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内転筋に効くレッグカールのやり方。効果を高めるコツも解説

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内転筋に効くレッグカールのやり方。効果を高めるコツも解説

レッグカールは、意識の方法によっては内転筋を鍛えることも期待できます。今回は、内転筋を鍛えるレッグカールのやり方及びコツについてご紹介します。

レッグカールは内転筋を鍛えることもできる

レッグカールは、主にハムストリングスを鍛えるための種目ですが、意識の方法によっては内転筋を鍛えることもできます。

内転筋は太ももの内側に相当する筋肉であり、基本的には脚幅を広げて実施するエクササイズ、もしくは足を開閉するエクササイズで鍛えることを期待できます。

以上を考えると、レッグカールはあまり適していないように思えますが、レッグカールでマシンに足を設定するときに、足幅をやや広めにして内側に絞るようにすることで内転筋に対する意識を高めることを期待できます。これにより、内転筋に対する負荷を高めることを期待できます。

ただし、レッグカールでの内転筋に対する負荷は限定的であり、より鍛えたい場合には後述する種目を実施するようにしましょう。

内転筋を鍛えるレッグカールのやり方

フォーム

  1. シーテッドレッグカールマシンに座る。このとき、やや足を広げる。
  2. 脚首にパッドを合わせる。このとき、パッド部分の深さを調整する本体部において膝がくるようにマシンの座面、背面を合わせる。
  3. 脚首を立てた状態で、ハムストリングスが完全収縮する部分までパッドを動かす。
  4. 脚首を立てたままゆっくり戻す。

重量

初心者

筋トレ初心者の内転筋を鍛えるレッグカールの目安の重量は25〜30 kg程度です (自身の体重にもよります)。

レッグカールは、本来はハムストリングスを鍛えるエクササイズであるため、筋トレ初心者はあまり重量を扱えないケースが多いです。以上では重量は25〜30 kgと述べましたが、実際には、自身の筋肉量に合わせて12〜15回をきちんと(ある程度余裕のある形で)実施できる重量を選択するようにしましょう。

少し慣れたら

内転筋を鍛えるレッグカールに少し慣れた方のレッグカールの目安の重量は30〜40 kg程度です(自身の体重にもよります)。

内転筋は比較的サイズが大きい部位であることから、鍛えると比較的早い速度で扱うことができる重量が伸びます。ただし、少し慣れた場合でもむしろフォームをしっかり意識するという意味で、やや軽い重量で行うようにしましょう。以上では30〜40 kgを挙げましたが、この重量はあくまでも目安であり、前述したように実際には自身の筋肉量に合わせてレッグカールを12〜15回実施できる重量を選択するようにしましょう。

上級者

筋トレ上級者の内転筋を鍛えるレッグカールの目安の重量は100 kg以上です(自身の体重にもよります)。

筋トレ上級者をどのように定義するかで変わってきますが、一般的に、内転筋を鍛えるレッグカールを100 kg以上を扱って正確なフォームで実施できれば比較的筋トレ上級者であると言えます。ただし、これはあくまでも「正確なフォームで実施した場合」の重量です。足の引きが甘いと高重量を扱うことができるため、きちんと可動域を設定した状態で実施するのがおすすめです。

回数

初心者

筋トレ初心者は、内転筋を鍛えるレッグカールを12〜15回3セット実施します。

レッグカールは、負荷の高い種目であり、ハムストリングスが初心者はあまり発達していないことが多いため、特に筋トレ初心者の方は多回数を実施するのは難しいです。このため、フォームをしっかり確認するという意味で、まずは12〜15回3セット実施しましょう。

少し慣れたら

内転筋を鍛えるレッグカールに少し慣れてきたら、12〜15回5セット実施します。

内転筋を鍛えるレッグカールは慣れてくると、ない的んの発達により安定して実施することを期待できます。そのため、レッグカールに少し慣れてきたら、初心者のときよりもセット数をやや増やして、12〜15回5セット実施するようにしましょう。

上級者

上級者の場合、内転筋を鍛えるレッグカールを実施する際には、その他の内転筋を鍛える種目と組み合わせて実施します。

上級者が内転筋を鍛えるレッグカールを実施する場合には、ウォーミングアップ種目として実施します。本番種目として、ルーマニアンデッドリフト、スクワットなど種目を実施するのがおすすめです。この場合、レッグカールを12〜15回を実施し、ルーマニアンデッドリフト、スクワットを10〜12回3セット実施しましょう。

レッグカールで内転筋への効果を高めるポイント

しっかり引き切る

レッグカールでは、しっかり引き切ることでハムストリングスが最大限に収縮しエクササイズ効率を高めることを期待できます。

レッグカールは、トップポジション、ボトムポジションの何れでもターゲットとなるハムストリングスに負荷を与えることを期待できます。その一方で、特にレッグカールでいい加減になりがちなのがボトムポジションであり、これは重量を扱うにつれてしっかりと引くことが難しくなるためです。

そのため、レッグカールではしっかり引き切ることを意識することが重要であり、そのために重量をやや軽めに設定して実施することも有効です。

内転筋を鍛える場合にも、可動域を大きく設定できるという点でしっかり引き切ることは重要です。

足の開き方

レッグカールで内転筋を鍛えたい場合には、足をやや開いて実施します。

内転筋は足を開いた状態もしくは足の開閉によって鍛えることができる部位であるため、レッグカールで内転筋を鍛えたい場合には、股関節をやや開いて足を開いた状態で実施します。ただし、内転筋に対する直接的な負荷はそこまで大きくないため、より効果的に鍛えたい場合にはその他の内転筋がメインターゲットとなる種目を実施するのがおすすめです。

内転筋の動きを意識

レッグカールに限った話ではありませんが、鍛えている部位を意識することは非常に有効です。これは、筋トレ用語で「マインドマッスルコネクション」と呼ばれるテクニックであり、トレーニング中は鍛えている部位の動きを意識しながら実施するとエクササイズの効率が大きく向上します。

このため、最初は難しいですが、レッグカールで鍛えている部位の動きを鏡でチェックしながら、自身の実施している種目の中でのそれらの筋肉の動きを意識するのがおすすめです(トレーニング中上級者の動画を見ながら、それをイメージして実施するのも効果的です)。

重量設定

レッグカールでは、前述したようにしっかり引き切ることが重要です。

レッグカールでは重量を重くするほど負荷を高めることができます。実際に、トップポジションでは、スタートポジションからやや動かせば良いため、高重量でもハムストリングスを伸展させることができます。ただ、レッグカールはあくまでもしっかり引き切ることが負荷を与える種目であるため、そのためには重量をやや軽くする必要があります。

目安としては、少し軽すぎるくらいで設定して、むしろ最大までハムストリングスが収縮するところまで動かすようにしましょう。

動作のスピード

レッグカールに限った話ではありませんが、トレーニング中の全ての動作は自身の管理下に置く必要があります。トレーニング中の動作を管理下に置くには、筋トレの動作のスピードをコントロールする必要があります。これは、もう少し噛み砕くと、トレーニングをしている最中に扱っているバーベル、ダンベル、マシンの重量の動きをコントロールすることになります。ここで、高重量を扱いすぎると、動作の際に動きをコントロールできなくなり、エクササイズ効率が低下することはもちろんですが、怪我の原因にもなります。

具体的に、動作のスピードは、教科書的には、重りが下がるときはゆっくり(「ネガティブ動作を意識する」とも表現されます)、重りが上がるときは素早く(「ポジティブ動作を意識する」とも表現されます)するということがあります (上級者になると、この限りではなく、全ての動作をゆっくりにするスロートレーニングや、スロートレーニングからさらにゆっくりにするスーパースロートレーニングなどのテクニックもあります)。重りを下げるときは、地球では重力が下方向に常に働いているため、その重力に争う様にゆっくり下げます。一方、重りを上げるときは重力とは逆向きの運動になるため、素早く上げます。
ネガティブ動作とポジティブ動作のうち、特に重要なのがネガティブ動作です。このネガティブ動作をしっかりと意識するだけで、どんなトレーニングでもトレーニングの質は劇的に改善します。

呼吸

レッグカールに限った話ではありませんが、トレーニング中に呼吸方法を意識することでトレーニング効率の改善を期待できます。レッグカールでは、足を下げるときに息を吐き、戻すときに息を吸います。

慣れないうちは、これが逆になってしまってもそこまで重篤な問題が発生するわけではありませんが、息を止めてトレーニングを行うということは避けましょう。息を止めてトレーニングを行うと、一時的に大きな力を発揮できるという考え方もあります。しかし、これはあくまでも重量を競うパワーリフティングやウェイトリフティングでの話です。トレーニングをして、身体を成長させようとした場合には、必ずしも重量を扱う必要がないことから、呼吸を止めるのではなく、呼吸をしっかり行うことが重要です。ここで、呼吸を止めて実施すると、最悪、血圧が急激に上昇し倒れてしまうというケースもあるため注意が必要です。

内転筋に効くエクササイズ

最後に内転筋を鍛えるのにおすすめなエクササイズを紹介します。

インナーサイ

やり方

  1. アダクターのマシンに座る。
  2. 内転筋が完全に伸展する部分をボトムポジションに設定する
  3. 脚のパッド同士が当たる部分まで脚のパッドを動かす。
  4. ゆっくり元に戻る。
  5. 3から4を繰り返す。

回数

インナーサイは、12〜15回を3セット実施します。

インナーサイは、可動域を広く設定して、回数をやや多めに設定して実施できるくらいの重量設定で実施する方がエクササイズ強度を十分に高めることが期待できます。そのため、一般的なトレーニングを実施する上での標準的な回数設定である12〜15回を3セット実施することを目標に実施しましょう。

効果を高めるポイント

  • 重量設定を重すぎないようにする。

  • 可動域を大きく設定する。

  • ボトムポジションで静止する。

  • トップポジションで静止する。

ワイドスクワット

ワイドスクワット

やり方

  1. 脚幅を肩幅の1.2〜1.5倍程度に設定し、つま先はやや外側に設定する。
  2. 太ももと床が平行位になるところまでゆっくり身体を下げる。
  3. 膝が真っ直ぐに伸び切らないところまで身体を戻す。
  4. 2から3をくり返す。

回数

ワイドスクワットは、12〜15回を3セット実施します。

スクワットと同様に、ワイドスクワットも自重で実施する場合には、そこまで負荷が高くないため、トレーニング初心者の方でもこれ以上の回数を実施できることもあり、比較的余裕のある回数設定になっています。その分、後述するポイント・コツをしっかり意識しながら実施することが重要です。また、ワイドスクワットは、股関節周りを動かすトレーニングであることから、高回数で実施すると怪我をする原因となるため注意が必要です。

効果を高めるポイント

  • トップポジションで膝をロックしない(=真っ直ぐにしない)。

  • 身体をゆっくり下げる。

  • 身体を下げすぎない。

  • 背中をできるだけ倒さない。

  • 臀部の動きを意識する。

ランジ

ランジ

やり方

  1. 上半身を床に対して垂直に設定する。
  2. 足を真っ直ぐ前に出す。
  3. 前に出した足を戻して元に戻る。
  4. 3から4を繰り返す。

回数

ランジは、まずは、片足10〜12回3セット実施します。

ランジは脚を前、もしくは後ろに出して実施するためバランスを取り難く、これにより、エクササイズ強度は高いものに分類することができます。このため、一般的なトレーニングを実施する上での標準的な回数設定よりもやや少ない回数である10〜12回を3セット実施することを目標に実施しましょう。

効果を高めるポイント

  • 上半身の床に対する角度を意識する。

  • 身体を床に対してぎりぎりまで下げる。

  • 脚を大きく出しすぎない。

  • 手は太ももの上に乗せない。

  • ボトムポジジョンで静止する。

  • 「膝はつま先より前に出さない」を意識しすぎない。