低刺激性のスキンケアを展開するアクセーヌのクレンジングミルク「ミルキィ クレンズアップ」を実際に購入しレビューしてみました。肌への刺激性や洗浄力などを詳しく解説しています。購入を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
アクセーヌは、カバーマークなどを展開しているピアス株式会社の傘下にあるブランドです。1970年代に頻発した化粧品アレルギーを2度と繰り返さないために、皮膚科専門医とともに共同研究され生まれました。
アクセーヌの原点であり本質は「A・C・S」の3つのアルファベットです。この3つのアルファベットは、治療補助システム「Allergen Control System=皮膚炎再発防止機構)」を意味します。アレルギーの原因であるアレルゲン(かぶれの原因物質)を取り除き、アレルギーの再発を防ぐという理論によって確立されたシステムのことを指します。アクセーヌは、この「A・C・S」を守りながら、最新の皮膚生理学に基づいた解決策を追求し、低刺激性でアレルギーの原因とならず、効果の実感できる化粧品を開発・販売しており、肌への負担が少ないことから皮膚科でも紹介され、敏感肌でも安心して使えると高く評価されています。
アクセーヌの人気アイテムには、クレンジングミルクの他にも保湿成分がすみずみまで浸透し一日中潤い続ける化粧水「モイストバランス ローション」や日焼け止めベースクリームの「スーパーサンシールド ブライトヴェール」などがあります。
この商品は、低刺激性のクレンジングミルクです。メイクだけではなく肌をほぐして取り除く角質ケアに特化しています。角質柔軟成分が配合されており、くすみやニキビの原因となる古い角質を柔らかくし、取り除きやすい状態に整えてくれます。のびがよく、ベタつきを感じない軽やかなテクスチャーです。
アルコール(エタノール)フリー、香料フリー、着色料フリーで、肌に残りやすく刺激になりやすいといわれるラウリン酸やオレイン酸もカットしています。
マツエク対応*、W洗顔必要、濡れた手で使用不可、ウォータープルーフメイク対応です。
*一般的なシアノアクリレート系の接着剤に対応しています。使用されている接着剤については、施術店にご確認ください。
水
化粧品に最も多く配合されている成分です。化粧品に配合される水は、精製された水が使用されます。
エチルヘキサン酸セチル
2−エチルヘキサン酸とセチルアルコールから作られるエステル系オイルです。低粘性で安定性・安全性に優れているといわれています。さらっとしたテクスチャーで伸びが良いのが特徴です。
BG
化学名「1.3-ブチレングリコール」の頭文字です。多価アルコールに分類されるやや粘性のある透明な液体で、アセトアルデヒドから合成されるものがほとんどですが、植物油脂を原料として合成されるものもあります。水分を保持する働きがあり、製品の保存性を高める効果にも優れています。
PEG-7(カプリル/カプリン酸)グリセリズ
カプリル酸及びカプリン酸のモノ、ジ及びトリグリセリドの混合物に酸化エチレンを付加重合したものです。洗浄したあとにしっとり感を残す効果がある他、香料などの可溶化剤としても優れます。
フェニルトリメチコン
シリコーン油の一種で、アルコールに溶ける性質があります。様々なオイルを融解させたり、各種の表面処理粉体を分散させる効果があります。また、滑らかな仕上がり感触を与えることができます。
ミネラルオイル
石油を精製して得られる無色透明の液体です。肌からの水分蒸発を抑える水分蒸発抑制の働きに優れています。ほとんどの人にとって肌トラブルの原因にならないといわれる安全性の高い成分です。
PEG-60水添ヒマシ油
水添ヒマシ油に酸化エチレンを付加重合したものです。非イオン界面活性剤で、乳化効果や可溶化効果があります。また、香料やオイル成分を配合するときにも使用されます。
PEG-7グリセリルココエート
ヤシ脂肪酸グリセリルに酸化エチレンを付加重合したものです。乳化剤やエモリエント剤として配合されます。
ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル/オクチルドデシル)
ラウロイルグルタミン酸とコレステロール及びオクチルドデカノールの混合物とのジエステルです。セラミドや毛髪の細胞膜成分と似た機能があり、低下してしまった肌のバリア機能を改善させる効果が期待できます。また、顔料分散性に優れています。
(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー
高吸水性高分子の一種であるポリアクリル酸に、炭素数10-30のメタクリル酸アルキルを導入した共重合体の高分子乳化剤です。水と油の界面張力を低下させないという特徴があり、塗布後の油膜は水になじむことなく耐水性の皮膜を形成します。
水酸化Na
代表的なアルカリ成分です。非常に強いアルカリ性をもち、酸性の成分とセットで配合し中和反応によってさまざまな働きをします。
セスキオレイン酸ソルビタン
油性成分の高級脂肪酸と糖類の一種で水性成分のソルビタンをつなぎ合わせた非イオン界面活性剤です。水と油の間に入って水と油を混ざった状態にしておくことができる乳化剤として使われます。
メトキシケイヒ酸エチルヘキシル
メトキシケイヒ酸と2-エチルヘキシルアルコールのエステルで油溶性の原料です。紫外線B波の吸収力に優れ、紫外線で劣化しやすい成分が配合されている化粧品を紫外線から守るために品質保持剤として配合されます。
フェノキシエタノール
フェノールをアルカリ溶液中で酸化エチレンを不可して合成された、わずかに特異のにおいを持つ透明の液体です。近年、防腐殺菌成分として、パラベン類の代わりとして配合されることが多い成分です。
メチルパラベン
パラオキシ安息香酸と様々なアルコール類とのエルテル化合物の一種です。無色または白色の結晶性粉末で、製品の品質を守るための防腐剤として配合されています。
この商品は、肌が乾いた状態で使用します。まず、手にティースプーン3〜4杯程度取ります。使用量が少ないと摩擦による刺激を肌に与えてしまったり、メイクや汚れが落ちない原因となるため、適量を守って使用しましょう。手にとったクレンジングミルクを、両頬・額・鼻・あごの5箇所に置きます。顔の中心から外側に向かって円を描くように、頬→額→鼻→顎→目元の順になじませていきます。摩擦を起こさないよう、指先だけではなく指全体を使って力を入れずになじませるのがポイントです。指に重さを感じたら、汚れがなじんだサインです。なじんだら、水かぬるま湯で洗い流すか、ティッシュなどで拭き取ります。
大手通販サイトや口コミサイト、SNSに投稿されている口コミをまとめています。よい口コミだけではなく悪い口コミも包み隠さずお伝えします。
すっきり落ちるのに、つっぱらない。
肌への刺激を感じない。
ざらつきがなくなり、肌トラブルがなくなった。
使い心地がよい。
【総評】
つっぱらない洗い上がりや、低刺激で肌トラブルがおこらないといった高評価が多くありました。特に肌トラブルを起こしやすい敏感肌の方の「安心して使える」といった口コミが多かったです。また、肌トラブルが少なくなったという方もいらっしゃいました。
メイクが落ちない。
角質や毛穴へ効果は感じない。
1回の使用量が多いのでコスパが悪いように感じる。
【総評】
ナチュラルメイクはしっかりと落ちるようですが、しっかりめのメイクやアイメイクなど、メイクが落ちないという低評価が多くありました。実際に使ってみましたが、特にアイライナーが落ちづらいため、別途ポイントメイク落としを使ってオフする方がベターです。おすすめのポイントメイク落としは、後ほどご紹介します。また、角質や毛穴への効果までは感じないという口コミも見受けられます。しっかりとメイクが落ちないと、角質や毛穴ケアを十分に行うことが難しいため、まずはしっかりとメイク汚れを落とすことが重要です。
アクセーヌのクレンジングミルクは、粘度が高いテクスチャーです。伸ばすとややもったりとした重い感覚がありますが、肌になじむと軽いオイル状のテクスチャーに変化します。
無香料ですが、かすかに原料臭が感じられます。
右上から時計回りに、ウォータープルーフのマスカラ(黒)、お湯でオフできるマスカラ(茶)、ウォータープルーフのリキッドアイライナー(黒)、お湯でオフできるリキッドアイライナー(茶)、リキッドファンデーション、アイシャドウ、リップです。
手の甲に広げて数回くるくるとなじませます。この段階では、メイクとはなじみません。引き続き、やさしい力でメイクとなじませていきます。
1分ほどなじませると、リキッドファンデーションやアイシャドウ、リップ、お湯で落とせるタイプのマスカラとなじんできました。ウォータープルーフのマスカラと、アイライナー(ウォータープルーフ・お湯で落とせるタイプ)は落ちません。オイル状のテクスチャーに変化したらお湯で洗い流します。
ぬるま湯で洗い流すと、なじませる段階では落ちなかったアイライナー(ウォータープルーフ・お湯で落とせるタイプ)もしっかり落ちました。リップの跡が少し残り、ウォータープルーフのマスカラはほとんど落ちませんでした。アイメイクは、別途ポイントメイク落としを使ってオフする方がベターでしょう。おすすめのポイントメイク落としは、この記事の後半でご紹介します。
洗い上がりの肌は、もっちりとした肌になります。角質柔軟成分が配合されているため、さっぱりと明るい肌になることが期待できます。
今回はぬるま湯で洗い流しましたが、ティッシュオフをすると、さらにしっとりとした肌になります。
アクセーヌの中で、他におすすめのスキンケアアイテムをご紹介します。クレンジング後におすすめの洗顔料やミルクタイプ以外のクレンジング剤をピックアップしました。
クレンジング後の洗顔には、こちらの「リセットウォッシュ」がおすすめです。
この商品は、肌のうるおいをしっかりと残しながら余分な角質を落とすことができる弱酸性、低刺激性の洗顔料です。アミノ酸系洗浄料とグリコール酸を配合しており、ゴワゴワした角質を必要なうるおいを奪わず汚れのみを落とし、しっとりなめらかな肌に洗い上げます。泡で出てくるタイプなので忙しい朝の洗顔にも最適です。
香料フリー、着色料フリー、アルコール(エタノール)フリーの商品です。
泡で出てくるタイプの洗顔料なので、泡立てる手間がなく時短で洗顔ができます。朝の洗顔にぴったりです。
ニキビ肌の方洗顔には、ニキビケアシリーズの洗顔料「シーバム ウォッシュ」がおすすめです。
シーバムウォッシュは、天然酵素とパウダーの効果で肌に負担をかけずに大人のニキビを防ぐことができるパウダータイプの洗顔料です。しっかりとした洗浄力がありながら肌に必要なうるおいは残すことができるので、ザラつきや黒ずみのない毛穴の目立ちにくいツルツル肌に導きます。
香料フリー、着色料フリー、アルコール(エタノール)フリーの商品です。
しっかりめのメイクを優しく落としたいという方には、オイルタイプのクレンジング「マイルド ウォッシュ クレンジング」がおすすめです。
この商品は、ハードなメイク汚れを負担をかけずにスルンと浮き上がらせて落とす低刺激性で洗い流すタイプのクレンジングオイルです。潤いを保つセラミド類似成分が配合されているため、肌をしっかりと外部刺激から保護してくれます。
香料フリー、着色料フリー、パラベンフリー、アルコール(アルコール)フリーの商品です。
*全ての方に肌トラブルが起こらないというわけではありません。
お肌が特に敏感になっている時は、こちらの界面活性剤フリーのクレンジングオイルがおすすめです。
この商品は、低刺激にこだわった拭き取りタイプのクレンジングオイルです。メイク汚れと素早くなじみ、毛穴に入ったファンデーションまでしっかり落とすことができます。保湿効果エモリエント効果のあるスクワランなどが配合されています。界面活性剤フリーの商品なので、刺激を感じやすい敏感肌の方も安心してお使いいただけます。
香料フリー、着色料フリー、界面活性剤フリー、パラベンフリー、アルコール(エタノール)フリーの商品です。
*全ての方に肌トラブルが起こらないというわけではありません。
最後に、アクセーヌのクレンジングミルクと類似したおすすめ商品をご紹介します。アクセーヌのクレンジングミルクと同じように、人気が高いクレンジングミルクや、低刺激性のクレンジングをピックアップしました。
カバーマークは、ピアス株式会社が運営する日本のブランドです。ピアス株式会社はカバーマークの他に、アクセーヌや「塗るつけまつ毛」で知られているイミュなどを展開しています。
この商品は、89%が美容液成分(水と保湿成分)でできている購買No.1*のクレンジングミルクです。独自の「アクアクレンジングゲル構造」により、肌にのせるだけでメイクが浮き上がるので、落ちにくいカバーファンデーションも摩擦による肌への負担をかけることなく落とすことができます。洗い流した後の肌に「保湿ヴェール」を形成するヒアルロン酸の約2倍の保湿力をもつMCキトサンが配合されているため、洗い上がりの肌はスキンケアをしたかのようにもちもちになります。肌に心地よいテクスチャーで、オレンジやアトラスシーダーなど9種のエッセンシャルオイルをブレンドした柑橘系の香りです。
*インテージSLI クレンジングミルク市場 2018年9月~2021年8月金額シェア
アルコールフリー、合成香料フリー、着色料フリーです。
マツエク対応、W洗顔必要、濡れた手で使用可能、ウォータープルーフメイク対応*です。
*ウォータープルーフのメイクは落ちにくい場合があります。
カバーマークのクレンジングミルクを実際に使ってみると、みずみずしく伸びがよいテクスチャーです。9種類のエッセンシャルオイルをブレンドした香りは、柑橘系の爽やかな香りです。ミルクなのに洗浄力が比較的高く、落ちにくいマスカラやアイライナーもきれいに落ちます。
チャントアチャームは、ヴェレダなどを運営している株式会社ネイチャーズウェイが展開する日本のオーガニックブランドです。チャントアチャームでは安心して使えるオーガニックスキンケアを目指しており、100%自然成分*にこだわり、有機JAS認証の自社農場で育てたハーブを積極的に使用した安心して使える肌への負担が少ない処方を選択し、パラベンやシリコン、合成ポリマー、紫外線吸収剤などの石油由来・化学成分は一切使用していません。
この商品は、石油系界面活性剤などの強い洗浄成分は一切使っていない、低刺激性のクレンジングミルクです。ミルクがオイルに変化しながら汚れをつかむ「転相」の性質を利用し、肌に優しい天然由来成分で落ちにくいメイクや汚れを浮かせて肌に負担をかけることなく落とすことができます。自社農園で栽培された無農薬ハーブエキス(エキナセア、ゼニアオイ、セイヨウノコギリソウ)や北アルプスの温泉水、天然由来のアミノ酸が配合されています。保湿成分をたっぷり配合しているので、肌をうるおいで包み洗い上がりの肌はしっとりします。また、その後のスキンケアの浸透*1が良くなり、スキンケア全体の効果も高めます。ハーブのリラックスできる優しい香りです。
*角質層まで
マツエク対応*、W洗顔不要、濡れた手で使用不可、ウォータープルーフメイク対応です。
*一般的なまつ毛エクステンションのグルー3種類(エチルシアノアクリレート、ブチルシアノアクリレート、エトキシシアノアクリレート)に対する洗浄試験で耐性を確認済み。
チャントアチャームのクレンジングミルクを実際に試してみたところ、軽いミルク状のテクスチャーが、メイク汚れとなじませるとオイル状に変化します。香りは、ほのかな天然のハーブの香りがします。洗い上がりの肌はしっとりとします。
DRUNK ELEPHANT(ドランクエレファント)は、2021年10月に日本に上陸したばかりのアメリカのブランドです。多くの肌トラブルの原因となっているといわれる原料を使わない「成分引き算主義」のスキンケアブランドです。
この商品は、クリニークのクレンジングバームと同様に無香料のクレンジングバームです。フルーツエキスや植物オイル、アフリカンブレンドオイル*などが配合されています。
*スクレロカリアビレア種子油、バオバブ種子油、スイカ種子油、シンジオフィトンラウタネニ核油(トリートメント成分)付属のパウダー「ドランクエレファントブースター」を使えば、毛穴や角質ケアもできます。
エッセンシャルオイルフリー、シリコーンフリー、PEGフリー、無香料です。ヴィーガン、クルエルティフリーフリーの商品です。
マツエク非対応、W洗顔不要、濡れた手で使用不可、ウォータープルーフメイク対応です。
ドランクエレファントのクレンジングバームを実際に試しましたが、クリニークのバームよりも柔らかいテクスチャーです。体温でオイル状に溶け、まさしくバターのようなテクスチャーに変化します。洗い上がりの肌はしっとりふっくらとなります。香りはほとんどありません。付属のパウダーは肌あたりがやさしく、刺激性が低いので敏感肌の方も使いやすいです。
久光一誠(2021)『効果的な「組み合わせ」がわかる 化粧品成分事典』池田書店
宇山侊男, 岡部美代治, 久光一誠(2020)『化粧品成分ガイド 第7版』フレグランスジャーナル
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