しめじの石づきはどこまで食べられる？美味しい食べ方はある？

しめじの石づきとは

まず最初に、しめじの石づきについて解説します。

石づきは軸の先端の固い部分

しめじの石づきとは、カサ（頭の部分）から伸びる軸の先端についている固い部分を指します。

しめじの可食部の比較して固いので、触ればどこから石づきなのかすぐわかるかと思います。

しめじの石づきは木や菌床に面していた部分で、栄養の吸収の役割をしています。栄養素や水分が原木や菌床から石づきを通じてしめじに供給されることでしめじが成長していきます。

しめじの石づきはどこまで？

しめじの下には縮れた部分があります。石づきと同様に切り落とす方が多いですが、しめじの下の縮れた部分は石づきとは別ものです。

この縮れた部分は、しめじの成長過程で成熟していない部分です。成熟した部分とは異なる柔らかな食感を楽しむことができるため、ぜひ切り落とさずに一緒に調理をして食べていただきたいです。

しめじの石づきは食べられる？

しめじの石づきについておわかりいただけたでしょうか。続いて、しめじの石づきは食べることができるのかどうか解説します。

固いので取って調理が基本

しめじの石づきは、カサ・軸の部分と比較して固いため基本的には取って調理します。

上述したように、しめじの石づきは原木や菌床とくっついていた部分ですから、簡単に取れてしまうことがないように固くなっているのです。

また、原木栽培の場合は樹皮が、菌床栽培の場合はおがくずが混じっていることも少なくありません。

基本的に食べる部分ではないため、予め石づきが取り除かれている「カットしめじ」も販売されていますし、需要が高いです。

食べても問題はない

基本的に石づきをとって調理することが多いしめじですが、石づきがきれいに取り除かれていないしめじを誤って食べてしまったとしても大丈夫です。しめじの石づきには天然毒素などは含まれておらず、人体に害はありません。

石づきが残っていることで、食感が悪くなったり、噛みごたえがあることがあるため、料理の味わいや食感に影響を与えることがあります。しかし、健康への影響を心配する必要はないでしょう。

石づきだけ別で調理がおすすめ

基本的には取り除かれる石づきですが、旨味成分がたっぷり含まれています。また、しめじの可食部とは異なるしっかりとした歯ごたえを楽しむことができます。

カサや軸と一緒に調理することは難しいですが、取り除いたからといって破棄してしまうのは非常に勿体ないです。石づきだけ別で調理をして食べることをおすすめします。

石づきの活用方法は様々ありますので、後ほど詳しく紹介します。

しめじの石づきの取り方【包丁・V字】

しめじの石づきについておわかりいただけたでしょうか。それでは、しめじの石づきの取り方を紹介します。

2等分にする

まず、手で2等分に分けます。

しめじは柔らかいので、両手でしめじを持ち、ちょうど真ん中あたりで分かれるようにすると簡単に2等分にすることができます。

しめじを丸ごと石づきの部分を切り落とすことも可能ですが、丸ごとの状態でカットしてしまうと食べられる部分までカットしてしまうことになり勿体ないです。

まな板に置き、石づきの部分をV字カットする

2等分にしたら、割れ目を上に向けてまな板の上に置きます。

まな板の上に置いたら、石づきの部分をV字にカットします。

バラバラにする

石づきの部分をV字にカットしたら、バラバラにほぐして完了です。

石づきを切り落としたら、1本1本バラバラにせずに、さらにいくつかの塊にわけて使うこともできます。料理に合わせて選択しましょう。

しめじの石づきの取り方【包丁・小房に分けて】

初めに小房に分けてからカットすると、手間はかかりますが、V字にカットして石づきを取るよりも可食部を無駄にすることなく石づきが取ることができます。

4等分に手で分ける

まず、手で2等分に分けます。

2等分に分けたら、さらに半分にして4等分にします。

石づきを切り落とす

4等分にしたら、根本の固い部分を包丁でカットして石づきを取ります。

バラバラにする

石づきを切り落としたら、手でほぐして1本1本バラバラにして完了です。

しめじの石づきの取り方【手】

しめじの石づきは包丁でカットして取り除かれることが多いですが、実は手で取ることもできます。包丁でカットするよりも更に可食部を無駄にすることなく取り除くことができますし、石づきがボロボロになって片付けが大変になることもないのでおすすめです。

しめじを逆さに手に持つ

まず、しめじの石づきの部分が上になるようにひっくり返した状態で手に持ちます。

外側のしめじから抜く

しめじを裏返しにして手に持ったら、外側のしめじから引っ張って抜いていきます。

真ん中から抜いていっても◎

しめじを裏返しにせず、表に向けて手に持ち、中心から抜いていくこともできます。

外側からだと石づきが崩れてボロボロになってしまうことがあるので、気になるようであれば真ん中から抜いていくことをおすすめします。

外側や真ん中でなくても、抜きやすそうなところから抜いていっても問題ありません。

しめじの石づきを食べるときのポイント

しめじの石づきを別で調理して食べるときのポイントは下記の通りです。

カビが生えていないかチェック

しめじの石づきはカビが生えやすい部分なので、カビが生えていないかチェックしましょう。青緑色っぽい付着物がついていたり、黒いすすのようなものがついている場合はカビが生えている可能性が高いです。

カビが生えてしまっている場合は、残念ですが食べることはできないので破棄しましょう。カビはカビ毒を発生させ下痢や嘔吐などの症状が出てしまうことがあります。

ちなみに白いふわふわとした付着物がついている場合は、白カビではなく気中菌糸です。しめじの一部なので食べても問題ありません。

おがくずなどの汚れは取り除く

しめじの石づきを食べる際には、おがくずなどの汚れや不要な部分を取り除きましょう。万が一食べてしまったからといって、大きな健康被害があるわけではありませんが、きれいな状態で食べた方が安全です。

おがくずや土などがしめじの石づきについていることがあるため、食べる前にきれいに洗ってください。

また、変色している部分や傷んでいる箇所も、包丁を使って丁寧に取り除くことをおすすめします。これによって、食材の品質を保ち、より美味しく安全な状態で調理することができます。

しめじの石づきの活用方法

しめじの石づきの主な活用方法は下記の通りです。

ステーキにする

しめじの石づきは、フライパンで焼いてステーキにするのが人気です。

ステーキにする場合は、バラバラにしてから石づきを取るのではなく、丸ごとの状態で石づきの部分をカットしましょう。石づきの部分も食べるのではれば可食部も一緒にカットされてしまっていても、無駄なく食べることができます。

ステーキにしたしめじの石づきは表面が香ばしく焼き色がつき、内側はほどよく柔らかく仕上がります。ホタテのような食感や風味を楽しむことができるため、しめじの新しい一面を発見できるでしょう。

かさ増しに使う

バラバラにしてからカットしり、手で抜いて石づきをとった場合は、バラバラの状態になっているのでステーキにすることは難しいです。バラバラになった石づきは、ハンバーグの種やチャーハンに加えて食べるのがおすすめです。

ハンバーグの種やチャーハンに加えることで、かさ増しすることができます。また、しめじの旨味をプラスすることができるので美味しく仕上げることができます。

出汁をとる

しめじの石づきには旨味成分がたっぷり含まれているため、出汁をとってスープなどに使うのもおすすめです。しめじの石づきの他にも人参やじゃがいもの皮なども一緒に入れて出汁をとるとベジブロスに。