプレーゼは材料となるトマトとモッツアレラチーズを切り、器に並べるだけで簡単に作ることができます。お皿に材料を盛り付けたら、味付けをして食べます。
カプレーゼはサラダの一種ですので、一般的なサラダと同じように味付けを変えることで様々な味わいを楽しむことができます。
カプレーゼの定番はオリーブオイルに塩、こしょうの味付けです。定番のオリーブオイルと塩、こしょうの組み合わせで食べてみるのがおすすめです。
盛り付けをした後に、塩・こしょうをふりかけてオリーブオイルを回しかけても良いですし、あらかじめオリーブオイルに塩・こしょうを混ぜ込んでおいたものをかけても良いでしょう。あらかじめ塩とこしょうを混ぜ込んでドレッシングにしておく場合は、オリーブオイルにしっかり塩を溶かすことが大切です。塩がしっかりと溶けていないと、塩っぽいところとそうでないところで味付きにバラつきがでてしまいます。
オリーブオイルと塩、こしょうという組み合わせはカプレーゼの美味しさを引き立てるのにぴったりなシンプルな味付けで、本場イタリアでもオリーブオイルと塩と胡椒をかけて食べることが多いです。
オリーブオイルを元にしたアレンジは幅が広く、オリーブオイル+塩+こしょうの他にも
オリーブオイル+レモン+塩+こしょう
オリーブオイル+クレイジーソルト
オリーブオイル+リンゴ酢
などでも美味しく食べることができます。ぜひお好みの組み合わせを見つけてみてください。
オリーブオイルにポン酢を加えてドレッシングを作ると、ほどよい柑橘系の酸味がアクセントの和風の味わいを楽しむことができます。
ポン酢とは、柑橘系の果汁を原料に作る調味料です。ポン酢に醤油を加えた「ポン酢醤油」や昆布だしを加えた「昆布ポン酢」も省略して「ポン酢」と呼ばれますが、厳密にはゆずなどの柑橘系の果汁に酢を加えたものを指します。カプレーゼに使う場合は、普通のポン酢を使うのが良いでしょう。
割合の目安はオリーブオイル大さじ2杯に対してポン酢大さじ1杯程度です。
また、柚子胡椒を加えると柚子の風味とほどよい辛みを加えることができるため、お酒のおつまみにもよく合う大人の味わいになります。
柚子胡椒とは唐辛子と柚子を原料に作られる九州発祥の調味料です。最近ではコンビニでも販売されていることもあるほど手軽に購入することができます。
柚子胡椒はほんの少しでも辛味がでますので、入れすぎないように注意しましょう。目安としてはオリーブオイル大さじ1杯に対して柚子胡椒小さじ1杯程度の割り合いです。
オリーブオイルとにんにくを使って作るガーリックオイルをかけると、にんにくの風味が食欲を誘うカプレーゼによく合います。
オリーブオイルとにんにくを使ったガーリックオイルは、細かく刻んだにんにくとオリーブオイルを鍋に入れて中火に、にんにくがきつね色になるまで加熱した後に冷まして完成です。カプレーゼ以外にも様々なレシピに使うことができるので、多めに作って保存しておいても良いでしょう。
オリーブオイルにバルサミコ酢を合わせたドレッシングもカプレーゼによく合うのですが、オリーブオイルが苦手な方にはバルサミコ酢に砂糖と醤油を合わせて作るドレッシングがおすすめです。
バルサミコ酢はぶどうの果汁を煮詰めて濃縮し、長い期間自然発酵させて造る果実酢です。バルサミコ酢を使うことで、オリーブオイルを使わなくてもワインなどのお酒とよく合う洋風の味付けになります。
ワインビネガーと新鮮なバジルを混ぜ合わせたドレシングは、ビネガーの酸味が、トマトとモッツァレラチーズに良く合い、さっぱりとした味わいになります。
ワインビネガーは、ぶどうを原料に作られたお酢で、「ぶどう酢」ともいわれます。赤ぶどうを原料に作られたものは「赤ワインビネガー」、白ぶどうを原料に作られたものは「白ワインビネガー」といい、どちらを使って作っても美味しく食べることができます。
はちみつとマスタードを混ぜ合わせてつくる「ハニーマスタードソース」は、カプレーゼサラダのバジルの風味とモッツァレラチーズのクリーミーな味わいに良く合います。
基本的な材料はマヨネーズ:1/4カップ、マスタード大さじ2、はちみつ大さじ2、レモン汁少々、塩こしょう少々です。塩こしょう以外の材料を混ぜ合わせて、最後に塩こしょうで味を整えます。
マスタードの種類やはちみつの量を調整することで、自分好みの味わいにカスタマイズすることも可能です。
トリュフオイルにレモン汁、塩、こしょうを加えたのドレッシングは、カプレーゼにエレガントな風味を与えます。
トリュフオイルは油の中にスライスしたトリュフを漬け込むことで、トリュフの香りを移した調味料のことです。高価な調味料ではありますが、おもてなし料理や特別な日に高級感を出したいときにおすすめです。
ふんわりと口の中に広がるトリュフの風味がカプレーゼを一味違った味わいに仕上げます。
プレーンヨーグルトにレモン汁を加え、塩こしょうで味を整えればヨーグルトソースを作ることができます。プレーンヨーグルトの爽やかな酸味が加わり、さっぱりと食べることができますよ。
カプレーゼといえばオリーブオイルですが、ごま油と塩で味付けをするとごまの香ばしい風味が加わりまろやかな味わいになります。ナムルのようになるのでお酒のおつまみにもぴったりです。
割合の目安はごま油大さじ1に対して塩少々です。塩を入れすぎると塩味がつよすぎてごま油の風味を損ねてしまうので入れすぎてしまわないように注意してください。
カプレーゼに合う市販のドレッシングといえば、やはりバジルドレッシングです。バジルがないときでもバジルドレッシングをかけることでバジルの香りを堪能することができます。
ジュノベーゼなどを作るときに使うパスタ用のバジルソースでも良いです。中でもマヨネーズでおなじみのキューピー株式会社が製造・販売している「Italiante バジルソース」は、バジルの他にもパルミジャーノ・レッジャーノという種類のチーズが加えてあるため濃厚な味わいを楽しみたい方におすすめです。
イタリアンドレッシングは、酢と油を1:3の割合で混ぜ合わせ塩、こしょうで味付けをした「ヴィネグレットソース」に、レモン汁や砂糖、バジルなどのハーブ類、細かく刻んだピーマンや玉ねぎ、ニンニクなどを加えたサラダ用のドレッシングです。
さっぱりとした味わいなので、カプレーゼとよく合います。また、イタリアンドレッシングもバジルなどのハーブ類が入っているため、バジルがなくてもバジルの風味を味わうことができます。
醤油をベースに作られたオニオンドレッシングもあっさりとしていて、玉ねぎの旨味を加えることができるのでカプレーゼを美味しく食べることができます。オニオンドレッシングをかけるだけでも良いですが、粗挽きこしょうを加えてピリっとした辛味と加えても美味しいです。
青じそドレッシングもカプレーゼとよく合います。青じそ特有の風味が加えることができ、さっぱりとしているため夏などの食欲が出ない暑い季節にもおすすめです。
青じそドレッシングもオニオンドレッシングと同じように粗挽き胡椒を加えても良いです。
シーズニングとは複数のスパイスやハーブ、塩、調味エキスなどを配合して乾燥させた調味料のことです。液体のドレッシングではありませんが、カプレーゼに振りかけることでトマトやモッツアレラから出る水分と合わさりよく馴染みます。
近年ではスーパーなどで比較的手頃な価格で購入することができ、使い切りやすい量で販売されているのでドレッシングでは使い切れないという方にもおすすめです。
カプレーゼは味付けも大切ですが、トマトとモッツアレラチーズ、バジルというシンプルな食材で作られるからこそ食材にこだわり、下ごしらえをきちんとしておくことで美味しく仕上げることができます。
カプレーゼは材料も味付けも非常にシンプルです。そのため、食材にこだわったほうが美味しく出来上がります。
例えばトマトはピンク系のトマトを使うのがおすすめです。ピンク系のトマトは皮が薄くて熟しても果肉がしっかりしていて崩れにくい他、甘味と酸味のバランスが良い品種が多いのが特徴です。例えば、「桃太郎」や「おどりこ」などがあります。
日本では牛の乳を原料に作られたモッツァレラチーズを使ってカプレーゼを作ることが多いですが、本場イタリアでは水牛の乳を原料に作られた「モッツァレッラ・ディ・ブーファラ」が使われます。モッツァレッラ・ディ・ブーファラは牛の乳で作られるモッツアレラチーズよりも濃厚な味わいを楽しむことができます。
日本でも「水牛モッツアレラ」などの製品名で販売されているので、本場のカプレーゼに近づけたいという方はぜひ試してみてください。
バジルはスイートバジルがおすすめです。スイートバジルはトマトとの相性がよくジュノベーゼソースにもよく使われている品種です。色が濃く鮮やかでみずみずしく、葉先までハリのある新鮮なものを選びましょう。
オリーブオイルも様々な種類がありますが、エクストラバージンオイルがおすすめです。オリーブオイルは酸度の違いによって「エキストラバージン」「バージン」「オーディナリーバージン」「ランパンテバージン」とグレードが分けられて販売されます。中でも最高級のオリーブオイルは酸度0.8%以下の「エキストラバージンオリーブオイル」です。エクストラバージンオイルは特に香りが高く風味が良いのでカプレーゼの美味しさを引き立ててくれます。
塩は一般的に使われている食卓塩などの精製塩よりも天然塩(自然塩)がおすすめです。天然塩には自然海塩や天日塩、岩塩などがあります。
トマトは水洗いをしたらしっかりと水気を拭き取り、モッツァレラチーズも水に浸かった状態で販売されていることがほとんどなので、ザルにあけた後水気を拭き取ります。水気が残っていると水っぽくなってしまい味が損なわれてしまいます。
水気をきったらトマトとモッツァレラチーズを切ります。トマトは実が柔らかくつぶれやすいため切れ味が悪い包丁だとぐっちょっとしてしまいます。切る際はよく研いで切れ味をよくしておき、包丁を入れたらギコギコと動かさずに手前に滑らせるようにスッと切りましょう。
フルーツトマト(高糖度トマト)を使って作る場合は、皮が固いので湯剥きをしておくと口当たりがよくなります。
トマトとモッツァレラチーズを切る際は、厚さを揃えておくと見栄えが良くなります。だいたい8mmほどの厚さに揃えて切るのが良いでしょう。
カプレーゼは冷たい状態で食べた方が素材のおいしさが引き立つため、トマトとモッツァレラチーズは冷蔵庫でしっかりと冷やしておくと良いです。
冷蔵庫から出してすぐに切ってお皿に盛るか、あらかじめトマトとモッツァレラチーズを切って容器に入れて冷やして置いても良いです。ただし、味付けは必ず食べる直前に行います。特にトマトは塩を振って保存してしまうと水分が出てしまい水っぽくなってしまいます。
カプレーゼは材料となるトマトとモッツアレラチーズ、バジルを交互に並べて盛り付けるのが定番です。それだけでも十分おしゃれな一品になりますが、パーティーなどにおすすめのおしゃれな盛り付け方を紹介します。
カプレーゼを盛り付けるお皿は白がおすすめです。白いお皿だとトマトの赤、モッツァレラチーズの白、バジルの緑と食材の色を引き立たせることができるため、味だけではなく見た目でも楽しむことができます。
ランチョンマットを敷く場合も、カプレーゼの食材の色が引き立つよう淡い色を選びましょう。
ただ並べるだけではなくリース型に盛り付けると、クリスマスパーティーにもぴったりな一皿になります。リース型にするときは、大きめの丸皿を用意し、外側から円になるようにトマトを並べ、モッツァレラチーズとバジルを重ねていきます。
ルッコラなど緑の野菜を下に引いておくとよりリースに近くなるのでおすすめです。
カプレーゼをワイングラスなどのグラスに盛り付けることでパフェ感覚でカプレーゼを楽しむことができます。
グラスに盛り付けるときは、トマトをモッツアレラチーズをグラスに入る大きさに切り、バジルを乗せてドレッシングをかけます。
グラスに盛り付けるとおしゃれなだけではなく、小分けされるため大人数が集まるパーティーにもピッタリです。
トマトをミニトマトで代用することで、一口で食べることができる見た目もかわいいカプレーゼを作ることができます。赤ではなく黄色やオレンジなどのカラフルミニトマトを使うと、見た目もより華やかになります。
切り目を入れたミニトマトの間に小さくしたモッツアレラチーズとバジルを挟んでドレッシングをかけても良いですし、またミニトマト、モッツアレラチーズ、バジルを重ねて楊枝で刺してピンチョスにしてもおしゃれです。
ミニトマトでも美味しいカプレーゼができるので、ぜひ試してみてください。
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