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メープルシュガーとは?効果や代用品、メープルシロップとの違いを解説

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メープルシュガーとは?効果や代用品、メープルシロップとの違いを解説

メープルシュガーとは、メープルシロップを煮詰めて結晶化させた粉末状の砂糖です。メープルシュガーのカロリーは砂糖より低く、ミネラル類が豊富に含まれています。今回は、メープルシュガーの原料や製造方法、カロリーなどについて詳しく解説をしています。メープルシロップやその他砂糖との違いやメープルシュガーの代用品なども詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

メープルシュガーの原料・製造方法・種類

メープルシュガーは、サトウカエデと呼ばれるカエデ科の落葉高木(ある季節に葉を落とす)の樹液からつくられた砂糖です。

サトウカエデは主にカナダ南西部からアメリカ北東部にかけて分布しており、カナダではサトウカエデの葉が国旗にデザインされています。日本でも街路樹や庭園などに植えられています。

メープルシュガーは、サトウカエデの樹液を煮詰めて濃縮し、結晶化させて作られます。

サトウカエデの樹液は、冬眠状態から新葉を出す初春(3月初旬頃)から採集されます。地上2m前後の樹幹に直径1cm、深さ3〜6cmの穴を開けて、管を差し込み採集します。採集期間は約3〜6週間ほどで、1本のサトウカエデから得られる樹液は35〜100リットルと、木の状態によって量が異なります。

採集されたばかりのサトウカエデの樹液は無色透明です。水分を約97%、ショ糖を2〜5%、その他ミネラルや有機酸などが若干含まれています。この樹液に、石灰などのアルカリを加えて酸を中和し、煮詰めて濃縮していきます。この過程でまずメープルシロップが出来上がります。それよりもさらに煮詰めて結晶化させたものがメープルシュガーとなります。

1kgのメープルシュガーをつくるには、40リットルの樹液が必要といわれています。そのため、メープルシュガーは他の砂糖と比較して高価な傾向があります。

ちなみに、サトウカエデの樹液からできる製品には、メープルシロップやメープルシュガーの他に、メープルバター(メープルクリーム)やメープルキャンディーなどがあります。

メープルシュガーは主に粉末状(パウダー)と顆粒状の2種類があります。粉末状のメープルシュガーはより溶けやすく、顆粒状は粉末状よりも結晶が粗いため、メープルの風味をより強く感じることができます。また、食感も楽しむことが可能です。

メープルシロップとの違い

メープルシロップも、メープルシュガーと同じサトウカエデの樹液を原料とした甘味料です。

メープルシュガーが粉末状であるのに対し、メープルシロップは液状です。液状のメープルシロップを煮詰めたものがメープルシュガーになります。

メープルシロップは、ホットケーキやパンケーキ、ワッフルのシロップとして使用されます。

メープルシロップは、サトウカエデの樹液を煮詰めて、糖の濃度が連邦および州の基準を満たす最低濃度とされる65.5%になるまで濃縮させて作ります。上述したように、採集したての樹液は無色透明ですが、煮詰めて濃縮させることで黄金色になります。

メープルシロップには、採取時期に応じていくつかのグレードが設けられています(国によって分類が異なる場合があります)。採取時期の早い順から、ゴールデン、アンバー、ダーク、ベリーダークにわかれます。採取時期が早いほど樹液の色は明るく、遅いほど濃い色になります。色だけでなく味も異なり、ゴールデンは軽やかな甘みで、ベリーダークはメープルの風味が最も濃いです。

メープルシュガーの成分と効果

メープルシュガーの栄養成分表は下記の通りです。

エネルギー・・・378kcal

たんぱく質・・・0.4g

脂質・・・0g

炭水化物・・・97.6g

食塩相当量・・・0.01g

ナトリウム・・・2mg

カルシウム・・・273mg

カリウム・・・400mg

マグネシウム・・・35mg

マンガン・・・4.7mg


※100gあたり

メープルシュガーの100gあたりのカロリー(熱量)は378kcalです。ちなみに、上白糖(白砂糖)のエネルギー量(カロリー)は384kcalで、ごはん100gのカロリーは168kcalです。

GI値が低いと想定される

メープルシュガーの正確なGI値は不明ですが、メープルシロップのGI値は54であり、低GI値食品分類されます。

GIとは、グライセミック・インデックス(Glycemic Index)の略で、食後の血糖値の上昇度を表す値です。食品の炭水化物を50g摂取した際の血糖値の上昇度合いを、ブドウ糖(グルコース)を100とした場合の相対値で表します。55以下を低GI、56〜69を中GI、70以上を高GIと分類し、GI値が高ければ高いほど血糖値が急上昇します。急激な血糖値の上昇は、体に負担をかけるため、緩やかな上昇が理想的です。

ちなみに、他の砂糖のGI値は、上白糖(白砂糖)は109、三温糖は108、黒砂糖は99、てんさい糖は65です。

ミネラル類を豊富に含んでいる

メープルシュガーには、ミネラル類が豊富に含まれています。ミネラルは、私たち人間の体にとって必要不可欠な成分です。ミネラル類は、体の成分になったり、神経や筋肉を正常に保ったり、代謝を促進するなどの役割があります。残念ながら体内では合成されないため、食事を通してミネラルを摂取する必要があります。

これらのミネラル類は、上白糖やグラニュー糖などには配合されていない栄養素です。ただし、メープルシュガーに配合されているミネラルは微量です。そのため、メープルシュガーだけで十分にミネラル補給をできることは難しく、またメープルシュガーを摂りすぎると、肥満など体に悪影響を及ぼします。

ミネラル成分の他にも、アミノ酸や有機酸(リンゴ酸)、ポリフェノールなどの天然成分が含まれているといわれています。

メープルシュガー自体はベジタリアンでありヴィーガンですが、製造過程において動物性物質を使っている場合もあります。心配な方は、直接製造会社に確認することをおすすめします。またマクロビ、コーシャ、ハラル対応です。

メープルシュガーの重量

メープルシュガー(粉末状)の重さは、大さじ1杯で約11g、小さじ1杯で約3.6gです。

ちなみに、メープルシロップは大さじ1杯で約20g、小さじ1杯で約6.6gです。

メープルシュガーの使い方

メープルシュガーは、トーストやヨーグルトのトッピング、お菓子作りや煮物の甘味料に適しています。

メープルシュガーを食パンの上にまぶしてトースターで焼くと、表面のシュガーがカリカリとした美味しいトーストができます。フレンチトーストの甘味料として使うのもおすすめです。

また、クッキーやドーナツなどのお菓子作りにも適しています。上品な甘さやメープルの香りが際立つ仕上がりになります。

さらに、メープルシュガーは意外にも煮物とよく合います。やさしい甘みと深い風味が、素材の味を引き立ててくれます。また、酢の物やピクルスの甘味料としてもおすすめです。

メープルシュガーの販売場所・値段

メープルシュガーを取り扱っているスーパーであれば、砂糖コーナーもしくは製菓コーナーに置いてあることが多いです。しかし、メープルシロップと比較すると、メープルシュガーを取り扱っていないスーパーも多く、なかなか手に入らないこともあります。その場合は、Amazonなどでも購入することが可能です。

メープルシュガーの値段は、100gで600円前後、1kgで4,000円前後です。

メープルシュガーは、メープルシロップを使って自宅で作ることもできます。作り方は後述しますので、ぜひ参考にしてください。

メープルシュガーの賞味期限・保存方法

メープルシュガーの賞味期限は、製造メーカーによって異なりますが、製造日から1年であることが多いです。ただし、これは未開封である場合や正しく保存されていた場合なので、できるだけ早めに使い切りましょう。

未開封の場合は、直射日光のあたる場所や高温多湿の場所を避けた場所で保存します。開封したら、密閉容器で保存します。冷蔵庫で保管すると、保存状態をよく保つことが可能です。

メープルシュガーの作り方

メープルシュガーが自宅になくても、メープルシロップで手作りすることができます。

鍋にメープルシロップを入れ弱火にかけ、焦げないようにヘラで混ぜながら10分ほど加熱します。白い気泡になり粘り気が出てきたら火を止めてかき混ぜ、再度火にかけて混ぜます。ひとかたまりになったら温かいうちにフライパンから剥して、ミルサーなどで細かく砕きましょう。

鍋にこびりついたメープルシュガーは、アーモンドミルクなどを入れて火にかけると溶けます。メープル風味のミルクが楽しめますよ。

メープルシュガーと他の砂糖との違い

きび砂糖

「きび砂糖」の名称で販売されている砂糖は、日新製糖独自の砂糖です。「きび砂糖」と「きび」は日新製糖の登録商標です。日新製糖のきび砂糖と同じ原料や似たような製造方法で作られている砂糖もありますが、それらは「さとうきび粗糖」や「さとうきび糖」、「きび糖」などの名称で販売されています。

きび砂糖はメーカーによって、分蜜糖の場合と含蜜糖の場合があります。分蜜糖の場合、原料糖を溶かして液体にし、精製する途中で煮詰めて結晶化して作られます。含蜜糖の場合は、サトウキビの搾り汁から最低限の不純物を取り除き、煮詰めて作られます。

上白糖などの一般的な砂糖は精製工程が多いため、無色透明の砂糖に仕上がります。一方で、きび砂糖は製造工程が上白糖より少ないため、もともとサトウキビに含まれる成分や風味が残ります。また、きび砂糖の栄養素は、上白糖や三温糖よりも高く、カリウムやナトリウムなどのミネラルが豊富に含まれています。

きび砂糖には、黒砂糖に似た独特の風味があり、まろやかな甘さが特徴です。そのため、黒砂糖よりも調理に適しており、色付きを気にしなければ、上白糖と同様に料理全般や菓子、コーヒーなど幅広く使用することが可能です。特に、筑前煮や照り焼きなど、コクを出したい和食の味付けに最適です。

ちなみに、「素精糖」はきび砂糖の一種で、沖縄県北部産のサトウキビを原料としてつくられるきび砂糖です。

きび砂糖の100gあたりのカロリー(エネルギー量)は396kcalです。

大さじ1杯は9g、小さじ1杯は3gとなります。

てんさい糖

てんさい糖は、甜菜(テンサイ)の根に含まる糖から作られる砂糖です。含蜜糖に該当する場合と、分蜜糖を製造する際に得られる糖蜜のみを原料にしているメーカーもあります。

含蜜糖の場合、原料である甜菜の搾り汁から不純物を取り除き、搾り汁を煮詰めて作られます。糖蜜から作られる場合、分蜜糖を製造する際に得られる糖蜜を煮詰めて作られます。

てんさい糖(ビート糖)には天然のオリゴ糖が含まれているため、腸内環境を整える効果が期待できます。まろやかな甘さと風味、コクが特徴で、上白糖と同じように様々な料理や菓子などに使用することができます。

てんさい糖の100gあたりのカロリー(エネルギー)は約380kcalで、GI値は65です。他の砂糖と比較してGI値が低いため、てんさい糖を使用した方が、血糖値の急激な上昇を抑えやすくなります。

大さじ1杯で9gで、小さじ1杯で3gです。

黒砂糖

黒砂糖は含蜜糖に該当する砂糖で、サトウキビの搾り汁を煮詰めてつくる黒褐色の砂糖です。「黒糖」と呼ぶこともあります。糖蜜を含むため固まりやすく、ブロックを砕いた塊状をなしています。

カルシウムやカリウム、鉄、亜鉛、ビタミンB1、B2などを豊富に含んでいるのが特徴です。独特な風味とコクを生かして、かりんとうや羊羹などの菓子や煮物の甘味料、焼酎の原料に使われることが多いです。

サトウキビ栽培が盛んな一部地域(沖縄県、鹿児島県など)では、甘味料として使用されることが多いですが、それ以外の地域では健康食品として扱われることが多いです。

黒砂糖の100gあたりのカロリー(エネルギー量)は356kcalで、GI値は99です。

大さじ1杯で9g、小さじ1杯で3gです。塊の場合、塊の大きさによって重さが変わります。

三温糖

三温糖は、分蜜糖の車糖に該当します。車糖(上白糖、三温糖、中白糖など)は、ザラメ糖よりも結晶が小さく、ショ糖純度が94〜96%と比較的高いのが特徴です。上白糖や中白糖(上白糖を回収した糖蜜からつくられる砂糖)を回収した糖蜜からつくられます。

三温糖は上白糖と同様に日本独自の砂糖で、三温糖という名前は、「糖蜜を三度煮詰めてつくる」という工程に由来しています。グラニュー糖や白ザラ糖、上白糖と比較すると純度は低いです。三温糖を作る際の加熱によって黄褐色に色付き、カラメル成分が形成されるため、カラメル色になっています。

三温糖は甘味が強くカラメル風味がするのが特徴で、煮物や佃煮、角煮、菓子の甘味料に適しています。グラニュー糖の代わりに使用する場合は、グラニュー糖の分量よりも少なめに使用するといいです。

三温糖の100gあたりのカロリー(エネルギー量)は382kcalで、GI値は108です。

三温糖の重さは、上白糖と同じで、大さじ1杯で9g、小さじ1杯で3gとなります。

上白糖

上白糖(じょうはくとう)も三温糖と同様に分蜜糖の車糖に該当する砂糖です。糖の再結晶化を防ぐためにビスコと呼ばれる糖液を添加しているため、ザラメ糖と比較するとしっとりとしています。上白糖は、白ザラ糖やグラニュー糖をつくる際に回収される糖蜜を加熱、乾燥してつくられます。

上白糖は一般に「白砂糖」と呼ばれる砂糖のことを指し、上白糖は日本独自の砂糖で、国内の砂糖消費量の半分以上を占めています。

甘さにクセがないため、料理全般や菓子、パンなど幅広く使われますが、加熱すると焦げやすいので注意が必要です。

上白糖の100gあたりのカロリー(エネルギー)は384kcal、GI値は109です。

大さじ1杯で9g、小さじ1杯で3gです。

グラニュー糖

グラニュー糖は、分蜜糖のザラメ糖に該当します。グラニュー糖の粒径は0.2〜0.7mmと、ザラメ糖の中では最も結晶が小さいです。クセがなく淡白な甘味が特徴です。粒が小さいため溶けやすく、また焦げにくい性質があります。

グラニュー糖の「グラニュー」は、英語の「granulated(粒状の、粗い)」に由来します。日本では砂糖というと白砂糖(上白糖)が一般的ですが、世界的にはグラニュー糖を指すことが多いです。

クセがない甘味を活かし、紅茶やコーヒーなどの香りを大切にしたい飲み物の甘味料や、クッキーやケーキ、マフィン、マカロンなどの洋菓子作りに適しています。

グラニュー糖の100gあたりのカロリー(エネルギー)は387kcalでGI値は110です。

グラニュー糖は、大さじ1杯で12g、小さじ1杯で4gです。上白糖と比較すると、結晶が大きいためやや重みがあることがわかります。

ココナッツシュガー

ココナッツシュガーは含蜜糖に該当する砂糖です。ヤシ科のココヤシ(ココナッツ)の花蜜からつくられる砂糖で、まろやかな甘みが特徴で、主に東南アジアの家庭用甘味料として消費されます。

ココナッツシュガーのGI値は35と低GI値食品に分類されるため、血糖値の急激な上昇を抑えることが可能です。また、ミネラル類やポリフェノールなどの配合量が多いといわれています。

ココナッツシュガーの独特な風味ややさしい甘みは、様々な料理や菓子、飲み物とよく合います。

ココナッツシュガーの100gあたりのカロリー(熱量)は383kcalです。

ココナッツシュガーの重さは、大さじ1杯で約9g、小さじ1杯で約3gです。

メープルシュガーの代用品

メープルシロップ

メープルシュガーの代用品としておすすめなのは、メープルシロップです。メープルシロップの方がメープルシュガーよりも流通しているため、ご自宅にあるという方は多いのではないでしょうか。

メープルシロップは液状で水分量が多くなってしまいますので、量を調整しながら甘みなどを確認しましょう。

砂糖全般

メープルシュガーがない場合でも、上記でご紹介した上白糖(白砂糖)やグラニュー糖、てんさい糖などの様々な砂糖で代用が可能です。砂糖の種類に応じて風味や甘さに若干の違いはありますので、量を調整しながら甘みを確認しましょう。

例えばお菓子作りには淡白な甘みを持つグラニュー糖や上白糖が、煮物などにはきび砂糖やてんさい糖、三温糖などがおすすめです。

三温糖は上白糖や若干甘みが強い傾向があるので、メープルシュガーの代用品として使用する場合はやや少なめに使用するとよいでしょう。きび砂糖などは、甘さがやさしいので、メープルシュガーの量と同量もしくは多めに使用しましょう。

はちみつ

はちみつ(蜂蜜)は、ミツバチが集めた蜜が巣の中で熟成されたものを指し、人類最古の甘味料といわれています。

はちみつの主成分は糖分(果糖とブドウ糖)で、ビタミン類や鉄、カルシウム、マンガンなどのミネラル分を豊富に含みます。

花の種類によって味や色、香りに違いがありますが、一般的にはちみつはすっきりとした甘さや風味が特徴です。パンやホットケーキにかけたり、コーヒーや紅茶などの飲み物に入れたりして用いられます。

はちみつの甘味の強さは、温度により変わりやすいため、調味料としては不向きといわれていますが、甘みを加えるといった意味では、てんさい糖の代用が可能です。

はちみつは、蜂の蜜であるため、ヴィーガン食品としては認められていません。

はちみつの方がメープルシュガーよりも甘さが強いため、メープルシュガーの代用品としてはちみつを使用する場合は、メープルシュガーの分量よりも少なめに使用しましょう。

アガベシロップ

近年、注目を浴びている甘味料の一つにアガベシロップがあります。アガベシロップは、メキシコを中心に分布している多肉植物「アガベ」から作られる甘味料です。アガベはテキーラの原料でもあります。

アガベは、一般的な砂糖(上白糖、白砂糖)の1.3倍の甘さがあるのにもかかわらず、カロリーは75%と低く、またGI値は驚きの21です!血糖値の急激な上昇を抑えたり、アガベシロップに含まれるイヌリンが腸内環境を整えてくれます。健康や美容効果が期待できることから、注目を集めています。

アガベシロップの甘さにはクセがなく、後味がさっぱりとしてしつこくないため、様々な料理に使うことができます。メープルシロップと同様に、アガベシロップもヴィーガンです。シロップの色が濃いものもあります。アガベシロップは、他の甘味料と比較して値段が高価な傾向があります。

アガベシロップは一般的な砂糖よりも甘いため、少なめに使用することをおすすめします。

羅漢果(ラカント)

羅漢果(らかんか)とは、中国の山岳地帯「桂林」で育つウリ科の植物です。顆粒タイプの羅漢果が、砂糖の代わりとして用いられることがあります。

羅漢果は、400年前から漢方の原料として使用されていました。羅漢果の実を乾燥させ砕き、それらを煮出すと甘い漢方茶になります。喉の痛みや咳、歯周炎症、胃腸に効果があるとされています。

羅漢果を使った甘味料に「ラカント」があります。ラカントとは、羅漢果(らかんか)というウリ科の植物から抽出されるエキスと、トウモロコシの発酵から得られる天然甘味成分で作られる甘味料です。顆粒状やシロップ状として販売されています。

羅漢果の果実は、砂糖の約400倍の甘さがあるといわれています。精製された羅漢果は、上白糖とほぼ同じか、もしくは2、3倍ほどの甘さといわれているので、甘さを確認しながら使用しましょう。