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ヴィーガン化粧水おすすめ10選!人気アイテムから海外ブランドまで紹介

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ヴィーガン化粧水おすすめ10選!人気アイテムから海外ブランドまで紹介

植物由来の原料だけで作られたヴィーガンコスメ。動物性やケミカルの成分が肌に合わない人はもちろん、動物愛護などの観点から選ぶ人も増えています。人気アイテムから海外ブランドまで幅広くヴィーガン化粧水を紹介します。

ヴィーガンについて

ヴィーガンの定義

「ヴィーガン」とは、動物由来の食品や成分などを完全に排除する考え方・それを実践する人のことを指します。英語「vegan」が語源で「ビーガン」と表記される場合もあります。ヴィーガンコスメは、成分に動物由来の成分が一切入っていないコスメを指します。動物はもちろん、ハチミツや乳製品、卵、虫由来の成分も一切含まれません。

スキンケア製品でよく使用される下記のアイテムは、実は動物由来の成分です。つまり、ヴィーガンコスメと謳うものは、これらの成分を使用することなく作られています。

  • ハチミツ

  • ミツロウ

  • ヒアルロン酸(ニワトリのトサカから抽出)

  • セラミド(馬の脳や脊髄、牛乳から得られる)

  • スクワラン(サメ類の肝油から抽出)※最近では植物性スクワランも多い

  • コラーゲン(豚や魚など、動物の皮やウロコから抽出)

  • グリセリン(牛脂の油脂)※植物性グリセリンも多く使用されている

  • エラスチン(豚や魚などの結合組織から抽出)

  • ケラチン(動物の角や爪、毛から得られるたんぱく質)

  • ラノリン(羊の毛から採取したオイル)

  • 乳成分(動物のミルク)

  • シルク(蚕の繭から抽出)

  • コチニール色素(昆虫の赤色色素)

  • ムスク(鹿の分泌液)

クルエルティフリーとの違い

「ヴィーガンコスメ」とよく混同される言葉に「クルエルティフリー」があります。

クルエルティフリー(cruelty-free)とは、化粧品の開発や製造などあらゆるフェーズにおいても、動物実験を行わないことを指します。「ヴィーガン」が化粧品に使用されている原料の由来に着目しているのに対し、クルエルティフリーは、ブランドや企業の方針が焦点となります。

  • ヴィーガンだからクルエルティフリー

  • クルエルティフリーだからヴィーガン

というわけではありません。ヴィーガンコスメでも、動物実験を行っていたり、動物実験を行っている原料を使用しているものがあり、逆にクルエルティフリーでもハチミツなどの成分を使用している場合があります。もちろん、ヴィーガンでもありクルエルティフリーでもあるコスメも存在します。ヴィーガンコスメを購入する際は、ブランドの方針や成分の詳細などをしっかりと確認しましょう。

クルエルティフリーに関しては、公式サイトなどを詳しくチェックしましょう。残念ながら、透明性に欠けるブランドがあるのも事実です。自社では動物実験を行っていなくても、動物実験を行っている原料を他社から購入して製造していたり、第三者機関に動物実験を委託しているメーカーもあります。

<最近注目を浴びているフェアトレード・エシカルコスメとは?>

フェアトレードとは、公平・公正な貿易のことを指します。発展途上国からの原料製品を適切な価格で継続的に購入することで、立場の弱い発展途上国の労働者や生産者の生活改善と自立を目指します。


エシカルコスメとは、人や環境(地球)、社会にやさしいコスメのことを指します。エシカルコスメ自体に明確な基準があるわけではありませんが、一般的には上記でご紹介したヴィーガンコスメやクルエルティフリー、フェアトレードを実践しているようなコスメを包括する表現で使われることが多いです。


このように、肌にも地球にもやさしいコスメの人気が、日本でも高まっています。

オーガニックコスメとの違い

最近注目を浴びている化粧品のジャンルに「オーガニックコスメ」があります。「ヴィーガンコスメ」との違いを説明します。

農薬や化学肥料を使用しないで栽培した植物をオーガニック(有機栽培)植物といいます。そして、オーガニック植物を使用して作られた化粧品を「オーガニックコスメ」といいます。

基本的には、オーガニックコスメのほとんどがヴィーガンコスメと考えてもよいですが、例外もあります。例えば、オーガニックのハチミツやシルクなどを使用したオーガニックコスメはヴィーガンコスメとはいえません。

オーガニックの化粧水に関してはこちらの記事でまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

ヴィーガンコスメのメリット・デメリット

ヴィーガンコスメは、動物由来の成分は不使用なので、動物性の成分が合わない方の肌に合う可能性があります。また、ヴィーガンコスメは、化学合成成分の配合率が低い(もしくはゼロ)ので、化学合成成分によるアレルギー反応が出にくい点もメリットです。全ての化学成分が悪いというわけではありませんが、ケミカルコスメで肌トラブルがある方は、ヴィーガンコスメの方が肌に合う可能性があります。

環境保護や動物愛護の観点からヴィーガンコスメを選択する方も多いです。

ヴィーガンコスメの市場はまだ小さいのが現状です。欲しいアイテムが手に入りにくいという点はヴィーガンコスメのデメリットといえるでしょう。また、植物性だからといって、必ずしも全ての肌質に合うというわけではありません。植物由来の成分に対してアレルギー反応がでる可能性もあります。そのため「ヴィーガンだから安心」と過信するのではなく、自分に合った化粧品を選ぶようにしましょう。

ヴィーガン化粧水の選び方

ヴィーガン認証

ヴィーガンの化粧水を選ぶ上でまず確認していただきたいのが、その化粧水がヴィーガンの認証を受けているかどうかです。
下記に主な国際的ヴィーガン認証をまとめましたので、化粧水本体や公式サイトなどに表示があるかどうかを確認しましょう。

  • The Vegan Society(ヴィーガン協会)

  • Vegan Action(ヴィーガンアクション)

  • BIORUIS(ビオリス)

  • Vegetarian Society(イギリスベジタリアン協会)

  • Vege Project Japan(ベジ・プロジェクトジャパン)

クルエルティフリー認証

動物実験を行っていないことを証明するために、クルエルティフリーの認証マークを取得しているブランドもあります。クルエルティフリー認証にはうさぎのイラストが用いられることがほとんどです。これは、うさぎが動物実験で多く使われる動物であるため、クルエルティフリーの認証マークとして多く使用されています。

下記が、主なクルエルティフリー認証です。これらの認証マークにもうさぎが使用されています。

  • PETA (ペタ、People of the Ethical Treatment of Animalsの略)

  • Leaping Bunny(リーピングバニー)

  • IHTK

  • CCF

低刺激成分

ヴィーガン化粧水の特徴として、低刺激成分が使用されていることが多いという点があります。例えば、アルコールはケミカルの成分ではなく小麦由来のものを配合したり、エイジングケア成分も植物由来のものを使用することで、刺激を抑えられます。

ケミカルの成分と比較すると、効果も穏やかな傾向がありますが、肌負担は抑えることが可能です。そのため、科学的な成分が原因で肌トラブルが起きやすい方は、低刺激成分配合のヴィーガン化粧水をおすすめします。

また、多くのヴィーガン化粧水が、肌トラブルを引き起こす原因といわれる下記の添加物を排除して作られています。

  • 鉱物油

  • アルコール(エタノール)

  • パラベン

  • シリコン

  • 合成着色料

  • 合成香料

  • 石油系界面活性剤

  • タルク

  • ラウリル硫酸Na

ただし、成分との相性は人それぞれですので、上記の成分で必ずしも刺激を感じるというわけではありません。また、上記の成分以外の成分で刺激を感じることもあります。

ヴィーガンコスメが自分の肌に合うかどうかが不安な方は、アレルギーテストなどを実施している化粧水を選ぶとよいでしょう。

アレルギーテスト

正式名称はリピート・インサルト・パッチテスト法(パッチテスト)。化粧品が発売される前に実際に対象の人に試し、アレルギー症状が出るかどうかを判断する。「アレルギーテスト済み」や「パッチテスト済み」と書かれた化粧品は、高いレベルで安全性を確保できた化粧品のことを指す。


スティンギングテスト

化粧品の使用によって、刺激が少ないことを確認するためのテスト。「スティンギング(stinging)」とはピリピリ、ヒリヒリといった一過性の刺激感のことを指し、主に敏感肌を対象にテストを実施することが多い。「スティンギングテスト済み」と書かれた化粧品は、皮膚刺激を感じにくいことが確認されている。


ノンコメドジェニックテスト

ニキビの元であるコメド(面包)ができにくいことを確認するためのテスト。ニキビの原因となりうる成分を極力除いて開発されることが多い。「ノンコメドジェニックテスト済み」や「ノンコメドジェニック処方」と書かれた化粧品は、コメドができにくい=ニキビができにくいことが確認されている。

ただし、これらのテストを実施していても、すべての人に皮膚刺激やアレルギー反応が出ないというわけではありません。

保湿成分

保湿は肌質問わずあらゆる肌にとって必要なことです。肌をしっかり保湿することでバリア機能が向上し、様々な肌トラブルを防ぐことが可能です。

植物由来の成分は、保湿効果に優れたものが多く、特に精油や植物油脂は植物のオイルなので、肌をしっとりと保湿してくれることが期待できます。

また、化学成分の中にも高保湿な成分はあります。例えば、植物性セラミド類や植物性ヒアルロン酸、植物性コラーゲン、植物性グリセリン、植物性スクワラン、ワセリンなどです。ただし冒頭でもご説明したように、これらの成分の中には動物由来の成分も存在するため、ヴィーガン対応の成分が配合されていることを確認する必要があります。

さらに、ブランド独自の保湿成分などもありますので、どの成分にどんな働きがあるのかを確認してみましょう。

<保湿成分の特徴>

セラミド類

角質層に存在するうるおい成分で、水分を挟み込む性質を持つ。動物性、植物性、合成など様々な種類がある。最近は肌なじみがよいヒト型セラミドが人気。


ヒアルロン酸

水分を抱えこむ性質を持つ。1gで2リットル以上の水分を抱えることができる。これまではニワトリのトサカから抽出するのが一般的だったが、近年では乳酸球菌による発酵法で製造したものが主流。


コラーゲン

水分を抱えこむ性質を持つ。分子が大きいため角質層まで浸透しないが、肌表面に保護膜を作り肌を保湿したり保護することができる。ブタや魚などの動物の皮やウロコから抽出したものが一般的なので、要注意。2021年にヴィーガンコラーゲンが開発された。


グリセリン

角質層の水分を保持する。水分を外部から取り込む働きもある。ヤシ油やパーム油、牛脂などの油脂を加水分解したり化学合成して製造される。


スクワラン

水分の蒸散を防ぐことに優れている。これまではサメ類の肝油を化学合成で製造するものが一般的だったが、近年ではオリーブ果実油から製造されるものが主流。


ワセリン

ワセリン自体には保湿成分はないが、肌に塗ることで油膜を張ることができ、水分の蒸散を防いだり、外部からの刺激から肌を保護することができる。石油を精製して製造される。

香り・テクスチャー

ヴィーガンコスメに限った話ではありませんが、化粧水は毎日使用するものなので、使い心地の良い化粧水を選ぶことが大切です。例えば、香りやテクスチャー、ボトルの形状(ミスト式、ポンプ式など)、使用時間帯(朝用・夜用)などです。

特に香りやテクスチャーは人によって好みが大きく分かれます。ヴィーガンコスメでは、合成香料ではなく、植物から抽出される天然香料(精油)が使用されていることが多く、ローズやラベンダー、イランイラン、ゼラニウムなど、深みのある香りが特徴的です。リラックス効果があります。

使いやすさを重視したい場合は、ポンプ式やスプレー式の化粧水がおすすめです。特にスプレー式(ミスト状の化粧水)は、メイクの上から使用できるものが多いため、外出先の肌の水分補給としても使いやすいです。

おすすめヴィーガン化粧水10選

Aesop|パセリ フェイシャル トナー

Aesop(イソップ)は、オーストラリア生まれの高級化粧品ブランドです。イソップでは、製品や原料における動物実験を一切行っておらず、外部委託も一切行っていません。イソップは、リーピングバニー認証とB corp認証(社会や環境に配慮した公益性の高い企業に対する国際的な私的認証)を取得しています。また、ミツロウやハチミツ、ラノリンなどの動物由来の成分も一切配合していないヴィーガンコスメブランドです。

この商品はアルコールフリーで植物エキスを配合し、角質層の潤いバランスを整えることができる化粧水です。毛穴を引き締め、次に使うスキンケアの効果を高めます。主要成分に香料としてパセリシード、ラベンダーの茎、ブルーカモミールが配合されています。その他には保湿効果のあるアロエベラ液汁、肌をひきしめる効果のあるハマメリス水など、安全性や有効性、持続可能性の実績がある成分のみを使用しています。

敏感肌を含む全ての肌タイプの方にお使いいただけます。

化粧水の後は、美容液やクリームを使用し保湿することをおすすめします。

Waphyto|レジェナ バランシングトナー

Waphyto(ワフィト)は、2020年に始まった日本のブランドです。フランスで体系化されたフィトテラピーと日本で確立した本草学の二つに、先進のバイオテクノロジーを融合させた独自の「植物バイオメソドロジー」で、植物本来の個性を引き出し配合した商品を提供しています。Waphytoは、化粧品の商品開発において、外部委託も含め動物実験を行っていないクルエルティフリーブランドです。また、9割以上の製品がヴィーガン処方です。

この商品はみずみずしいテクスチャーですばやく角質層に浸透し、乾燥による毛穴やくすみ、ハリ不足が気になる肌を引き締める化粧水です。美容成分として、無農薬で育てられた国産のレモン(花)とバラを配合しており、肌を引き締め、ハリや毛穴、乾燥にアプローチしてくれます。また、植物の力を最大限に引き出す独自の抽出法によって抽出した5つの国産植物成分(桑、菊、ゴツコラ、ヨモギ、スギナ)も配合されており、桑とスギナにはうるおいやハリ、弾力を与える作用があります。さらに、高い保出力をもち肌の内側まで素早く浸透する植物性コラーゲンのフィトコラージュを配合し、肌のバリア機能をサポート、うるおいに満ちた肌へ導きます。

パラベンフリー、石油系界面活性剤フリー、エタノールフリー、フェノキシエタノールフリー、合成香料フリーで、動物由来成分不使用のヴィーガン製品です。

同ブランドの美容オイル「レジェナ フェイシャルオイル」は、ハリ不足や乾燥小じわ、肌のごわつき、ざらつきなど大人のあらゆる肌トラブルにアプローチします。

ベアミネラル|ポア エクスフォリエイティング エッセンス

ベアミネラルは、カリフォルニア州サンフランシスコで誕生したブランドです。クリーン・ナチュラルなミネラルファンデーションを初めて世に送り出したブランドです。ベアミネラルは動物実験を行っておらず、製品のほとんどがヴィーガン処方となっています(一部の製品には、ビーズワックスやハニーなどが使用されています)。

この商品は、毛穴トラブルやごわつきに特化した「ポア スキンケア コレクション」の角質ソフニング コンディショナー(化粧水)です。角質のサイクルと皮脂バランスの乱れに着目し、毛穴のつまりや開きなどの毛穴トラブルに積極的に働きかけます。ポア スキンケア コレクションの共通成分である「ミネラル フルーツ コンプレックス*」が配合されています。古い角質を穏やかにほぐし毛穴の目立たないやわらかな肌に整える効果があります。美肌菌(皮膚常在菌叢)の環境をサポートし、健やかな肌へと導きます。
*フルーツ酸(サトウキビエキス、サトウカエデエキス、ビルベリー果実エキス、ヤエヤマアオキ葉エキス、オレンジ果実エキス、レモン果実エキス)のブレンド

アルコール(エチルアルコール)フリー、グルテンフリー、タルクフリー、ラウリル硫酸Naフリー、合成香料フリーで、動物由来の成分を使用していないヴィーガン製品です。また、ノンコメドジェニックテスト済み*、アレルギーテスト済み*です。
* 全ての方にニキビができない、アレルギーが起こらないというわけではありません。

同シリーズのポアクレイクレンザー(洗顔料)、ポアオイルフリーモイスチャライザ(乳液)もおすすめです。

琉白|月桃バランスローション

琉白(るはく)は、国産オーガニックスキンケアブランドです。沖縄の月桃(げっとう)やシークワーサー、ニガリ、海ぶどうなどを原料として使用しています。当ブランドの月桃スキンケアシリーズは、エコサート認証を受けており、毎年認証を更新しています。エコサート認証を取得するには、石油由来原料の使用は一切禁止、動物実験実験は行わないなど厳しい条件を満たすことが必要です。

この商品は、原材料の100%が天然由来、その内29.7% がオーガニック成分でできた高保湿化粧水です。月桃ハーブ水をベースに海洋深層水や海ぶどうエキス、6種の植物エキス、ニガリを配合しています。月桃ハーブ水はポリフェノールを豊富に含み、殺菌・抗菌作用のあるといわれています。海ぶどうエキスは、ミネラルなどの豊富な栄養素を含み、くすみのない透明感のある肌を保つ作用が、6種の植物エキス(カニナバラ果実エキス、セイヨウノコギリソウエキス、セージ葉エキス、タチジャコウソウ花/葉エキス、クビレヅタエキス、ゲットウ根/種子/茎エキス)には乱れやすい肌のバランスを整える作用が、そしてニガリには、肌のミネラルバランスを整えて保湿性を高める作用があるといいわれています。

合成保存料(パラベン、フェノキシエタノール)フリー、合成香料フリー、合成着色料フリー、アルコールフリー、石油由来成分フリー、動物由来成分フリーです。

乾燥肌や敏感肌、コンディションが乱れやすい方におすすめです。

化粧水の後は、同ブランドの美容オイルと保湿クリームで、しっかりと油分を補給しましょう。スペシャルケアアイテムとして乳液シートマスクもおすすめです。

琉白は、全製品にて動物由来成分は使用しておりませんし、全てエコサート認証に基づく製品作りを行っています。そのため、製品段階および最終製品の動物を用いた実験は一切行っていませんが、一部の原料に関しては、製品の効果を上げるために動物実験が行われているものを使用していることがあります。ただし、今後は動物実験が行われていない原料を積極的に使用する予定です。

LUSH|アロマウォーター

LUSH(ラッシュ)は、1995年にイギリスで始まった、主にバス用品を販売しているブランドです。
創業当時からの信念の一つである動物擁護の観点から、動物実験を行った原料は一切使用しておらず、動物実験の反対活動にも積極的に取り組んでいます。

この化粧水は、ヴィーガン認証「The Vegan Society」を取得しています。肌に付着した汚れを取り除く拭き取り化粧水と、化粧水の後のスキンケアの浸透率を高めるために、肌表面を柔らかくする働きがあります。主成分として、ダマスクローズエキスやラベンダーオイルが配合されています。ダマスクローズエキスには、肌に潤いを与え、キメを整えハリを与える作用があるといわれています。ラベンダーオイルには、乾燥によるダメージにアプローチし、健やかな肌へ導く作用があります。いずれの成分もリラックス効果のある香りを持っています。

アルコール(エタノール)フリーです。動物実験は一切行っておりません。

敏感肌を含むあらゆる肌質の方におすすめです。

化粧水の後は、フェイシャルオイルや保湿クリームでスキンケアのルーティンを完成させましょう。

THE BODY SHOP|ティーツリー スキンクリアリング マッティファイングトナー

THE BODY SHOP(ザボディショップ)は、英国ブライトン発祥のブランドです。THE BODY SHOPの商品は全てクルエルティフリーです。動物実験を行わず、動物毛や昆虫などから得られる色素を使用しない、100%ベジタリアンの商品を提供しています。2023年までに全製品でヴィーガン認証「The Vegan Society」を取得すると発表しています(2021年時点で約6割がヴィーガン製品)。

この商品は、ティーツリースキンケアシリーズの化粧水です。ティーツリーは、熱帯気候に生育する植物で、枝を切ってもすぐに新しい枝が生えたり、害虫駆除農薬が不要な強い生命力を持っています。優れた自然の浄化作用を持ち、過剰な皮脂分泌による毛穴やニキビなどの肌トラブルを抑えてくれることが期待できます。この化粧水にも、シリーズ共通成分の「THE TRIPLE BLEND(ザ トリプル ブレンド)」が配合されています。ティーツリー・レモンティーツリー・タマヌのブレンドオイルの3つのオイルがブレンドされたもので、過剰な皮脂分泌による肌トラブルにアプローチし、清涼感のある肌へと導きます。

過剰な皮脂分泌や毛穴、ニキビでお悩みの脂性肌や混合物の方におすすめです。

同シリーズには、洗顔料やオイル、ナイトマスクなどのスキンケアアイテムや、ボディウォッシュなどのボディケアアイテムがあります。また、同ブランドのクレンジングバーム「サンプチュアス クレンジングバター CA」はブランドの人気商品となっています。

PAÑPURI|RV アルナユース エッセンス ローション

PAÑPURI(パンピューリ)は、2003年に美容大国であるタイで始まりました。不要な成分は摂らず、必要な成分のみを受け入れる「クリーンビューティー」を掲げており、人体や環境に害となりうると判断した約2,300種類の成分の配合を禁止しています(パンピューリではこれを「ゼロリストTM」と名付けました。パラベンやシリコン、硫酸塩、グルテン、そして動物由来の成分など、安全性が疑われる成分は一切排除し、クリーンビューティーな製品の提供を行っています。

この商品は、製品中の約99.9%がオーガニック及び天然由来成分で作られた化粧水です。主成分として、アルナユースコンプレックス*、発酵エキス、ヒアルロン酸が配合されています。ジャスミンが持つパワーを凝縮したアルナユースコンプレックス*には、肌の老化を防ぎ、肌にハリを与える作用があります。また、植物由来のモイスチャーサージテクノロジーで、お肌を72時間潤すことが可能です。
*マツリカ花エキス、シクロデキストリン

あらゆる肌質の方にご使用いただけますが、特にエイジングケア*を行いたい方におすすめです。
*年齢に応じたお手入れのこと

PAÑPURIのスキンケアアイテムには、クレンジングや洗顔、美容液乳液、クリームなどがあります。

UNNATURALLY NATURAL|ザ・トリートメントローション

UNNATURALLY NATURAL(アンナチュラリーナチュラル)は、国産のクリーンビューティーブランドです。肌だけでなく動物や地球にもやさしいライフスタイルを提案しています。創業者自身の経験から、肌トラブルの原因となりやすい1,300種類以上の成分を排除し、ヴィーガン・ベジタリアン・グルテンフリーの製品作りを行っています。動物実験を行っておらず、第三者機関も動物実験を行っていないことを確認しています。ヴィーガン認証の「VEGAN SOCIETY」並びにクルエルティフリー認証の「PETA」を取得しています。

この商品は高い保湿力で肌のキメを整え、なめらかで上質な肌へ導くことができる化粧水です。主要成分にキウイ種子油やオキナワモズクエキス、スクワランなどが配合されています。キウイ種子油は、αリノレン酸とオメガ3脂肪酸、ビタミンC、ビタミンEなどの栄養価が高い成分で、肌のうるおいを保ち、ハリを与える効果があります。オキナワモズクエキスには保湿作用がある他、紫外線や乾燥などで弱った肌の炎症を抑えたり、シミやシワ、毛穴、たるみの原因となる活性酸素を減少させる効果があります。オリーブ由来のスクワランを使用しており、肌の保水力を強化・回復させることが期待できます。

エタノールフリー、グルテンフリー、シリコンフリー、サルフェートフリー、パラベンフリー、パラフィンフリー、クルエルティフリーで、ヴィーガン製品です。

すべての肌タイプの方にお使いいただけます。

化粧水で肌を整えた後は、同ブランドの美容液やクリームでスキンケアを完成させましょう。

A'kin|ハイドレイティング ミストトナー

A'kin(エイキン)は、植物科学者との共同開発でつくられたオーストラリア生まれのヴィーガンコスメブランドです。パラベンやシリコンなど、「不要」と考える成分を排除し、植物がもつ本来の力を最大限に生かした製品を提供しています。ハチミツやミツロウ、ヤシ油などの動物由来成分を一切使用しない100%ヴィーガンのブランドです。動物実験に反対の立場を示しており、現在クルエルティフリー企業の登録申請中です。

この商品は、肌のphバランスを素早く整え、肌に潤いを与えるミストタイプの化粧水です。肌を保湿して整える作用のあるオーガニックココナッツウォーターと、肌を整え保護する作用のあるグリーンティー(チャ葉エキス)、そして保湿や抗炎症、殺菌、収れん、美白など様々な効果が期待できるカモミール(カミツレ花エキス)を配合しています。

パラベンフリー、硫酸塩フリー、シリコンフリー、鉱物油フリー、混合物フリー、人工着色料フリー、人工芳香剤フリーです。

全ての肌タイプの方にお使いいただけます。

乾燥肌の方には「ローズミストトナー」がおすすめです。同ブランドの美容オイル「エイキン 美容オイルRHC」と一緒に使うと効果的です。

AWAKE|レディー セット グロウ フェイスミスト

AWAKE(アウェイク)は、NY生まれのヴィーガンブランドです。肌や地球環境のために動物由来原料を一切使わず、植物がもつ生命力を凝縮したオイルやエキスを厳選配合した商品を提供しています。

この商品は、ヴィーガン処方の化粧水です。高い保湿力を持つボタニカルオイル(コメ胚芽油・セージ油・ホホバ種子油)を配合しており、肌をみずみずしくうるおしてくれます。また、パウダー状になるスムース成分が配合されていているので、汗や皮脂を抑えベタつきや化粧崩れを抑えることができます。香料は100%天然香料で、オレンジやペパーミント、ローズマリーなどの香りにはリラックス効果も期待できます。

パラベンフリー、ミネラルオイルフリー、フタル酸フリーフリー、ワセリンフリー、グルテンフリー、BTHフリー、トリクロサンフリー、ラウレス硫酸フリー、合成香料フリーで、アレルギーテスト済み*です。
* 全ての方にアレルギーが起きないというわけではありません。

ミスト状の化粧水なので、メイクの仕上げやメイク直しとしても使うことができます。

あらゆる肌質の方がご使用できますが、特に日中の乾燥対策を行いたい方や、ベタつきやテカリが気になる方におすすめです。

同ブランドには、美容液やオイル、マスクなどがあります。

化粧水に関するQ&A

化粧水は手とコットンどちらでつける方がいいの?正しい使い方は?

化粧水の使用方法として、コットンの使用を推奨しているブランドがあります。手で直接つけるのとどう違うのか疑問に感じてる人は多いのではないでしょうか。

手とコットンにはどちらにもメリット・デメリットがあります。肌負担を考慮すると、基本的には手で化粧水をつけるのを推奨します。しかしムラができやすかったり、目元や鼻などの細かい箇所につけづらいというデメリットがあります。

反対に、コットンを使用する方が細かい部分まで均等につけることができますが、摩擦により肌負担が大きくなるというデメリットがあります。

いずれの方法でも注意すべきことは、摩擦やパッティング(肌を叩くこと)を避けることです。赤みや色素沈着、ハリやシミなどの肌トラブルを招く恐れがあるため、肌全体に優しくなじませるのがポイントです。化粧水を「叩き入れる」のではなく「肌の上にのせる」イメージで浸透させましょう。

コットンを使用する際は、肌負担が少ないコットン(オーガニックなど)を選び、コットン全体がひたひたになるくらい化粧水をたっぷり使用し(その分コストがかかります)、過度の摩擦を避けましょう。

乾燥が気になる時や紫外線を浴びた日は「コットンパック」がおすすめ

肌が乾燥していたり、外出して紫外線をたっぷり浴びてしまった日は、いつもよりも入念なスキンケアが必要です。そこでおすすめなのが、化粧水とコットンを使用したコットンパックです。フェイスパックのような機能を果たしてくれます。


やり方はとても簡単です。コットンに化粧水をたっぷりつけ、顔全体にコットンをのせ5分程度そのまま放置するだけです。コットンを2枚に裂いて使うのもおすすめです。


ただし長時間コットンをのせたままだと、コットンが肌の水分を奪ってしまいますので、長時間のコットンパックは避けましょう。また、コットンパックの後のスキンケアもしっかりと行ってください。

化粧水はたっぷり使う方が肌に良い?

保湿が重要だからといって、化粧水を規定量以上に使用していませんか?化粧水はたくさん塗る方が肌に良いというわけではありません。角質に浸透できる水分量は決まっているので、肌に塗った分全てが浸透するというわけではないからです。一時的に肌に浸透したりプルプルになっている感覚があるかもしれませんが、すぐに蒸発するため、あまり意味がありません。

反対に、使用量よりも少ない量を使用すると、十分に保湿されない可能性があります。そのため、ブランドが定めた使用量はしっかりと守りましょう。

使用量は「100円玉大」など硬貨の大きさで明記されていることが多いです。「適量」と書かれている場合は、100〜500円玉くらいの量を使用するのがよいです。

スキンケアは化粧水だけでもOK?

スキンケアとは、端的にいってしまえば「肌を保湿すること」です。肌の保湿は「水分を補充し、油分でカバーする」のが基本です。油分は肌の上に油膜を張り、水分が逃げるのを防ぎます。

化粧水は肌に水分を補充するものなので、化粧水だけではスキンケアは不十分ということになります。化粧水の後は、油分を多く含む乳液やクリームなど必ず使用しましょう。

化粧水は肌の奥まで浸透するって本当?

テレビCMや広告などで「肌の奥まで浸透!」などの文言を見聞きしたことがある人は多いのではないでしょうか?しかし、実際には化粧品は皮膚の一番外側の部分である「角層」までしか浸透しません。人間の皮膚には、外部からの侵入物を体内に取り込まないシステムが備わっているためです。バリア機能を持つ角質をしっかりと保湿し、いい状態に保つことが極めて重要です。

化粧水と乳液はどちらを先に使う?

基本的なステップは、化粧水→乳液の順番です。水分を補給したあとに油分で膜を張って水分を閉じ込めます。商品の中には「先行乳液」といって、化粧水の前に使用するものもあります。例えば、スキンケアブランドのアルビオンはスキンケアの最初のステップに乳液を使用します。化粧水の使用方法については、ブランドの公式サイトなどで確認を行いましょう。

化粧水は季節によって変えるべき?

日本には四季があり、それぞれも季節によって気候が大きく変わります。気候により肌の状態は左右されやすいため、できれば季節ごとに化粧水を使い分けるのがよいでしょう。

例えば、乾燥しやすい秋冬には保湿効果が高い化粧水を、皮脂分泌が多くなりやすい春夏には皮脂分泌を抑える作用もある化粧水を使用するなど、肌の状態に合わせて異なるスキンケアを取り入れてみましょう。

ただし、一度開封した化粧水はできるだけ早く使い切る方がよいので、次のシーズンに持ち越さないよう、使い切れる容量を購入するようにしましょう。

化粧水は年齢によって変えるべき?

年齢によって肌の状態は変わるので、使用する化粧水も変える必要があります。例えば、皮脂の分泌量は20〜30代をピークにどんどん減ってきます。

20代で使用していた化粧水では保湿が物足りなく感じるなど肌の変化を感じたら、化粧水を含むスキンケアを見直すべきタイミングといえます。

化粧水は朝と晩で使い分けるべき?

基本的には、朝晩で使い分ける必要はありません(朝・夜専用のものでない限り)。しかし、朝のメイクの前に油分が多い化粧水を使用すると、メイクのりが悪くなってしまいます。そのため、朝は油分の少ないもの、夜は油分が多いものなど、朝晩でスキンケアアイテムを使い分けるのもありです。

化粧品はライン使いする方がよい?

スキンケアのアイテム同士の相性やなじみが良いのは同じブランドでスキンケアアイテムを揃える「ライン使い」です。

各スキンケアブランドは、基本的にライン使いすることを全体に化粧品を開発していますので、相性や効果を考慮すると、ライン使いをすることで効率的に肌のケアが可能です。

とはいえ、別のブランドのアイテムを組み合わせて使用する方が、肌の調子が良いと感じる人もいると思います。ライン使いだけがスキンケアの正解ではないので、自分の肌の状態に合わせて最適なアイテムを選ぶようにしましょう。

拭き取り化粧水ってどうなの?

拭き取り化粧水とは、洗顔の代わりに、コットンに化粧水を付けて汚れを取り除いたり、古い角質を落とすものです。もともとはフランス発祥のスキンケアアイテムといわれています。フランスの水道水は硬水で、硬水に含まれるマグネシウムやカルシウムなどのミネラルにより肌が乾燥したり肌荒れの原因となるため、フランスなどのヨーロッパでは、クレンジングや洗顔などはコットンや布で拭き取るのが主流です。

日本の水質は軟水なので、わざわざ拭き取り化粧水を使う必要はありません。ただし、拭き取り化粧水で古い角質を落とし化粧水の浸透が高くなる効果があるので、スキンケアに取り入れるのはありです。使用時はコットンによる摩擦には十分注意しましょう。

参考文献

  • かずのすけ, 白野実(2019)『美肌成分事典』主婦の友インフォス

  • 上原恵理(2021)『医者が教える 人生が変わる美容大事典』KADOKAWA

  • 永松麻美(2021)『正しい知識がわかる 美肌事典』高橋書店

  • すみしょう(2021)『最短で美肌になるために知っておきたい スキンケア大全』KADOKAWA

  • 久光一誠(2021)『効果的な「組み合わせ」がわかる 化粧品成分事典』池田書店

  • 川島眞, 川田暁, 神田吉弘, 世喜利彦, 能﨑章輔(2018)『美容の科学』じほう

  • 宇山侊男, 岡部美代治, 久光一誠(2020)『化粧品成分ガイド 第7版』フレグランスジャーナル

  • 小林智子(2022)『すっぴん肌が好きになる 肌トラブル大全』WAVE出版