天ぷらは様々なバリエーションを楽しめる日本の揚げ物料理です。本記事では天ぷらの基本的な作り方や定番の具材、サクサクに揚げる方法などを解説します。
天ぷらを作るときは、まずお好みの具材を水洗いします。
水分の多い食材や水洗いした食材はキッチンペーパーなどで水気をしっかり切っておくとカラッと揚げることができます。きのこ類は水洗いせずにキッチンペーパーなどで軽くふきゴミなどをとりましょう。
水洗いをしたら、火の通りやすい薄さ・大きさに切ります。
ひと手間かかりますが、ここで切った野菜に小麦粉をまぶして全体に薄くつけておくと、具材全体に衣を均一につくので綺麗に揚がります。大きめの容器に具材をいれて小麦粉をふりかけた後容器ごと振ると簡単に小麦粉をつけることができるのでおすすめです。
野菜を天ぷらの具材にする場合は、下味をつける必要はありません。下味をつけてしまうと反対にべっちょっとしてしまいます。
天ぷらの衣は、小麦粉(薄力粉)と全卵、冷水で作ることができます。2〜3人分の天ぷらの場合、分量の目安はふるいにかけた小麦粉1カップ、全卵1/2個、冷水200mlです。
まず、全卵をよく溶きます。よく溶いたら冷水を加えて泡が出るまでしっかりと混ぜましょう。次にふるった小麦粉を数回にわけて入れながら、泡立て器でさっくりと混ぜ合わせます。
天ぷらの衣はサラッとした状態が良いです。混ぜすぎるともったりとしてしまうので注意しましょう。
油の量は2cm〜3cmが適量です。多すぎても少なすぎても上手に揚げることができません。深さのある揚げ物用の鍋がない場合は深めのフライパンでも大丈夫です。
油を鍋に入れたら、170~175℃になるまで熱します。温度計があればきちんと図ったほうが良いですが、ない場合は菜箸に衣をつけて落として確認しましょう。落とした衣が一度沈み、すぐに上がってくれば適温になっているサインです。
油が適温になったら、具材を衣にくぐらせてそっと油に落とします。勢いよく入れてしまうと衣が落ちてしまいます。また、沢山の具材を一気に入れてしまうと油の温度が下がってべちょっとした仕上がりになってしまうので注意してください。
具材を油に入れて、衣が固まってきたらひっくり返します。天かすが出てきたら天かすは小まめに取り除きましょう。泡が大きくなりパチパチと高い音がしたら火が通ってきた合図です。さらに火を通して泡が収まってきて、菜箸で持ち上げたときに「ジジジジ」という感覚がすればそのまま取り出します。
複数の具材を揚げる場合は、水分の少ない具材から揚げていくのも大切なポイントです。水分の多い野菜は衣がふやけてしまいやすいので、最後に揚げて、揚げたらすぐに半分に切って蒸気を逃しておくとベチャッとしにくくなります。
天ぷらは、野菜はもちろんのことお肉や魚介類など様々な具材とよく合います。旬の食材を使うのも良いですし、冷蔵庫にある残り物でも作れてしまうのが嬉しいポイントですよね。まずはじめに定番の具材を紹介します。
基本的に野菜は天ぷら料理に適していますが、レタスや大根、トマトなど水分が多い野菜は衣がつきにくく揚げたときにはねてしまいやすいので、好まれません。
なすは一年中市場に出回り、季節関係なく美味しく食べれるので天ぷらの具材にぴったりです。若干苦味がありクセがありますが、天ぷらにすると苦味やクセが和らぐのでナスが苦手な方でも食べやすくなります。
ただし、なすは水分量が多く火が通りにくい野菜ですので美味しく揚げるには工夫が必要です。基本的には薄切りにするだけではなく、扇状になるように切れ目を入れたり、格子状に切り込み(隠し包丁)を入れることで火が通りやすくなり、美味しく揚がります。
かぼちゃは天ぷらにするとホクホクの食感と衣のサクサクの食感を楽しむことができます。甘みが強いのでお子様にも人気の天ぷらの具の一つです。綺麗なオレンジ色で見た目も良いです。
かぼちゃは火が通りにくいため、1/4サイズにして切り口からアーチ状になるように切ってから衣をつけて揚げると火が通りやすくなります。
サツマイモもかぼちゃと同様にホクホクの食感を楽しめる食材の一つです。かぼちゃほど甘みは強くないものの、優しい甘みがありクセになる味わいです。
サツマイモも火が通りにくいので1cmほどの輪切りにすると良いです。また、揚げる前に予めレンジで温めておくと、中はしっとり外はサクサクに仕上がるのでおすすめです。
レンコンも天ぷらによく使われる根菜類の一つです。レンコンは、天ぷらにすると、シャキシャキの食感を楽しむことができます。衣にあおさを加えてあおさ揚げにしても美味しいのでおすすめです。
レンコンは、ピーラーで皮をむいた後、厚さ7mm程の輪切りか半月切りにして酢水に3~4分間さらしてアク抜きをします。アク抜きをすることでえぐみを抑えることができます。レンコンも火が通りにくいので、レンジで温めてから衣をつけて揚げたほうが上手に揚げることができます。
旨味成分をたっぷり含んでいるしいたけは、天ぷらにすると旨味とジューシーな食感がやみつきになる定番の具材です。
しいたけを天ぷらにするときは軸の部分を取り除いてから、傘の部分に十字の切り込みを入れると火が通りやすくなります。
舞茸もしいたけと同じくたっぷり旨味を含んでいて、天丼に乗っていることも多い定番の食材の一つです。ボリュームがあるのも嬉しい点で、食べごたえがあります。
舞茸は大きめにほぐして衣をつけます。しいたけとは異なる独特の風味と食感を楽しむことができます。シンプルに塩をつけるだけでも美味しく食べるのがおすすめです。
にんじんはかき揚げの具材としてよく使われますが、にんじんのみでも天ぷらの具材になります。にんじんは、天ぷらにすると独特の甘みとしっかりとした歯ごたえを楽しむことができます。
一般的には斜め切りにして使われますが、かき揚げのように千切りにするとシャキシャキとした食感がより際立ちます。また、衣は薄くつけたほうが鮮やかなオレンジ色が出て食卓に彩りを添えることができます。
オクラはネバネバとした食感が特徴的ですが、天ぷらにするともちもちとした食感を楽しむことができます。
オクラを天ぷらにするときは、板摺(いたずり)をして産毛をとり、がくの黒い部分をむき取って実の中心部分あたりに切り込みを入れるか数カ所に穴をあけます。こうすることで破裂防止になります。
オクラは火が通りやすいので1分ほどでカラっと揚がります。
ピーマンやししとうは苦味が強いですが、天ぷらにすることで苦味が軽減され食べやすくなります。天ぷら定食などでも、かぼちゃなど甘みのある具材の天ぷらと組み合わせて一緒に出てくることが多いです。
ピーマンは、ヘタと種を取り除いたら1/2サイズにカットして衣をつけます。
ほろ苦さがあるししとうも、天ぷらをすることで食べやすくなる定番の具材です。色も鮮やかで彩りにもなるため天ぷら定食などには必ずといっていいほど入っています。
ししとうはヘタを取り、オクラと同様に切り込みを入れて破裂を防止します。基本的に緑の野菜は火が通りやすいので短時間で揚げることができます。揚げすぎてしまうと変色してしまうので注意してください。
玉ねぎの揚げ物といえば定番はオニオンリングですが、天ぷらの定番の具材でもあります。玉ねぎを天ぷらにするとオニオンリングとはまた違った味わいを楽しむことができます。
玉ねぎの天ぷらには新玉ねぎがおすすめ。新玉ねぎを天ぷらにすると甘みが強くジューシーな味わいになります。
薬味として使われるみょうがも天ぷらによく合う定番の具材です。クセがありますが、お酒のおつまみにもぴったりな大人の味です。
みょうがは縦に2~3等分にカットして、キッチンペーパーなどで水気を拭き取ってから衣をつけます。
紅生姜は生姜を梅酢に漬けた漬物です。千切りにして焼きそばの上に乗せたり、たこ焼きにいれたりすることが多いですが、天ぷらの定番の具材でもあります。スーパーではお惣菜として、串にさした紅生姜を天ぷらにしたものがよく販売されています。
紅生姜のほどよい辛さと甘酸っぱい味わい、衣の食感がよく合うおつまみにぴったりの天ぷらです。
シソ(大葉)もシソの風味とサクッとした食感を楽しむことができる定番の具材です。
シソを天ぷらにするときは衣を薄くつけて揚げるのがポイントです。衣を薄くつけて揚げることでシソの綺麗な緑色を生かし、さらにサクサクとした食感を楽しめる一品になります。シソはすぐに火が通るので焦げないようにサッと揚げるようにするのも大切なポイントです。
すき焼きの定番の具材である春菊は、冬の天ぷらの定番具材の一つでもあります。にんじんやごぼうなどと一緒にかき揚げにされていることも多いですよね。
春菊は独特の苦味がありますが、天ぷらにすると衣の味わいと独特の苦味がよく合いクセになる味わいです。
春菊を天ぷらにするときは、通常の天ぷらを揚げる温度より高めの温度で揚げるのがコツです。一気に加熱することで春菊に含まれている水分を飛ばすことができるのでカラッと揚げることができます。
山菜採りなどで収穫されることが多いふきのとうも天ぷらの定番具材の一つです。
ふきのとうには苦味やエグみを感じさせる成分が入っているのですが、天ぷらにすればほどよいほろ苦さで美味しく食べることができます。
ふきのとうと同じく春の味覚であるウドも天ぷらの定番具材です。
ウドも苦みやエグみを感じやすいですが、アク抜きをしてから調理をすることで美味しく食べることができます。ウドの天ぷらは香りがよく、柔らかく食べやすいです。
タラの芽も天ぷらにして食べる事が多い山菜の一つです。タラの芽もアクがあり生の状態では食べにくいですが、天ぷらにすることでちょうどよいほろ苦さになり、お酒のおつまみにもぴったりの一品になります。
火を通しすぎると苦味が強くなってしまったり、食感が悪くなってしまうので火を通しすぎないように注意することが大切です。
魚介類・練り物も天ぷらの具材として定番で、非常に人気があります。
魚介類の天ぷらの定番は、やはり海老天(えびてん)ではないでしょうか。えびの旨味はもちろんのこと、ぷりぷりとした食感を楽しむことができ、お蕎麦のお供にもぴったりです。
えびを天ぷらの具材にするときは、下処理時には筋をしっかりと断ち切った後、身をまっすぐに伸ばしておきましょう。こうすることで、くるっと丸まらずお店で出てくるような真っ直ぐな海老天になります。
柔らかくふっくらとしたあなごも、天丼によく乗っている天ぷらの定番です。淡泊な味わいですが、柔らかさがあり、脂身が少ないため天ぷらにしても油っぽくなりすぎず非常に食べやすいです。
穴子を天ぷらにするときは、表面のぬめりを取ることが美味しく作るポイントです。ぬめりをとっておくことで、臭みをとることができるため風味がよくなります。また、じっくり揚げていくのもポイント。じっくりと揚げることでふわっとした食感に仕上がります。
サクサクとした食感の衣とふわっとした食感を楽しめるキスの天ぷらも定番ですよね。
キスを天ぷらにするときは、頭をとり背わたをとってから開いて衣をつけて揚げます。釣りたてのキスを天ぷらにすると身が締まっていてとっても美味しいですよ。
イカは上身(胴体の部分)はもちろんのこと、下足(げそ)も天ぷらの具材として定番です。
イカを天ぷらの具材として使うときは、ワタと背骨を抜きえんぺらから引いて皮をむき、真ん中を開いて両面に格子状に切れ目を入れます。上身は胴は縦に3等分にして2cm幅くらいに切り、下足は墨と嘴(くちばし)をとって軟骨部分から切り取り、吸盤をとって食べやすい長さに切って衣をつけて揚げます。
茹でて食べることが多いカニですが、天ぷらの定番の食材でもあります。カニの天ぷらは、カニの旨みが凝縮されていて、茹でて食べるのとはまた違った美味しさを楽しむことができます。
カニを天ぷらにするときも水気をしっかり拭き取ってから、衣をつけて揚げることが大切です。
練り物の天ぷらの中では、特にちくわを具材に使うことが多いです。衣をつけてそのまま揚げても美味しいですが、青のりを混ぜて磯辺揚げにするのが定番です。
ちくわを天ぷらの具材にするときは、縦に半分に切り、衣をまぶしてから青のりを振ります。間にチーズを入れるなどのアレンジをしても美味しく食べることができます。
「ぎんぽ」の天ぷらは耳したことがない方も多いかと思いますが、「ぎんぽを食べずして天ぷらを語ることなかれ」という謳い文句があるほど江戸前天ぷらには欠かせない超絶な旨さを誇る定番の具材です。
ぎんぽは、うつぼのような見た目をしていますが、美しい白身魚でほどよい弾力とホクホクした食感を楽しむことができます。
青柳はマルスダレガイ目バカガイ科の貝のことで、むき身を「青柳(あおやぎ)」といいます。青柳の貝柱は「小柱」「あられ」と呼ばれ、江戸前の天ぷらや寿司などには欠かせない具材の一つです。
青柳の天ぷらは作るのが難しく、お店で青柳の天ぷらを食べると「職人の腕がわかる」といわれています。
白子はタラやとらふぐの精巣で、産卵期前である1月〜3月頃に旬を迎えます。ムニエルにすることが多いタラも天ぷらにすると、ふわっとした柔らかい食感と衣のサクサクとした食感を楽しむことができます。
白子を天ぷらにする際は、塩を振って水洗いをしぬめりや血などを落とします。一口大にカットし、180℃ほどの油でさっと揚げるのがポイントです。
天ぷらの具材といえば野菜が多いですが、鶏肉や豚肉、牛肉などの肉類の天ぷらもあります。本記事では定番の鶏肉・豚肉・牛肉の天ぷらを紹介します。
肉類では鶏肉を揚げた「とり天」が定番です。
鶏肉と一口にいっても、もも肉や胸肉など様々な部位がありますが、中でもさっぱりと仕上がる胸肉が天ぷらの具材として使われることが多いです。もちろん、もも肉もジューシーで美味しいです。
鶏肉を天ぷらの具材にするときは、皮を取り除いてからひと口大のそぎ切りにします。
豚こまも天ぷらの具材になります。
豚肉を天ぷらにする場合は、野菜とは異なり衣をつける前に酒や醤油でお肉に下味をつけておくとよりおいしくなります。下味をつけて冷蔵庫でねかせてから、衣をつけて揚げます。
シソ(大葉)とも相性が良いので、シソを入れてロール状にしたものを揚げても美味しく食べることができるのでおすすめです。
牛肉を天ぷらの具材にする場合は、薄切り肉などできるだけ薄いものを選びましょう。
豚肉と同様に牛肉に下味をつけてから揚げます。塊にならないように広げるようにして揚げると火が通りやすくなり、カラっと仕上げることができます。
トマトは基本的に水分が多いため天ぷらには向いていませんが、熟す前の硬めのトマトやプチトマトを天ぷらにすることができます。トマトの天ぷらは爽やかな酸味とサクサクとした衣の食感を楽しむことができ、青いトマトを揚げる「フライドグリーントマト」はハワイでも人気があるようです。
トマトを天ぷらの具材にするときは、水分を多く含んでいる種の部分を取り除き、プチトマトは楊枝などで数カ所に穴を空けておくと破裂防止になります。
大根も水分が多い野菜なので、あまり天ぷらにすることはありませんが、実はフライにするなど揚げ物することもでき、大根の天ぷらも美味しいです。
水分が多いので、予め塩を揉み込み水分を出してからキッチンペーパーで水分を拭き取って衣をつけて揚げると良いです。塩コショウをかけて食べると、フラドポテトのような感覚で食べることができます。衣にパセリを刻んで入れると風味がよくなるのでおすすめです。
ズッキーニは焼いて食べることが多いですが、天ぷらにしても美味しい食材の一つです。ズッキーニを天ぷらにするとジューシーに仕上がります。
ズッキーニを天ぷらにするときは、カットしたらそのまま衣をつけて揚げます。ズッキーニの天ぷらは塩をつけて食べるのがおすすめです。
アスパラはそのままアスパラだけを天ぷらにすることもできますし、アスパラを使った定番料理「アスパラベーコン」を天ぷらにすることもできます。綺麗な緑色が料理の彩りにもなります。
アスパラを天ぷらにするときは、下の硬い部分をカットし、袴(はかま)を取ってピーラーで下半分の皮をむいておきます。こうすることで、口当たりがよくなります。
サラダ入れて食べるなど生食することが多いアボカドですが、天ぷらにしても美味しく食べることができます。アボガドの天ぷらは衣のサクサクとした食感とクリーミーな味わいがクセになります。
アボカドの皮を剥き、カットしてから衣をつけて揚げるだけでも十分美味しいですが、アボカドにのりを巻いてから衣をつけて揚げるのもおすすめです。
ブロッコリーもサラダにして食べることが多いですが、天ぷらにしても美味しいです。ブロッコリーは時間が経つと黄色く変色してしまうことがあります。腐敗しているわけではないので食べることができますが、見た目が悪くなってしまうのでサラダには使いにくいですよね。
天ぷらにすれば衣がつくことによって、ブロッコリーの色の悪さをカバーすることができますし、美味しく食べることができるのでおすすめです。
キャベツも天ぷらの具材には中々使われない食材ですが、実は天ぷらにすることができる野菜の一つです。お好み焼きを思い浮かべるとわかりやすいかと思いますが、キャベツと衣の相性は抜群です。
キャベツを天ぷらにするときは、千切りにしてかき揚げにするのがおすすめです。キャベツだけでかき揚げにしても美味しいですし、豚肉などと一緒にかき揚げにしても美味しいです。
春野菜として定番の菜の花を天ぷらにするのもおすすめです。菜の花には独特の苦味がありますが、天ぷらにすることで苦味も軽減され、ほどよいほろ苦さがクセになる一品になります。
菜の花を天ぷらにするときは、菜の花を水洗いしてから水気を拭き取って衣をつけて揚げます。衣をつける前に半分から下の葉を取り除いて置くと綺麗に仕上げることができます。
ゴーヤは苦味が強いので苦手な方も多いのではないでしょうか。ゴーヤも天ぷらにすることで苦味が軽減され食べやすくなる食材の一つです。ちょうどよい苦味と衣のサクサクとした食感がお酒にもよく合います。
ゴーヤは縦半分に切り、種とワタをとってから天ぷらにすることで苦味が軽減されます。
とうもろこしは天ぷらにすると、とうもろこしの優しい甘みとぷちぷちした食感と衣のサクサクとした食感が融合した一品になります。とうもろこしの天ぷらは大人はもちろんのこと、小さなお子様にも人気があります。
とうもろこしは包丁でバラバラにならないよう厚めに削ぎ落として衣につけて揚げても良いですし、バラバラになるように削ぎ落として衣につけて、スプーンですくって揚げても良いです。
たけのこは天ぷらにすると、独特の歯ざわりとコリコリとした食感、風味を楽しむことができます。
たけのこは「シュウ酸」と呼ばれるアクとなる成分が多く含まれています。シュウ酸はカルシウムの吸収を阻害したり、結石の原因となるなど人体に害がある成分なので、アク抜きをしてから天ぷらにしましょう。
ツンとした辛みがあるのが特徴の長ネギも天ぷらにすると美味しい食材の一つです。長ネギのツンとした辛みになる成分は、熱に弱いため揚げることで辛みが軽減され長ネギが苦手な方でも食べやすくなります。
長ネギを天ぷらにするときは、3cm程の長さに切ってから衣につけて揚げます。
長芋は天ぷらにすると、長芋独特のほっくりとした食感と衣のサクサクとした食感が絶妙にマッチします。
長芋を天ぷらにするときは短冊切りにしてそのまま衣をつけて揚げても良いですし、衣に青のりを混ぜて揚げるのがおすすめです。青のりを衣に入れて揚げると風味が良くなります。また、長芋にのりを巻いてから衣をつけて揚げても美味しいです。
なかなかニラを天ぷらにすることは少ないと思いますが、ニラの天ぷらはニラを栽培している農家の方がおすすめしている食べ方の一つです。ニラを天ぷらにすることで、ニラの甘みが引き立ちます。
ニラを天ぷらにするときは、食べやすい大きさにカットしてかき揚げにするのがおすすめです。ニラだけでも十分美味しいですが、他の食材と一緒に揚げても美味しいですよ。
セロリは生で食べることが多い野菜ですが、天ぷらにしても美味しいです。生で食べるとセリ科の植物特有の香りや風味が強く、苦手な方も多いかと思いますが、天ぷらにすることで香り成分が気化するため食べやすくなり、パリっとした食感が最高の一品に。
セロリの天ぷらは天つゆにつけても美味しいですが、レモン汁をかけたり塩をかけたりしてさっぱりといただくのがおすすめです。
薬味に使われる野菜では、みょうがや紅生姜は天ぷらの定番ですが、生姜も天ぷらにして美味しく食べることができます。
生姜は皮を良く洗いスライスするか、かき揚げのように千切りにして衣につけてあげます。生姜独特の風味と辛み、衣のサクサクとした食感を楽しめる一品です。
岩下食品が製造・販売を行っている「岩下の新生姜」を天ぷらにして食べるのも人気です。
天ぷらの具材として使われるのは白身魚が定番ですが、赤身魚であるいわしも天ぷらにすることができます。天ぷらに使われるのは小イワシが多いです。骨ごと食べることができるので、カルシウムをたっぷり摂ることができます。
いわしを天ぷらにするときは、いわしを開いて下処理をしてから衣をつけて揚げます。いわしを揚げるときもキッチンペーパーで水分を拭き取ってっから衣をつけましょう。
湯引きにして食べることが多いですが、ハモは天ぷらにして食べても美味しい魚です。
湯引きにしたハモは梅肉を乗せて食べることも多いですが、天ぷらにするときも梅肉との相性は抜群です。ハモだけを衣につけて揚げても美味しいですし、梅肉とシソをあわせて天ぷらにしても美味しく食べることができます。
生で食べても加熱してたべても美味しい牡蠣は、天ぷらにしても美味しく食べることができます。牡蠣フライは食べたことがあっても、牡蠣の天ぷらは食べたことがないという方は多いのではないでしょうか。牡蠣フライのザクザクっとした食感とは異なり、サクっと軽い食感に仕上がります。
牡蠣を天ぷらにするときは、そのまま衣をつけて揚げてしまうと身が縮んで小さくなってしまうので下処理が大切です。牡蠣を天ぷらにするときは、塩水で洗い水気をとってから片栗粉をまぶします。片栗粉をまぶしておくことで、旨味や水分が出てしまうことがないのでふっくらと仕上げることができます。
もずくは三杯酢や黒酢につけて食べることが多いですが、天ぷらにしても美味しく食べることができます。もずくの天ぷらは、サクッとした衣ともずくのもちっとした食感が特徴です。
もずくを天ぷらの具材にするときは食べやすい大きさにカットし、水気を切ってから衣をつけます。
あおさといえばお味噌汁ですが、風味が良いあおさは天ぷらにしても美味しいです。あおさを天ぷらにすると、磯の香りとサクサクとした食感を楽しめる一品になります。
あおさを天ぷらにするときは、衣をつけてかき揚げを作る容量でさっと揚げます。塩をかけて食べるのがおすすめです。
あおさと同じくお味噌汁の具材として定番のわかめも天ぷらにぴったり。身近な食材ながら天ぷらにしようとはなかなか思えない意外な食材ですよね。わかめの天ぷらもサクッと食べられて非常に美味しいです。
作り方もとっても簡単で、乾燥わかめでも大丈夫です。乾燥わかめの場合は水に戻してから水気を切って衣につけて揚げます。わかめの天ぷらが残ったときは、そのままお味噌汁に入れても美味しいですよ。
湯葉は豆乳を煮つめたときに表面にできるうすい膜です。湯葉はそのまま醤油をつけたりしてお刺身にして食べることが多いですが、天ぷらにすることもできます。
生の状態の「生湯葉」はもちろんのこと、生湯葉を乾燥させた「干し湯葉」も天ぷらにすることができますよ。湯葉を天ぷらにするときは、一口大にまとめて衣をつけて揚げます。
お弁当のお供として定番の梅干しですが、天ぷらにするとサクッとした食感の後の強い酸味がクセになります。お茶漬けに乗せても良いでしょう。
梅干しを天ぷらの具材にするときは、種を取り除いてから衣をつけます。
ゆでたまごの天ぷらも定番とまではいきませんが、はなまるうどんなどのトッピングメニューにもあるので食べたことがある方も多いのではないでしょうか。
ゆでたまごは加熱すると破裂してしまう危険があるので、天ぷらにするのは難しいような気がしてしまいますが自宅でも作ることができます。
ゆでたまごを天ぷらにするときは、6分ほど中火でたまごを茹でた後流水にさらし、殻をむいて衣をつけて揚げます。時間をかけて揚げてしまうと破裂してしまうので、揚げすぎないように注意しましょう。ゆでたまごは半熟にするのがポイントです。半熟にすることで食べたときにトロっと黄身が出てきて美味しくなります。
カニカマは天ぷらにするとふわふわっとした口当たりになり、本物のカニに近づきより美味しく食べることができます。安価ながらカニのような旨味と食感を楽しめる最高の一品に。小さなお子様はもちろんのこと、大人も美味しく食べられ、お酒のおつまみにもぴったりです。
カニカマを天ぷらにするときは、太いものを選ぶと食べごたえも出しカニに近くなるのでおすすめです。
かまぼこはカットしてそのまま食べることが多いですが、天ぷらにすることもできます。間にチーズを挟んで揚げても美味しいですし、大葉と一緒に衣をつけて揚げたり、青のりを衣に入れて磯辺揚げにしても美味しいです。
色々なアレンジ方法があるので、おせち料理などに使ったかまぼこも美味しく食べきることができます。
肉を加工したソーセージも天ぷらの定番の具材です。小さなお子様もパクパク食べる人気の具材の一つです。ソーセージを天ぷらにすると、サクサクとした衣の食感とソーセージのジューシーな味わいを楽しむことができますよ。
ソーセージは丸ごと衣につけて揚げることができますが、破裂してしまうことがあるので念の為切り込みを入れておくと、破裂してしまうのを防ぐことができます。
近年お肉の代用品にもなると話題の車麩は天ぷらにも最適な食材の一つです。
車麩は金沢で昔から食べられている麩(ふ)です。生地を長い棒に巻いて直火で焼き、さらに上からグルテンを巻いて再び焼いています。切り分けた形が車輪に似ていることから「車麩」といわれるようになりました。
車麩を天ぷらにすると中はもちっとした食感、外はサクサクとした食感を楽しむことができます。
日本では驚く方も多いかと思いますが、韓国で春雨とニラを味付けしたものをのりで巻いて衣をつけて揚げた「のり巻き天ぷら」は屋台の定番料理の一つです。日本では「のり巻き天ぷら」といい、韓国では「キムマリ」と呼ばれているそうです。
春雨のもちもちとした食感と、サクサクとした衣の食感を楽しめる一品です。
おつまみとして人気のさきイカに衣をつけて揚げると、イカの旨味がぎゅっと凝縮された天ぷらを作ることができます。ひと手間かかりますが、おつまみにもぴったりなのでぜひ試してみてください。
さきイカと同じく、さきイカの天ぷらに合うのはマヨネーズと醤油を混ぜ合わせた醤油マヨや、マヨネーズと七味などです。
残り物のおでんを天ぷらにリメイクして食べるのもおすすめです。おでんの出汁をたっぷり吸った食材とサクサクとした天ぷらの衣がよく合います。
おでんを天ぷらにするときは、おでんの具材の水分を一度キッチンペーパーでふきとり、その後に衣をつけて揚げます。
甘くて柔らかいバナナは、タルトなどの焼き菓子だけではなく天ぷらの具材としても合います。バナナを天ぷらにすると、衣はサクサクで中はとろりとして口の中いっぱいにバナナの甘さが広がります。
バナナを天ぷらの具材にするときは、斜め切りにして衣をつけて揚げます。チョコソースをかけたりバニラアイスを添えると、スイーツとして食べることができます。
りんごも天ぷらの具材としておすすめです。りんごを天ぷらにすると、アップルパイやりんごタルトのように甘く柔らかいりんごと衣のサクサクとした食感を楽しむことができます。デザート感覚で食べられるので、小さなお子様のおやつにも◎
カットしてから時間がたってしまって茶色く変色してしまったりんごでも、天ぷらにすれば美味しく食べることができるだけではなく色の悪さが気にならなくなります。
いちごも天ぷらにして食べることができます。いちごの天ぷらは、普段生で食べるいちごとはまたことなる食感や甘さを堪能できる絶品です。塩や抹茶塩などをかけて食べると、いちごの甘みをより引き立たせることができるのでおすすめです。
スイーツ感をアップしたい場合は、天ぷら粉をホットケーキミックス粉に変えて揚げると、より甘くふわっとした食感を楽しむことができます。
キウイも天ぷらにすることができます。キウイの天ぷらも、甘さとサクサクとした食感が融合したクセになる味わいに仕上がります。
キウイを天ぷらにするときもキッチンペーパーで表面の水分を拭き取ってから、衣をつけてあげましょう。鮮やかなキウイの色は彩りにもなります。
酢豚に使われるなど、デザート以外にも使われることが意外と多いパイナップルも、天ぷらの具材になります。特に酸味が強くて食べにくいパイナップルは、天ぷらにすることで甘みが増して食べやすくなるのでおすすめです。
パイナップルを天ぷらにするときは、パイナップルを食べやすい大きさに切った後に衣につけて食べるだけです。とっても手軽に作ることができるので、ぜひ作ってみてください。
いちじくは果実の中でも、サラダの具材にしたり洋食では肉料理や魚料理の付け合せや、日本食では胡麻和えといったように幅広くつかわれている食材で、天ぷらの具材にすることもできます。
いちぢくを天ぷらにするときは、洗ってカットしたら皮ごと衣をつけて揚げることができます。揚げすぎると中がとろとろになりすぎて衣がしんなりしてきてしまうので、揚げすぎないように注意しましょう。
雪見だいふくを天ぷらにすると、外は熱くサクサクで中は冷たくとろりとした絶品スイーツになります。
雪見だいふくを天ぷらにするときは、野菜のように長く揚げすぎてしまうと中のアイスが全て溶けてドロドロになってしまうので注意が必要です。高温の油でサッと揚げるだけで大丈夫です。
クリームチーズも天ぷらの具材にぴったりです。おつまみメニューとして提供している居酒屋も近年多いですよね。クリームチーズの天ぷらは外はサクサクとした衣の食感を楽しむことでき、中からチーズがとろりと溶け出します。
クリームチーズを天ぷらにするときも揚げすぎてしまうと中からチーズが飛び出してしまうので、衣がきつね色になったらサッと取り出して、揚げすぎないようにするのがポイントです。
チョコレートも天ぷらにすることができます。チョコレートを天ぷらにすると、中はトロッと外はサクっとした食感に仕上がります。
しかし、チョコレートにそのまま衣をつけて揚げると、すぐに中からチョコレートが出てきてしまうので至難の技のようです。チョコレートを春巻きの皮などに包んでから揚げるのがおすすめです。ブランデーなどを入れると香りがよくなります。
バーベキューで焼きマシュマロを食べたことがある方は多いのではないでしょうか。ましゅまろの天ぷらは衣のサクッとした食感と、焼きマシュマロを同じようにトロっとしたましゅまろが口の中に溢れだします。
ましゅまろを天ぷらにするのも至難の技。揚げすぎてしまうとましゅまろが溶け出して衣から出てきてしまうので、揚げすぎないように注意しましょう。
もちを揚げると揚げ餅になるように、もちも揚げて調理をすることがあります。もちは天ぷらにすると、外はザクっ、中はもちっとした不思議な食感を楽しむことができます。
もちの天ぷらは、醤油や砂糖などの調味料を混ぜ合わせた甘辛いタレなどに絡めて食べるのがおすすめです。その他にも、きなこと黒蜜などさまざまなアレンジが楽しめるので、お好みの味を見つけてみてください。
小麦粉には、弾力に富むが伸びにくいグルテニンと、弾力は弱いが伸びやすいグリアジンの2種類のたんぱく質が含まれており、水分によってグルテニンとグリアジンが結びつくとグルテンができます。グルテンは、強い粘り気を出すため、小麦粉で衣を作ると揚げたときにベタっとしてしまいます。
そのため揚げ衣を作る際は、グルテンを生成しない片栗粉または米粉を使ったほうがサクッと揚がります。また、片栗粉や米粉は油の吸収率が低いため、サクサクに揚がりやすいだけではなく時間が立ってもベチョっとしにくいですし、カロリーを抑えることもできます。
自宅に小麦粉しかないという場合は、氷水を一緒に加えるとグルテンを生成しにくくなるため粘りを抑えることができます。
天ぷらは水分が蒸発する前に衣がしっかり固まってしまうと水蒸気が衣の外へ抜け出しにくくなり、べちょっとした仕上がりになりやすいです。
そのため、水より沸点が低く蒸発しやすいアルコールを多く含む日本酒や焼酎などのお酒を加えることで、衣の水分の蒸発を促進し、サクサクに上がります。小麦粉を使っている場合でも、アルコールがグルテンを押し広げながら蒸発してくれるので、べちょっとしにくいです。
アルコールは蒸発してしまうので、お子様でも食べることができます。ただし、お酒の風味が残ってしまうことがあります。また、日本酒など糖質を多く含むお酒を使うと焦げやすいので注意しましょう。
衣に加える水の代わりに炭酸水を加えても良いです。炭酸水に含まれる気泡(炭酸)が油の熱によって衣から抜ける際に水蒸気も一緒に逃がすことができるため、サクサクに上がります。ただし、炭酸だと油に入れたときに跳ねることがあるので注意が必要です。
一般的に揚げ油として使われるサラダ油などは、空気に触れることで油が酸化してしまい劣化してしまいます。劣化してしまった油を揚げ油として使うと具材の風味が損なわれるだけではなく、べちょっとしてしまいやすいです。
オリーブオイルは「オレイン酸」と呼ばれる一価不飽和脂肪酸が主成分で、酸化しにくい性質があります。そのため、酸化しやすいサラダ油などを使って揚げるのと比較して、サクサクとした食感に揚がります。
また、油の量も重要です。少なすぎると焦げやすく、多すぎると温度が上がらず火が通るのに時間がかかってべちょっとしてしまうので注意しましょう。
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