かぼちゃを冷凍するときに洗うべきかどうか迷ったことはありませんか?本記事では冷凍するかぼちゃは洗うべきかどうかや、かぼちゃを美味しく冷凍するコツを紹介します。
かぼちゃは綺麗に見えますが、土壌で育っているのでやはり土汚れや目に見えないチリ汚れなどがついています。そのため、調理をするときには水洗いをして汚れを綺麗に洗い流すのが基本です。
しかし、冷凍保存するときのかぼちゃは水洗いするのはNGです。冷凍するかぼちゃを水洗いしてしまうと、余分な水分がかぼちゃについた状態で凍ってしまいます。そうすると、解凍したときに凍っていたかぼちゃの水分に余分な水分まで合わさって出てきてしまうことになるので、水っぽくなってしまいべちゃっとしてしまいます。
冷凍するときは特に余分な水分は大敵なので、水洗いはしないほうが良いでしょう。
冷凍したかぼちゃは解凍せずにそのまま加熱調理するのがベストです。しかし、そうすると水洗いせずに冷凍していると洗わずに食べることになってしまいますよね。
洗わずに調理をしてしまうと結果的にかぼちゃや料理全体が土臭くなってしまうことがあります。また、土壌由来の細菌がついる可能性もあるので、しっかりと汚れは落としたほうが安心です。
そのため、冷凍するかぼちゃは濡れたキッチンペーパーを使って表面についている汚れを拭き取るのがベストです。傷つけてしまうと、傷んでしまう原因になるので優しく拭き取るようにしましょう。
常温や冷凍で保存する場合のかぼちゃは、洗わなくて大丈夫です。洗ってから常温保存・冷蔵保存してしまうと、カビが生えてしまう原因になります。
常温保存や冷凍保存する場合は、洗わずに保存し、調理をするときに水洗いをして汚れを落としてから調理をするようにしましょう。
冷凍するかぼちゃは水洗いしないほうが良いということはおわかりいただけたと思います。かぼちゃを洗わずに冷凍することで、解凍したときに水っぽくなってしまうのを防ぐことができますが、かぼちゃを美味しく冷凍するためにはその他にもコツがあります。
かぼちゃの種やわたは食べることができます。しかし、かぼちゃの中で最も傷みやすい部分なので、保存するときは、必ずわたと種はとりましょう。
わたは保存しておくことができないので、食べるのであればすぐに調理をして食べてください。かぼちゃのわたはホットケーキの生地に混ぜて焼いて食べたり、カレーの隠し味として使うことができます。
種は、耐熱皿に広げてふんわりとラップをし、600Wの電子レンジで4〜5分ほど加熱します。種が割れたら中身を取り出し、クッキーやスープの具材として使用します。そのまま食べるのも◎。加熱した種は大変熱くなっているので、やけどに注意してください。
冷凍保存には直接冷凍する(ダイレクトフリージング)という方法がありますが、家庭用冷凍庫では急速凍結(瞬間冷凍)ができないため、味や食感、色が悪くなることが多いです。特にかぼちゃのように水分量の多い野菜はこの傾向が顕著です。緩慢冷凍(徐々に冷凍すること)する過程で身の中に氷結晶ができ、開け閉めで冷凍庫内の温度が上がったときに、それが水蒸気となり身がスカスカになってしまいます。
そのため、加熱してから冷凍することをおすすめします。冷凍する前に茹でたり蒸気をあてたりと必要最低限の加熱処理を行うことを「ブランチング」といいます。
かぼちゃ以外の野菜でも使える方法で、加熱して野菜の持っている酵素を不活性化させることにより変色を防いだり、組織を軟化させることにより冷凍によって組織が破壊され食感を損なわれるのを防ぐことができます。また、食品表面に付着している微生物の殺菌にもなります。
茹でても良いのですが、どうしても水分を含んでしまうのでレンジでの加熱をおすすめします。
出典:冷凍食品Q&A冷凍食品の基礎知識(日本冷凍食品協会)
冷凍したかぼちゃの食感の悪さが気になる場合は、マッシュにしてから冷凍するのがおすすめです。予めマッシュにした状態で冷凍をすれば、食感の悪さをカバーすることができます。
かぼちゃの皮を剥いて茹で(皮つきのままでも◎)、熱いうちに麺棒で潰します。粗熱が取れたら小分けにしラップで平たく包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍室へ。
用途は限られてしまいますが、離乳食やポタージュ、コロッケなどを作るのに便利です。
カットしたかぼちゃを茹でて冷凍する場合とマッシュにしてから冷凍する場合どちらも、保存袋に入れたらしっかり空気を抜いて密閉します。
空気を抜いて密閉してしまうことで、かぼちゃが酸化して劣化してしまうのを防ぐことができます。また、冷蔵庫の臭い移りもしないので、かぼちゃそのものの風味や味を損ねてしまうことがありません。
かぼちゃに限らず、野菜を冷凍する場合は急速冷凍をしたほうが旨みをぎゅっと閉じ込めることができます。冷蔵庫に急速冷凍機能がない場合は、金属トレイの上にのせて冷凍庫へ。
金属トレイは温度の伝達が早いため、急速冷凍と同じ効果を得ることができます。
また、冷凍庫の扉付近は開け閉めによる温度変化の影響を受けやすいため、できるだけ温度変化の少ない扉付近を避けた場所に置いたほうが早く冷凍することができます。
冷凍すれば永遠に保存できてしまうような気がしてしまいますが、どんなに長く保存しても1ヶ月を目安に食べきるようにしましょう。
冷凍しても長く保存していると鮮度は落ちてしまうので、味や食感はどんどん悪くなってしまいます。冷凍しているからといっていつまでも入れておかず、なるべく早く食べきることが大切です。
冷凍したかぼちゃを美味しく食べるためには、解凍方法も重要です。
上述したように冷凍したかぼちゃは、解凍せずにそのまま加熱調理するのがベストです。解凍してしまうとどうしても水分が出てきてしまい、食感が悪くなったり水っぽくなってしまいます。
そのまま加熱調理をすれば、水分が出てしまうのを最小限に抑えることができますし、水分と一緒に出てきてしまった水溶性の栄養素も無駄にすることがありません。
かぼちゃは基本的に煮物にするなど加熱調理をして食べることが多い野菜なので、そのまま調理に使って良いと覚えておくと良いでしょう。
マッシュにして冷凍したかぼちゃは、冷蔵庫に入れて自然解凍しましょう。レンジで加熱して解凍すれば早いのですが、やはり水分が出てきすぎてびちゃびちゃになってしまいます。
冷蔵庫に入れて低温でゆっくり解凍すれば、水分が出てきすぎず、かぼちゃの風味を守ることができます。ただ、時間がかかるので調理をする前日には冷蔵庫に移しておくようにしましょう。
かぼちゃの定番料理といえば煮物ですよね。煮物であれば、冷凍することによって柔らかくなってしまった食感も気になりにくいですし、冷凍することで調味料が染み込みやすくなっているのでしっかりと味がついて美味しく食べることができます。
冷凍したかぼちゃはカレーの具材としてもピッタリ!カレーも煮込むので、柔らかくなってしまった食感をカバーすることができますし、風味が悪くなってしまっていてもスパイスの効果で気になりにくいです。
青臭さもカバーすることができるので、冷凍することで青臭くなってしまったかぼちゃにもおすすめできる調理法です。ぜひ試してみてください。
冷凍したかぼちゃは、ポタージュにするのもおすすめです。流出してしまうビタミンCやカリウムなどの水溶性の栄養素も汁ごと一緒に摂取することができるので栄養面でも◎
予めマッシュにして冷凍しておいたかぼちゃを使えば簡単に作ることができます。
冷凍したかぼちゃは解凍せずにそのままミキサーに入れて撹拌すれば、スムージーを作ることができます。近年はスムージーの作り方も多様化しており、生の状態の野菜や果物をミキサーに入れて作ることも多いですが、本来スムージーは冷凍した野菜や果物をミキサーに入れて作ります。
そのため冷凍したかぼちゃは解凍しなくても、そのままミキサーに入れればスムージーになります。バナナなど甘みのある果物などと一緒にスムージーにすると飲みやすくなるのでおすすめです。栄養満点なので朝ごはんなどの置き換えにも良いでしょう。
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