小麦を控えた食事を続ける中で、「美味しさや食べ応えが少し物足りない…」と感じたことはありませんか?そんな悩みに寄り添うのが、米粉で作られたペンネです。 グルテンフリーでありながら、食感はもちもちとしていて、小麦のパスタに負けないほどの満足感があります。さらに、米粉ならではのやさしい甘みが口の中にふんわり広がり、食べる喜びをもう一度感じられるはずです。小麦アレルギーがある方や、健康を考えて食事を見直している方にも安心して取り入れていただけるこのペンネは、イタリアンからアジア風まで様々な料理にぴったり。慣れ親しんだ食卓に新しい風を吹き込みつつ、食事制限のストレスを和らげる力強い味方になること間違いなしです。 本記事では食べる楽しみを失わず、健康と美味しさを両立できる米粉のペンネを紹介します。
米粉の基本的な情報は、下記の通りです。
米粉はもち米またはうるち米を原料に作られる。
一般的にスーパーで販売されている米粉は、うるち米を原料に作られる「製菓用米粉」を指す。
米粉には「菓子・料理用」「パン用米粉」「麺用米粉」の3種類ある。
以下、詳しく紹介していきます。
米粉は大別してもち米から作られるものと、うるち米から作られるものがあります。
うるち米は一般的に食べられている半透明のお米のことです。有名な品種にはコシヒカリやあきたこまちなどがあります。もち米は白く不透明で、お餅やお赤飯にする粘性のあるお米のことです。
もち米からなる代表的な米粉は白玉粉で、うるち米からなる代表的な米粉は上新粉です。
さらに製法によって、「アルファ型(α型)」と「ベータ型(β型)」に分類されます。
「ベータ型」は、製造の過程で加熱処理していない米粉を指し、「生粉製品(なまこせいひん)」ともいいます。ベータ型の米粉は上新粉や白玉粉などです。
「アルファ型」は、製造の過程で加熱処理している米粉を指し、「糊化製品(こかせいひん)」ともいいます。アルファ型の米粉はみじん粉や寒梅粉、道明寺粉などです。
スーパーなどで売られ、一般的に「米粉」または「米の粉」という名称で売られている商品は単に「製菓用米粉」と呼ばれます。原料がうるち米かつベータ型で、粒子がとても細かいです。以下、本記事での「米粉」とは、この製菓用米粉を指します。
原料は上新粉と同じですが、製法や粒子の大きさが異なります。一般的には、うるち米から2ロール製法で作られた粉が「上新粉」、胴搗き製法(どうつきせいほう)で作られた粉が製菓用米粉となります。
米粉の粒度は40メッシュ〜500メッシュのものがあり、数字が大きいほど粒子が細かいことを表します。上新粉などの米粉が90メッシュスルーであるのに対して、製菓用米粉は200メッシュスルーから400メッシュスルーと粒子が細かいのが大きな特徴です。製菓用米粉の見た目は白く、サラサラとしています。
2ロール製法は、水洗いした米を乾燥させロール製粉機で製粉するという方法です。胴搗き製法したものよりも強い粘性がありますが、水分量が少ないため硬化が早いです。
胴搗き製法は、精米後にもち米の水分が多く保たれた状態で、杆搗き臼(きねつきうす)で徐々に細かくしていく製法です。別名杵搗き式(きねつきしき)ともいいます。時間はかかりますが、良い粉を得ることができます。関西では、古くから胴付き製法で作られています。
日本米粉協会では、消費者が用途に合わせて適した米粉を選択できるように製菓用米粉を使用用途別に
1番菓子・料理用
2番パン用米粉
3番麺用米粉
と分類し、この番号や用途をパッケージに表示することを推奨しています。現在パッケージに番号や用途を表記している製品は少ないですが、表示されている製品もあるので購入する際の参考にしてみてください。
米粉のメリットは、下記の通りです。
グルテンフリー
油の吸収率が低い
だまになりにくく使いやすい
国産の商品が多い
以下、詳しく紹介します。
米粉のメリット1つ目は、グルテンフリーであることです。
グルテンとは主に小麦や大麦、ライ麦などに含まれる成分です。弾力に富むが伸びにくいグルテニンと、弾力は弱いが伸びやすいグリアジンの2種類のたんぱく質が、水分によって結びついたものをグルテンといいます。グルテンの含有量によって生地の硬さが決まり、パンなどの「ふわふわ、モチモチ」という食感はこのグルテンによってもたらされます。しかし、グルテンはアレルギーの原因となる他、消化されにくいという性質があり、肥満やむくみの原因となったり、疲れやすくなるなどの症状が身体に出ることもあります。
米粉にはグルテンが含まれないため、小麦アレルギーの方やグルテンフリーの生活をしている人が小麦粉の代用品として米粉を使用することが多いです。
ただし、「米粉」という商品名で販売されているものには製パン用にグルテンを添加しているものもあります。米粉=グルテンが含まれていないというわけではないので、原材料を確認してから購入しましょう。
米粉のもう一つの大きなメリットは、油を吸収しにくい点です。
米粉は、小麦粉と比較して油の吸収率が低いため、唐揚げや天ぷらの衣として使用すると、揚げたてのカリッとした食感を長時間保つことができ、時間が経ってもベタつきにくいという特徴があります。
また、油を吸収しにくさはカロリーを抑えることに繋がるため、ダイエットの方などカロリーを抑えたい方にとっても大きな利点であるといえるでしょう。
さらに、油っぽさが少なくなるため、胃腸への負担が軽減される点も大きなメリット。油っぽいものが苦手な方でも食べやすいです。
米粉は使いやすさの点でも優れています。
小麦粉と比べて粒子が細かいため、料理やお菓子作りの際にふるいにかける必要がなく、そのまま簡単に使用することができます。また、米粉は水に非常に溶けやすく、ダマになりにくいです。例えばシチューやソースを作る際にも便利で、滑らかで均一な仕上がりが期待できます。
パンケーキなどのお菓子作りでは、グルテンが含まれていない分、焼き菓子などの膨らみは少なくなる傾向にありますが、他の成分や工夫を加えることで十分に美味しい仕上がりに。クッキーなどの焼き菓子ではサクサクっとした米粉ならではの食感が楽しめます。
米粉のもう一つの大きな利点は、国産の商品が多いことです。
日本国内では米粉の製造が盛んで、主に国内産の米を使用している商品が多く流通しています。日本産の米粉は、農薬や化学肥料の使用が抑えられているものが多く、特に無農薬や有機栽培によるものも増えてきています。このため、化学物質に敏感な人や、小さなお子様がいる家庭から特に人気です。
食の安全性に対する意識が高まる中、国産の米粉はその信頼性や品質の高さから、多くの消費者に選ばれています。
さらに、米粉は日本の伝統的な農産物であり、地産地消の観点からも注目されています。
おすすめの米粉ペンネを紹介します。
大潟村あきたこまち生産者協会が手掛ける「グルテンフリーペンネ」は、国産の発芽玄米を使用して作られた、全く新しいタイプのショートパスタです。
このペンネは、小麦やグルテン、塩を含まず、発芽玄米を主成分にしたことによって、独特の食感と風味を実現しています。通常の小麦粉では味わえない、新しい感覚のテクスチャーが楽しめるこのペンネは、和風、洋風、中華といった様々な料理に適応し、デザートとしても活用できる多用途な製品です。これにより、家族全員が楽しめる食事を提供することができます。
製造に関しては、発芽玄米の加工から精米、製粉に至るまで、すべての工程を自社で行っているため、安全性と品質がしっかりと保証されています。
原材料として使用されているのは、国産の発芽玄米粉と白米粉に加え、加工デンプンや増粘剤(アルギン酸エステル、増粘多糖類)です。この組み合わせにより、グルテンフリーでありながらも、しっかりとした食感と風味が引き出されているのが特徴です。
PLUS の「グルテンフリー ライスパスタ ペンネリガーテ」は、岐阜県産のハツシモ米を100%使用して作られた、グルテンフリーの米粉のペンネです。
ハツシモ米は、自社農園で栽培されており、製造は米粉専用の工場で行われているため、品質に対するこだわりが感じられる商品です。このパスタは、独特の弾力とお米ならではの風味が特徴で、小麦粉を使わずにしっかりとした食感を楽しむことができます。
アレルギー対応としても優れた商品で、28品目のアレルギー物質を含まず、食塩も使用していないため、健康志向の方や食事制限を必要とする方にも安心して食べていただけます。
さらに、昆布やわかめから抽出されたアルギン酸エステルを使用しているため、自然由来の成分にこだわった安心・安全なパスタです。ベジタリアンやヴィーガンの方にもおすすめできる、体にやさしいおいしい米粉のペンネとして、日常の食事や非常食として幅広く利用できるのが魅力です。
afocoの「ライスマカロニ ペンネ」は、ベトナムのSafoco社によって作られた、品質管理に定評のあるグルテンフリーの米粉パスタです。
このペンネは、ISOやHACCP、そしてHALALといった国際的な認証を取得した工場で生産されており、厳しい安全基準をクリアしています。主な材料は、ベトナムで栽培された長粒米であるインディカ米と、タピオカでん粉をブレンドして作られており、特に小麦アレルギーをお持ちの方でも安心してお召し上がりいただけるのが特徴です。
このペンネは、もちもちとした食感が際立ち、普通の小麦パスタとは異なる独特の歯ごたえが楽しめます。
グルテンフリーのため、健康に配慮している方や食事制限が必要な方にも最適。ペンネとしてパスタ料理に活用するのはもちろん、スープやサラダの具材としても万能で、さまざまなレシピに取り入れやすい点が魅力です。
米とタピオカの穏やかな風味がどんな料理にもマッチし、食卓を豊かにしてくれるでしょう。
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