さくら大根といえば、駄菓子の中でも人気の商品ですが、「さくら大根は体に悪い」という声を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。本記事では、さくら大根が体に悪いといわれる原因などを解説します。
まずはじめに、さくら大根について紹介します。
さくら大根は、スライスした大根を甘酢漬けにした駄菓子です。元々は、みやま食品工場が製造販売を行っていましたが、現在は「遠藤食品株式会社」に事業を継承しています。
みやま食品工場は昭和32年、地場で収穫された大根を沢庵漬や甘酢漬けにしたスモモの製造・販売をしていた工場で、偶然大根の切れ端がスモモの調味液に落ち、それを食べた作業者が美味しさに気づき商品化したのがきっかけで「さくら大根」が誕生しました。
甘酢漬けにした大根は鮮やかなピンク色をしているのが特徴で、「さくら大根」という商品名もその見た目からつけられています。
さくら大根は、大根を甘酢漬けにしているので、酸味のあるさっぱりとした味わいが特徴です。食感は大根なのでたくあんに近く、パリパリとした食感とみずみずしさを楽しむことができます。
さくら大根の酸味が好き・美味しいという方が多く、大根ということもあって駄菓子としてではなく漬物としてご飯のお供にする方もいらっしゃるようです。
一方で、味の好みは人それぞれなので、酸味が苦手な方など「まずい」と感じる方もいます。
さくら大根は、パッケージに「ぱりぱり!さくら大根」と書かれているものと「さくら大根」と書かれているものがあります。なにか違うのか?と思われる方もいらっしゃると思いますが、どちらも同じ商品です。
パッケージの変更があっただけで、中身は同じさくら大根です。
さくら大根の食品成分を紹介します。
さくら大根(100g)の栄養成分は下記の通りです。
エネルギー14kcal
たんぱく質…0.6g
脂質…0.4g
炭水化物…1.9g
食塩相当量…1.4g
さくら大根の原材料は下記の通りです。
だいこん
漬け原材料…食塩・醸造酢
酸味料調味料(アミノ酸等)…メタリン酸Na
甘味料…アセスルファムK・アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物・ビタミンB1
保存料…ソルビン酸K
着色料…赤102
本記事は情報提供のみを目的としています。医学的なアドバイスや診断については、専門家にご相談ください。
さくら大根は、食べたときの味からも塩分量が高く過剰摂取になるのではないかと心配になる方が多いようです。
さくら大根の塩分相当量は、上述したように100gあたり1.4gです。同じく人気の定番駄菓子である「うまい棒」は、100gあたり0.06g〜0.09gなので、駄菓子の中でも塩分量は多い方であるといえます。
文部科学省の「日本人の食事摂取基準」によると、1日の食塩摂取量は成人男性で7.5g未満、成人女性で6.5g未満となっています。たくさん食べてしまうと塩分過多になってしまうので注意しましょう。
出典:日本人の食事摂取基準(文部科学省)
さくら大根は大根を甘酢漬けにした商品なので、口にした瞬間強い甘さと酸味を感じます。そのため、糖質や酢の過剰摂取になるのではないかと思う方も多いです。
気になる糖質量ですが、さくら大根100gあたりの糖質量は約12gとなっています。うまい棒の糖質量は1本で3g〜4gなので、やや糖質量も多いことがわかります。
酢については使われている量などは記載がないので不明ですが、酢の過剰摂取は胃や腸が荒れてしまう原因となるので、過剰摂取しないよう注意が必要です。
ちなみにさくら大根に使われている酢は、醸造酢(じょうぞうず)です。醸造酢は穀物や果物、アルコール等の原料発酵(醸造)させて作られる酢で、一般的に家庭で調理をするときに使われている酢と同じです。
近年では添加物に対して懸念される方も多くいらっしゃいます。さくら大根に含まれている食品添加物は、下記の通りです。
アスパルテーム
アセスルファムK
メタリン酸Na
ソルビン酸K
上記でも紹介しましたが、アステパルテームとアセスルファムKは合成甘味料として使われています。強い甘みを感じさせる成分で、これによってカロリーを抑えることができています。メタリン酸Naは、酸味料調味料として使われており歯磨き粉などにも使われている添加物の一つです。ソルビン酸Kは、保存料として使われていて、カビや雑菌の増殖を防ぐ役割をしています。
食品添加物は、国によって安全性を確保されたもののみが使用を許可されています。そのため、口にしても問題はありませんが、できるだけケミカルなものは口に入れたくないという方もいらっしゃいます。食品添加物については、使用量が多い順に記載することが義務となっているので、気になる方はチェックしてから購入するのが安心です。
出典:食品添加物(厚生労働省)
さくら大根の特徴ともなっている鮮やかなピンク色は、その見た目から「体に悪そう」と言われることも珍しくありません。実際に着色料が使われているので、着色料による懸念から口にしたくないという方も多いです。
さくら大根に使われている着色料は、赤102です。こちらの着色料においても、日本で安全性が認められ使用できるものとなっています。
しかし、着色料においてはアレルギーの原因になるとして使用を禁止している国もあります。気になる方や心配な方は避けるのが良いでしょう。
出典:食品中の着色料について(大阪健康安全基盤研究所)
さくら大根は、みやま食品工場で製造・販売されていたときは国産の大根を使って作られていましたが、遠藤食品株式会社に継承されて以降、中国産のだいこんが使われています。
国産ではない食材を使って作られた食品に抵抗がある方は多く、中国に関しては中国産の餃子に有機リン酸系農薬が混入していたことで食中毒が起こるといった事件があったため特に警戒する方が多く見受けられます。
しかし、食品の安全性は食品衛生法によって輸入食品でも国産品でもまったく同じ基準(残留農薬、食品 添加物、微生物など)が適用されています。そのため、輸入食品においても安心して食べることができます。
出典:輸入食品は安全なの? -消費者として知っておきたいこと-(厚生労働省)
さくら大根を食べるときのポイントを紹介します。
さくら大根が体に悪いといわれる原因はおわかりいただけたでしょうか。日本で使用を許可されている原料のみが使われていますので、一概に「体に悪い」とはいえません。
しかし、食べすぎには注意しましょう。上述したように塩分量が多いので、食べすぎてしまうと塩分過多になってしまいます。さくら大根に限らず食べ過ぎは良くないので、適量を守るようにしましょう。
さくら大根の1日の摂取量の目安は、35g程度、およそ1枚半が理想的です。
さくら大根の100gあたりのカロリーは14kcalです。
うまい棒1本あたりのカロリーは44kcalですので、さくら大根は駄菓子の中でも低カロリーです。また、パリパリっとした食感で、しっかりとした噛みごたえがあるので、満腹中枢を刺激しやすく、少量でも満足感を得ることができます。そのため、ダイエット中のおやつにおすすめです。
駄菓子として販売されているさくら大根ですが、お漬物としてご飯と一緒に食べたり、アレンジレシピも人気があります。
例えば、おにぎりの具材にしたり、他の野菜といっしょに和物にして食べることができます。
ダイエット中は特に低カロリーでありながら、しっかりとした満足感を得ることができるのでおすすめです。
さくら大根は駄菓子なので、駄菓子屋さんであれば確実に取り扱いがあります。しかし、駄菓子屋の数が減ってしまっているので、購入できる場所がないという方も多いでしょう。
さくら大根は、コンビニやスーパーなど様々な場所で購入することができます。また、ダイソーなどの100円均一でも見かけることが多くなってきました。
近くにさくら大根を販売している店舗がない場合は、Amazonや楽天などのインターネット通販を利用するのがおすすめです。
さくら大根は、製造日から150日間保存することができます。
未開封の場合は、直射日光が当たる場所や高温多湿の場所を避けて常温保存することが可能です。開封後は、冷蔵保存しましょう。
冷蔵庫に入れる際は、大根や酸味のある臭いが冷蔵庫全体についてしまいやすいので、密閉できる容器に移してから保存するのがおすすめです。
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