ミョウバンは食品添加物として販売されている化学物質の一種です。変色や煮崩れ防止の役割を果たしたり、消臭効果も発揮する優れたものです。ミョウバンはダイソーで販売されているかどうか、こちらの記事で解説します。
まずはじめに、ミョウバンについて解説します。
ミョウバン(明礬)とは、一価イオンの硫酸塩と三価イオンの硫酸塩が化合した複塩の総称です。
例えば、硫酸カリウムと硫酸アルミニウムが結合したカリ明礬(KAl(SO4)2・12H2O)が代表的です。
ミョウバンは八面体の結晶を形成しており、水に溶ける性質があります。主に媒染剤や皮なめし、製紙、浄水場の沈殿剤としてなど様々な用途で使われています。
また、口に入れても害がないため、漬物や煮崩れ防止など食品添加物としても使われています。用途については後述しますので、そちらを参考にしてください。
ミョウバンと焼きミョウバンは、どちらもミョウバンです。
ミョウバンを加熱し脱水すると、焼きミョウバンになります。焼きミョウバンには吸水性があり、そのまま置いておくと空気中の水分を吸収しミョウバンに戻ります。
ミョウバンはダイソーで売っているのか、その他の売っている場所も合わせて紹介します。
ミョウバンは100円均一ダイソーで購入することができます。
ただし、ダイソーで販売されているミョウバンは食用としては使えないので注意しましょう。ダイソーで販売しているのは、ミョウバンを使用して結晶を作る実験用キッドです。
簡単に結晶を作る実験を行うことができるので、夏休みの自由研究などに便利と人気があります。
取り扱いがない店舗もあるので、足を運ぶ前に問い合わせをしておくと安心です。
ダイソーの場合は実験用キッドとして販売されているので、文房具などが置いてあるコーナーに置いてあることが多いです。夏休みなど季節によっては自由研究用のコーナーができていて、そちらに置いてある可能性もあります。
売り場については店舗によっても異なるので、見つからない場合はお店の人に聞いて見るのが良いでしょう。
100円均一といえばダイソー以外にも様々ありますが、残念ながらセリアやキャンドゥといったその他の100円均一ではミョウバンの取り扱いはないようです。
100円均一で購入したい場合はダイソーを利用しましょう。しかし、上述したようにダイソーで販売しているミョウバンは食用ではありません。実験以外で使いたい場合はその他の店舗で購入する必要があります。
ミョウバンは、様々な場所で購入することができます。
スーパーだと、イオンやマルエツ、イトーヨカドーといった大手スーパーをはじめ、様々な店舗でミョウバンの取り扱いがあります。売り場は店舗によって異なるので、見つからない場合は店員さんに確認してみてください。
また、スーパー以外ではウエルシアやセイムス、サンドラックといった薬局でも購入することも可能です。薬局の場合は、ワセリンやエタノールなどと一緒に陳列されていることが多いです。
ミョウバンには様々な活用方法があります。
ミョウバンはなすの漬物を作るときに使われることが多いです。
なすの鮮やかな紫色の元になっているのはポリフェノールです。ポリフェノールは空気中の酸素に触れると酸化し色が悪くなってしまいます。そこで、ミョウバンを使うとポリフェノール色素を安定させ、綺麗な紫色を保つことができます。
ごぼうやれんこんも変色しやすい野菜ですよね。水に入れて変色を防ぐことが多いですが、ミョウバンを入れておくと、なすの漬物を作るときと同様にきれいな色を保つことができます。
また、ミョウバンには収れん作用があるため、シャキシャキとした食感もプラスしてくれ、食感が良くなるメリットもあります、
上述したように、ミョウバンには収れん作用があるため、じゃがいもなど煮崩れしやすい食材を煮物にするときにミョウバンを入れると荷崩れを防止してくれます。
じゃがいもやさつま芋などのイモ類やクリを煮るときに役立つので覚えておくと良いでしょう。
ミョウバンには雑菌を減らす効果や消臭効果があります。そのため、水で薄めてスプレーボトルに入れておくと様々な場面で役立ちます。
例えば、汗の臭いが気になる洋服などの臭いの軽減におすすめです。
また、ミョウバンは酸性の物質であるため、アンモニア臭軽減の効果も期待できます。トイレ掃除にもぴったりでしょう。
ミョウバンを使って結晶を作る実験は、自由研究などで大活躍します。
まず、ミョウバンを 温かい水を容器に入れ、その中にミョウバンの粉末を加えてよく溶かします。ミョウバンを完全に溶かした後、溶液を冷却します。結晶を形成するために、溶液を冷たい場所や冷蔵庫などに置いてゆっくりと冷やします。溶液を冷やすと、ミョウバンが飽和状態になり、結晶が形成されます。結晶が徐々に成長し始め、容器の底や側面に沈殿していくのが観察されます。十分な時間が経過した後、結晶が溶液中に十分に成長したら、溶液から結晶を取り出します。
上記で紹介したように、ダイソーではミョウバンで結晶を作る実験用のキッドが販売されています。簡単に綺麗に色がついた結晶を作ることができるので、ぜひ試してみてください。
切り花の切り口にミョウバンをつけることで、切り花を長持ちさせることができます。
これは、ミョウバンの収れん作用によって、水揚げがよくなるためです。様々な花に使うことができますが、あじさいに使うときは注意しましょう。
あじさいは酸性になると青色になる性質があります。そのため、酸性のミョウバンを切り口につけることで青く色が変わってしまう可能性があります。色を変えたくない場合は注意しましょう。
ミョウバンの代用品になるものはあるのでしょうか。解説します。
クエン酸はミョウバンと同じく酸性の物質です。そのため、色止めやアク抜きに使いたいときなどはミョウバンの代用品になります。
また、クエン酸を水に溶かしてスプレーにして使うと、ミョウバンと同様にアンモニア臭などを軽減してくれる効果が期待できます。
さらに、クエン酸を使って結晶を作ることもできます。
ミョウバンと重曹は似ている作用があり、使い道によっては代用可能のように思えますが、完全な代用品にはなりません。
まず、ミョウバンは酸性ですが、重曹はアルカリ性です。ミョウバンは色止めや根菜のアク抜きをする際に使うことができますが、重曹の場合は色止めとして使うことはできません。また、アク抜きに使えるのはワラビなどアクの強い野菜のみです。
また、ミョウバンと重曹どちらにも消臭効果がありますが、酸性とアルカリ性という違いがあるため、アプローチできる臭いが異なります。例えば、重曹ではミョウバンのようにアンモニア臭を軽減することはできません。重曹が軽減できるのは、体臭や口臭、排水溝の臭いなどです。
重曹で結晶を作ることはできます。実験をしたいけどミョウバンが手に入らないといったときは、重曹で試してみるのも良いでしょう。
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