豆腐を生で食べるのは冷奴が定番ですが、他にどんな食べ方があるでしょうか。この記事では豆腐を生のまま食べる場合の美味しい食べ方や、保存方法などについて解説します。
豆腐は生の冷たいまま食べると美味しいですよね。
豆腐は、そのまま生で食べることができる万能な食材です。
定番の冷奴ですが、他にも様々な食べ方があります。豆腐を生のまま使用したサラダや和え物は、豊かな食感と爽やかな味わいを楽しむことができます。
また、豆腐をデザートとして食べることもできます。
冷奴も醤油をかけるだけでなく、アレンジの幅が広がっています。例えば、ごま油やポン酢、柚子胡椒などを使うことで、独自の風味を楽しむことができます。また、トッピングとして、青ねぎや鰹節、梅干しなどを加えることで、味わいや食感に変化をつけることも可能です。
生のまま豆腐を楽しむなら、絹ごし豆腐がおすすめです。そのつるつるとした食感と清涼感のある喉越しは、生食にぴったりです。製造工程で水分を逃がしていない分、濃厚な味わいも楽しめます。
一方で、木綿豆腐もまた一味違った楽しみ方があります。少し固めでごわごわとした食感は、食べ応えが抜群です。木綿豆腐は崩れにくく、味がしっかり染み込む特性があるため、煮物や鍋、炒め物などの料理に使うのがおすすめです。
冷奴以外にも様々な楽しみ方があります。
絹ごし豆腐のつるつるとした食感やのど越しを存分に楽しむことができ、手軽に食べられるのが冷奴です。
冷奴は冷たいままでも美味しいですが、キッチンペーパーに包み、電子レンジで200Wの設定で1分温めてみてください。余分な水分を落とすことができ、常温になることで豆腐の風味がアップします。
冷奴は様々なトッピングが楽しめます。おすすめトッピングは次の項目で紹介します。
豆腐をサラダに入れることでいつものサラダに食感や栄養素をプラスすることができます。特に絹ごし豆腐のみずみずしくつるっとした食感は、野菜との相性もばっちりです。
和え物に豆腐を使う場合は、裏ごしして滑らかな食感にしたものを使います。裏ごしした豆腐には大豆の風味や柔らかい甘みをがあります。
サラダに混ぜる前にザルに上げて放置しておくか、キッチンペーパーを巻いて冷蔵庫で放置して余分な水分は抜いておくと、豆腐から水分が出てドレッシングが薄まりません。裏ごしする場合もしっかり水切りをしましょう。
豆腐の中でも絹ごし豆腐はデザートとして食べられることもあります。きなこやあんみつ、ジャムをかければ手軽にデザートとして楽しむことができます。炭水化物の含有量が少ないので、ダイエット中の方にも人気です。
絹ごし豆腐を崩してから裏ごしをして、牛乳や卵、チョコレートなどと混ぜてプリンやテリーヌ、ブラウニーを作るレシピもあります。
定番から変わり種まで様々なトッピングを紹介します。
家庭で常備されていることも多い青ネギを添えるだけでも冷奴に彩りを添えることができます。シャキシャキとした歯ごたえとさわやかな香りも楽しめます。
青ネギは他にも様々な料理のトッピングとして使えるので、冷蔵庫にストックしておくと便利です。甘みがあって風味が良い九条ネギを使うのもおすすめです。
鰹節を冷奴にのせれば手軽に風味や旨味をプラスすることができます。小分けになってるパックタイプの鰹節はとても使いやすいですよね。
鰹節は様々なトッピングとの相性がよく、トッピングがたくさん載った冷奴は風味豊かで、旨味もかけ合わさっているのでとても美味しいです。
おろし生姜も冷奴にのせるトッピングの定番で、チューブの製品もあり、手軽に使うこともできます。ピリッとしつつも少しすっきりとしたテイストになるほか、体が温まる効果もうれしいポイント。
入れすぎると辛みを強く感じてしまうので要注意です。
薬味の定番のみょうがも冷奴にトッピングすると清涼感のある辛味が楽しめます。生のまま刻んでのせることができるので使い方も簡単です。
みょうがにはカリウムが多く含まれており、体の中の余分な水分を排泄してくれるので、むくみ防止に効果があります。
甘辛いキムチは冷奴との相性が良く、キムチの独特の酸味も良いアクセントになり、栄養価アップにもなります。市販のキムチを上にのせるだけで簡単です。
いりごまやごま油、温泉卵などを併せてトッピングするのもおすすめで、ボリュームはもちろん、栄養価もさらに上がります。
冷奴に刻んだ大葉(シソ)をのせるとすっきりとした味わいになります。わさびと組み合わせれば暑い時期にぴったりの美味しさになります。
更にすっきり食べたい方は梅干しと合わせて食べるのがおすすめです。梅干しは疲労回復に効果的なクエン酸など含まれているので暑い時期におすすめです。
ねばねばとしたオクラは苦手な方も多いですが、冷奴にシャキシャキとした食感をプラスできます。消化を助ける効果もあるのが嬉しいポイント。
独特のねばねば食感で好き嫌いの分かれる食材ですが、このねばねばは食物繊維のペクチンによるもので、食物繊維以外にも様々な栄養を含んでいるので、冷奴の栄養価をアップできます。下茹でしたものをかつおぶしと一緒にトッピングするのがおすすめです。
細く刻んだキュウリを冷奴にトッピングするのも人気です。夏にぴったりの清涼感ある見た目になり、シャキシャキとした歯ごたえも楽しむことが出来ます。
栄養価が低いと言われがちなきゅうりですが、ビタミンCやカリウムなどを含んでいます。
夏野菜のトマトを刻んでのせれば夏にぴったりの一品に仕上がります。トマトの赤さの素であるリコピンには様々な健康効果が期待できます。
トマトと一緒にオクラや大葉などの夏野菜をトッピングすれば、より季節感のある一品になります。
えのきを甘辛く煮付けたなめ茸も冷奴のトッピングとしておすすめです。なめ茸の原料であるえのきには食物繊維や、代謝を促すビタミンB1やナイアシン、疲労回復に効果的なGABAなどが含まれています。
ただし、なめ茸は塩分量が多いのでのせすぎには注意が必要です。
豆腐には様々な種類があります。
木綿豆腐は、豆乳に凝固剤を加え、布を敷いた木綿豆腐用の型箱に流し込み、圧搾・成形した豆腐です。型箱に敷く布が木綿であり、豆腐の表面に特徴的な模様が付くことが名前の由来です。絹ごし豆腐よりも古くから造られており、普通豆腐とも呼ばれます。
圧縮して作っているため、しっかりとした食感と食べ応えがあります。絹ごし豆腐と比べるとタンパク質や鉄、カルシウムなどの栄養素が2~3割ほど多く含まれており、味わいも濃厚です。また、水分量が少ないため料理の際に型崩れしにくく、味も染み込みやすいです。
ただし、そのごわごわとした食感が苦手という声もあります。また、味が染み込みやすい分、麻婆豆腐では辛味も感じやすいです。
絹ごし豆腐は、木綿豆腐を作る時よりも濃い豆乳に凝固剤を加え、そのまま固めて作ったものです。江戸時代の中期に柔らかく舌触りの良い豆腐を求めて作り出されたと言われています。
木綿豆腐とは異なり、作る時に水分を抜かないため、ぷるんとした水分の多い柔らかい食感とつるっとした喉越しが人気です。栄養素は木綿豆腐よりも少ないものの、ビタミンB群などの水溶性ビタミンやマグネシウムなどが多く含まれています。
ただし、絹ごし豆腐は水分量が多く柔らかいため崩れやすく、味が染み込みにくいです。また、つるつるとしているため箸で食べにくいとよく言われます。
ソフト豆腐は、名前の通り柔らかい木綿豆腐として香川県で作られ始めました。その製造方法から見ても、木綿豆腐に近い特徴を持つ食品であり、実際、木綿豆腐の一種としても分類されます。京都では「嵯峨豆腐」と呼ばれています。
木綿豆腐と絹豆腐の中間と言われることの多い程よい固さを持っています。そのため食べやすく、多くの料理に適用できる万能な食材と言えるでしょう。
カロリーは絹ごし豆腐と同じ100gあたり56kcalで、栄養素も絹ごし豆腐に近いですが、水にさらす分ビタミン類は木綿豆腐同様に少なめです。
プラスチックの容器に材料を直接流し込んで固める「充塡(じゅうてん)豆腐」と呼ばれるタイプの豆腐は、製造時に加熱・殺菌されてから空気や水に触れていない状態でパックされているのでとても衛生的で、2週間以上の長期間にわたって保存が可能です。スーパーなどで小さめのサイズで3個パックになっている製品をよく見かけますよね。
絹ごし豆腐に近いなめらかな食感と柔らかさで、材料も絹ごし豆腐と基本的に一緒なので、「充填絹ごし豆腐」という名称も使われています。
おぼろ豆腐は漢字で「朧豆腐」と表記し、「朧」には「物の姿がかすんで、はっきりしないさま」という意味があります。 おぼろ豆腐の完全に固まっておらずほろほろとした見た目を、霧がかかってはっきり見えない「おぼろ月夜」に例えて「おぼろ豆腐」といわれるようになったと言われています。
おぼろ豆腐はしっかりと固まる前にすくい上げているので、木綿豆腐や絹豆腐と比較して柔らかくとろけるような食感が特徴的です。木綿豆腐や絹豆腐とは異なり、製造工程が少なく水分や油分がそのまま残っているため大豆本来の風味や味を楽しむことができます。
高野豆腐は、鎌倉時代に和歌山県北部の高野山で誕生しました。「氷豆腐」や「凍り豆腐」(こおりどうふ)、「凍み豆腐」(しみどうふ)とも呼ばれています。これらの別名からも分かる通り、高野豆腐は特殊な製法によって作られています。
高野豆腐は、通常の豆腐とは異なる製造過程を経ています。豆腐を繰り返し凍結・解凍することにより、水分が徐々に抜け、豆腐が乾燥した状態になります。このプロセスにより、豆腐の栄養成分や旨味が濃縮されるとともに、特有の食感や風味が生まれます。
高野豆腐の特筆すべき点は、その保存性の高さです。通常の豆腐よりも乾燥しているため、賞味期限が長く、長期間保存することができます。
高野豆腐を使う際は、お湯で戻して使います。硬い状態の高野豆腐を熱湯に浸して戻すと、柔らかさが戻り、調理に適した状態になります。戻した高野豆腐は煮物や炒め物、鍋料理などの様々な料理に利用されます。高野豆腐独特の風味と食感が、料理に深みを加えるのに一役買っています。
堅豆腐は、日本で豆腐が作られ始めた初期の製法を踏襲して作られる、特別な種類の豆腐です。この伝統的な製法によって、堅豆腐は他の種類の豆腐とは異なる特徴を持ちます。
堅豆腐の製造には、濃度の高い豆乳や強力なにがりなどの独特な材料や、長時間重しをのせて水分を抜く手法が用いられます。この特徴的な製法により、堅豆腐は通常の豆腐よりも非常に固く、また乾燥した状態に仕上がります。その結果、長期間の保存が可能となります。
堅豆腐の代表的な製造地域としては、石川県や富山県が知られています。これらの地域では、古くから伝わる製法が守られ、堅豆腐が製造されてきました。
「胡麻豆腐」や「玉子豆腐」、そして「杏仁豆腐」はその名に「豆腐」を冠していますが、実際には大豆を原料としていない異なる食品です。これらの名前が「豆腐」と呼ばれる背景には、製法や食感、用途などの類似性があることが影響しています。
「胡麻豆腐(ごまどうふ)」は、精進料理の一種であり、奈良県および和歌山県の郷土料理として知られています。
ゴマと葛粉を主要な材料としており、大量生産も可能なことから、現在では全国のスーパーや食品店で手に入れることができます。
滑らかな食感と豊かな胡麻の風味が特徴であり、冷奴として食べられることが多く、料理に使われることはあまりありません。
「玉子豆腐」は、だし汁と鶏卵を混ぜ合わせ、四角い容器に入れて蒸し固めることで作られる食品です。
豆腐に似た滑らかな質感と優しい風味があり、和食の一部として親しまれています。スーパーなどでパックに入って売られていることも多く、冷奴として食べることがほとんどです。
「杏仁豆腐」は、アンズの種子の仁(さね)を粉砕し、白い汁を搾り取り、寒天で冷やし固めた中国発祥のデザートです。名前に「豆腐」が含まれているものの、やはり大豆とは無関係です。
滑らかでクリーミーな食感と、杏仁の風味が特徴であり、日本では果物と一緒にフルーツポンチ風にして食べられることも多いです。
豆腐の保存方法を解説します。
豆腐はスーパーなどでも冷やして売られているように、常温で置いておくことはできません。パッキングされていますが、お肉などと同様に雑菌が繁殖しやすく、腐りやすい方に分類される食品なので、必ず冷蔵庫に入れて保存しましょう。
麻婆豆腐などの料理に使う場合、冷蔵庫から出しておいて常温に戻しておくと火が通りやすくなりますが、出しっぱなしにしすぎると傷んでしまいます。常温で置いておくのは長くても2~3時間にしましょう。
上記の通り、常温での保存は雑菌繁殖を招くため、必ず冷蔵庫で保存しましょう。入れる場所は冷蔵庫の扉の開閉による温度変化を受けにくい奥の方がおすすめです。
ただし、低温の場所に置くと凍ってしまう恐れがあるので、チルド室やパーシャル室に入れるのは避けましょう。豆腐は凍ると風味や食感が変わってしまいます。
一度パックから出したものの使わなかった、余ってしまったという豆腐はタッパーなどに入れて保存することができます。タッパーの中には豆腐が完全に浸るくらいの水も一緒に入れましょう。
毎日水を取り替えれば2~3日保存できますが、水を替えるのがめんどくさいという方は翌日には使い切ってください。水をちゃんと交換しないと豆腐から出た成分をもとに水の中で雑菌が繁殖してしまい、豆腐より先に水が腐って食べられなくなってしまいます。
豆腐を冷凍する場合、パックごと冷凍するか、小分けにして冷凍しておくのがおすすめです。ただし、豆腐は水分の多い食品であるため、一度冷凍をしてから解凍すると水分がたくさん抜けてしまい、かたくぼそぼそとした食感に変わってしまいます。豆腐のつるつるとした滑らかな食感が好みという方は、冷凍での保存ではなく、冷蔵して賞味期限内で食べきることをおすすめします。
パックごと冷凍する場合はパックをジップロックなどの保存袋に入れて2重にすると、パックの表面が傷ついて穴が開く可能性が低くなり、パックの温度変化も最小限に抑えられるのでおすすめです。
冷凍した豆腐は1ヶ月程度保存しておくことができます。特売などでたくさん購入して賞味期限内に使いきれそうにない場合は冷凍するのが良いでしょう。
解凍は冷蔵庫でゆっくり解凍するのがおすすめですが、豆腐は水分量が多いために熱伝導率が悪く、パックごと凍らせたものでは解凍には丸一日以上かかってしまうことも。使う前日に冷蔵庫に移しておき、使う3時間くらい前から常温で放置するとスピーディーかつムラが生じにくく解凍できます。
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