この記事では、ウイスキーをベースとしたカクテルのうち、チンザノ(ベルモット)で作るカクテルを紹介します。
ウイスキーは、大麦、ライ麦、トウモロコシといった穀物を発酵・蒸留し、樽熟成することで造られる蒸留酒の一種です。発祥はスコットランドとアイルランドの2説あるようですが、はっきり決着はついていないようです。
原料によって「モルト・ウイスキー(大麦)」、「グレーン・ウイスキー(穀物全体)」、「コーン・ウイスキー(トウモロコシ)」といった呼び名で分類されており、さらに産地によっても「スコッチ・ウイスキー(スコットランド)」、「アイリッシュ・ウイスキー(アイルランド島)」、「バーボン・ウイスキー(アメリカ・ケンタッキー州バーボン郡)」といった分類がされています。
ウイスキーは、木製の樽で熟成するため、ウッディーな香りとビターな風味が特徴的ですが、原料や熟成に用いる樽によって風味が大きく異なります。香りもスモーキーなものからフルーティーなものがあり、味わいも軽いもの(ライト・ボディ)から重たいもの(フル・ボディ)まで様々です。
欧州連合(EU)がウイスキーの最低度数を40度と定めていることもあり、ウイスキーの度数は基本的に40~43度の製品が多くなっています。イギリスでは43度、アメリカでは40度が標準度数と定められていますよ。
飲み方はストレートやロック、ソーダ割りといった飲み方が好まれていますが、ウイスキーを使ったカクテルもあり、「マンハッタン」「オールド・ファッションド」などの有名なカクテルがあります。
「チンザノ(Cinzano)」は、イタリアの酒造会社であり、フレーバードワイン「ベルモット」の有名な銘柄の1つです。
「ベルモット(Vermouth)」は、白ワインをベースとして、ニガヨモギをはじめとした数十種類にも及ぶ様々なハーブやスパイスを配合して作られるフレーバードワインです。名前の由来になっている「ヴェルムト」はドイツ語で「ニガヨモギ」という意味です。
ベルモットは、すっきりとした辛口なテイストの「ドライ・ベルモット」と、ハーブの香りが強い甘口なテイストの「スイート・ベルモット」があります。どちらもアルコール度数は約14~20%前後と通常のワインよりも少し度数は高めで、有名な銘柄で「チンザノ(Cinzano)」以外には、「マルティーニ(Martini)」などがあります。
辛口のベルモットである「ドライ・ベルモット」は、主にフランスで製造されていたことから「フレンチ・ベルモット(French Vermouth)」とも呼ばれています。
食前酒として飲まれることが多く、有名なカクテルの「マティーニ」や「ギブソン」などの材料として使用されています。また、そのすっきりとしたテイストを活かして料理酒としても使われています。
甘口の「スイート・ベルモット」は、イタリアのピエモンテ地方などで主に作られていたため 「イタリアン・ベルモット(Italian Vermouth)」とも呼ばれています。ドライ・ベルモットと比べるとハーブの風味が強くなっています。
カラメルで着色している淡褐色のベルモットは「ロッソ」と呼ばれ、着色を行わないベルモットは「ビアンコ」と呼ばれます。ビアンコはフレッシュでさっぱりとしたテイストで、ロッソはビアンコよりも香りや苦みなどの味わいが濃いのが特徴的です。
こちらは食後酒として飲まれることが多く、カクテルでは「マンハッタン」や「ネグローニ」などの材料として使用されています。
「カクテル(cocktail)」とは、ウイスキー、ウォッカなどのアルコール度数の高いお酒をベースにして、ジュースや果汁、リキュール、薬味などを加えた混合酒のことです。
ロングとショートには度数やグラスの大きさ、氷の有無など様々な違いがあります。
「ショートカクテル」は、脚の長い逆三角形の「カクテルグラス」などが使われるカクテルで、グラスに氷が入っていないので時間が経つとぬるくなってしまい、風味が劣ってしまうため、早めに飲むのが良いとされているカクテルです。
ショートカクテルの多くはウォッカやジンなどのスピリッツをベースにリキュールや果実・卵・香辛料をミックスして作られるカクテルで、量は少なめで、アルコール度数が高めなのも特徴です。
飲み切る時間の目安としてはお酒の温度が変わるまでの15分とされており、バーでは「ショートカクテルは3口で飲め」という教訓もあります。
一方、「ロングカクテル」は大きめのグラスに氷が入っているカクテルで、居酒屋などでもよく見かけるカクテルが多いです。氷が入っているのでショートカクテルよりも長く楽しむことができますが、時間が経つと氷で味が薄まってしまいます
ロングカクテルも、スピリッツをベースにトニックウォーターや炭酸水、柑橘類、ジュースなどをミックスして作られるカクテルで、アルコール度数は低めなのも特徴です。
飲み切る時間の目安としては30分とされており、それ以上時間が経つと氷が解けて風味が変わってしまうでしょう。
「アフィニティ」は、2種類のベルモットのフルーティーで複雑な味わいが楽しめるカクテルです。ビターズもアクセントになっていて、後味はとても複雑なものとなっています。
ウイスキー …1/2
ドライ・ベルモット …1/4
スイート・ベルモット …1/4
アロマチック・ビターズ…2dash(2振り、10~12滴)
レモンピール...1片
「オールド・パル」は、「古い仲間」「懐かしい仲間」を意味する名前のカクテルで、100年以上前から飲まれているカクテルです。ドライ・ベルモットとカンパリのハーブ由来の複雑な味わいが楽しめ、食前酒として飲まれることの多いカクテルです。
ウイスキー …1/3
ドライ・ベルモット …1/3
カンパリ …1/3
「マイアミ・ビーチ」は、同名の世界的リゾートビーチが名前の由来となっているカクテルで、グレープフルーツジュースの爽やかな酸味が楽しめます。「マイアミ」というラム酒ベースの人気カクテルもあるので、バーなどで注文する際は注意が必要です。
スコッチ・ウイスキー…35ml
ドライ・ベルモット…10ml
グレープフルーツ・ジュース…15ml
マラスキーノ・チェリー…1個
「ドライ・マンハッタン」は、人気のカクテル「マンハッタン」のアレンジレシピで、マンハッタンよりも辛口でドライなテイストとなっています。
ウイスキー …3/4
ドライ・ベルモット …1/4
アロマチックビターズ …1dash(1振り、5~6滴)
オリーブ …1個
「ボビー・バーンズ」は、スイート・ベルモットとベネディクティンのハーブ由来の複雑な香りと味わいが楽しめるカクテルです。1930年には存在していたカクテルで、当時のレシピブックでは「最高のウイスキーカクテルのひとつ」と絶賛されていたそうです。
スコッチ・ウイスキー…40ml
スイート・ベルモット…20ml
ベネディクティン…1tsp(小さじ1)
レモン・ピール...1片
「マンハッタン」は、カクテルの女王とも称される人気カクテルで、19世紀の終わりに誕生したクラシックカクテルでもあります。複雑で華やかな香りと控えめな甘さが楽しめます。ベースをスコッチ・ウイスキーに変えたカクテルは「ロブ・ロイ」と呼ばれます。
ライ・ウイスキー(カナディアン) …3/4
スイート・ベルモット …1/4
アロマチックビターズ …1dash(1振り、5~6滴)
レッドチェリー …1個
レモン・ピール...1片
「ロバート・バーンズ」は、副材料がスコッチ・ウイスキーの旨さを引き出していて、香り豊かでキリッとした口当たりが楽しめるカクテルです。同名のスコットランドの詩人が名前の由来となっています。
スコッチ・ウイスキー …45ml
スイート・ベルモット …15ml
アンゴスチュラ・ビターズ …1dash(1振り、5~6滴)
ペルノ …1dash(1振り、5~6滴)
比較的甘めで飲みやすいカクテルが多いですよ。
「オリエンタル」は、スイート・ベルモットとホワイト・キュラソーのフルーティーな甘みが楽しめるカクテルです。後味にはライムの爽やかさが感じられます。
ライ・ウイスキー…30ml
スイート・ベルモット…10ml
ホワイト・キュラソー…10ml
ライムジュース…10ml
マラスキーノ・チェリー…1個
「チャーチル」は、イギリスの元首相の名前が由来のカクテルで、オリエンタルと似たレシピですが、コクのある甘みとすっきりとした後味で食前酒として人気のカクテルです。
スコッチ・ウイスキー…30ml
コアントロー…10ml
スイート・ベルモット…10ml
ライム・ジュース…10ml
「ブラッド・アンド・サンド」は、同名の小説や映画が名前の由来となっているカクテルです。ブラッドというおどろおどろしい名前とは裏腹にフルーティーな甘さが楽しめるカクテルです。
ウイスキー …15ml
スイート・ベルモット …15ml
チェリー・ブランデー …15ml
オレンジ・ジュース …15ml
マラスキーノ・チェリー…1個
「バーボネラ」は、1930年代に考案されたクラシックカクテルで、ドライ・ベルモットとオレンジ・キュラソーがバーボン・ウイスキーの香りを引き立てているカクテルです。コク深い甘みも楽しめます。
バーボン・ウイスキー …2/4
ドライ・ベルモット …1/4
オレンジ・キュラソー …1/4
グレナデン・シロップ …1dash(1振り、5~6滴)
「ブルックリン」は、20世紀のはじめには作られていたとされるクラシックカクテルです。複雑な香りと、甘みや苦みなどが入り混じった味わいが楽しめます。アメール・ピコンはアンゴスチュラ・ビターズでも代用できますよ。
ライ・ウイスキー…45ml
ドライ・ベルモット…15ml
マラスキーノ…1dash(1振り、5~6滴)
アメール・ピコン…1dash(1振り、5~6滴)
「ホール・イン・ワン」は、すっきりとした味わいの中にほろ苦さを感じられるカクテルで、縁起のいい名前からも祝いの席で食前酒として飲まれることが多いカクテルです。
バーボン・ウイスキー …2/3
ドライ・ベルモット …1/3
レモン・ジュース …2dash(2振り、10~12滴)
オレンジ・ジュース …1dash(1振り、5~6滴)
炭酸水で割るだけで手軽に作れる「ハイボール」は、ウイスキーをさっぱりと楽しみたい方におすすめです。様々な食事に合うので食中酒としてぴったりですよ。ただし、割材に味や風味がない分、アルコール感がやや強いので、アルコールの味が苦手という方はウイスキーの分量を減らしたり、柑橘類を絞ったりしてみると飲みやすくなります。割り方にもよりますが、アルコール度数は約10~15度です。
ウイスキー …45ml
炭酸水…適量(120~180ml)
ウイスキー+コーラで作る定番の「コークハイボール」はコーラの風味が強く、とても飲みやすいのでゴクゴクと飲めてしまいますが、ウイスキベースなので度数が高く、コーラは糖分量が多いので、飲みすぎに注意です。割り方にもよりますが、アルコール度数は約10~15度です。
ウイスキー …45ml
コーラ…適量(120~180ml)
「ウイスキー・サワー」は、ウイスキーをレモン果汁でさっぱりと楽しむことのできるカクテルです。シュガーシロップで甘みも加えてあるので飲みやすくもあります。アルコール度数は約25度です。
ウイスキー …45ml
レモンジュース …20ml
シュガーシロップ …1tsp(小さじ1)
レモンスライス…1枚
「オールド・ファッションド」は、19世紀半ばにアメリカで生まれたクラシックカクテルです。まろやかでありながらビターズの苦みやフルーツの酸味など、様々な味わいが楽しめるカクテルです。アルコール度数は約30度です。
ウイスキー(バーボン・ウイスキーまたはライ・ウイスキー)…45ml
角砂糖 …1個
アロマチックビターズ …1dash(1振り、5~6滴)
レモンスライス …1枚
オレンジスライス …1枚
ライムスライス …1枚
「マンハッタン」は、カクテルの女王とも称される人気カクテルで、19世紀の終わりに誕生したクラシックカクテルでもあります。複雑で華やかな香りと控えめな甘さが楽しめます。アルコール度数は約30度です。ベースをスコッチ・ウイスキーに変えたカクテルは「ロブ・ロイ」と呼ばれます。
ライ・ウイスキー(カナディアン) …3/4
スイート・ベルモット …1/4
アロマチックビターズ …1dash(1振り、5~6滴)
レッドチェリー …1個
レモン・ピール...1片
度数高めのショートカクテルが多いですよ。
ジン+ドライ・ベルモットで作る「マティーニ」は、別名「カクテルの王様」とも称される、世界中で人気のカクテルです。アルコール度数が高く、強いアルコールの刺激があり甘みも少ないので、甘くない辛口のお酒が飲みたい時に向いています。好きなフルーツを絞って爽やかに嗜むのも人気です。
ドライジン …45ml
ドライベルモット …15ml
オリーブ …1個
割合を4:1に変えると「ドライ・マティーニ」という呼び名になり、ペパーミント・リキュールを1tsp(小さじ1)加えると、緑が鮮やかなカクテル「クリスマス・マティーニ」になります。キャンディーなどを飾ればクリスマスのパーティーにもピッタリですよ。マティーニから派生したレシピは他にもたくさんあります。
ウォッカ+ドライ・ベルモットで作る「ウォッカ・マティーニ」は、映画「007」内で主人公のジェームズ・ボンドも注文したクールで大人のカクテルで、「カンガルー」とも呼ばれています。
ウォッカ...45ml
ドライベルモット...15ml
オリーブ...1個
レモン・ピール...適量
「キッス・オブ・ファイヤー」は、その名の通り、情熱的な燃えるような赤色の見た目が特徴的なカクテルです。1953年のコンテストで日本において誕生したカクテルで、少し辛口の人気カクテルです。
ウォッカ …20ml
スロー・ジン…20ml
ドライ・ベルモット…20ml
レモン・ジュース…2dashes(2振り、10~12滴)
「ネグローニ」は、ジンべースのカクテルではトップレベルの人気カクテルです。食前・食後どちらにもおすすめで、スパイシーですっきりとした味わいです。名前はイタリア人の貴族ネグローニ伯爵がフィレンツェにあるレストランで愛飲していたことに由来しています。
ドライジン …30ml
カンパリ …30ml
スイート・ベルモット …30ml
スライス・オレンジ...1枚
「ブロンクス」は、オレンジジュースの風味が強く感じられ、飲みやすく人気のカクテルです。マティーニにオレンジジュースを加えたようなレシピで、シェイクして作ることでアルコールの角が取れ、フルーティーさとまろやかさが引き立ちます。
ドライジン...30ml
ドライベルモット...10ml
スイートベルモット...10ml
オレンジジュース...10ml
このレシピに卵黄を加えると「ブロンクス・ゴールド」、卵白をくわえると「ブロンクス・シルバー」というカクテルになります。
カクテルを作る際、レシピに登場する専門用語を紹介します。
容量180~300ml。「ロックグラス」という名称の方が一般的で、主にオンザロックススタイルの強めのカクテルに用いられます。口径が広く、大きな氷がそのまま入るため、ロック向きとされています。
容量90mlが標準。ドラマや映画によく登場する、脚の長い逆三角形のグラスで、主にショートカクテル用です。逆三角形の部分(ボウル)が鋭角なほど強いカクテルに合います。ちなみに、グラスの形には理由があり、長い脚の部分「ステム」を持つことでカクテルの温度が上昇するのを防ぐことができます。
容量300ml程度。グラスの脚が短く安定感のある形状で、グラスのフチにカットフルーツを飾るようなトロピカル系のカクテルでよく使われています。
容量300~360ml。トールグラスとも呼ばれます。細長い形状が特徴的で、炭酸が抜けにくいことから発泡性のカクテルに向いています。背の高いものは、材料のグラデーションを楽しむおしゃれなカクテルにも使われます。
容量120mlが標準。主に柑橘類を使ったサワースタイルのロングカクテルに用いられます。日本では脚付きのものがほとんどですが、外国では平底のタイプも用いられています。
容量60~75ml。スペイン産ワインの「シェリー酒」を飲むために作られたグラスで、ストレートにもカクテルにも応用ができる用途の広いグラスです。
飲み口が大きく背の低い「ソーサータイプ」と、飲み口が小さく背の高い「フルートタイプ」があります。ソーサータイプは泡立っているカクテルやクリームを浮かべるカクテルに、フルートタイプは発泡性のカクテルに向いています。
10オンス(300ml)が標準。用途は多様で、カクテルでは、氷をたくさん入れるロングカクテルでよく使用されます。二重構造で保冷力が長持ちするタンブラーもありますよ。
容量30~45mlと小さめです。本来はストレート用ですが、見た目の美しいプースカフェスタイルのカクテル(食後に飲むカクテル)に使われることがあります。
ワインの色・香り・味を余さず楽しむためのグラスです。赤ワインは大ぶりのもの、白ワインは小ぶりのものが適しています。カクテルでも時々使われることのあるグラスです。
カクテルの中に沈めるフルーツに刺したり、花やフルーツをカットして作る「ガーニッシュ」を飾る際に使用するピンです。
その名の通り、シェイクする際に使用する器具で、トップ(蓋)、ストレーナー、ボディの3つのパーツに分かれています。ボディの中に材料と氷を入れ、ストレーナーとトップを被せて、強く振って中身をかき混ぜて使います。
また、ボディとティンの2パーツからなるボストンシェーカーも存在し、より激しいシェイクをする事が出来ます。主に、卵白やクリーム系、フルーツなどの材料を扱う場合に使用します。
シェーカーの形にもいくつか種類があり、一般的な「スタンダード型」、細長い「バロン型」があり、ボストンシェーカーにはティンがスケルトンになっているおしゃれなものもあります。
シェーカーの部品ではないストレーナー単体は、へら型のステンレス板に、らせん状のワイヤーを取り付けた道具です。ミキシンググラスやボストンシェーカーと一緒に使用される事が多く、氷を取り除き液体のみを注ぐ事が出来ます。
長い棒状のスプーンで、中央の棒部分はらせん状にねじれているので、スムーズに液体を回転させ材料をかき混ぜる事が出来ます。また、スプーンの反対部分は様々な形があり、フォーク、重し、氷よけなどになっています。
一般でいうミキサーのこと。シェーカーでは混ざらないカクテルを作る際に使用されます。カクテルの用語で「ミキサー」とは「割り材」、すなわち、水、炭酸水、トニックウォーター、ジンジャーエール、コーラ、オレンジジュース、トマトジュースなど、割るために用いる飲料の総称を指します。
かき混ぜる「ステア」の技法の際に使用するグラスです。主に円柱型の大型のグラスの形状で注ぎ口が付いており、内側はバースプーンが回転しやすいように丸くなっています。
「シェイク」の技法は、シェーカーの中に氷と材料を入れ蓋をし、強く振って中身を混ぜ、グラスに液体を注ぐ技法です。混ざりにくい材料を混ぜる際や、アルコール度数の高いカクテルベースやリキュールの角を取り、飲みやすくするために用いられます。
「ステア」の技法は、混ざりやすい材料を、氷を入れたミキシング・グラスに注ぎ、バー・スプーンなどで手早くかき混ぜる技法で、素材の味わいや香りを活かす際に用いられる技法です。
「ブレンド」の技法は、ブレンダー(ミキサー)を使用して、機械の強い力によって材料を混ぜ合わせる技法。
主に、フレッシュフルーツを混ぜ合わせる際や、氷と材料を混ぜ合わせてフローズンカクテルを作る際に使用されます。
「ビルド」の技法は、シェーカーやミキシンググラスなどを使用せずに、グラスの中に直接材料や氷を入れかき混ぜて完成させる技法です。
水割りやソーダ割り、ロングカクテルで主に使用されます。
「スノースタイル」は、グラスのフチをレモン汁で濡らし、食塩や砂糖を付着させるデコレーション技法です。なお、スノースタイルという呼称は和製英語で、英語では、「rimmed with salt」、「rimmed with sugar」といいます。
「コーラルスタイル」は、グラスのフチをシロップやリキュールで濡らし、塩や砂糖を付着させるデコレーション技法です。グラスのフチに幅広くデコレーションするのが特徴です。
バースプーンのスプーンすりきり1杯分の量で、小さじ1杯と同量の約5mlです。
ボトルを逆さにし、1振りで落ちてきた液体の量で、およそ5~6滴とされ、約1mlです。
1オンス=約30mlです。アメリカとイギリスで量が微妙に異なり、米ガロン法では1/16パイント(約29.57ml)、英ガロン法では1/20パイント(約28.41ml)です。
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