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ビターズを使ったウイスキーのカクテル9選。材料と作り方を解説

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ビターズを使ったウイスキーのカクテル9選。材料と作り方を解説

この記事では、ウイスキーをベースとするカクテルのうち、ビターズのほろ苦さがアクセントになっているカクテルを紹介します。

ウイスキーとは

ウイスキーは、大麦、ライ麦、トウモロコシといった穀物を発酵・蒸留し、樽熟成することで造られる蒸留酒の一種です。発祥はスコットランドとアイルランドの2説あるようですが、はっきり決着はついていないようです。
 
原料によって「モルト・ウイスキー(大麦)」、「グレーン・ウイスキー(穀物全体)」、「コーン・ウイスキー(トウモロコシ)」といった呼び名で分類されており、さらに産地によっても「スコッチ・ウイスキー(スコットランド)」、「アイリッシュ・ウイスキー(アイルランド島)」、「バーボン・ウイスキー(アメリカ・ケンタッキー州バーボン郡)」といった分類がされています。
 
ウイスキーは、木製の樽で熟成するため、ウッディーな香りとビターな風味が特徴的ですが、原料や熟成に用いる樽によって風味が大きく異なります。香りもスモーキーなものからフルーティーなものがあり、味わいも軽いもの(ライト・ボディ)から重たいもの(フル・ボディ)まで様々です。
 
欧州連合(EU)がウイスキーの最低度数を40度と定めていることもあり、ウイスキーの度数は基本的に40~43度の製品が多くなっています。イギリスでは43度、アメリカでは40度が標準度数と定められていますよ。
 
飲み方はストレートやロック、ソーダ割りといった飲み方が好まれていますが、ウイスキーを使ったカクテルもあり、「マンハッタン」「オールド・ファッションド」などの有名なカクテルがあります。

ビターズとは

ビターズは苦み酒とも呼ばれ、元々は滋養強壮の目的で薬用酒として飲まれていたもので、カクテル作りではアクセント(隠し味)として使われることが多くなっています。
 
カクテルに使われることの多いビターズは「アロマティック・ビターズ」と「オレンジ・ビターズ」の2種類です。

アロマチック・ビターズ

アロマチック・ビターズ」は、リンドウなどの数種類のハーブを蒸留酒(ラム酒など)に漬けて造られるビターズで、カクテルに大人なほろ苦さを与えるとともに、味を調和させるバランサーとして様々なカクテルに使われています。
 
有名な銘柄に「アンゴスチェラ・ビターズ」があり、この名前でレシピに登場することもあります。

オレンジ・ビターズ

オレンジの果皮などを蒸留酒に漬け込んで作られるオレンジの風味が特徴的な「オレンジ・ビターズ」は、柑橘類の香りとほのかに苦い味わいがカクテルのアクセントになります。
 
ウイスキーやブランデーなどのブラウンスピリッツと呼ばれる蒸留酒と相性が良く、様々なカクテルに使われていますが、原料にオレンジが使われていることもあり、柑橘系のカクテルとも相性が良く、様々なカクテルのレシピで名前を見かけるビターズです。

ウイスキーとアロマチック・ビターズを使ったカクテル

ハイランド・クーラー

ハイランド・クーラー」は、ジンジャーエールのすっきりと甘いテイストが楽しめるカクテルです。ビターズがアクセントとなっていて、後味にほろ苦さなどの複雑な味わいを感じることができます。

材料

  • スコッチ・ウイスキー …45ml

  • レモン・ジュース …15ml

  • アンゴスチュラ・ビターズ…2dash(2振り、10~12滴)

  • シュガー・シロップ…1tsp(小さじ1)

  • ジンジャーエール …適量

作り方

  1. ジンジャーエール以外の材料をシェーカーに入れ、氷を入れてシェークする
  2. 氷を入れたタンブラーにシェークした材料を注ぐ
  3. グラスをジンジャーエールで満たし、軽くステアする

アフィニティ

アフィニティ」は、2種類のベルモットのフルーティーで複雑な味わいが楽しめるカクテルです。ビターズもアクセントになっていて、後味はとても複雑なものとなっています。

材料

  • ウイスキー …1/2

  • ドライ・ベルモット …1/4

  • スイート・ベルモット …1/4

  • アロマチック・ビターズ…2dash(2振り、10~12滴)

  • レモンピール...1片

作り方

  1. ミキシンググラスに材料を入れてステアする
  2. カクテル・グラスに注ぐ
  3. レモン・ピールを絞りかける

オールド・ファッションド

オールド・ファッションド」は、19世紀半ばにアメリカで生まれたクラシックカクテルです。まろやかでありながらビターズの苦みやフルーツの酸味など、様々な味わいが楽しめるカクテルです。

材料

  • ウイスキー(バーボン・ウイスキーまたはライ・ウイスキー)…45ml

  • 角砂糖 …1個

  • アロマチックビターズ …1dash(1振り、5~6滴)

  • レモンスライス …1枚

  • オレンジスライス …1枚

  • ライムスライス …1枚

作り方

  1. オールドファッションドグラスに角砂糖を入れる
  2. アロマチックビターズを角砂糖にしみこませる
  3. グラスにクラッシュド・アイスを7分目ぐらいまで入れ、ウイスキーを注ぐ
  4. 厚めのレモンスライス、オレンジスライス、ライムスライスをグラスに飾る
  5. マドラーでスライス、角砂糖をつぶして飲めるように、マドラーを添える

ドライ・マンハッタン

ドライ・マンハッタン」は、人気のカクテル「マンハッタン」のアレンジレシピで、マンハッタンよりも辛口でドライなテイストとなっています。

材料

  • ウイスキー …3/4

  • ドライベルモット …1/4

  • アロマチックビターズ …1dash(1振り、5~6滴)

  • オリーブ …1個

作り方

  1. オリーブ以外の材料をミキシンググラスに入れる
  2. 氷を入れてステアする
  3. ストレーナーをかぶせてカクテル・グラスに注ぐ
  4. カクテル・ピンを刺したオリーブをカクテルに入れる

ブルックリン

ブルックリン」は、20世紀のはじめには作られていたとされるクラシックカクテルです。複雑な香りと、甘みや苦みなどが入り混じった味わいが楽しめます。アメール・ピコンはアンゴスチュラ・ビターズでも代用できますよ。

材料

  • ライ・ウイスキー…45ml

  • ドライ・ベルモット…15ml

  • マラスキーノ…1dash(1振り、5~6滴)

  • アメール・ピコン…1dash(1振り、5~6滴)

作り方

  1. 材料をシェーカーに入れて、シェークする
  2. カクテル・グラスに注ぐ

マンハッタン

マンハッタン」は、カクテルの女王とも称される人気カクテルで、19世紀の終わりに誕生したクラシックカクテルでもあります。複雑で華やかな香りと控えめな甘さが楽しめます。ベースをスコッチ・ウイスキーに変えたカクテルは「ロブ・ロイ」と呼ばれます。

材料

  • ライ・ウイスキー(カナディアン) …3/4

  • スイート・ベルモット …1/4

  • アロマチック・ビターズ …1dash(1振り、5~6滴)

  • レッドチェリー …1個

  • レモン・ピール...1片

作り方

  1. ミキシンググラスに数個氷を入れる
  2. アロマチックビターズ、ライ・ウイスキー、スイート・ベルモットの順に入れる
  3. ミキシンググラスに入れた材料を軽くステアする
  4. ミキシンググラスにストレーナーをかぶせて、カクテル・グラスに注ぐ
  5. カクテルピンで刺したレッドチェリーをカクテルの中に落とす
  6. レモン・ピールを絞る

ロバート・バーンズ

ロバート・バーンズ」は、副材料がスコッチ・ウイスキーの旨さを引き出していて、香り豊かでキリッとした口当たりが楽しめるカクテルです。同名のスコットランドの詩人が名前の由来となっています。

材料

  • スコッチ・ウイスキー …45ml

  • スイート・ベルモット …15ml

  • アンゴスチュラ・ビターズ …1dash(1振り、5~6滴)

  • ペルノ …1dash(1振り、5~6滴)

作り方

  1. 材料をミキシンググラスに入れる
  2. 氷を入れてステアする
  3. ストレーナーをかぶせてカクテル・グラスに注ぐ

ウイスキーとオレンジ・ビターズを使ったカクテル

ケリー・ブルー

ケリー・ブルー」は、ブルー・キュラソーやオレンジ・ビターズのオレンジ由来の控えめな甘みやほろ苦さが楽しめる、すっきりとした味わいのカクテルです。

材料

  • アイリッシュ・ウイスキー …3/4

  • ブルーキュラソー …1/4

  • ドライ・ベルモット …1tsp(小さじ1)

  • オレンジ・ビターズ …1dash(1振り、5~6滴)

作り方

  1. 材料をシェーカーに入れてシェークする
  2. カクテル・グラスに注ぐ

スコッチ・キルト

スコッチ・キルト」は、スコッチ・ウイスキーを原料とするリキュール「ドランブイ」を使ったカクテルで、コク深い香りと甘みが楽しめるカクテルです。

材料

  • スコッチ・ウイスキー …40ml

  • ドランブイ …20ml

  • オレンジ・ビターズ…2dash(2振り、10~12滴)

  • レモン・ピール(レモンの果皮)

作り方

  1. 材料をミキシンググラスでステアして、カクテル・グラスに注ぐ
  2. レモン・ピールを絞りかける

ウイスキーベースの定番カクテル

ハイボール

炭酸水で割るだけで手軽に作れる「ハイボール」は、ウイスキーをさっぱりと楽しみたい方におすすめです。様々な食事に合うので食中酒としてぴったりですよ。ただし、割材に味や風味がない分、アルコール感がやや強いので、アルコールの味が苦手という方はウイスキーの分量を減らしたり、柑橘類を絞ったりしてみると飲みやすくなります。割り方にもよりますが、アルコール度数は約10~15度です。

材料

  • ウイスキー …45ml

  • 炭酸水…適量(120~180ml)

作り方

  1. 氷を詰めたグラスにウイスキー、炭酸水の順に入れ、軽くステアする(かき混ぜる)

コークハイボール

ウイスキー+コーラで作る定番の「コークハイボール」はコーラの風味が強く、とても飲みやすいのでゴクゴクと飲めてしまいますが、ウイスキベースなので度数が高く、コーラは糖分量が多いので、飲みすぎに注意です。割り方にもよりますが、アルコール度数は約10~15度です。

材料

  • ウイスキー …45ml

  • コーラ…適量(120~180ml)

作り方

  1. 氷を詰めたグラスにウイスキー、コーラの順に入れ、軽くステアする(かき混ぜる)

アイリッシュ・コーヒー

アイリッシュ・コーヒー」は、ホットコーヒーと生クリームを使ったカフェオレのよう甘いテイストで、食後に飲まれることの多い人気カクテルです。伝統的な作り方を紹介しているので、誰かに作ってみるのもおすすめですよ。アルコール度数は約10度です。

材料

  • ウイスキー…30~45ml

  • ホット・コーヒー …適量

  • コーヒー・シュガー (ブラウン・シュガー)…1tsp(小さじ1)

  • 生クリーム …適量

作り方

  1. グラス(ワイン・グラスなど)の底にコーヒー・シュガーを入れる
  2. グラスにウイスキーを注ぐ
  3. (ウイスキーに火をつけグラスを温め、演出する)
  4. 炎のある内に、好みのホットコーヒーを入れる
  5. ホイップされたフレッシュクリームをフロートさせる

ウイスキー・サワー

ウイスキー・サワー」は、ウイスキーをレモン果汁でさっぱりと楽しむことのできるカクテルです。シュガーシロップで甘みも加えてあるので飲みやすくもあります。アルコール度数は約25度です。

材料

  • ウイスキー …45ml

  • レモンジュース …20ml

  • シュガーシロップ …1tsp(小さじ1)

  • レモンスライス…1枚

作り方

  1. 材料をシェーカーに入れて、シェークする
  2. サワー・グラスに氷を1つ入れ、シェークした材料を注ぐ
  3. レモンスライスをグラスの内側に落として飾る

ゴッドファーザー

ゴッドファーザー」は、映画にもなった同名の有名小説から名付けられたカクテルです。コク深い重厚な香りとまろやかな甘い味わいが楽しめます。アルコール度数は約35度です。

材料

  • ウイスキー(スコッチ・ウイスキー) …45ml

  • アマレット …15ml

作り方

  1. 材料を氷を入れたオールド・ファッションド・グラスに入れる
  2. 軽くステアする

ビターズを使った定番カクテル

ザザ

ザザ」は、フレーバードワインの「デュボネ」とビターズの、コクと深みのある香り・味わいが特徴的なカクテルです。似たレシピの「アペタイザー」同様、食前酒として嗜まれることの多いカクテルです。

材料

  • ドライジン …40ml

  • デュボネ…20ml

  • アンゴスチュラ・ビターズ …1dash

作り方

  1. 材料をミキシンググラスに入れる
  2. 氷を入れてステアする
  3. ストレーナーをかぶせてカクテル・グラスに注ぐ

ジン・ビターズ

ジン・ビターズ」は、苦みのある極めて辛口のカクテルです。ジュニパーベリーを強調した銘柄を使うと、エッジが効いたインパクトの強い味わいとなります。氷を入れないで作ったものは「ピンク・ジン」と呼ばれます。

材料

  • ドライジン …30~45ml

  • アロマチックビターズ …1dash.(1振り、5~6滴)

作り方

  1. アロマチックビターズをオールド・ファッションド・グラスの内側につける
  2. グラスの底に残ったビターズを逆さにして捨てる
  3. グラスに大き目の氷を1個入れて、ドライジンを注ぐ
  4. 水で割って飲む場合は、サイドウォーターとして、氷で冷やした水をマドラーを添えて用意する
  5. 飲む時は【3】に、サイドウォーターを注いでマドラーで混ぜて飲む

ツァリーヌ

ロシアの女帝または皇后を意味する名前のカクテル「ツァリーヌ」は、ハーブ系のフレーバードワイン「ドライ・ベルモット」と、アンズのリキュール「アプリコット・ブランデー」の甘く優雅な香りがネーミングにふさわしい、洗練された味わいのカクテルです。

材料

  • ウォッカ …30ml

  • ドライ・ベルモット…15ml

  • アプリコット・ブランデー…15ml

  • アンゴスチュラ・ビターズ…1dash

作り方

  1. シェーカーに氷を入れ、材料を入れてシェークする
  2. シェークした材料をカクテル・グラスに注ぐ

ネバダ

アメリカ・ネバダ州の砂漠地帯や山脈が名前の由来とされるカクテル「ネバダ」は、爽やかな酸味や程よい甘み、そして苦みのバランスがとても良く、すっきり飲めるカクテルです。

材料

  • ホワイト・ラム …40ml

  • ライム・ジュース…10ml

  • グレープフルーツ・ジュース…10ml

  • 砂糖…1tsp(小さじ1)

  • アンゴスチュラ・ビターズ…1dash(1振り)

作り方

  1. 材料をシェーカーに入れる
  2. 氷を入れてシェークする
  3. カクテル・グラスに注ぐ

テキーラ・マンハッタン

テキーラ・マンハッタン」は、カクテルの女王とも呼ばれるウイスキーベースのカクテル「マンハッタン」のテキーラ版です。甘くほろ苦い味わいのカクテルです。

材料

  • テキーラ...45ml

  • スイート・ベルモット...15ml

  • アンゴスチュラ・ビターズ...1dash(1振り)

  • マラスキーノ・チェリー...1個

作り方

  1. 飾り用のフルーツ以外をミキシンググラスに入れ、続いて氷を入れる
  2. バースプーンでステアする
  3. ストレーナーをかぶせてカクテル・グラスに注ぐ
  4. カクテル・ピンを刺したマラスキーノ・チェリーをカクテルに入れる

【参考】カクテルの専門用語

カクテルを作る際、レシピに登場する専門用語を紹介します。

グラス

オールド・ファッションド・グラス

容量180~300ml。「ロックグラス」という名称の方が一般的で、主にオンザロックススタイルの強めのカクテルに用いられます。口径が広く、大きな氷がそのまま入るため、ロック向きとされています。

カクテル・グラス

容量90mlが標準。ドラマや映画によく登場する、脚の長い逆三角形のグラスで、主にショートカクテル用です。逆三角形の部分(ボウル)が鋭角なほど強いカクテルに合います。ちなみに、グラスの形には理由があり、長い脚の部分「ステム」を持つことでカクテルの温度が上昇するのを防ぐことができます。

ゴブレット・グラス

容量300ml程度。グラスの脚が短く安定感のある形状で、グラスのフチにカットフルーツを飾るようなトロピカル系のカクテルでよく使われています。

コリンズ・グラス

容量300~360ml。トールグラスとも呼ばれます。細長い形状が特徴的で、炭酸が抜けにくいことから発泡性のカクテルに向いています。背の高いものは、材料のグラデーションを楽しむおしゃれなカクテルにも使われます。

サワー・グラス

容量120mlが標準。主に柑橘類を使ったサワースタイルのロングカクテルに用いられます。日本では脚付きのものがほとんどですが、外国では平底のタイプも用いられています。

シェリー・グラス

容量60~75ml。スペイン産ワインの「シェリー酒」を飲むために作られたグラスで、ストレートにもカクテルにも応用ができる用途の広いグラスです。

シャンパン・グラス

飲み口が大きく背の低い「ソーサータイプ」と、飲み口が小さく背の高い「フルートタイプ」があります。ソーサータイプは泡立っているカクテルやクリームを浮かべるカクテルに、フルートタイプは発泡性のカクテルに向いています。

タンブラー

10オンス(300ml)が標準。用途は多様で、カクテルでは、氷をたくさん入れるロング・カクテルでよく使用されます。二重構造で保冷力が長持ちするタンブラーもありますよ。

リキュール・グラス

容量30~45mlと小さめです。本来はストレート用ですが、見た目の美しいプースカフェスタイルのカクテル(食後に飲むカクテル)に使われることがあります。

ワイン・グラス

ワインの色・香り・味を余さず楽しむためのグラスです。赤ワインは大ぶりのもの、白ワインは小ぶりのものが適しています。カクテルでも時々使われることのあるグラスです。

道具

カクテル・ピン

カクテルの中に沈めるフルーツに刺したり、花やフルーツをカットして作る「ガーニッシュ」を飾る際に使用するピンです。

シェーカー

その名の通り、シェイクする際に使用する器具で、トップ(蓋)、ストレーナー、ボディの3つのパーツに分かれています。ボディの中に材料と氷を入れ、ストレーナーとトップを被せて、強く振って中身をかき混ぜて使います。

また、ボディとティンの2パーツからなるボストンシェーカーも存在し、より激しいシェイクをする事が出来ます。主に、卵白やクリーム系、フルーツなどの材料を扱う場合に使用します。
シェーカーの形にもいくつか種類があり、一般的な「スタンダード型」、細長い「バロン型」があり、ボストンシェーカーにはティンがスケルトンになっているおしゃれなものもあります。

ストレーナー

シェーカーの部品ではないストレーナー単体は、へら型のステンレス板に、らせん状のワイヤーを取り付けた道具です。ミキシンググラスやボストンシェーカーと一緒に使用される事が多く、氷を取り除き液体のみを注ぐ事が出来ます。

バースプーン

長い棒状のスプーンで、中央の棒部分はらせん状にねじれているので、スムーズに液体を回転させ材料をかき混ぜる事が出来ます。また、スプーンの反対部分は様々な形があり、フォーク、重し、氷よけなどになっています。

ブレンダー(ミキサー)

一般でいうミキサーのこと。シェーカーでは混ざらないカクテルを作る際に使用されます。カクテルの用語で「ミキサー」とは「割り材」、すなわち、水、炭酸水、トニック・ウォーター、ジンジャー・エール、コーラ、オレンジ・ジュース、トマト・ジュースなど、割るために用いる飲料の総称を指します。

ミキシング・グラス

かき混ぜる「ステア」の技法の際に使用するグラスです。主に円柱型の大型のグラスの形状で注ぎ口が付いており、内側はバースプーンが回転しやすいように丸くなっています。

技法

シェイク

「シェイク」の技法は、シェーカーの中に氷と材料を入れ蓋をし、強く振って中身を混ぜ、グラスに液体を注ぐ技法です。混ざりにくい材料を混ぜる際や、アルコール度数の高いカクテルベースやリキュールの角を取り、飲みやすくするために用いられます。

ステア

「ステア」の技法は、混ざりやすい材料を、氷を入れたミキシング・グラスに注ぎ、バー・スプーンなどで手早くかき混ぜる技法で、素材の味わいや香りを活かす際に用いられる技法です。

ブレンド

「ブレンド」の技法は、ブレンダー(ミキサー)を使用して、機械の強い力によって材料を混ぜ合わせる技法。

主に、フレッシュフルーツを混ぜ合わせる際や、氷と材料を混ぜ合わせてフローズンカクテルを作る際に使用されます。

ビルド

「ビルド」の技法は、シェーカーやミキシンググラスなどを使用せずに、グラスの中に直接材料や氷を入れかき混ぜて完成させる技法です。
水割りやソーダ割り、ロングカクテルで主に使用されます。

スノースタイル

「スノースタイル」は、グラスのフチをレモン汁で濡らし、食塩や砂糖を付着させるデコレーション技法です。なお、スノースタイルという呼称は和製英語で、英語では、「rimmed with salt」、「rimmed with sugar」といいます。

コーラルスタイル

「コーラルスタイル」は、グラスのフチをシロップやリキュールで濡らし、塩や砂糖を付着させるデコレーション技法です。グラスのフチに幅広くデコレーションするのが特徴です。

単位

tsp(ティースプーン)

バースプーンのスプーンすりきり1杯分の量で、小さじ1杯と同量の約5mlです。

dash(ダッシュ)

ボトルを逆さにし、1振りで落ちてきた液体の量で、およそ5~6滴とされ、約1mlです。

oz(オンス)

1オンス=約30mlです。アメリカとイギリスで量が微妙に異なり、米ガロン法では1/16パイント(約29.57ml)、英ガロン法では1/20パイント(約28.41ml)です。