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豆腐をレンジで水切りする方法。重し・キッチンペーパーの有無は?

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豆腐をレンジで水切りする方法。重し・キッチンペーパーの有無は?

豆腐は電子レンジで簡単に水切りをすることができます。この記事では、電子レンジで豆腐の水切りを行う手順やメリット・デメリットや、水切りの他の方法などを解説します。

豆腐の水切りを電子レンジで行う方法

電子レンジでの水切りは簡単ですが、注意すべき点がいくつかあります。

やり方・注意点

豆腐を電子レンジで加熱して水切りする

電子レンジを使って水抜きを行う場合、キッチンペーパーで包んだ豆腐を電子レンジで2~3分加熱します。キッチンペーパーが薄手の場合は2枚重ねて使いましょう。

温め終わったらザルに上げて5分ほど放置しましょう。より多くの水分を抜きたい方は電子レンジで温めた後、バットの上に豆腐を置き、重しをのせて5分放置しましょう。

注意点としては、豆腐は電子レンジで温めると破裂する可能性があるので、必ず600W以下の低いワット数で様子を見ながら温めましょう。短い時間温める場合でも多少破裂することもありますが、キッチンペーパーで包むことで飛び散りにくくなります。

キッチンペーパーがない場合、布巾やガーゼでくるんでも代用できます。ただし、ラップで包んでしまうと上手く水分が抜けないので、ラップはキッチンペーパーの代用となりません。また、キッチンペーパーなしでも水抜きはできますが、使わないと水分が抜けにくく、豆腐が温まりすぎて破裂して崩れてやすいです。

電子レンジを使うメリット

電子レンジを使って水切りをすることで、短い時間でたくさんの水分を抜くことができます。キッチンペーパーでくるんで重しをのせる方法は時間がかかりますし、湯通しもお湯が沸くまでに時間がかかります。

また、電子レンジの場合はキッチンペーパーでくるんで温めるだけなので、手順も簡単です。

電子レンジを使うデメリット

電子レンジを使う場合、デメリットもあるので注意が必要です。

電子レンジを使うと水分が抜けすぎて中がスカスカになり、割れてしまうこともあります。また、小さな破裂が起きやすいので、出来上がりを重視する方は他の方法が良いかもしれません。

また、温め終わった後は豆腐が温まった状態になります。温かいと火を通しやすくなるのでメリットでもありますが、サラダなどに使う場合は冷まさないと使うことができません。

そもそも水切りとは?

そもそも水切りとは何のために行うのでしょうか。

余分な水分を抜く作業

豆腐は約8割~9割が水分です。調理に使う前に水切りで豆腐の水分を抜いておくことで、熱を加えたときに余分な水分が出ることがなくなり、料理の仕上がりが水っぽくなってしまうことや、味が薄まることがなくなります。また、水分が抜けて少し固めになるので、調理中も崩れにくくなります

水分が抜けた豆腐は、抜けた水分の代わりに調味料を吸い込むようになり、中まで味が染み込んで美味しく仕上がります。このように、水切りをすることで豆腐を使った料理の仕上がりを良くすることができます。

木綿と絹ごしで違いはある?

水切りを行う際、質感の異なる木綿豆腐と絹ごしで違いはあるのでしょうか。

基本的な手順に違いはありませんが、水分量が多く、表面が滑らかな絹ごし豆腐の方が水切りで水分が抜けにくいです。そのため、絹ごし豆腐を使う際は少し長めに時間をかけて水切りをすると良いかもしれません。

ただし、水切りをしすぎると絹ごし豆腐のつるっとした滑らかな食感が失われてしまい、崩れてしまうこともあるので要注意です。

レンジ以外の水切り方法

電子レンジ以外にも豆腐の水分を抜く方法は様々です。

どんな方法がある?違いは?

水切りは、①ザルを使う、②キッチンペーパーを使う、③湯通しする、④電子レンジを使う、という4通りの方法が基本です。

一番水分が抜けるのが④の電子レンジを使う方法で、他の方法では水分が抜ける順に②キッチンペーパーを使う方法、③湯通し、①ザルを使う、となります。

ザルを使う

ザルを使って豆腐の水切りをする

水切りの中でも一番簡単なのがザルを使う方法です。豆腐をザルに上げ、10~20分放置するだけである程度水分を抜くことができます。

ザルがない場合は深めのお皿でも大丈夫です。豆腐はそのままでもカットした状態でもどちらでも構いません。ただし、この方法ではしっかり水分が抜けないので、よりしっかり水分を抜きたい方は別の方法がおすすめです。

キッチンペーパーを使う

豆腐をキッチンペーパーに包んで水切りをする

時間はかかりますが、より多くの水分を抜ける手軽な方法がキッチンペーパーを使う豆腐を湯通しして水切りする方法です。カットする前の豆腐をキッチンペーパーでくるんで20分放置するだけです。水分が抜けすぎることなく、程よく柔らかい食感が残ります。

より多くの水分を抜きたいという方は、バットを豆腐の上にのせ、バットの中に重しをのせて長時間(30~120分)放置しましょう。重しが重いほど、放置する時間が長いほどに水分が多く抜けます。長時間放置する場合は冷蔵庫に入れましょう

容器に押し込めばたくさん水分が抜ける

手早く水分を抜きたい方は、キッチンペーパーを3重にしてパックから出した豆腐に巻き、それをパックに戻して押し込んで水分を抜くという方法があります。この方法は1回でも水分が抜けますが、何度か繰り返すとさらに豆腐から水分を抜くことができます。

ただし、作業している間に豆腐がボロボロになってしまうこともあります。

湯通しをする

豆腐を湯通しして水切りする

やや手間はかかりますが、短い時間でさっと水切りができるのが湯通しの方法です。鍋で水を沸かし、カットした豆腐を2~3分茹で、ザルに上げて5分ほど放置するだけです。茹でる際にひとつまみの塩を入れるのがポイントです。

より水分を抜きたい方は長い時間置いておきましょう。なお、豆腐同士をくっつけて放置するとお互いの水分を求めてくっついてしまうので、少し離して置きましょう。温かいまま使えば煮込む時間を短くでき、豆腐を崩れにくく仕上げることができます。

湯通しの方法は短い時間で水分を抜けますが、一度湯通しする分、豆腐の風味が落ちやすいともいわれます。気になる方は別の方法を選びましょう。

小さなパックタイプの充填豆腐を使う方は、パックごと10分茹で、茹で終わったものをザルに上げるのがおすすめです。

水切り以外の方法

定番の水切りの方法以外でも豆腐の水分を抜くことができます。

塩水に漬けることで水分を抜くこともできる

豆腐を塩水につけ水切りをする

また、豆腐は塩水につけることでも水分を抜くことができます。いわゆる「浸透圧」で豆腐の水分が塩水に移動するので水分が抜けます。

やり方は簡単で、水を張った鍋やボウルに豆腐を入れ、大さじ1程度の塩を入れ20分放置するだけです。ただし、水分が抜ける量は湯通しやキッチンペーパーを使う方法には劣ります。

他にも塩をまぶす方法がありますが、塩分過多になってしまうのでおすすめできません。

冷凍すると水分がたくさん抜ける

豆腐は一度冷凍してから解凍すると水分がたくさん抜けます。ただし、この方法では水分が抜けすぎてしまい、かたくぼそぼそとした食感に変わってしまいます

解凍後の水分が抜けた豆腐は味がとても染みやすく、煮物に使うと食べ応えも出ます。また、木綿豆腐と絹ごし豆腐では解凍したときの食感が異なります。絹豆腐は柔らかく滑らかで、まるで湯葉のような口当たりになります。木綿豆腐はよりかたく、軽い歯ごたえが出るため、煮物や炒め物向きです。

解凍した後の豆腐の食感が好みという方もいます。解凍した豆腐の食感を活かして、そぼろ丼風やステーキ、唐揚げなど、お肉の代わりに使って調理するレシピもあります。

料理ごとのおすすめ水切り方法

豆腐の水切りをする際、料理ごとに水切りの方法を変えると豆腐をよりおいしく食べることができます。

冷奴

冷奴を食べる際、水切りをせずに食べる方も多いと思いますが、軽く水分を抜くことで豆腐のうまみがより感じられ、美味しさがアップします。

冷奴の場合はザルに上げて20~30分放置するか、キッチンペーパーに包んで電子レンジで200Wの設定で1分温めましょう。豆腐は常温になることでも風味がアップします。

味噌汁

味噌汁に豆腐を使う場合も水切りしないことが多いと思いますが、豆腐は味噌を溶かして味付けをした後に入れるので、水切りをしておくと味が薄くなりにくく、味が染み込みやすくなります。

味噌汁の場合はザルに上げておくか、キッチンペーパーに包んで放置しておくのがおすすめです。常温に戻しておくと火が通りやすく、食べたら豆腐の中が冷たかったという失敗も起きにくくなります。

麻婆豆腐

麻婆豆腐に豆腐を使う場合、しっかり水抜きをして水分を抜くことで豆腐に味が染み込みやすくなり、豆腐の水分で味が薄まることを防ぐことができます

豆腐は湯通しまたは電子レンジでしっかり温めて水分を抜きましょう。温かい豆腐は火が通りやすいので煮る時間を短くでき、豆腐を崩さずに仕上げやすくなります。

豆腐ハンバーグ

豆腐ハンバーグのタネづくりでに豆腐を使う場合、しっかり水切りをしてから使わないとタネが水っぽくなってしまい、ゆるくなってうまく成型できず、焼くと崩れてしまいます。

豆腐ハンバーグに使う場合はしっかり水分を抜きましょう。電子レンジでしっかり温めるか、キッチンペーパーでくるんだ豆腐の上に重しをのせて冷蔵庫で長めに置いておきましょう。電子レンジで温めた後は粗熱を取ってから使いましょう。温かいままタネに混ぜるとひき肉の脂肪が溶けてしまい、タネがゆるくなり、旨味もなくなってしまいます。

豆腐を一度冷凍すると水分が抜けやすくなり、ぼそぼそとしたひき肉に食感になるので、冷凍しておいたものを水切りして使うのもおすすめです。

炒め物(ゴーヤーチャンプルーなど)

豆腐をゴーヤーチャンプルーなどの炒め物に使う場合、しっかりと水抜きをしておくと崩れにくくなり、味が染み込みやすくなります。水切りで温めておけば火が通りやすくなり、時短調理にもなります。

豆腐が温かい状態になる電子レンジや湯通しがおすすめです。温めるのが面倒という方は塩水につけたり、塩をまぶしたりするのもおすすめです。適度に水分を抜くことができ、豆腐に下味をつけることもできます。

煮物、すき焼き

煮物やすき焼きに豆腐を使う場合もしっかり水抜きをしましょう。豆腐から水分が出て味が薄まりにくくなり、豆腐にもしっかり味が染み込みます。

煮物に使う場合、電子レンジでしっかり水切りをすると豆腐から水分が抜けすぎてしまい、豆腐が縮んで見栄えが悪くなってしまいます。電子レンジを使う場合は少し短めの時間で温めましょう。また。湯通しもおすすめです。湯通しをすると豆腐独特の臭みが抜けるので、出汁の旨味を感じやすくなります。

サラダ、和え物、おつまみなど

サラダや和え物、ちょっとしたおつまみに豆腐を使う場合も水切りしておくと良いでしょう。水分が出てべちゃっと仕上がりになってしまうのを防ぐことができます。

ただし、水分を抜きすぎるとぱさぱさとした仕上がりになってしまうので、電子レンジや湯通しは避けた方がよいかもしれません。キッチンペーパーでくるんだ豆腐の上に重しをのせて冷蔵庫で長めに置いておきましょう。温まってしまうと美味しくないサラダなどでも冷たいまま使うことができます。