本記事では、アガベシロップが危険と言われている理由を紹介します。
まずはじめに、アガベシロップについて紹介します。
アガベシロップは、メキシコを中心に分布している多肉植物「アガベ」から作られる天然甘味料です。
天然甘味料とは、植物や果物から抽出されたり、採取された甘味料のことをいいます。
アガベは約300種類以上あるといわれており、テキーラの原料として使われたり繊維が利用されているほか、日本では観葉植物としても人気です。
山火事が起きた際に、焼けたアガベの根茎から甘い香りがしたことをきっかけにアガベが糖分を持っていることが発見され、甘味料として使われるようになりました。
アガベシロップは、砂糖の代用品として使うことができます。
ただし、アガベは、一般的な砂糖(上白糖、白砂糖)の1.3倍もの甘さをもつため、砂糖の代わりに使う場合は、砂糖を使う場合の分量よりも少なめにしましょう。
はちみつも、アガベシロップと同様に天然甘味料です。
はちみつとアガベシロップの違いは、原材料です。はちみつはミツバチが集めた花の密です。原材料に違いがあるため、味や甘さ、カロリーなども異なります。
基本的にはお互いに代用することが可能ですが、はちみつには、特有の香りや風味があるため用途によっては料理の味を損ねてしまうことがあるので、注意が必要です。
アガベシロップ100gあたりのカロリー・栄養成分は下記の通りです。
エネルギー…310kcal
たんぱく質…0.1g
炭水化物…76g
脂質…0.5g
ナトリウム…4mg
カリウム…4mg
カルシウム…1mg
鉄…0.1mg
マグネシウム…1mg
食物繊維…0.2g
糖質量(炭水化物から食物繊維をひいた値)は、68gです。
アガベシロップには、様々なメリットがあります。
アガベシロップは、一般的な砂糖(上白糖、白砂糖)の1.3倍の甘さがあるのにもかかわらず、カロリーは75%低く、またGI値は驚きの21です!
砂糖のGI値は109で高GIに該当するのに対して、アガベシロップは低GI該当します。
しっかりとした甘さがありながら、血糖値の急激な上昇を防いでくれるため、ダイエット中の方にもぴったりです。
GI値とは、グライセミック・インデックス(Glycemic Index)の略で、食後の血糖値の上昇度を表す値です。食品の炭水化物を50g摂取した際の血糖値の上昇度合いを、ブドウ糖(グルコース)を100とした場合の相対値で表します。55以下を低GI、56〜69を中GI、70以上を高GIと分類し、GI値が高ければ高いほど血糖値が急上昇します。急激な血糖値の上昇は血糖値の急降下に繋がり空腹を感じやすくなるだけではなく、体に負担をかけるため緩やかな上昇が理想的です。
普段調理に使われることが多い白砂糖は、製造工程で、動物の骨(骨灰)が使用されているため、上白糖(白砂糖)はヴィーガンではありません。
また、マクロビオティックを実践している人も、白砂糖は使用しません。マクロビオティックの考えでは、白砂糖は「極陰」に分類される食材です。極陰に分類される食材は、体を陰の力で過度にゆるませ、心身にダメージを与えると考えられています。
ヴィーガンやマクロビオティックを実践している人は、白砂糖の代わりにてんさい糖やココナッツシュガー、メープルシュガー(メープルシロップ)、アガベシロップなどを使用します。
出典:アガベシロップの世界市場‐2023‐2030(株式会社グローバルインフォメーション)
アガベシロップの甘さにはクセがなく、後味がさっぱりとしてしつこくないため、様々な料理に使うことができるのもメリットの一つです。
例えば、砂糖をはちみつやメープルシロップで代用した場合、原料による香りや風味が強いため料理の味を損ねてしまうことがあります。
アガベシロップの場合は香りもほどんどなく、クセもないので使いやすいです。
アガベシロップは妊娠中の方や赤ちゃんにも使えることが一般的に認められています。
妊娠中は砂糖の代わりにアガベシロップを使うことで血糖値の急激な上昇を抑えることができるため、血糖コントロールに役立ちます。
また、はちみつのように乳児ボツリヌス症にかかる危険性もありません。
ただし、妊娠中や授乳中の女性、赤ちゃんはどの食品や飲み物を摂取するか慎重に選ぶ必要があります。個々の状況やアレルギーの可能性に留意し、必要に応じて医師に相談することが重要です。
出典:アガベシロップについて(アルマテラ)
アガベシロップが危険と言われる理由を紹介します。
本記事は情報提供のみを目的としています。医学的なアドバイスや診断については、専門家にご相談ください。
アガベシロップなどの天然由来の甘味料の甘みは、フルクトース(果糖)によるものです。
アガベシロップはフルクトースが多く含まれているため、過剰摂取による健康リスクが懸念されています。
アガベシロップに含まれているフルクトースは、ブドウ糖(グルコース)とは異なり、肝臓のみの代謝経路を通ります。
果糖は血中で分解されないため、血糖値が上がりにくく低GIとなるのですが、一方で過剰摂取してしまうと肝臓で中世脂肪が合成されて、肥満の原因となるほか、肝臓に大きな負担をかけてしまうことになります。
出典:フルクトース毒性(J‐stage)
フルクトースは、肝臓で代謝される際に、乳酸や尿酸が大量に産生されることがわかっています。
乳酸の過剰な生成は、乳酸アシドーシスと呼ばれる状態を引き起こす可能性があり、尿酸の増加は痛風や尿路結石のリスクを高める可能性があります。
出典:血清尿酸値に影響をあたえる食習慣(J‐stage)
フルクトースは、グルコースよりも強い糖化作用を持っています。
糖化とは、タンパク質や脂質と結合して組織を損傷する反応のことです。過剰なフルクトース摂取は、この糖化反応を促進し、動脈硬化や糖尿病合併症などのリスクを高める可能性があるほか、肌のシミやシワ、たるみの原因となります。
フルクトースは、上述したように体内で中性脂肪として貯蔵されることが知られています。
そのため、過剰摂取は肥満の原因となります。海外でも、フルクトースの過剰摂取は肥満、脂肪肝、糖尿病の原因となるとして問題視されています。
カロリーは100gあたり300kcalを越え、糖質量も68gなので、低カロリー低糖質というわけではありません。適量を守ることが重要です。
アガベを原料に作られるアガベシロップは天然の甘味料として知られていますが、製造工程によっては濃縮や精製が行われています。
そのため、本来含まれているはずの栄養素が失われてしまい「天然甘味料」といえなくなってしまっている商品もあります。
アガベシロップの中には人工甘味料をプラスしているものもあります。
食品添加物は、国によって安全性を確保されたもののみ使用を許可しています。そのため、口にしても問題ないとされていますが、できるだけケミカルなものは口に入れたくないという方もいらっしゃいます。
食品添加物については、使用量が多い順に記載することが義務となっているので、気になる方はチェックしてから購入するのが安心です。
出典:食品添加物(厚生労働省)
コストコでは、コストコのオリジナルブランド「Kirkland Signature」のアガベシロップが販売されています。
コストコのアガベシロップは、メキシコ産の有機ブルーアガベを原料に作られており、保存料などの添加物を使用していません。
そのため、ケミカルなものを口にしたくない方にもピッタリです。
コストコのアガベシロップが体に悪いといわれる理由として考えられるのは、やはり過剰摂取による肝臓への負担や肥満に繋がるといったアガベシロップすべてにいえることです。
適量を守れば問題なく使うことができます。
コストコのアガベシロップは人気商品です。売り切れてしまっていることもあります。
やはりクセのない甘さで使いやすいという口コミが多く見受けられました。一方で、高いという口コミもあります。確かに値段は高めですが、砂糖よりも少量で十分な甘さが出るので1回の使用量は少ないです。そのため、値段は高くても長く使うことができるのでコスパが良いといえます。
おはヨコハマ‼️
— 🐟鮪丼屋🐟 (@magurodonya) May 25, 2020
今日は火曜日、プラの日です。
なんか5時だか6時だかくらいに、裏の国道をすんごい台数の消防車が通って行って、なんだなんだ〜からの意地の二度寝。
そして昨日コストコで買った「アガベシロップ」低GI食品で砂糖より甘くカロリーが低くてクセがない、ってことでワタシも使います❤️ pic.twitter.com/xibcTScU4d
ここ最近の大のお気に入り❤️
— mÏyo_choüchoü (@miyo_chouchou) June 15, 2015
コストコのアガベシロップ!
メープルシロップよりあっさりしていて、
はちみつよりさらっとしていて、
とにかく美味しい😋
尚且つ、血糖値の上昇を抑える作用がある
だなん… https://t.co/dAJBTr2jcw
念願のアガベシロップげっと!!
— まあちゃん (@SatC_Maa1014) February 11, 2018
ちょいとお高めー😭💦どんな味すんだろ😅😅😅#コストコ #アガベシロップ #リュウゼツラン pic.twitter.com/nim2kvCIKp
過剰摂取を避けて安心してアガベシロップを使う方法を紹介します。
1日の糖分の摂取量は、1日のカロリーの10%未満に抑えるのが良いとされていて、成人で25gと言われています。
アガベシロップの場合は、砂糖よりも甘みが強いため、砂糖の2/3の量である16g程度を目安にするのが良いでしょう。
出典:日本人の食事摂取基準(厚生労働省)
アガベシロップは砂糖と同じ感覚で使用してしまうと、セルロースの過剰摂取に繋がりますし、カロリーや糖質量も多くなってしまいます。
上述したようにアガベシロップの甘みは砂糖の1.3倍といわれているので、砂糖よりも少なめに使用しても十分な甘みが感じられます。
安全に使用できるアガベシロップの選び方を紹介します。
アガベシロップの主な原産国は、メキシコや南アフリカ、南米です。
アガベシロップの原材料であるアガベは日本での栽培が難しいため輸入商品が中心です。
原産国で作られたアガベシロップは良質なものが多いので、気になる方は原産国をチェックしてから購入しましょう。
上述したように、アガベシロップの中には人工甘味料や添加物をプラスしている商品もあります。
できるだけケミカルなものを口にしたくない方は、アガベシロップ100%の商品を選ぶようにしましょう。
また、製造方法によって栄養素が失われてしまっていることがあります。気になる方は、低温処理で製造されたアガベシロップを選ぶのがおすすめです。
有機JASマークやUSDA Organic認証があるアガベシロップは、品質が保証されているため安心して購入できるという方が多いです。
化学肥料や農薬の使用が気になる方は、認証マークがついた商品を選ぶのが良いでしょう。
安心して使用できると人気のアガベシロップを紹介します。
有機アガベシロップ ゴールドは、メキシコの有機アガベを使用したアガベシロップです。
100%植物由来で砂糖不使用、保存料不使用、有機JAS認証となっています。
モン ファボリ オーガニック アガベシロップも原産国はメキシコです。
有機ブルーアガベのほか、日本の有機JAS認証の他、アメリカのUSDAオーガニック認証、EUオーガニック認証などを取得した原料を使用して作られた100%天然の甘味料です。
アガベシロップの基本的な使い方を紹介します。
アガベシロップは砂糖の代用品として、様々な料理に使うことができます。
肉料理や野菜料理など幅広く使うことができ、煮込み料理などにも最適です。
肉や魚でマリネを作るときに使うマリネ液に使用するのもおすすめです。
アガベシロップは、クッキーやケーキ、マフィンなどの焼き菓子に使うのに最適です。
一般的な砂糖と比べて甘さが強いので、レシピで指定された砂糖の量の約3/4程度を使うのが一般的です。
アガベシロップは、ホットドリンクやコールドドリンクにも使われます。
例えば、紅茶やコーヒー、レモネード、フレッシュジュースに加えることで、自然な甘さを与えます。
アガベシロップは、ヨーグルトやシリアルにかけるのに便利です。
ミネラルやビタミンを含むナチュラルな甘さを与え、健康的な朝食を楽しむことができます。
最後に、アガベシロップの保存方法を紹介します。
アガベシロップは未開封の状態であれば常温で保存することができます。
直射日光の当たる場所や高温多湿の場所を避け、涼しい場所で保管しましょう。
アガベシロップは開封後は冷凍保存がおすすめです。
しっかり密閉して冷蔵庫に入れましょう。アガベシロップは開封すると鮮度が落ちやすいですが、冷蔵保存することで鮮度を保てます。
ただし、商品によっては開封後も常温保存が推奨されていることがあります。商品の保存方法を読んで判断しましょう。
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